【陸上競技】第54回全日本大学駅伝対校選手権関東学生連盟推薦校選考会 まさかの14位に終わり、2年連続の全日本大学駅伝出場ならず
第54回全日本大学駅伝対校選手権関東学生連盟推薦校選考会
2022年6月19日(日)
相模原ギオンスタジアム
伊勢で開催される全日本大学駅伝(全日本)出場をかけた選考会が開催された。各校2名ずつが出場するレースを4組行い、8名の合計タイム上位7校が全日本への切符を手にする今大会。2年連続の全日本出場を目指した法大は、厳しい戦いを強いられまさかの14位。全日本出場権獲得を逃す結果となった。
試合結果
総合成績
順位 | 大学名 | 総合記録 |
---|---|---|
1位 | 神奈川大 | 3時間57分35秒80 |
2位 | 東洋大 | 3時間57分54秒30 |
3位 | 創価大 | 3時間58分09秒99 |
4位 | 東海大 | 3時間58分10秒86 |
5位 | 大東大 | 3時間58分36秒05 |
6位 | 中央学大 | 3時間58分48秒82 |
7位 | 日大 | 3時間59分04秒40 |
8位 | 城西大 | 3時間59分44秒33 |
9位 | 帝京大 | 4時間00分05秒07 |
10位 | 国士大 | 4時間00分32秒79 |
11位 | 立大 | 4時間01分03秒46 |
12位 | 山梨学大 | 4時間01分08秒38 |
13位 | 駿河台大 | 4時間01分08秒38 |
14位 | 法大 | 4時間03分00秒70 |
7位までが全日本大学駅伝出場権獲得。
個人結果
組 | 選手名 | 記録 | 着順 |
---|---|---|---|
1 | 扇 育(4) | 29分55秒94 | 9着 |
1 | 武田和馬(2) | 30分38秒65 | 24着 |
2 | 松本康汰(4) | 30分09秒68 | 19着 |
2 | 緒方春斗(3) | 33分18秒54 | 40着 |
3 | 河田太一平(4) | 30分09秒93 | 23着 |
3 | 中園慎太朗(4) | 29分55秒33 | 13着 |
4 | 内田隼太(4) | 29分12秒50 | 16着 |
4 | 松永伶(3) | 29分40秒13 | 25着 |
戦評
2年連続の全日本出場、そして3年ぶりの三大駅伝すべてへの出場をかけ選考会へ挑んだ法大。緊張感が漂う中、レースは幕を開けた。
1組に出走したのは、昨年もこの組を走った扇育(4)、箱根駅伝6区で快走を見せた武田和馬(2)。例年はスローペースでレースが展開する1組目だったが、今年は少し異なっていた。序盤から東洋大の木本が集団を引っ張り、3000mあたりから集団がばらけ始める。さらに4000mを過ぎたところで東海の吉田が集団から抜け出し、単独トップを快走。例年以上に速いペースとなったが扇、武田ともに第2集団で冷静にレースを進め、大きく離されることなくゴール。この時点で出場圏内の7位につけ、まずまずのスタートを切った。
1組目を走った扇(右)と武田
2組目は大舞台での経験が豊富な松本康汰(4)、5月の法大記録会で好走した緒方春斗(3)が任された。序盤から何人かの選手が集団から抜け出す展開となるが、法大勢は大集団の中で様子をうかがう。しかし、緒方が5000m過ぎから集団のペースについていくことができず。松本も集団から遅れたが、粘りの走りで19着でフィニッシュした。一方、苦しい走りとなった緒方は、何とか走り切り後続に望みをつないだ。
巻き返しを図りたい3組には最上級生の河田太一平(4)、中園慎太朗(4)が出走した。序盤からスローペースとなったが、集団後方で落ち着いてレースを進める。大集団のまま残り4周を迎え、ここでペースアップ。集団の人数が絞られる中、中園が食らいついていく。河田も持ち前の安定感を見せ、両選手とも大崩れすることなく走り切ったが、出場圏内との差は縮まらず出場は厳しい状況に。
昨年の全日本大学駅伝での悔しさを胸に臨んだ中園
そんな状況でもあきらめることなく、果敢に攻めたレースを見せたのが主将の内田隼太(4)、そして5月の関東インカレで会場を沸かせた松永伶(3)だった。各校のエースが集う4組。内田は序盤から日本人2番手に位置し、途中集団を引っ張る攻めのレースを展開する。松永も中盤、集団前方に躍り出て内田と並走。積極的な走りを見せたが、後半はペースが上がらず内田が15着、松永が24着でゴールした。
各組でなかなか上位に入ることができず、まさかの14位に終わった法大。10月から始まる駅伝シーズンに向け、これからチームをどのように変えていくか。今回の結果を無駄にすることなく、次につなげてほしい。(記事・写真:齋藤彩名、根本成)