第68回全日本学生ウエイトリフティング個人選手権大会事後インタビュー
2022年5月13日~15日
大阪府・はびきのコロセウム
5月13日から15日にかけて第68回全日本学生ウエイトリフティング個人選手権大会が大阪府のはびきのコロセウムで開催された。山下立真(キャ2)選手が73kg級において、優勝を果たしたほか、多くの選手が躍動。弊会では今大会に出場した山下選手、佐野香太朗(営2)選手、比嘉力(法2)選手、高橋健太(人3)選手に話を伺った。
※取材はオンラインで実施。掲載が遅れてしまい大変申し訳ございません。
67㎏級 佐野香太朗
―今大会を振り返って
スナッチは、二本目まで取れましたが三本目は取れませんでした。三本目の重量はよく練習していましたし、階級も普段は61kg級なのですが、今回67kg級で出場し自信はあったのですが残念です。ジャークは、スタートの重量を2kg下げてそのことで余裕も出たのですが、それが悪いほうに出て一本目は落としてしまいました。二本目は取れましたが、三本目は気持ちの切り替えが上手くできないままいってしまいました。
―ジャークで1回目と2回目で変えたことは
技術的には試合が始まったら変えることはせず、目線を上にあげました。
―階級を上げた理由は
その前に全日本選手権に出場していて、そのすぐの大会だったので減量するのも良くないと思い、一つ上の階級で出場しました。
―新たな課題は
技術面でいうと、ひざを超えてから身体を起こすのですが、そこのスピードがあまりないので、背中の筋力をつけないといけないと思います。また気持ちの切り替えがもっと早くできるようになれば、色々な試合で緊張しなくなると思います。
ー大会後、監督からは
普段は61kgなので「階級を上げて出場したんだから、もう少し記録をとってほしい。東日本インカレで、団体で24点取れるように練習を頑張ってほしい」とかけられました。
―今後の目標を
今から1ヶ月後に、東日本インカレがあるので、スナッチジャークで一番で24点取り、法政大学の団体2連覇に貢献したいと思います。
73㎏級 山下立真
―今大会を振り返って
100%の記録が出せたわけではなかったですが、優勝できたので良かったです。
―当日のコンディションは
ベスト記録よりも下の挑戦だったので、取れて当たり前だったので、試合運びを上手くできたと思います。
―学生選抜での三度の失敗を生かせたか
記録は低い数字だったので、そこは取れて当たり前だと思っています。ですが前回記録なしで終わってしまったので、今回は良かったです。
―どのような練習をして合わせてきたか
自分の弱点である身体の中心の強化や成功率を意識した練習を行ってきました。
―3回目までは通過点
そうですね。最近ジャークはあまり調子が良くなく、改善している最中であったので、最後失敗してしまいましたが、次の試合では成功できるように頑張りたいです。
―今回見つかった課題は
ジャークの改善と、今回は階級を一つ上げたので、他の選手と比べるとまだ小さいところが課題だと思います。
―二年生となったことで変化は
特に大きな変化はなく、普段通りやっているつもりです。ですが、昨年は一年生という立場で、先輩に負けないようにどんどん階級関係なく倒そうという意識でやっていたのですが、今は後輩もでき、後輩に負けないようにという気持ちも出てきました。
―期待の後輩は
一年生全員が、高校生のときにIHで上位に入るなど、すごい選手ばかりなので、一年生でも自分がレギュラーに入るという気持ちで頑張ってほしいです。
―今後の意気込み
まずは階級を一つ上げたので、ジュニア日本新記録を一番の目標としています。今年はスナッチ150kg、ジャーク180kgを目指してです。
96㎏級 比嘉力
―今大会を振り返って
大学入学後、初の大会だったので緊張しました。前日までは自分でもびっくりするくらい緊張していなかったのですが、段々緊張が増してきました。
―スナッチを振り返って
スナッチが一番自信があったのですが、二本落としてしまい悔しい結果となりました。
―ジャークを振り返って
フォームを変わってしまうアクシデントがあったのですが、それを課題として振り返る時間もできたので、プラスに捉えたいです。
―アクシデントとは
自分自身でフォームを変えてしまって、思い通りにできませんでした。
―一年生ということで、法大を選んだ理由は
父親が法大で、父親の教え子も法大出身者が多く、小さい頃から法大に憧れがあったので入学を決めました。
―入学前の心情は
全日本大学対抗戦で優勝していたので、自分も来年メンバーとして頑張っていきたいと思っていました。
―入学する前の印象と入学後の差は
特に違いはなかったです。少人数ではあるんですけど、先輩方が活気があって、場を盛り上げたり、強くなるために一人一人が頑張っているイメージ通りでした。
―出身である沖縄から上京する上での不安は
ずっと父親の下でやっていたので、不安やフォームの違いがあると思っていたのですが、監督さんが「そのままでいい」と言ってくれたので、記録を伸ばすだけだと思っています。
―監督からは今回の結果を受け手どのような言葉を
「スナッチの靴を変えろ」と言われました。他の人はリングシューズを履いているのですが、自分は高校から独特の足袋を履いていて人と違うことをしていました。そこで、かかとありのシューズにしてみようということでやったら、段々調子が上がってきました。
―靴が変わったことで手ごたえはある
まだ不安なところはありますが、それを克服するために監督や先輩、父親からも聞きながらやっています。
―今後の意気込み
けがなく全日本大学対抗戦に出場できるように記録を向上し、生活面でも正しくできるような選手になっていきたいと思います。
109㎏級 高橋健太
―今大会を振り返って
個人的には良い結果が残せたと思います。元々成功率はあまり高くなかったですが、今回はスナッチ、ジャーク二本ともに両方取れて、成功率をあげることができました。
―当日のコンディションは
良かったと思います。今回は調整が上手く行っていました。
―スナッチを振り返って
三本目は最初のところで、シャフトに身体が持っていかれそうだったので、取れず悔しかったです。ですが、二本目までしっかりと決めることができたのでそれは良かったと思います。
―スナッチでの自己ベストは
136kgです。
―ジャークを振り返って
決めることはできましたが、若干慌ててしまって二本目も危うかったので直していきたいと思います。三本目は自己新の166kgに挑戦しましたが、ここでもファーストでシャフトに身体が持っていかれてしまいました。
―今回の結果を受けて監督からは
「この大会の結果に満足せず、インカレに出れるように頑張れ」と言われました。自分も今回の大会の結果より、インカレに出ることが重要だと思っているので、監督の言葉通りだと思います。
―今後、どのような練習を積んでいく
スクワットとデッドリフトが弱点なので、強化していきたいです。
―残り二年間でどこまで成績を伸ばす
スナッチは145kg、ジャークは175kgを目標にやっていきたいと思います。
―今後の意気込みを
まずはインカレに出ることを目標にやっていきたいと思います。
(以上取材・大井涼平)