【ボクシング】第75回関東大学ボクシング2部リーグ戦 対立大戦 今季負けなしの4連勝! 優勝、入れ替え戦が懸かる専大戦へ
第75回関東大学ボクシング2部リーグ戦
2022年6月25日(土)
後楽園ホール
昨年は新型コロナウイルスの影響で昇格無しのトーナメント形式となった。今年こそ1部昇格を目指すチームは初戦の慶大、平成国際大、日体大相手に勝利を積み重ねた。3連勝で首位を維持し、迎えた第4週はリーグ戦準決勝でストレート勝ちを立大との一戦。1、2番手が敗れるも、続くB級の大隅零生(2)がポイント勝ち。それ以降は不戦勝も重なり、見事勝利を収めた。勢いに乗るチームは今週末、入れ替え戦出場に向けて専大戦に挑む。
試合結果
トータル試合結果
5 法政大学 |
2 立教大学 |
試合結果
階級 | 勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
LF | ● | 河本航太生(4) | 0-5 | 稲垣 |
F | ● | 河本蓮音(1) | 0-5 | 甲斐 |
B | ○ | 大隅零生(2) | 4-1 | 高橋 |
L | ○ | 松久優作(1) | WO | |
LW | ○ | 歌代風依(3) | WO | |
W | ○ | 宮田彪我(4) | ABD (1R/0’50) |
橋本 |
M | ○ | 浜田大護(4) | WO |
戦評
ここまで開幕から3連勝を飾っている法大。2週間ぶりの試合となった立大戦は、経験豊富な上級生と今後の成長が期待される下級生が名を連ねた。
LF級は今年チームをけん引する主将・河本航太生(4)。ここまで全試合に出場し、全勝を挙げている頼もしい存在だ。状態の良さが。序盤から積極的に仕掛けてくる相手に対し、速いパンチを見極めながら隙を狙って反撃を試みる。しかし打ち合いとなったマッチを制することができず、黒星スタートに。
続くF級は弟の河本蓮音(1)。相手にリードを許した法大にとって、何としても勝利が欲しいこの一戦。フレッシュな魅力が光り、堂々とした試合運びで善戦するも要所要所で攻められ勝利を挙げることはできなかった。
LF級とF級で立て続けに敗れてしまい、悪い流れを断ち切りたい法大。B級でリングに上がったのは、同じく今季初出場となった大隅零生(2)。冷静に相手の攻撃をかわしながら、試合を優位に進める。全体を通して果敢な攻めにより、見事この日チーム初勝利を挙げる。
L級、LW級の松久優作(1)、歌代風依(3)はともに不戦勝となり、勝ちを重ねる。
W級の宮田彪我(4)はゴングの音とともに、タイミングを伺いながら無駄のない動きで攻撃を繰り出す。試合開始50秒で、相手コーチストップにより判定勝ち。
最後はM級の浜田大護(4)が不戦勝となり、5-2で見事立大に勝利。次戦に向けて、優勝に大きく近づく1勝となった。
首位に座る法大が次に挑むはここまで1敗にとどめ、現在3位の専大。昨年の決勝戦で打ち破った手強い相手だ。コロナ禍での悔しさを経験してさらに大きく成長し続ける上級生とチームに新たな風を呼び込む下級生がともに戦い、今後に大きな期待がかかる。2部優勝と入れ替え戦出場に向けて、大一番を迎えるチームに注目だ。
(山中麻祐子)
監督・選手コメント
村橋薫 監督
ー試合を振り返って
ここまで4試合しかなく、相手を見て経験させる選手も出してみたんですけども、もうちょっとよくできたのかなというところはあります。やっぱり練習でできてないところは出ないなと感じました。反面、試合をしてみてここは通用するなというところもあったため、いい4戦目になったのかなと思います。
ー具体的に通用すると感じた点は
個人が持っている技術的なところは、法政だけで見ている時に感じてる大体このくらいのレベルなのかなというものは相手がついた試合でも出るなというのはわかりました。
できていないところは基本打撃です。基本打撃技術はやはりできていないです。打った後に打たれる隙を作ってしまったりしていました。
ー本日の立教戦に向けてどのような準備を
特に特別したことはないです。いつも通りの調整をしていました。
ー立教のイメージは
立教生は頭がいいですね。法政はみんなスポーツ推薦で入ってくるんですが、立教は全員がそうではないです。1ラウンド目は抑えて、2ラウンドに体力配分してきたかなというのは感じましたし、くっついた時の誤魔化し方とかが1部リーグがやるようなことをしてきました。
ー試合前後でもやはりクレバーなイメージか
そうですね。試合前もそう思ってました。
ー去年と違い今年からリーグ戦となったり、有観客となったが
有観客となったことで、OBの方などの手配が大変だったかなというくらいですかね。でも、OBが来ることは選手にとってありがたいかなと思います。
ー去年と違う中でプレッシャーなども特に変わらなかったのか
変わらないのかなと思います。選手は去年もプレッシャーはかかっていたと思います。でも今年はチャンスといえばチャンスかなと。
ー具体的にチャンスというのは
1部の大学の戦力を見てると狙えるチャンスかなと。
ーリーグ戦とトーナメントで作戦や試合運びが変わるなどの点は
特にありません。試合数が今年は多いので今日みたいに色んな選手を使えるという違いはあります。
ー今年のチーム状況は
4戦やって4年生が勝ってくれていて、勝ち星が数えやすいので。4年生はコロナでの2年間を含んでいますけれども、良くやってくれてるなとは思います。
ー次の専修戦に向けての意気込み
最終戦は勝っても4対3になると。うまくいけば5対2とかになると思いますが、なんとか勝って入れ替え戦につなげたいなと思います。
河本航太生 主将
ー試合を振り返って
主将としてつなげなければいけないところを勝ちにつなげられなかったというところは反省点です。
ー相手の印象は
動画で見ていてやった感じでは想定内だったんですけど、自分が動きが出せなかったなという印象です。
ーチームは連勝が続いていますが、主将から見てチームの状況は
チームとしてはいい流れで来ているので、次の専修戦そして入れ替え戦で絶対に1部に上げられるように、これからまた練習からチームみんなで団結してやっていけたらいいなと思っています。
ー弟・河本蓮音選手の戦いぶりを見て
まだまだなところはあるんですけど、これから一緒にラストまで頑張っていきたいです。
ー去年トーナメント制で行われたリーグ戦が総当りに戻りましたが、試合形式について感じることは
去年は入れ替え戦ができなくて、結構残念なところがありました。今年はできるということで、先輩たちの思いも背負ってじゃないですけど、自分たちが上の立場なので絶対に1部に上げる気持ちでやっていきたいです。
ー久しぶりの有観客試合でした
そうですね。歓声が届いていました。
ー次は入れ替え戦に向けて大事な試合となりますが、意気込みを
次はまた3週間後なので、チームで盛り上げて全勝できるように頑張っていきたいなと思っています。