2022年07月17日(日)
「アミノバイタル®︎」カップ2022 第11回関東大学サッカートーナメント大会
3回戦 法大ー専修大
非公開会場
前節延長戦にまで及ぶ激闘を制した法大は専大との3回戦に挑んだ。立ち上がりは専大の勢いに押されピンチを迎えるも得点は与えない。一方攻撃陣もセットプレーからチャンスを作るも決めきれず0-0で試合を折り返す。55分、ミスを突かれ先制点を与えてしまう。しかし、75分髙橋が今大会2点目となるゴールを挙げ同点に追いつくと、続く84分に渡邉の逆転ゴールが生まれる。さらに後半アディショナルタイムには中村がダメ押しとなる3点目を決め試合を決定づけた。3-1で専大を下した法大が準決勝進出及び総理大臣杯への切符を手にした。
チームを救う同点ゴールを決めた髙橋(写真提供:法政大学体育会サッカー部)
試合結果
トータル試合結果
3
法政大学 |
0 |
前半 |
0 |
1
専修大学 |
3 |
後半 |
1 |
スターティングメンバー
ポジション |
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
GK |
21 |
近藤壱成 |
経済4・ジュビロ磐田U18 |
DF |
2 |
堀江貴大 |
社会4・昌平 |
DF |
20 |
白井陽貴 |
スポ4・矢板中央 |
DF |
14 |
萩野滉大 |
現福4・名古屋グランパスU18 |
MF |
6 |
佐野陸人 |
現福4・清水エスパルスユース |
MF |
8 |
渡邉綾平 |
経済3・前橋育英 |
MF |
17 |
中川敦瑛 |
経済2・横浜FCユース |
MF |
19 |
髙橋馨希 |
社会3・常葉大学附属橘 |
MF |
26 |
揖斐俊斗 |
経済2・柏レイソルU18 |
MF |
30 |
青木俊輔 |
社会2・東福岡 |
MF |
31 |
モヨマルコム強志 |
現福3・東福岡 |
サブメンバー |
GK |
12 |
伊藤琉偉 |
現福2・モンテディオ山形ユース |
DF |
3 |
松岡迅 |
経済3・前橋育英 |
DF |
24 |
日高華杜 |
経済1・大津 |
DF |
27 |
大迫蒼人 |
経済1・FC東京U18 |
DF |
32 |
竹内豊 |
現福2・新潟明訓 |
MF |
7 |
若林龍 |
現福4・桐蔭学園 |
MF |
25 |
吉尾虹樹 |
現福3・横浜F・マリノスユース |
MF |
28 |
中村翼 |
経済2・横浜F・マリノスユース |
FW |
22 |
久保征一郎 |
経済3・FC東京U18 |
試合スタッツ※交代は法大のみ記載
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
55分 |
得点 |
専大 |
山本隼大 |
0-1 |
57分 |
交代 |
法大 |
中川敦瑛→久保征一郎 |
|
60分 |
交代 |
法大 |
モヨマルコム強志→若林龍 |
|
60分 |
交代 |
法大 |
揖斐俊斗→吉尾虹樹 |
|
75分 |
得点 |
法大 |
髙橋馨希 |
1-1 |
82分 |
交代 |
法大 |
佐野陸人→中村翼 |
|
84分 |
得点 |
法大 |
渡邉綾平 |
2-1 |
90+12分 |
得点 |
法大 |
中村翼 |
3-1 |
マッチレポート
前戦の2回戦から中3日で迎えたアミノバイタル®カップ3回戦。ここまでロースコアのゲームをものにし勝ち上がってきた法大の次なる相手は、現在神奈川県リーグで首位に座る専大。その好調を維持し、東洋大、早大と法大同様関東1部リーグに所属するチームを次々に撃破している油断できない相手との試合に挑んだ。
スタメンには、1試合ぶりの出場となるGK近藤壱成(経4=ジュビロ磐田U18)や今大会初スタメンの揖斐俊斗(経2=柏レイソルU18)などが選ばれた。
試合開始序盤は専大に攻め入られるも、法大も徐々にボールを保持しセットプレーなどでゴールを狙う。しかし前半は両チームともに決定打がなく、得点を挙げることはできず。ここまで試合終盤の得点で勝ち抜いてきた法大にとって前半のうちに先制したいところだったが、3戦連続スコアレスで試合を折り返した。
後半開始早々、相手陣内に攻め込む法大。2度のCKのチャンスもそれぞれ枠を捉えることはできず、次第に流れは専大に。積極的にシュートを仕掛ける相手に対し、DF陣が粘り強くクリア。しかし55分。攻撃に向けて立て直しを図った際に、こぼれたボールが相手に渡ってしまう。それを受けた山本隼大(専大)がそのまま放ったシュートに近藤が反応するも、止めきれず痛恨の先制点を献上した。法大は1点を追いかけ、得点の機会をうかがう。先制後も攻撃の手を緩めず引き続き相手主導の展開となるも、防戦を強いられる時間を堅い守備で耐えた法大に、ついに流れが訪れる。75分、ロングボールを入れて若林龍(現福4=桐蔭学園)がゴール前で相手をかわしながらボールを維持。一瞬浮いた球に合わせた髙橋馨希(社3=常葉大学附属橘)が、ゴール中央にシュート。これが一時審議となるも、得点が認められ同点に。リーグ戦からチームの得点源として好調を維持する髙橋がまたもチームを救い、試合を振り出しに戻した。勝ち越しを狙う法大に、すぐに次のチャンスが。84分、相手GKが防ぎきれずこぼれたボールに走り込んでいた渡邉綾平(経3=前橋育英)が反応し、冷静に押し込んだ。さらに、アディショナルタイム終盤の12分。GKと1対1となった中村翼(経2=横浜F・マリノスユース)は落ち着いてコースを判断し、シュートはゴール左隅へ収まった。最後まで油断することなく、強気な攻めの姿勢でダメ押しとなる3点目を奪い、試合終了。
試合後半からの怒涛(どとう)の3得点で逆転し、見事ベスト4進出を果たした。また、それと同時に総理大臣杯出場の切符を手にした法大。しかし、チームが目指す優勝へはまだ道半ばにいる。次戦は、リーグ戦でも幾度となく白熱した試合を繰り広げている明大との準決勝。互いに決勝進出が懸かる中、再び一戦を交える約1か月ぶりの『血の法明戦』。短期決戦でも先月の前回対戦に続いて勝利を挙げられるか。ライバルとの直接対決は法大イレブンの正念場になる。
(記事・山中麻祐子)
逆転ゴールを決めた渡邉 今大会全試合に出場している(写真提供:法政大学体育会サッカー部)