2022年3月18日(土)、24日(金)
4月8日に開幕する東京六大学野球春季リーグ戦。春季リーグ戦開幕直前特集2回目の今回は、投手編と題し、4年生として投手陣を支える尾﨑完太(キャ4=滋賀学園)、武冨陸(営4=日大藤沢)、塙雄裕(法4=常総学院)の3選手のインタビューをお届けする。(全8回)
選手インタビュー
尾﨑完太 投手
―昨年を振り返って
悔しい結果でした。チームを勝たせることができなかったのが一番悔しかったです。
―先発として固定されました
春も先発させていただいていたので、秋は順調に調整もできていたのですが、自分の中で精神的に不安定なところがあったので、そこが悪い結果につながったのかなと思います。
―精神面を安定させるためには
ラスト1年なので、悔いのないように練習をしているのと、精神面を強くするためにきつい練習を自分からやっていくようにしています。
―オフには大学日本代表候補合宿に参加されました
すごい選手ばかりいたので、自分の中でもまだまだという感想が一番で、もっとやらなければいけないなという焦りもある中、自信をつけることもできたので、その経験は大きかったです。
―合宿内で参考になった選手は
東洋大学の細野(晴希)投手で、思いっきり投げてないように見えて思ったよりも速いストレートを投げていたので、その脱力感といったところを参考にしています。
―今重視している点は
去年の1年を通して制球面がだめだったので、その点でコントロールという点とストレートの速さにはこだわっています。
―こだわった点の手ごたえのほどは
投げ込みもいっぱいやってきたので、去年よりかは自信を持っている感じです。
―自身がアピールしていきたい点は
三振が多く取れるピッチャーだと自分では思っているので、奪三振数だったり、球速も上がっているので、MAXの更新だったりを見てほしいです。
―今季の目標
チームとしてはリーグ戦優勝と日本一、個人としては最優秀防御率やベストナインといったタイトルを取れたらいいなと思っています。
―シーズンへの意気込み
エースとしてチームを勝たせられるようなピッチングをするので応援の程よろしくお願いします。
(取材・皆川真輝)
尾﨑 完太(おざき・かんた)
キャリアデザイン学部4年 2001年4月20日生まれ
大阪府出身・滋賀学園
175㎝73㎏・左投左打
昨季成績:8試合 38回 37奪三振 与四球23 自責点23 防御率5.45 1勝5敗
『威力のある直球と高い奪三振能力を持つ本格派左腕も、昨季は防御率最下位と低迷した。投げ込みによるスタミナ強化や制球力向上で巻き返しの春へ。』
武冨陸 投手
―これまでの3年間を振り返って
思うような結果が出ていないので、4年目の今年は絶対に結果を残したいです。
―改めて昨季を振り返って
色々な場面で投げさせてもらって、いい結果も悪い結果もあったので、今年こそはいい結果のみを出せるようにしていきたいと思っています。
―現在の投手陣の雰囲気は
去年からのメンバーがほとんどなので、結束力は高いと思ってます。
―今年からは最高学年になりました
後輩たちも多くベンチ入りしているので、自分がいいピッチングをして、投げやすい雰囲気を作りたいと思っています。
―大学で印象に残っている試合は
昨春の対明大2回戦です。自分があとアウト一つ取れずに負けてしまって、優勝もなくなってしまったので印象に残っています。
―ご自身の強みは
どんな場面でもすぐに投げれるという強みを活かして、頼られるピッチャーになりたいと思っています。
―オフシーズンに特に取り組んできたことは
体づくりを見直したのと体重増加に取り組んできました。
―今年度はどのようにチームに貢献していきたいか
接戦が多くなると思うので、失点を少なくして、信頼感のある投手になりたいと思っています。
―ピッチャーとしてマウンド上ではどのようなことを意識している
ストライク先行で自分のテンポで打者を追い込むことを意識しています。
―試合の日のルーティンは
武蔵小杉の寮の近くにある生パスタのお店で夜ご飯を食べています。
―1番好きなメニューは
ボロネーゼが好きです。
―個人の目標は
防御率0点台です。
―オープン戦での手応えは
オープン戦は順調に抑えられているので、そのまま抑えられたらなと思います。
―卒業後の目標は
野球を続けようと思っているので、より高い環境でプレーができたらなと思います。
―目指している選手や選手像は
今永昇太選手(横浜)のような真っ直ぐや変化球を投げたいと思っています。
―意識している選手は
慶應の廣瀬(隆太)選手に打たれることがあったので、意識してしまいます。
―ファンの方にメッセージをお願いします
投手陣で引っ張って、優勝と日本一を掴み取りたいと思っているので、応援よろしくお願いします。
(取材・盛岡惟吹)
武冨 陸(たけとみ・りく)
経営学部4年 2001年7月25日生まれ
神奈川県出身・日大藤沢
171cm73㎏・左投左打
昨季成績:4試合 6回 4奪三振 与四球3 自責点1 防御率1.50 1勝0敗
『昨春には9試合に登板したものの、秋は4試合の登板にとどまった。曲がりの大きいスライダーを武器に法大の最終回に君臨する。』
塙雄裕 投手
―昨年を振り返って
昨年の春、秋を通して中継ぎで投げる場面が多くて、毎日投げる上で、自分の調整方が見つからなくて、調子いい時期悪い時期があったので、今年は毎日投げることを想定して、毎日同じような状態で投げられるようにしたいなと思います。
―オフに取り組んだことは
冬で毎日100球くらい投げて、その日の状態によっていいボールというのは違うと思うので、それを生かして寒い中ですけど、球数を多くして毎日投げる中で、自分のいい悪いというのをはっきりさせて、その日の状態で使えるボールをすぐ見つけられるようにするというのを取り組みました。
―薩摩おいどんカップ2023やオープン戦では先発する場面もありました。今後は
あまり先発は考えていなくて、言われたらという感じなんですけど、後ろで投げることにやりがいを結構感じているんで、先発って言われたら投げますけど、自分としては中継ぎで投げたいなというのがあります。
―ご自身が考える中継ぎのやりがいとは
拮抗した場面や0-0とかそういった場面やピンチでの投球というのが多くなっていて、試合で1点も与えることができないっていうプレッシャーの中で投げられるということが、緊張する半面、ちょっと楽しんでいる自分がいるっていうところがいて、それで春のリーグ戦のときに「中継ぎ楽しいな」っていうような感じで、そこから緊張した場面の方がわくわくするというのがあって魅力を感じてます。
―今の調子の方は
オープン戦で投げられずにちょっと調整不足っていうのもあって、最近投げられてなかったんですけど、おいどんカップとかいい調子になれなくて、自分がちょっと焦っている場面もあるので、そこで焦りすぎないようにリーグ戦に向けて調整していきたいと思います。
―最終学年になっての心境の変化は
1番上の学年になってやっぱり下級生とかに見本となれるようなこともそうですし、チームを引っ張っていかなくちゃいけないという部分も芽生えていて、4年生として自分にできるようなピッチングをするということをするっていうのを試合で思うようになりました。
―シーズンに向けての意気込み
優勝から遠さがって5位という結果が続いているけど、優勝を狙えるようなチームになってると思うので、今年は優勝できるようにチームの一員としてできることを頑張りたいと思います。
(取材・皆川真輝)
塙 雄裕(はなわ・ゆうすけ)
法学部4年 2002年3月19日生まれ
茨城県出身・常総学院
180cm79㎏・右投右打
昨季成績:7試合 10回1/3 7奪三振 与四球6 自責点2 防御率1.74 0勝0敗
『言わずと知れた法大のブルペンを支える鉄腕。今季も中継ぎで大車輪の活躍を見せる。』