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【硬式野球】髙村祐助監督就任インタビュー プロでの豊富な経験を還元し『強い法政』を復活させる!

2022年2月8日(木)
法政大学川崎総合グラウンド 大野球場

大島公一新監督のもとスタートを切った2024年の法大野球部に頼もしいスタッフが加わった。2月1日に髙村祐助監督の就任が発表。髙村助監督は平成4年卒の野球部OBであり、卒業後は近鉄、楽天で投手として活躍。引退後は楽天やソフトバンクで投手コーチを務めるなど経験も豊富。今回は2月8日に行われたインタビューをお届けする。

インタビュー

※就任から1週間後の2月8日に囲み取材形式で行われたものです。

髙村祐 助監督

ーー就任されて1週間ほど経ちました
久々にこのグラウンドにいる時間というのがちょっとまだ違和感があります。

ーー学生とのコミュニケーションについて
1番大事なのは、やっぱりコミュニケーション。話すことだと思ってますのでそこのところは就任の時に学生の前で「自分も話しますけど、 皆さんも気兼ねなくどんどん話してください」っていうところは伝えました。

ーー母校の試合を見る機会は
遠征の、移動のバスに乗りながら見たりとかはしてました。

ーー優秀なピッチャーがたくさんいますが
いや、それほどまだしっかりは見ていないです。今見てるところの自分の目が1番大切だと思う。 今、自分の中でその選手たちを、学生たちを見てる、見ていくことの大切さっていうところですね。

ーー助監督自身は、コミュニケーションが大事だとおっしゃいました。学生時代の教え方を振り返るとどんな感じだったのか
学生コーチという方もおられましたし。自分の時は監督1人、そこに学生コーチがいてという形だったんです。

ーー就任にあたっては大島新監督の存在が大きかったのでは
もちろんそうですね。大学時代2つ上の先輩であって、そこからプロの世界で一緒にやる機会もあったので。やっぱり大島さんが監督をやるというのは大きかったです。

ーーオファーが来た時の気持ち
ちょうどソフトバンクでのコーチが終わったところもありましたので、やっぱり考えるところは考えました。 なかなかこういう、また母校のユニフォームを着るというのはなかなかないことなのでありがたいところもあります。

ーー投手陣育成に対するビジョンは
今はまだないです。フラットに自分でしっかりと選手を見て、学生を見て、そこからどういうふうにしてあげるかというところです。

ーー今後の役割は
これから探していくところです。選手と一緒に積み上げていくところだと思います。
コーチだから、助監督だからではなくて1つの目標に向かってやっていくことの大切さがあると思うので。そういったところを探していって、一緒にやっていくという形ですかね。

ーー選手とのコミュニケーションは
まだ、そこまで(笑)。ただみんな明るいですし、積極的に話しかけてくれる子もいます。

ーー『強い法政』をOBの方、ファンの方も望んでいると思います
そこのところはおっしゃる通りで。46回優勝回数がある中で、どんどん他のチームも強くなって来ています。『強い法政』というのは自分も外から見ていて望んでいたことですし。
OBの方々の期待に応えられるよう、監督と共にやっていきたいなと思います。

ーー学生時代に優勝の思い出は
最後の4連覇のうち3つは関わりました。
やっぱり優勝という経験は良かったですね。そしてその後のパレード。僕の中でパレードがすごく印象に残っていて。明治神宮から市ヶ谷までのあの長い距離。
私たち学生がそこでパレードをできるっていうところも。一般学生の方もみんなで並んで歩いて。ああいう風な経験はぜひとも学生たちにも経験させてあげたいな。

ーー学生の時、大島監督は当時どういうキャプテンだったのか
背中で引っ張る人でした。いつもどっしりとセカンドで構えていて。

ーープロで活躍する選手のすごさや見ていてすごかった選手は
やっぱり一軍でしっかりと投げてる選手は、みんな自分のものを持ってます。多分、千賀(滉大、現ニューヨーク・メッツ)とか、田中(将大、現楽天)とか、松井(裕樹、現サンディエゴ・パドレス)とかそういうコメントが欲しいとは思うんですけど。
みんな、一軍で投げる選手は、自分の自覚と自分のスタイルがわかってて。わかってるからこそ厳しいプロの1人で戦わなくちゃいけないマウンドの上で、バッターと相対して対戦ができてるんです。
成績を見たらね、田中将大の24勝(2013年シーズン)とか、そういうのはあるかもしれないですけど、やっぱり一軍のマウンドでずっと投げ続けられる。それも何十年。投げ続けるすごさは底知れないものがあると思います。
その中でどれだけあとは自分で成績を残して対戦してて、抑えられるか。やっぱり先発投手もすごいし、中継の7回のピンチで行くピッチャーもすごいし、9回の抑えのピッチャーの選手。家族とか球団を背負ってマウンドに行くあの9回の抑えというプレッシャー。その中で投げて0で帰ってくる、勝ちで帰ってくる強さ。これは分かり知れないし、経験した人間しかわからないし、だから「誰がすごい」というのは難しい。

ーー大学野球で、球数がかさみ故障してしまうピッチャーとか多くいる。そこの面に関して投手を守るっていう面ではどう考えているか
今、そういう球数の問題とか、いろいろと議論されてるところは出てくると思うんですよね。小学校、中学校もちょっと変わって、高校のところも制限ができて。じゃあ大学はどうなんだっていう。
プロもそうですけど、でもプロはその分業制っていうのができてきて、そこのところは変わってきました。大学、社会人だとそこのところ今度どうかって。やっぱり故障っていうのは避けたいところなんで、そこの部分も今後やっぱりプロとアマの違いは絶対出てくる。それは今後自分の中で考えていくところが野球界の大切なところになると思うので。そこは今どうかっていうところがちょっと見えないですね。まあそういう考えはあります。

(取材・嘉藤大太)


髙村 祐(たかむら・ひろし)
1969年9月2日生まれ
栃木県出身・宇都宮南(甲)→法政大学→近鉄(92年~04年)→東北楽天(05年)
コーチ歴:東北楽天(2007年~2015年)→ソフトバンク(2016年~2023年)

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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