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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 明大1回戦 8回に逆転に成功するも、9回に追いつかれ今季5度目の引き分け 今季順位は5位確定…

東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 明大1回戦
2021年10月26日(火)
神宮球場

最終カードとなった『血の法明戦』。初戦となった今日の試合、法大は8回に齊藤大輝(人3=横浜)、浦和博(キャ2=鳴門)の連打で4点を奪い逆転に成功する。しかし2点リードで迎えた最終回、明日先発予定の山下輝(営4=木更津総合)ら投手3人をつぎ込むも明大に同点に追いつかれ、今季5度目の引き分け。今季の順位が5位で確定した。

痛恨の失策にうつむく齊藤大

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 5 1
明 大 1 1 0 0 0 0 0 0 2 4 9 0

(法大)三浦、古屋敷、尾﨑、山下輝—村上
(明大)蒔田、磯村、村田—蓑尾
[本塁打] 村松1号ソロ(1回=三浦)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 岡田悠 3 0 0 .156 中飛 二飛 右飛 四球
2 (7) 宮﨑 3 1 0 .214 左飛 四球 二ゴ 右安
3 (4) 齊藤大 3 2 2 .414 中2 三ゴ 四球 左2② 
4 (3) 4 1 2 .280 三振 二飛 右飛 中安②
 3 松田 0 0 0 .000
5 (9) 諸橋 4 0 0 .077 二ゴ 二飛 一ゴ 三振
 1 古屋敷 0 0 0  —
 1 尾﨑 0 0 0 .000
 1 山下輝 0 0 0 .200
6 (5)6 高田 4 1 0 .143 中飛 左飛 遊安  三振
7 (2) 村上 4 0 0 .304 投ゴ 遊ゴ 投併 遊ゴ
8 (6) 海﨑 1 0 0 .188 四球 中飛  
H9 西村 2 0 0 .219   一ゴ 二ゴ
9 (1) 三浦 1 0 0 .250   投犠 三ゴ
 H 小池 0 0 0 .000   四球
 R 木下 0 0 0  —  
 6 今泉 0 0 0 .143  
 H5 中原 1 0 0 .200   二ゴ
30 5 0 .212

 

投手成績

球数 打者 防御率
三浦 7 106 29 8 7 1 2 4.70
古屋敷 1 0/3 22 5 1 0 1 1 5.14
尾﨑 0 0/3 10 2 0 0 2 0 0.00
山下輝 1 17 4 0 1 0 0 0.78
9 155 40 9 8 4 3 3.04

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 42 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
15 石田旭昇(文3=東筑) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
19 扇谷莉(営3=東邦) 6 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 33 西村友哉(法1=中京大中京)
21 山下輝(営4=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 37 浦和博(キャ2=鳴門)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 35 今泉颯太(法2=中京大中京) 38 木下将吾(文3=静岡)
20 是澤涼輔(現3=健大高崎) 36 高田桐利(営3=広陵)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

今季ここまで投打がかみ合わず苦しい戦いが続く法大は、最終カードとなる『血の法明戦』に挑んだ。諸橋駿(法4=中京大中京)が今季初めてスタメンに選ばれるなど、打順を大きく変更した今試合。先発のマウンドにはエース・三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)が上がった。

三浦は初回、2死から3番・村松開人に左越え本塁打を放たれ先制を許してしまう。さらに2回には先頭の山田陸人を投手強襲の安打で出塁を許すと、2死から8番・蓑尾海斗に適時打を放たれ追加点を奪われる。立ち上がりから苦しい展開になるも、今日の三浦はここから崩れなかった。3回以降もランナーを出すもエースの名にふさわしい粘りのピッチングで追加点は許さず、強力明大打線を7回2失点に抑え込んだ。


粘りの投球を見せた三浦

好投の三浦を援護したい打撃陣だが、相手先発の蒔田稔の前に沈黙。7回までわずか2安打に抑え込まれてしまう。8回、明大は蒔田から磯村峻平にスイッチ。すると1死から代打・小池智也(営4=八戸学院星光)、1番・岡田悠希(人4=龍谷大平安)の連続四球、2番・宮崎秀太(営3=天理)の安打で満塁のチャンスを迎える。ここで明大はさらに投手交代。変わった村田賢一の初球を3番・齊藤大輝(人3=横浜)が叩き、2点適時二塁打を放ち同点に追いつく。さらに初めて4番を任された浦和博(キャ2=鳴門)が初球を中堅前にはじき返し4-2と逆転に成功する。


齊藤大は同点に追いつく2点適時二塁打を放った

2点リードで迎えた9回。前の回から続投の古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)が無死一、二塁のピンチを迎えると、ここで尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)にスイッチ。しかし尾﨑も制球が定まらず、連続四球で1点を失う。続く1番・丸山和郁の打席途中で山下輝(営4=木更津総合)がマウンドへ。無死満塁のピンチの中での登板となるも落ち着いた投球で1番・丸山、2番陶山を打ち取り2死に。続く3番・村松も二ゴロに抑えたかと思われたが、齊藤大がファンブル。まさかの形で同点に追いつかれてしまう。しかし、続く上田を空振り三振に仕留め逆転は許さず試合終了。勝利目前も土壇場で追いつかれ、今季5度目の引き分けに終わった。


9回、無死満塁から緊急登板した山下輝

過密日程の中開催された秋季リーグ戦も残り1試合となった。神宮を沸かしてきた4年生のプレーも明日で見納めとなる。有終の美を飾るべく、投打の奮起に期待したい。

(記事:二瓶堅太、写真:大井涼平)

クローズアップ:浦和博

自身初の4番起用に浦和博(キャ2=鳴門)が応えた。

今夏オープン戦では4番を打つことが多かった浦だが、リーグ戦では初めて。その第1打席は2死二塁と絶好の得点機だった。しかし、明大先発・蒔田稔の前に三振。その後も2打席とも凡退していた。そんな中で迎えた8回、3番の齊藤大輝(人3=横浜)が2点適時二塁打を放ち、同点に追いついたタイミングで浦の第4打席が回ってきた。「流れに乗って初球からいこうと考えていました」と、明大3番手・村田賢一の投じた直球を初球打ち。打球は中堅手前に飛び、勝ち越しの2点適時打となった。

昨季フレッシュトーナメント決勝では、右翼ポールに直撃する衝撃的なサヨナラ弾を放った。今季開幕前には加藤重雄監督も「常にライナー性の打球が右にも左にも飛ぶ、まさに広角打法。うちの飛躍は浦の活躍にかかっているといってもいいかと思います」と高い期待を寄せていた。その期待通り、開幕戦の立大1回戦ではリーグ戦初打席で初安打初打点の活躍。しかし、翌カードの早大2連戦ではベンチ外を経験した。「悔しい思いをしました」と、復帰した慶大2連戦からは全試合安打。「結果を残そう」という強い気持ちを持ってリーグ戦を戦ってきた。

試合後に「明日は絶対に勝ちます」と意気込んだ浦。来年からは上級生となる。お世話になった4年生を安心させるためにも、チームを勝利に導く一打を放つ。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
悔しかったです。

ーどんな思いで今日の試合に
気合を入れて臨みました。

ーご自身の調子は
良くなかったです。

ー前回登板から修正したことは
ストレートです。

ー最終戦に向けての意気込みをお願いします
勝って終わりたいです!

山下輝 投手

ー緊急登板でしたが、準備は出来ていましたか
急いで作りました。

ーカウント途中からの登板の経験は
初めてです。

ーどのような気持ちでマウンドに上がりましたか
勝ちたいという気持ちだけで上がりました。

ーマウンド上で村上選手と話したことは
真ん中ストレート、力勝負でいこうという話をしました。

ー最終戦への意気込みをお願いします
勝ちます!

村上喬一朗 捕手

ー今日の試合にかける思いは
銀二さんの先発ラスト登板だったので絶対勝つぞと言う気持ちでした。

ー試合前に三浦選手と話したことは
相手のペースに合わせず、自分のピッチングをしようと言う事を話しました。

ー三浦選手の出来はどのように見ていましたか
銀二さんの球はよかったです。打たれたのは自分のリードのせいです。

ーイニング途中から登板した尾﨑選手と山下輝選手をリードする上で心掛けたことは
ここまできたら、気持ちで勝負だと思い、相手に飲み込まれるなと言うことを話しました。

ー最終戦への意気込みをお願いします
なんとしても勝ちで最終ゲームを終えて、来季につなげていきたいです。

齊藤大輝 内野手

─今日の試合を振り返って
非常に悔しいです。

─8回では満塁の場面で打席が回ってきました
絶対に打つという気持ちで打席に立ちました。

─初球を振り抜いての同点適時打となりました
ベストのバッティングが出来たと思います。

ー最終回、悔しい結果となりました
1球の怖さを知りました。

ー明日に向けて意気込みをお願いします
絶対勝ちます。

浦和博 外野手

ー今日の試合を振り返って
とても悔しいです。

ー4番での出場でした。何か意識されたことなどは
特に意識しないようにしました。

ー8回に勝ち越しの安打を放ちました
流れに乗って初球からいこうと考えてました。

ーここまでのリーグ戦を振り返って
なかなか勝てなくて悔しいです。

ー明日の最終戦に向けて一言お願いします
最後は絶対勝ちます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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