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【アメフト】いよいよ本日リーグ戦開幕‼「勝ちにこだわることで『結果』で恩返しができれば」 リーグ戦直前インタビュー④ 〜山田晋義主将・矢澤正治ヘッドコーチ編〜

リーグ戦直前取材
2024年8月20日(火) 法政大学川崎総合グラウンド

いよいよ今週の日曜日からリーグ戦が開幕する。勝負の秋の第1戦は9月1日(日)アミノバイタルフィールドで桜美林大学を相手に17時半にkick off予定だ。今年はチームを引っ張る4年生と、アメフト部の方から推薦されたこの秋注目の選手、計8名と矢澤正治ヘッドコーチにインタビューを行った。今回のインタビュー記事は主将の山田晋義(営4=日大鶴ケ丘)、ヘッドコーチの矢澤正治氏編である。

 今回のインタビュー選手、コーチ

ポジション 名前
DL  主将 山田晋義(営4=日大鶴ケ丘)
 ヘッドコーチ 矢澤正治

インタビュー

DL 山田晋義(やまだのぶよし)

【プロフィール】
生年月日/2002.09.21
学部・学科/経営学部・経営戦略学科
出身高校/日本大学鶴ヶ丘高校
身長・体重/177cm・101kg

――秋リーグ開幕が迫っているが、主将から見たチームの現状は
いい感じだと思いますね。春は、QBのたけ(谷口雄仁)もそうですけど、特にオフェンスメンバーの怪我が多くて。でも怪我していたメンバーが帰ってきて、特にオフェンスはいい状況、波に乗ってるんじゃないかなと思いますね。

――春は『色々な選手が経験を積む』シーズンとなったが、収穫はあったか
個人的には、『結果』。チームの結果として、あまりいい結果ではなかったので。マイナスかもしれないですけど、もっと頑張らないとダメだろうなと実感したというか。メンバーを結構入れ替えていましたけど、結構やられているメンバーとか、逆に上手くいっているメンバーとかいると思うので。まあ良くも悪くも、「もっとやらなきゃいけないんだな」というのと、「このままでいいんだな」というのを、それぞれのメンバーが感じた春だったのかなと思いますね。

――経験の中でも、やっぱり『勝ちにこだわりたい』という思いはずっと持っていたのか
そうですね(笑) でも、ヘッドコーチと「経験の春にする」という話はしていたので、あれなんですけど。やっぱり、勝ちに勝るものはないですよね。勝って経験も、というのがベストでしたね。

――『勝ちにこだわる』ことを貫いているように感じるが
ずっと勝ち、勝ちって言ってますもんね、去年から(笑)

――去年のチームにはなかった部分だと思うが
そうですね。でも勝ちにこだわっている分、逆に負けた時はしょぼーんとなってしまうのが、良くも悪くもという感じですけど。

――あとキャプテンとして3か月程度だが、慣れてきたか
慣れてきましたね!やっぱり春は、新体制ということで、特に3月はあんなことがあったので、結構大変だったところは正直あるんですけど。僕もポジションを見つけましたし、あとはもう、正直秋はやるしかないと思うんですよ。春は結構、秋も見据えているので、いろいろ試行錯誤の時期だと思いますけど、秋はそんな暇もないというか。もうやるしかないと思うので、ある程度『覚悟』というか、気持ちは決まってますね。

――『成長の夏』だったと思うが、合宿での取り組みは
とにかくプレー数をこなすことですかね。やっぱり、紙上だけで覚えていても、実際動くとなると、全然ずれてしまうというのが正直あって。アサインメントと呼ばれるものなんですけど。それをフィールド上で解決していくために、午前の練習だったら、とにかくプレー数をこなして、現場で解決する。その場でクリアして、午後またやっていくみたいな感じで、とにかく慣れていく。実践慣れじゃないですけど、重点を置いて取り組んでいました。

――合宿中チームで行動を共にする中で、発見はあったか
個人的に、部屋が4人で一緒だったんですけど、今まであまり喋ったことがなかったメンバーと喋ったりとか(笑)

――学年も混ぜてか
学年も混ぜてです。ディフェンスはディフェンス、オフェンスはオフェンスで固めて、学年はバラバラにしていました。これでコミュニケーションが取りやすくなったのは、チームにとって大きいですね。

アメフト人生の集大成の秋。笑って締めくくりたい

――秋はどんなプレーを見てほしいか
これまで『主将』としてずっとチームのことを言ってきたと思うんですけど。やっぱり最後はDLとして、QBサックだったり、ロスタックルしていくというのが、一選手としても、主将としてもチームに貢献できると思うので。ビックプレーを狙っているので、そこにかける貪欲さは見ていただきたいなと思いますね。

――初戦(VS桜美林大)に向けて
やることは春からずっと言っているんですけど、変わらなくて。ハードヒット、ハードタックル、フィニッシュ。「いい音ならせよ」ってヘッドコーチもよくおっしゃっているんですけど、フットボールの本質。結局そこを分かっていれば結果は自ずとついてくると思うので。そこはもう誰にも負けないように、他のチームに負けないように頑張りたいですね。

――今後も競技は続けていくのか
春の時もそうでしたけど、今も正直その気持ちはないですね。

――秋リーグがアメフト人生の集大成になるが、どんなシーズンにしたいか
僕は大学1.2.3年で上手くいかないときの方が多かったなと個人的に思っています。でも、特に1年のときは本当に最後の最後まで一人で練習していたし。2.3年の時も、色々抱えながらも、自分で誰よりも真面目に取り組んだという自信はあるので。あとはもうやるだけですね、自分の持っているものを出すだけ。ここで下手に小手先だけで変えても僕のプレーの本質は変わらないと思うので。今までやってきたことを本当にそのままぶつける、そこの自信はあるので。あとは、過去の自分が積み上げてきたものを出すだけですね。それだけです。でも怪我だけ気をつけたいですね。

――日本一に向けて意気込み・読者へメッセージ
日頃から法政大学ORANGEを応援していただき、ありがとうございます。ここで長く語っても正直変わらないと思うので。『結果』でお返しできるよう、部員一同体張って頑張るので、今後も熱いご声援をよろしくお願いします。

(取材:野田堅真)

ヘッドコーチ 矢澤正治(やざわまさはる)

【プロフィール】
法政二高ー法政大学ー鹿島建設でプレー
昨年までは法政二高のヘッドコーチを務め今年から法政大のヘッドコーチに就任

ーー現在のチームの状況をどのように見ているか
特に大きなけが人もなく順調にこれていると思います。春はあえて若いメンバー中心で臨みました。結果的に勝利というものに結びつかないことはありましたが、チームとしてはそこまで気にはしていませんでした。あくまで本番は秋ですので、秋に向けてという点では充実した春シーズンになったと考えています。

ーー夏はどのあたりを念頭に練習に臨んだか
戦略的な部分で少しマイナーチェンジすることを中心にやってきました。ですので春シーズンとは少し違った形のフットボールをお見せできるのではないかと思っています。

ーー昨シーズンから得たものとは
昨年の甲子園ボウルは完全に力負けだなと思ってます。アメリカンフットボールというスポーツはフィジカルがしっかりしていないと、どんな戦術をとってもやはり上手くはいきません。その点でかなり関西学院大学には力負けだったのかなと。ただ同じ大学生ですので全く歯が立たないかといったらそうではなくて、もう少し自分たちの強みを生かしきって戦いなかったなと思いました。準備はもちろんしていたのですが、それを発揮するまでにこちらのゲームをさせて貰えなかったですね。

ーー選手の口からもフィジカルという言葉がたくさん出てきたが
フィジカル強化に関しては、もちろん昨年の甲子園ボウルでの敗戦も大きなきっかけになったとは思いますが、春シーズンを通してまだまだ選手たちもフィジカルを鍛えられると思っているからこその意識だと思います。フィジカルに関してはどれだけやっても尽きるものでは無いので、この姿勢がうちの伝統になってくれればと思っています。

ーー最後の詰めの期間にはなってくるが、第1戦に向けて最後どのような準備をしていきたいか
第1試合という点でいくと、このリーグ戦のレギュレーション上、どうしても対戦数が少ないため相手もかなり自分たちを研究して試合に臨んできます。特に初戦ではアップセットがとても起きやすいので入りというものはとにかく気をつけたいです。桜美林大学は春のオープン戦でも対戦しているので、「また勝てるんじゃないか」という気持ちが出てきやすいです。アメリカンフットボールを舐めずに、色々なことを想定してその準備のための1週間にしたいと考えています。

昨年の借りを返す準備は万端のようだ

ーー最後にファンの皆さんに向けてメッセージを
我々のフットボールを通して、アメフトの面白さや楽しさ、感動というものを皆さまにお伝えできるよう頑張りますので応援のほどよろしくお願いいたします。

(取材:野田堅真)

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