【硬式野球】昨秋の首位打者・熊谷陸は遊撃手のポジションを奪取! 2季連続の首位打者、ベストナインの獲得にも期待 (春季リーグ戦直前インタビュー⑬)
熊谷 陸 選手
ーー首位打者、ベスト9を取って周囲から反響はあったか
いろんな人からおめでとうと言われて、もっと自分もこれから頑張らないとなと思いました。(取材も増えたか)いろいろ注目されたりはしたので取材も普段より多かったかなと思います
ーー侍ジャパンの大学代表候補強化合宿にも参加したが
各大学のトップの選手が集まって一緒に練習できて、上手い方がいっぱいいてその方から質問して聞いたり、近くでその方のプレーを見たりして、とても参考になったり、とてもいいアドバイスをもらったりして充実した合宿だったと思います。
ーー衝撃を受けた選手は
明治大学の小島(大河、明大4年)さんに左ピッチャーにどういう心構えか、どんな感じで打席に立っているのかと聞いて。基本外コースをのボールを待って打ちに行けそうなボールを打ちに行くという風に言ってて、自分は左ピッチャーの時に迷いというかどこ打ったらいいか分からないという感じでいつも打席に立ってたので、割り切ってアウトコースのボールを強く打ちに行くということを教えてもらったのでそれを今年ちょっと実践してやって見てます。
ーー年末には花巻東の同期や先輩方と練習したが
正月に高校に行って菊池雄星(現ロサンゼルス・エンゼルス)さんが作ったKOHという最先端の室内練習場で、自分の同期の佐々木麟太郎(現スタンフォード大)と合同で練習して、スイングの強さだったりミート力というのが自分よりも長けてたので自分ももパワーであったりミート力というのがまだまだ足りないなと実感しました。
ーーKOHのすごさは
まずバッティング練習をしたんですけど、普段は硬式ボールをマシンで打つと思うんですけど、ちょっと柔らかいボールで160キロぐらいのボールを打つことができたり、ウエイトでも器具が大学の施設にある器具とは違ってやっぱりいろんな器具であったり大学で使えない器具とかもたくさんあったりして、とてもいい時間になったかなと思います。
ーー佐々木麟太郎選手は米大学野球で活躍しているが、どう感じているか
自分の同級生でアメリカの大学で今頑張っているので、自分ももっと頑張らないといけないなと刺激をもらってますし、自分も単打だけではなく長打であったりホームランも打てるように麟太郎から学んでいける部分があればいろいろ聞いたりして学んでいきたいと思ってます。
ーーアメリカの大学野球と日本の大学野球の違いはあるか
まずアメリカは金属バットで日本は木製バットなんです。アメリカの方は全体練習が短くて自分であとは自主練習だったり自分でやる感じで、ウエイトとかも設備がやっぱり全然違うという風に言っててやっぱり自分たちも設備が限られてると思うので、その中でどうやっていくかというのが大切だという風には言ってました。
ーー「執念」が生まれた経緯は
今年のチームは去年リーグ戦経験してる人も少なくて、他の大学に比べてちょっとレベルも落ちてしまうのかなという風に思うとこがみんな思ってて、その中でどうやって勝つかという風にチームで考えた時に、やっぱり気持ちだったり泥臭い野球という風にと意見がたくさん出て。点も取れなかったり打たれたりする中でチーム全員でこう執念を持って守ったり攻撃したりしてギリギリの点差で勝つという風に今年のチームはなるのかなと思うので。チームでこう全員が執念を持ってやっていくという風にはなりました。
ーーオープン戦で「執念」に関して何か実践していたか
執念っていう言葉になるかわかんないんですけど、今年のオープン戦などではテーマを全員学生コーチが決めて、テーマに沿ってやるという風にルールがあって。試合前のミーティングで今日はどういうことを意識してやっていくということが言われて、それをみんなが徹底してやるという感じで。徹底することが去年よりは多くなった気がします。
ーー鴨川キャンプで取り組んできたことについて
体調不良になってしまって、あんまり練習参加出来なかったんですけど、鴨川キャンプの前半の方は守備力を向上するとテーマで練習の後にノックを受けたりショートになってまだ受ける数が少ないというのもあるので、数を受けることや、土のグランドになので足を動かすこということを大事にして。
この鴨川キャンプは守備力向上というところを目標にやってました。
ーー遊撃手になった経緯は
リーグ戦が終わって少しした時に、大島さんと話す機会で大島さんから、「どこのポジションをやりたい」という風に聞かれて、最終的には遊撃手をやりたいので「遊撃手をやりたいです」と自分から言って。練習したんですけどあまり最初の方はうまくいかなくて、悩んでたこともあったんですけどここ最近最初よりかは自分の中では少しずつは状態もよくなってきてると思うので、ここからもっと仕上げていけるようにしたいなと思ってます(監督から遊撃手に指名されたのか)そういう感じではないですね。
ーー新入生の印象は
各高校のトップの選手が来て、もうAチームに入っているメンバーも多くてとてもレベルの高い選手が多い印象ですね。(期待している選手は)今スタメンで試合に出ている大阪桐蔭の境(亮陽、営1)くんと、只石(貫太、営1=広陵)くん。境くんは足も速くて必要な存在になるのかなというふうに思います。只石くんもバッティングも良くてここ最近ホームランも打ったりして、長打力もあってキャッチャーとしてもそこそこ守れてスローイングもいいので期待してますね。
ーーここまでのオープン戦の調子について
自分の中では自分の良さというのは打力だと思うので、打力の面ではここ最近は調子は上がってきたと思ってます。去年左投手が苦手でそこをどうにか改善しようとしている中で去年アドバイスもらったことを参考にして、左投手は改善したのかなと思いますし、全体的に調子は去年のオープン戦と比べていい状態でにいるのかなというふうに思います。
ーー東北福祉大戦での成績は
5打数2安打で左投手から右中間に三塁打1本と右投手から左中間に二塁打1本という結果です。今年の冬長打も増やすということでやってきて、長打2本も打つことができたので、いい調子だと思いますし、捉えた打球が結構多かったので打撃は今のとこはいいのかなと思います。
ーー小川大地(営2=大阪桐蔭)との関係は
小川は、この冬結構成長して打撃も結構今調子いいので、自分も負けないように頑張ろうという気持ちがあって。練習をもっとやらないとなという気持ちもあったりするので、とてもいいライバル関係なのかなと思います
ーー打順に対するこだわりはあるか
今は3番打ってます。去年は2番であったり9番やってて、出塁を目当てで打席に立ってたんですけど、今年は監督から3番打たせてもらってるのでチャンスで回ってきたり、4番の松下(歩叶、営4)さんが打席の打撃の中心なので松下さんの前に走者として出ることであったり、チャンスで回ってきたら走者を返すという目的もあると思うので、状況に応じた打撃ができるようにというのはいつも考えてしてます。
ーーリーグ戦優勝に向けて必要だと感じていることは
今年は選手もガラッと抜けてリーグ戦を経験している人が少ないので、なんとか守備では最小失点で抑えて、攻撃では、エース級のピッチャーはあんまりヒットも出づらいし、点も取りづらいと思うのでなんとかワンチャンスを物にしたり、ヒットではなくてバントであったり犠牲フライなんとかランナーを進めたりしてヒットのない形で点数を取る野球を今年のチームには必要だと思うので、今年はそういう野球になるのかなというふうに思います
ーーリーグ戦優勝に向けて負けられないと思う大学は
明治大学は選手もたくさんいますし、素晴らしい投手もいて、「血の法明戦」というこの法政と明治というのがライバル関係にあると思うので、明治大学には負けたくないなという気持ちは強いですね。
ーーリーグ戦の目標は
去年の秋首位打者いうタイトルを取ったり、二塁手でベスト9というタイトルを取ったりして今年も警戒されたり対策をされたりすると思うので、今年は毎試合出るということを目標にやっていきながら、2期連続ベスト9と首位打者を取るというところと、このチームの勝利に貢献できるような選手になりたいなという思いで今年は頑張りたいと思います。
ーータイトル目指す上でライバルとなってくる選手は
早稲田大学の尾瀬雄大(4年)さんは去年の春首位打者を取ってて、代表合宿の時も一緒に話したり、打撃を見たんですけど、ミート力が素晴らしくて自分も打率を残す中で尾瀬雄大さんが一番ライバルになるのかなというふうに思います。
ーーファンに向けて一言
今年は必ず一戦一戦全力で戦って、必ず優勝をするので、ぜひ応援に来てほしいというのと、個人としてはまずチームに貢献できる選手になるというのと、首位打者とベスト9というタイトルを連続で取れるように精一杯頑張りたいなと思います。
(取材:加納正義)
熊谷陸(くまがい・りく)
人間環境学部2年・2005年7月15日生まれ
岩手県出身・花巻東高
175cm 68kg・右投左打
『卓越したバットコントロールで安打を量産する内野手。昨秋は16安打を放ち打率.471で首位打者を獲得した。今季は遊撃手のポジションを奪取した。だけ気だけでなく、守備面での貢献にも期待がかかる。』
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