• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】確かに見せつけた!これが”執念” 今泉秀悟3安打1ホーマー4打点と大爆発&藤森、境の韋駄天コンビも躍動 計14安打で7得点を挙げ対早大の連敗を7でストップ 明日へと希望をつなぐ今季初勝利!

【硬式野球】確かに見せつけた!これが”執念” 今泉秀悟3安打1ホーマー4打点と大爆発&藤森、境の韋駄天コンビも躍動 計14安打で7得点を挙げ対早大の連敗を7でストップ 明日へと希望をつなぐ今季初勝利!

東京六大学野球2025春季リーグ戦 早大2回戦
2025年4月27日(日)
神宮球場

2014年秋以来のリーグ戦4連敗も脳裏によぎる中迎えた早大2回戦。先発は満を持して登板の小森勇凛 (キャ2=土浦日大 )。援護点をもらいながらも、3回4失点と苦しい投球になる。しかし、打線が14安打と大爆発。今泉秀悟(キャ2=石見智翠館 )が本塁打を含む5打数3安打4打点の大活躍を見せるなど下級生が躍動した。
この試合で今季初勝利を記録した法大。優勝への道のりは厳しいが望みをつないだ。

喜びを分かち合う今泉と藤森康はともに今日のヒーロー

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法大 1 0 1 0 0 0 2 2 1 7 14 0
早大 2 0 2 0 1 0 0 0 0 5 11 0

(法大)小森、槙野、○野崎、永野ー只石
(早大)宮城、越井、●香西、田和—吉田瑞

[本塁打]
法大:今泉 1号ソロ(9回 田和)
早大:小澤 1号2ラン(1回 小森)、田村 1号2ラン(3回 小森)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9 回
1 (8) 藤森康 3 2 1 2 .214 中安 死球 三ゴロ 四球 左2①
2 (9) 4 3 1 1 .563 中安 四球 中安 左飛 左3①
3 (6) 熊谷 4 2 1 1 .267 投ゴロ 右安① 二ゴロ 左安 四球
4 (5) 松下 4 0 0 1 .154 四球 一ゴロ 遊ゴロ 中飛 二ゴロ
5 (3) 今泉秀 5 3 4 0 .200 左安① 一ゴロ 右飛 右2② 右本①
6 (7) 浜岡 5 0 0 0 .000 遊ゴロ 空三振 空三振 一ゴロ 見三振
7 (2) 只石 5 3 0 0 .286 遊直 三ゴロ 中安 左2 三安
8 (4) 中村騎 4 1 .143 左飛 二ゴロ 四球 空三振 二併打
9 (1) 小森 1 0 0 0 .000 一邪飛
H 井上和 1 1 0 0 .333 中2
1 槙野
H 片山 1 0 0 0 .000 二ゴロ
1 野崎 0 0 0 0 .333
H 山田 1 0 0 0 .667 中飛
1 永野

投手成績

球数 打者 防御率
小森 3 78 16 5 3 3 4 4.00
槙野 2 39 8 3 1 1 1 9.00
野崎 2 23 7 2 0 0 0 5.25
永野 2 25 7 1 4 0 0 2.45

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将(キャ3=鳴門) 39 岩井天史(人1=滋賀学園)
16 永野司(営4=倉敷商) 28 川崎広翔(営3=日大三) 7 浜岡陸(法4=花咲徳栄)
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商) 今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) 9 内山陽斗(文4=天理)
20 藤森粋七丞(キャ4=青森山田) 23 只石寛太(営1=広陵) 1 藤森康淳(営3=天理)
11 針谷隼和(営3=桐光学園) 42 井上和輝(法1=駿台甲府) 33 片山悠真(文3=八王子学園八王子)
19 古川翼(キャ3=仙台育英) 4 中村騎士(営2=東邦) 26 境亮陽(営1=大阪桐蔭)
17 小森勇凛(キャ2=土浦日大) 37 西村大和(法1=報徳学園) 29 山田頼旺(法1=中京大中京)
24 槙野遥斗(営1=須磨翔風) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
22 中西祐樹(法3=木更津総合) 8 小川大地(営2=大阪桐蔭) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

法大の先発は前の試合6回5失点と苦い投球となった小森勇凛(キャ2=土浦日大)が登板。対する早大は宮城誇南(3年=浦和学院)となった。

1回表、藤森康淳(営3=天理)、 境亮陽(営1=大阪桐蔭)の連打で無死一二塁のチャンスを作るも、3番・ 熊谷陸(人2=花巻東) のバント失敗、境の走塁死によりあっという間に2死を取られる。しかし、4番・ 松下歩叶 (営4=桐蔭学園)が四球を選び2死一二塁で5番の今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)が左前適時打を放ち、リーグ戦初安打と初打点を同時に記録、チームとしては今季初となる先制点をもぎ取る。その裏このリードを守りたい法大だったが、1死一塁から小澤周平(4年=健大高崎)に右越え2ラン本塁打を浴びあっさりと逆転を許す。

2回表、すぐさま追いつきたい法大打線だったが相手投手宮城の好投もあり、三者凡退に終わる。2回の裏は2死から9番・宮城に二塁打を放たれピンチを招くも小森がなんとか踏ん張りの投球を見せ無失点でこの回を終える。

3回表1、2番が連続四死球で無死一三塁のチャンスを作ると、3番・熊谷が執念の右前適時打を放ち同点に追いつく。その裏4番・寺尾拳聖(3年=佐久長聖)に1死から内野安打で出塁を許し、2死一塁から6番・田村康介(4年=早大学院)に左越え本塁打を浴び、再度逆転を許してしまう。

4回表、7、8番は倒れるも小森への代打・井上和輝 (法1=駿台甲府)がリーグ戦初安打となる左中間への二塁打を放つ。しかし、続く藤森康が三ゴロに倒れ、好機を活かせず。その裏、2番手として前の試合1回を10球で抑える好リリーフを見せた槙野遥斗(営1=須磨翔風)があがる。その槙野は1死から安打を浴びるも只石貫太(営1=広陵)が俊足の一塁走者尾瀬雄大(4年=帝京)を刺すなど守備にも助けられ、無失点で切り抜ける。

5回表先頭の境が中前安打を放つとすぐさま盗塁を決め、無死2塁のチャンスを作る。しかし、またもや境の走塁死でチャンスを潰してしまう。その裏、悪い流れを断ち切りたい法大だったが四球と連打で無死満塁のピンチをつくる。しかし、5番・前田健伸(4年=大阪桐蔭)を二ゴロ併殺打に打ち取りなんとか1失点で終盤への望みをつなぐ。

5対2とビハインドで迎えた6回の表の攻撃。2死走者なしから7番・只石が安打で出塁すると続く中村騎は四球でつなぎ2死一二塁と好機をつくる。ここで9番・槙野に変わって打席には片山悠真(文3=八王子学園)。7球粘るも最後は二ゴロに倒れ無得点に終わる。その裏、マウンドには昨日3回を投げ6失点と打ち込まれたエース、野崎慎裕(営4=県岐阜商)が登る。相手の下位打線をわずか8球で三者凡退に抑え流れを引き寄せる投球を見せる。

7回表、法大は1番・藤森康から始まる好打順。その藤森康が四球で出塁する。続く境は左飛に倒れるも、3番・熊谷が左前安打を放ち一二塁とする。続く4番・松下は中飛に倒れるもその間に走者が進塁し2死二三塁。ここで打席は今日先制の安打を放った今泉。一塁線を破る二塁打を放ち2点を返す。
その裏、前の回から投げる野崎は1死から2番・渋谷泰生(4=静岡)に安打を許すが続く小澤の打席で捕手の只石が、渋谷の盗塁を刺し野崎を救う。その後小澤に安打を許すも後続を断ち無失点に抑える。

8回の攻撃、先頭の只石が左二塁打を放ち好機を演出するも続く2人は相手投手香西一希(3=九州国際大付)の前に倒れ2死となる。打席は1番に戻り藤森康。内角低めを捉えた打球は風にも乗り、左翼手の頭上を越える二塁打で同点に追いつく。続く打者はここまで2安打を放っている境。追い込まれてから4球目を捉えた打球は左翼手の頭を越える勝ち越し三塁打。続く松下は二ゴロに倒れる。
勝ち越した直後の8回裏。マウンドには先週の立大1回戦で負け投手となった永野司(営4=倉敷商)。屈辱の試合から1週間。2奪三振と気迫の投球を見せ三者凡退に抑える。

ここまで3打点の今泉から始まる最終回の攻撃。その今泉が右翼席へ叩き込むリーグ戦初本塁打を放ち、これで7対5と早大を突き放す。その後1死から只石が今日3本目となる内野安打を放ち出塁するも続く中村騎は二ゴロ併殺打に倒れる。
今季初勝利まであと3アウト。マウンドには永野が前の回から続いて上がる。この回も2者連続の空振り三振と気迫の投球を見せる。この三振にはスタンドからも大歓声が湧く。しかし、王者早大も1番・尾瀬の左前安打で、粘りを見せる。しかし、最後は渋谷を二ゴロに打ち取り2023年春1回戦以来の勝利で、対早大、引き分けを挟んでの7連敗をストップさせた。

(記事:田部凌誠、篠崎勇希、撮影:松野要、田部凌誠、篠崎勇希)

選手インタビュー

今泉 秀悟 選手

ーーまず、第1打席にリーグ戦初安打となる1点適時打をはなったが、どんな気持ちで打席に挑んだか
これまでの3戦無安打でチャンスの場面でも打ててなくて、自分が足を引っ張っていたので、どんな形でも後ろに繋ぐ気持ちで打席に入った結果が安打に繋がったのでよかったです。

ーー第4打席は一塁線を破る2点適時打となりましたが、初回に一本出たことで気持ちに変化はあったか
気持ち的には楽な部分はあったんですけど、2打席目にチャンスで打てなかったので、つぎは必ず打つという気持ちで打席に入り、2人のランナーを返すことだけを考えてました。

ーーずっと打つことを目標に練習してきた田和投手から本塁打。率直にお気持ちを
去年の秋に代打で2三振という結果で、この半年間田和選手から打つことを目標にしていて、今日までチームに迷惑かけていたのでなんとか、出塁することだけを考えて結果、最高の形になったのでよかったです。

ーー明日の試合への意気込み
今日は、チーム全体が1つになり勝利することができたので、明日も勝って勝ち点が取れるよう頑張ります。
明日も応援よろしくお願いします。

藤森 康淳 選手

ーー今日の試合を振り返って
死ぬ気で、執念で、みんなで繋いで勝ち取った勝利です。素直に嬉しいです。

ーー昨日の試合から変えたことは
当たり前のことを全力ですること。自分の立場を全力で全うすること。初歩的なことに立ち返ってプレーすることを心がけました。

ーーいきなり初回中安を放ち、雄叫びを上げたが、考えていたことは
自分がリードオフマンで法政を引っ張らないといけないので、その勢いづけで吠えてしまいました。

ーー8回には同点となる二塁打を放ったが、どのようなことを考えて打席に立ったか
甘い球は全部行くつもりでした。後輩が繋いでくれたので絶対同点にする。と思ってました。

ーー明日の試合に向けて
死ぬ気で執念で勝ち点とります。

 

式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

関連記事一覧