東京六大学野球2025春季リーグ戦 東大1回戦
2025年5月10日(土)
神宮球場
10季ぶりの優勝に向けて負けられない東大1回戦。先発・野崎(営4=県岐阜商)が8回8奪三振3失点と試合を作る。打線も野崎の好投に応え、熊谷陸(人2=花巻東)が3安打6打点を放つなど、相手先発・渡辺向輝(4年=海城)を打ち崩した。
今春まだ勝ち点がない法大。2回戦も勝利して勝ち点を奪取し、優勝への望みをつなぐことができるか。
三振を奪い、グラブをたたく野崎
試合結果
トータル試合結果
(法大)○野崎、山床—中西祐
(東大)●渡辺、松本慎、山崎、前田、佐伯—杉浦
[本塁打]
法大:
東大:酒井 1号ソロ (8回 野崎慎裕)
打撃成績
投手成績
ベンチ入りメンバー
| 10 |
松下歩叶(営4=桐蔭学園) |
28 |
川崎広翔(営3=日大三) |
39 |
岩井天史(人1=滋賀学園) |
| 16 |
永野司(営4=倉敷商) |
3 |
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) |
7 |
浜岡陸(法4=花咲徳栄) |
| 18 |
野崎慎裕(営4=県岐阜商) |
42 |
井上和輝(法1=駿台甲府) |
9 |
内山陽斗(文4=天理) |
| 20 |
藤森粋七丞(キャ4=青森山田) |
36 |
佐藤拓斗(スポ健=日大山形) |
1 |
藤森康淳(営3=天理) |
| 14 |
宇山翼(人4=日大三) |
5 |
品川侑生(文4=三重) |
33 |
片山悠真(文3=八王子学園八王子) |
| 12 |
山床志郎(文2=真鍋) |
4 |
中村騎士(営2=東邦) |
26 |
境亮陽(営1=大阪桐蔭) |
| 24 |
槙野遥斗(営1=須磨翔風) |
37 |
西村大和(法1=報徳学園) |
29 |
山田頼旺(法1=中京大中京) |
| 22 |
中西祐樹(法3=木更津総合) |
2 |
熊谷陸(人2=花巻東) |
50 |
平尾聡一郎(文4=海星) |
| 27 |
土肥憲将(キャ3=鳴門) |
8 |
小川大地(営2=大阪桐蔭) |
51 |
鶴丸紘(スポ4=都城東) |
戦評
法大の先発は野崎慎裕(営4=県岐阜商)。対する東大の先発は渡辺向輝(4年=海城)。勝ち点獲得に向けてなんとしても勝利したいところだ。
初回から先頭の藤森康淳(営3=天理)が四球で出塁すると、盗塁を決め二塁へ。続く2番・境亮陽 (営1= #大阪桐蔭 ) は遊飛に倒れるも、3番・片山悠真 (文3= 八王子学園 )が左前打を放ち1死一、三塁のチャンスを作る。すると、4番・松下歩叶(営4=桐蔭学園)が右方向へ犠飛を放ち、先制することに成功する。その後、5番・今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)が死球で出塁するも、後続が倒れこの回を終える。
2回表には、今季初出場の8番・中西祐樹(法3=木更津総合)が四球で出塁する。その後、9番・野崎が犠打を成功させ2死二塁とするも、続く藤森康が空三振に倒れ無得点。その裏、4番・杉浦が松下の失策により出塁すると、2死二塁の場面で三盗を試み、成功させる。さらに中西の失策も重なり本塁へ生還。同点に追いつかれてしまう。
しかし、3回表に先頭の境が中前打を放つと盗塁を成功させ、さらに杉浦の失策も重なり無死三塁のチャンスを作る。その後3番・片山が空三振、4番・松下が一邪飛に倒れるも5番・今泉が死球で出塁し、2死一、三塁の場面で6番・熊谷陸(人2=花巻東)が左前適時打を放ち1点を追加する。
4回表にも1番・藤森康が右前打で出塁し、盗塁を成功させ2死二塁とチャンスを作る。しかし2番・境が粘りを見せるも中飛に倒れこの回を終える。だが、その裏に3番・大原が遊方向への内野安打を放ちこの試合初めての安打を許すと、4番・杉浦が右中間への適時三塁打を放ち再び同点に追いつかれる。
しかし5回表、 3番・片山の中前打、4番・松下の左前打、5番・今泉の右前打の3連打で無死満塁のチャンスをつくると、6番・熊谷が走者一掃となる右方向への適時二塁打で3点を追加する。さらに、8番・中西が適時二塁打を放ち、1点を追加。東大を突き放す。
6回表には、2番・境が左前打で出塁すると、4番・松下が遊方向の内野安打を放ち1死一、二塁のチャンスを作る。しかし、後続が抑えられ無得点に終わる。
7回表、先頭の 中村騎士 (営2= 東邦 )が左前打で出塁、その後、8番・中西と9番・野崎が犠打を成功させ三塁まで進むも、あと一本が出ずに無得点。7回裏の東大の攻撃。先頭の4番・杉浦に中前打と盗塁で無死二塁のピンチを背負ってしまう。しかし、ここは後続を抑え無失点で切り抜ける。
8回表には4番・松下が四球を選ぶと、盗塁を成功させ2死二塁のチャンスを作る。さらに5番・今泉も四球で出塁し、2死一、二塁とするとまたも6番・熊谷が猛打賞となる左方向への適時三塁打を放ち、2点を追加する。しかしその裏、2死走者なしの場面で1番・酒井に右越えソロを放たれ1点を返されてしまう。その後、2番・中山に中前打を浴びるも、3番・大原を空三振に仕留めこの回を終える。
9回表、2番・境が本日猛打賞となる左前打を放つも、後続が倒れ得点はならず。9回裏、野崎に変わり山床志郎(文2=高鍋)がマウンドに上がる。野崎は8回8奪三振3失点で降板。四球を出さず安定感のある投球でエースの役割を果たした。試合は5番・秋元に左中間への二塁打を浴びるも、松下の好プレーなどもあり無失点に抑えゲームセット。
先発の野崎が8回8奪三振3失点の好投をみせ、打線は熊谷の三本の適時打を含む14安打の猛攻で、今春初の勝ち点を賭けた東大との初戦を快勝した。
(記事:加納正義)
選手インタビュー
熊谷 陸 選手
ーー今日の試合を振り返って
まずはなんとか勝つことができてよかったです。そしてチームの勝利に貢献するバッティングをすることができたのでよかったです。
ーー打順が6番になったが、何か変化はあったか
打順についてはあまり気にすることはなかったのですが6番はチャンスで回ってくることが多いと聞いていたのでチャンスでなんとか打つことができてよかったです。
ーー五回には東大を突き放す適時二塁打を放ったが、どのようなことを考えて打席に入ったか。
あまりボールを初球からどんどん振って行こうと思っていて、狙っていたボールがきてそれを一球で捉えることができてよかったです。
ーー今日の安打は全て長打だったが、練習の成果が出たのか
これまでやってきたことがでたと思うのでいい結果が出て良かったです
ーー明日の試合に向けて
明日もチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張ります。
山床 志郎 選手
ーー初登板を振り返って
リーグ戦のマウンドはずっと憧れだったのでまずはそのマウンドに立てて嬉しかったし楽しかったです。まだまだチームの役に立てるよう腕を振り続けたいと思います。
ーーフレッシュとの違いはあったか
フレッシュとの違いは、やはり観客席だと思います。たくさんの人に応援されているんだと改めて実感できました。自分の仕事はフレッシュでもリーグ戦でも0に抑えることだと思うので残りの試合も頑張ります。
ーーマウンドに立った時はどのようなことを考えていたか
初のリーグ戦で緊張や嬉しさや色々な感情はあったと思うんですけど、1番は、チームを勝たせることを1番考えていました。
ーー松下さんの好プレーもあったが、どう感じたか
あのプレーで自分もすごく楽になりました。ずっと声もかけてくれて自信を持って投げることができました。
ーー次の試合への意気込み
チームの勝利の為に執念をもって自分の役目を全うしたいと思います。
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