関東学生アメリカンフットボール春季オープン戦 対明治大
2025年6月1日(日)
川崎総合グラウンド

試合前の選手たち
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
10 | 1Q | 7 |
明治大学GRIFFINS |
---|---|---|---|---|
10 | 2Q | 14 | ||
0 | 3Q | 7 | ||
9 | 4Q | 0 | ||
法政大学ORANGE | 29 | Total | 28 | 明治大学GRIFFINS |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|
1 | WR | 阿部賢利(営3=法政二) | TD | ○ |
1 | K | 高城颯真(経4=法政二) | FG | ー |
2 | WR | 高津佐隼世(キャ4=佼成学園) | TD | ◯ |
2 | K | 高城颯真 | FG | ー |
4 | RB | 中川達也(法4=明治学院) | TD | × |
4 | K | 高城颯真 | FG | ー |
第1QはRB小松桜河(文4=日大三)のリターンで試合開始となった。法大最初の攻撃は小松、RB中川達也(法4=明治学院)の両RBのランプレーもあり、敵陣27ヤードまで前進する。しかし直後の1stダウンの攻撃で法政に反則があり15ヤードの罰退となってしまう。それでも2ndダウンの攻撃でQB 齊藤空大(法4=駒場学園)からWR 阿部賢利(営3=法政二)への、ロングパスが通りTD!K 高城颯真(経4=法政二)がTFPをしっかり決めて、7ー0と幸先良く先制する。再開後の明大の攻撃は敵陣20ヤード地点から。それでも相手の立て続けのランプレーを止められず。自陣9ヤード地点まで前進を許すと、最後はランTDを決められてしまう。さらにTFPも決められ7ー7とすぐさま同点に追いつかれる。その後のキックオフでDB ジュッフムハマドゥ(1年)がリターンをするもボールが手につかず、自陣14ヤードからの攻撃となってしまう。それでも阿部へのパス、小松、中川のランプレーなどにより1stダウンを3度更新。さらにRB宮本樹音(文2=佼成学園)のパスキャッチからのランプレーにより敵陣9ヤード地点まで前進。最後は4thダウンとなったところで高城颯真(経4=法政二)がFGを沈めて10ー7と勝ち越したところで、第1Qが終了した。

2試合連続となるTDを奪った阿部
第2Qは明大の攻撃で開始。ランプレーにより2度1stダウンを更新され、自陣39ヤード地点まで前進されると、1stダウンの攻撃でロングパスによりTDを奪われてしまう。TFPも決められ、10ー14といきなり逆転を許す展開に。それでも再開後のキックオフをWR吉松大斗(理3=明治学院)がビッグリターン!

ビッグリターンで会場を沸かせた吉松
敵陣32ヤードからの攻撃となると、齊藤のフィジカルを生かしたランプレーにより1stダウンを更新。阿部へのパスにより、ゴール前9ヤードまで前進すると、3rdダウンの攻撃で齊藤からのパスをWR高津佐隼世(キャ4=佼成学園)が難しい体制ながらキャッチしてTD!TFPも成功して17ー14と勝ち越しに成功する。しかし、再開後の明大の攻撃で立て続けのランプレーを止められず、敵陣36ヤードから自陣23ヤードまで前進されてしまう。最後はパスキャッチからのランによりTDを許してしまい、TFPも決められ、17ー21と再び逆転されてしまう。再開後の法大の攻撃は自陣26ヤード地点から。WR平泉七都(営2=日大三)、阿部へのパスが通り敵陣14ヤード地点で前進する。その後、齊藤がランTDを奪ったに見てたが反則を取られて取り消しに。その後の攻撃ではTDを奪うことができず、4thダウンとなったところでFGを選択。これを高城がしっかり沈めて20ー21と点差を詰めて第2Qが終了した。

今春初TDを奪った高津佐は中川とグータッチ
第3Qは法大のキックオフで開始されると、DLテイラー暁士(営2=明治学院)のナイスタックルにより、明大の攻撃は敵陣22ヤード地点からとなる。しかしロングパスを通され、自陣45ヤードまで前進されてしまう。その後も明大のランプレーとパスプレーを止められず。最後は中央を突くランTDにより、20ー28とリードをさらに広げられてしまう。吉松のリターンで再開され、法大の攻撃は自陣29ヤードから。矢作一颯(法3=足立学園)のランプレー、阿部へのパスにより、敵陣42ヤードまで前進する。その後も高津佐へのパスや宮本のランによりゲインを重ねるが、TDを奪うには至らず。最後はFGを選択するも高城がこれを外してしまい、点差を詰められず。明大の攻撃は敵陣20ヤードからとなる。それでもLB 矢島丈太朗(経4=法政二)がQBサックに成功!相手の攻撃は抑え、流れを完全には渡さず。20-28と8点差で第3Qが終了した。

QBサックに成功した矢島
ホームの声援を背に、何としても逆転したい最終第4Qは、敵陣45ヤードからの法政の攻撃で開始。平泉、高津佐へのパス成功、さらに小松のランプレーにより、敵陣10ヤードまで前進する。最後は中川が意地の今春初TD!さらに2ポイントコンバージョンを選択するも、これは惜しくも阿部がキャッチできず。それでも26ー28と点差を詰め、会場のボルテージも最高潮に。

チームを勢いづける今春初TDを奪った中川
再開後の明大のリターンをDL赤穂谷怜旺(1年)がナイスタックル。明大の攻撃を敵陣26ヤード地点からとすると、ここからジュッフ、DB岡村裕(キャ3=佼成学園)、LB犬飼真基(営2=佼成学園)が立て続けにタックルをし、相手に効果的な前進を許さない。1度は1stダウンを更新されるも、続く3rdダウンの攻撃でDB小俣広大(社4=拓大第一)がパスカットに成功。パントを蹴らせて攻撃権は法大へ。自陣32ヤードからの攻撃は宮本のパスキャッチからのランと阿部へのパスにより、自陣49ヤードまで前進。しかしその後は小松が3度ランプレーをするも1stダウンを更新できず。ここで4thダウンとなったところで法大はギャンブルプレーを選択。齊藤から矢作へのパスが通り、これが成功すると敵陣22ヤードまで前進する。さらに高津佐へのパス成功によりゴール前10ヤードまで前進するも、その後の攻撃ではTDを取りきれず。それでも4thダウンとなったところで高城がFGをしっかりと沈めて29ー28と残り1分のところで勝ち越しに成功!さらにその後の明大の攻撃をLB瀧川元熙(営3=佼成学園)のQBサックとパスカットによりシャットアウト。最後はニーダウンをして時計の針を進め、見事29-28で勝利を飾った。

決勝点となるFGを沈めた高城
桜美林大戦に続きTOP8に所属する明大を相手に、接戦を勝ち切った法大。各試合で出た課題を着実に潰し、チームとして前進しているのが伺える。次戦の相手は関西の強豪・関西学院大学。昨年の勝利は昨年のこと。今年も新たにチャレンジャーの気持ちを持ち、チーム一丸となって勝利を目指す。(文・白戸大貴)
選手インタビュー
高津佐隼世(キャ4=佼成学園)
ーー今日のプレーを振り返って
点の取り合いになりましたが、勝ち越せたところは良かったと思います。自分達の現状をしっかり受け止めて、次の関学戦に向けて準備していきたいです。
ーーTDを振り返って
個人としては春シーズン初めてのTDだったので、この経験が次の関学戦以降につながればと思うので、良いイメージを持って備えたいです。
ーーTD以外でもパスキャッチが目立ったが試合前に意識していたことは
去年の明治戦で負けたので、しっかり準備して臨みました。レシーバーは練習通りやれば自分達の味を出せると思っていましたが、いざ強い相手と当たった時はやられてしまうので。そこに備えて、パスキャッチ以外にもランブロックなどディフェンスと勝負する上で、必要なことを試合前までに取り組みました。