【硬式野球】チームを声で鼓舞し続けた俊足巧打の4年生・浜岡陸 慶大2回戦ではチームを勢いづける三塁打も(春季リーグ戦振り返りインタビュー⑱)
浜岡 陸 外野手
ーー春リーグ通しての感想
優勝を目標にやってきたので悔しいです。自分としても思うような結果を残せなかったので、個人としてもチームとしても悔しい結果でした。
ーー優勝できなかった要因は
優勝できるとしたら、下級生が多いので勢いや若さで優勝できると思っていましたが、立大と早大戦で勝ち切れなくて、リーグ戦の波に乗り切れなかったと思います。
ーーご自身の成績についてどう受け止めているか
成績としては悔しいですが、外野手3人とも打率が3割を越えたことはうれしかったです。ベンチでのサポートなど自分の結果より、チームにどれだけ貢献できるかを目標にやってきました。悔しい気持ちはありますが、外野手が結果を残してくれてうれしいという複雑な気持ちです。
ーー攻撃前に浜岡選手を中心として、ベンチ内で集まっていることがあったが、主にどのようなことを話していたのか
試合に出ていたら周りが見えなくなってしまうことがあるので、「大丈夫」などの言葉をかけて、勢いに乗ってきたら「行くぞ」などの後押しをするような言葉がけを意識していました。
ーー立大2回戦ではスタメン全員が3年生以下だったが、4年生で何か話しはあったか
この試合が終わってから話しました。試合前は自分も歩叶(松下、営4=桐蔭学園)も初戦で全然駄目だったので、明日勝つために頑張ろうとは話しました。
ーー同期で主将の松下選手もスタメンを外れたがどのように感じたか
びっくりしました。大島監督としては自分と歩叶を変えて、新しい気持ちで切り替えようという考えだったと思います。
ーー立大との2連敗からどのように切り替えて早大戦に臨んだか
いつもの法大というか相手を遠い存在だと思いすぎて、チーム全体として受け身になっていました。社会人との練習試合で勝ったり、自分達はもっとできるのに、小畠一心(立大4年=智弁学園)や伊藤樹(早大4年=仙台育英)をすごい存在だと思いすぎていたと思います。そのため、チーム全体として相手に向かっていこうと話しました。
ーー3連敗とチーム状況があまり良くない中で、早大2回戦では逆転勝ちを収めたがその要因は
あの試合は勝つ気しかしていませんでした。鶴丸(紘、スポ4=都城東)とも「今日は絶対行けるぞ」話していました。そうしたら、勢いのまま理想の勝ち方ができたと思います。
ーー早大3回戦では適時打を含む2安打1打点の活躍だったが、ご自身の打撃を振り返って
そこまで打てなくて、チームに迷惑かけていたので、一本出てホッとしました。(その試合以降調子も上がっていたのか)そこから気持ちも楽になって調子も上がってきました。
ーーそんな中、早大戦以降は代打での出場が主になったが、どのような心境だったか
悔しい気持ちは少なかったです。何とかしてチームを勝たせたいということだけを考えていました。悔しいと考えている暇はなかったです。
ーー慶大戦は4回戦までもつれ結果的に勝ち点を獲得したが、慶大戦を振り返って
長かったです。1週間ずっと慶大と戦っているような感じでした。毎年慶大とはもつれる試合が多いなと思ってます。勝ち点は取ったものの強かったです。
ーー慶大2回戦では7回に2点差の無死一、二塁という緊迫した場面で代打で犠打を決めたが
自分の役割だったと思うし、あの犠打が決まってなかったらチームも流れに乗ってなかったと思うので、リーグ戦で自分がやりたかった仕事ができたと思います。あの時は、大島監督がベンチの真ん中に来て「犠打誰で行く」みたいに言ってて。自分が行く気満々だったら、鶴丸が被せるように「浜岡で!」って言ってくれました。(代打の犠打ということで緊張もあったか)
代打が決まってからも足は震えてました。
ーー鶴丸紘学生コーチ(スポ4=都城東)がベンチの先頭に立って声を出していたが、鶴丸学生コーチはチームにとってどんな存在か
選手監督というか選手と監督の架け橋のような存在です。何でも言えるし、何でもアドバイスしてくれます。(ベンチの前で感情をむき出しにしている姿が印象的だが)松下もそうだけど、4年生は最後で一球一球に対する思いが違うのかなと思います。
ーー代打での出場の際に意識していたことは
初球は絶対に行くことだけは考えてます。他に余計なことを考えていると緊張してしまうので。代打が初球で打てたら、流れも変わってくるのでそこは意識しています。
ーー19年秋以降明大から勝ち点を奪えていないが、明大との差はどのような部分に感じたか
僅差のゲームをものにされていると思います。4年間ずっと僅差で負けているイメージがあります。1点差でもしっかり勝ち切れる経験だったりが差だと思います。
ーー今春最も印象に残っている試合は
早大2回戦です。自分達の代になっての1勝目でしたし、自分も2回くらいチャンスで打てていませんでした。それでも、前後の後輩が打ってくれて何とか勝てて、色々なうれしさや悔しさで印象に残っています。
ーー対戦したいと語っていた早大の伊藤樹(4年=仙台育英)と対戦した感想
簡単に打ち取ってくるというのは感じました。コースを間違えないので、1打席に1球しか打てる球が来ないような感じでした。
ーー守備は全てレフトでの出場だったが、意識していたことは
センターの康淳(藤森、営3=天理)とのコミュニュケーションは怠らないようにしていました。あとは、来た球を全力で追うだけでした。
ーー今春感じた打撃の課題は
大島監督にいつも言われていることですが、どれだけ練習のときに試合をイメージして、打席に立てるかが大事だと気づかされました。気持ち良くバッティング練習することも大事ですけれども、どれだけバッティング練習で苦しくなれるかが大切だと思いました。リーグ戦で気持ち良く打てたことはないですし、改めて気づかされました。
ーー今春通用したと感じた部分は
見極めが少しできたことくらいですけど、まだまだ他のピッチャーの方が上だとは感じました。
ーー今春のチームとしての収穫は
後半は勢いが違ったし、チームとしてリーグ戦に慣れてきたのかなと思います。全然戦えるチームというのは分かったし、この勢いで開幕初戦から行ければ、良い結果につながるのではないかと思います。
ーーオープン戦などを含めて夏に取り組んでいきたいことは
個人としては最後の秋になるので、チームの優勝はもちろん自分がチームを優勝させて終われるように、アピールしていきたいです。自分の力を発揮できるように全力でやるというのが、この夏個人で取り組みたいことです。
チームとしては春のリーグ戦前の練習試合は気楽で点も取れていたので、攻守でどれだけ1点にこだわれるかだと思います。毎回厳しい場面を想定してやっていきたいです。
ーー応援してくださったファンの皆さんに一言
優勝できなくて悔しいし、申し訳ない気持ちがあります。秋は六大学の100周年ですし、自分達も110周年という節目でもあります。今チームが優勝目指して変わろうとしているので、優勝を神宮に見にきてほしいです。
(取材:松野要)
浜岡陸(はまおか・りく)
法学部4年・2003年4月24日生まれ
兵庫県出身・花咲徳栄
175cm73kg・右投左打
今季成績:9試合 19打数 3安打 0本塁打 打率.158 1打点 2盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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