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【硬式野球】鍛え上げた体と技術の精度で、内野の全ポジションを守る万能打者へ 小川大地は勝負の瞬間に輝く存在を目指す(秋季リーグ戦直前インタビュー⑬)

小川 大地 選手

――現在(取材日は8月22日)のコンディションは
大きなけがもなく、体は元気にできていて、コンディションは良いのかなと思います。

――静岡遠征なども含めて、ここまでの夏で得た手ごたえは
春はやっぱり体の強さとかフィジカルの面で他大学と比べて弱さを感じて、この夏で体をどれだけ大きくできるかが自分の中では大事だと思っていて、大島(公一、監督)さんからも体を大きくしろってずっと言われていたので、ウェイトとか、体の幹となる部分をちゃんと鍛えるところをこの夏は重点的にやってきました。

――お話にあったように、春リーグ後の弊会インタビューでは、体づくりなどの面を始めとした『強さ』を夏のテーマにしていくと仰っていたが、技術的に成長を感じている部分は
精度の低さというのがチームとしても個人としても課題としてあったので、アウトをしっかりと取り切るところだったり、相手の胸付近ではなくて胸にしっかりと投げるというコントロールだったりっていうところで、その精度が大事っていう風にこの夏は取り組んできて、今はスローイングの面で精度を求めることを技術的には意識してやっています。

――改めて春のリーグ戦を振り返って
チームとしては(リーグ戦の)入りの部分であまり良い入りができなくて、第一戦の立教は2連敗してしまいましたし、なかなか自分たちの野球ができるまで時間がかかってしまったので、そこは一つ秋にその失敗を活かせれば良いなと思うのと、個人としても、なかなかチャンスをつかむことができなかったので、少ないチャンスをものにできるかが立ち位置的にはあっていると思うので、勝負強い選手に秋はなれれば良いかなと思います。

――春のリーグ戦の後から、この夏をとおしてチーム全体としてなにか変化はあったか
力不足っていうのはみんな感じていることだと思っていて、その差を埋めるには練習量の増加とかフィジカル面の強さとかそういったところが重要になってくると思うので、練習量は春の前に比べてだいぶ増えましたし、厳しい練習も時にはしてきたので、そこでの違いや変化はあったのかなと思います。

――春のリーグ戦ではシートノックも含めて内野の全ポジションについていたが、現在の主な守備位置は
二遊間はメインにやらせてもらっていて、静岡遠征とかでは今まであまりやっていなかったセカンドとかを中心にやりましたし、どこでもやれるような状態で取り組んでいるのが一つあるのと、現状では自分は後半出ていく選手ではあると思うので、どこのポジションを任されたとしても自信を持って入っていけるような準備をするように心がけていますね。

――ご自身のここまでのオープン戦を振り返って出てきた課題や良い点は
まだそんなに出場機会が多いわけではなので、行くぞと言われたときにファーストプレーから自分のプレーがしっかりとできるようにするというのが今の課題と言うか目標の1つで。良かったところはあまり印象にないので、まだオープン戦は続くのでここから良いところを増やしていければと思います。

――取材日時点で開幕まで約3週間あるが、ここからどのような点を意識して試合や練習をこなしていくのか
3週間ありますけど、一日一日大切にすることがまずは大切だと思うので、準備の部分で不安要素というか、そういった部分を取り除いていって、リーグ戦では春の課題でもあった立ち遅れとか準備不足とかが無いように秋の一発目から良い入りができればいいかなと思います。

――ここまでのオープン戦を見るとチームとして、打撃陣は春のリーグ戦の流れをそのままに好調のように見受けられるが
野手陣は上向き傾向にあるのかなとは思うのですけど、六大学の投手陣は手ごわいので、そう簡単には打てないと思うので、打てない中でどのように勝つのかというところをあと3週間の中で見つけていければなと思います。

――その中で全体として意識していること、監督、学生コーチから言われていることは
バッティング面だったら、変化球が良いピッチャーに変化を簡単に振らされていたらダメなので、ひざ下の変化を振らされないように、バッティング練習から心がけていることが1つと、チームの雰囲気としてもミスに対して厳しくて、軽いプレーとかしていたらみんなで言い合うということも心がけて、練習も春の前よりは空気が張り詰めているというところがチームの状況としてはあるかなと思います。

――以前尊敬している先輩として名前を挙げていた松下歩叶(営4=桐蔭学園)主将をはじめとする4年生は秋がラストシーズンとなるが
1年生の時から松下さんたち4年生の代は見させてもらっていて、非常に個性豊かな人たちが多いので、その人たちがこのシーズンで終わってしまうというの少し寂しいのですけど、やっぱり、集大成として4年生も最後に意地を見せてくれると思うので、自分たちもそれに食らいついていければいいかなと思います。

――その中でもチームとしては1、2年生を始めとした下級生が多く試合に出ているが
春から下級生はずっと多くのチャンスをもらっていて、上級生でもメンバーを外れている人もいますし、そういった面では軽いプレーとか気持ちが入っていないプレーとかは絶対にできないので、上級生で外れている人の分まで気持ちを込めて、執念をもってプレーすることを下級生は心がけることと、4年生とか上級生にいつまでも引っ張てもらうことはできないので、自分たちが引っ張っていくことが大事かなと思います。

――ご自身として将来的なプロへの気持ちは
もちろんプロを目指して野球をやっていたので、プロになりたいというのは一つの目標として今も変わっていないですし、ただ、今の現状としては自分自身の力が足りていないというのはわかっているので、もう一つ練習に工夫を加えたり、まだまだ自分のやれることを探して、取り組んでいくことが大事かなと思います。

――法大でこの秋注目の選手は
同級生の2年生には投打ともに期待したいですね。やっぱり秋は自分たちの学年でチームを勝たせたいというか、大きく貢献したいという思いは一人一人あると思うので、誰が試合に出ても活躍できるように2年生が引っ張ることができるように、そういう気持ちを持ってやりたいですね。

――六大学で対戦したい投手は
早稲田の田和(廉、4=早稲田実業)投手ですかね。春は全く歯が立たずに簡単に三振してしまったので、秋こそはリベンジしたいと思います。

――今シーズン、注目してもらいたいご自身の強みは
自分の今の立ち位置的に後半出ていくと思うので、流れを変えたり、自分のプレーで勝負を決めたりできるように勝負強さを自分では大事にしているので、自分の勝負を決める力というか、勝負強さには注目して欲しいと思います。

――秋のリーグ戦、個人としての目標は
優勝に貢献することが一番かなと思います。数字とかは今の自分は求められる立場ではないので、ここぞというときに一本出したり、守ったり、優勝に貢献できればなんでもいいかなと思います。(ホームページの目標あには初ホームランとあったが)初ホームランは打てれば最高ですけど、ホームランを狙ってから回るよりは、腰を据えてしっかりとバッティングして、その結果がホームランにつながれば良いかなと思います。

――ファンへ向けて一言
秋シーズンは、一人一人執念を出して、自分も戦うので全員で優勝パレードできるように応援お願いします。

(取材:篠崎勇希)

小川大地(おがわ・だいち)
経営学部2年・2005年5月11日生まれ
神奈川県出身・大阪桐蔭
182cm81kg・右投右打
昨季成績:4試合 4打数 1安打 0本塁打 打率.250 0打点 0盗

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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