【硬式野球】勝利を呼び込む判断力でチームを導いた平尾聡一郎学生コーチ 4年間で培った広い視野を携え次の舞台へ(秋季リーグ戦振り返りインタビュー⑰)
平尾 聡一郎 学生コーチ
ーー学生コーチの活動を振り返って
優勝から遠ざかってる中で、今年のチームの色を出すために、打撃力に力を入れてこの1年間はやってきました。
ーー六大学野球という環境に立つ誇りは
神宮で試合ができるというところで、お客さんが大勢いる中での緊張感とか、選ばれた人しか立てないなという自覚はありました。
ーー大島監督への思い
監督は、自分がうまくいかない時にも言葉をかけてくれて、時には怒ってもらったりして自分の気持ちも入ったので、そういったところで感謝しています。
ーー同期への思い
学生コーチとして活動していく中でたくさん迷惑かけてきたんですけど、その中でも相談に乗ってくれたり、いい意見を出してくれたので、続けることができたと思っています。 本当に感謝を伝えたいですね。
ーー高校卒業して学生コーチになろうとしたきっかけ
高校の監督さんと面談する機会があったんですけど、そこで学生コーチという道もあるよと教えてくださったのがきっかけで、自分の実力で選手よりも学生コーチとして活動した方がチームのためになるかなと思い、学生コーチを選びました。
ーー選手として続けるか悩んだか
そこは悩んではないですね。選手は辞める方が強かったです。もともと僕はマネージャーを志望していて、マネージャーになれなかったので、当時3年生のマネージャー上田さんに「学生コーチできますけどしますか?」と言われてやったので、選手をもともとやりたかったかと言われると、そうではなかったですね。
ーーコーチの目線になって気づいたこと
野球を教えるのもそうなんですけど、160人ぐらいの大所帯のチームなので、そこの時間の管理であったり、グラウンド、場所の管理だとかが難しかったですね。
ーー選手をまとめる難しさは
ミーティングとか、大勢がいるところで言っても、なかなか一人一人に伝わらない部分もあるので。個別で話したりとか、僕はあんまり言うのが得意ではなかったので、全体で言うというより、個人で話した方が良かったなどの難しさがありました。
ーーコーチとして過ごす中で成長したこと
やはり周りを見る力といいますか、選手一人一人を見て、一人一人寄り添って。この選手が今どういう気持ちで野球をやっているかとか、相手の気持ちを読んだり分かる力というのはついたかなと思います。
ーーコーチとして嬉しかった瞬間は
コーチとしてというより、サードコーチャーをやっていた早稲田戦ですかね。勝ち点取った3戦目に大島さんとかに褒めてもらった時が嬉しかったですね。
ーー三塁コーチャーやノッカーをする中で感じた重要性は
もちろん三塁コーチャーは試合の勝敗に直結すると思うので、練習からシートバッティングとかから三塁ベースコーチに入って、練習はやってましたし。 ノックはやはり打つのは誰でもできるので、そこでの声かけだったり、どういう意識でやるのかというところを徹底してやりました。
ーー今季印象に残っている試合
早大戦の3戦目ですかね、勝ち点を取った試合で、ピッチャーの丸山陽太(スポ4=成東 )が一塁ベースからホームまで戻ってきた走塁、2点目でしたが(三塁コーチャーとして)それを回せたのが大きくて、あそこでセンターが一瞬持ち替えのミスをしたんですよね。そこで回せたってことが自分的にも自信になりました。
ーー選手としてプレーしたいと思うことはあったか
プレーしたいなという気持ちはやはり少しあって。最後の東大戦で、代打の佐藤拓斗(スポ4=日大山形 )であったり、中岩隼一郎(経4=法政二)や、菅野樹紀(法4=土浦日大)など4年生が結果出していた時に、やはり選手で神宮の打席に立って、結果を出すことを羨ましくは感じました。でも、松下歩叶(営4=桐蔭学園 )とかを見てると自分が学生コーチでよかったなと思います。
ーー将来を期待したい選手は
いっぱい今の1、2年生に有望選手いるので、特にチーム全体としても優勝できると思いますし、秋のリーグ戦でずっと出てた中村騎士(営2=東邦 )とか、今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 )とかが中心になって、チームを引っ張っていってくれたらなと思います。
ーーご自身の将来は
就職は決まっていて、広島東洋カープの職員です。まだ部署とかは決まってないんですけど、野球振興であったり、子供に教えるカープジュニアを運営するチームなどで、日本の野球界に貢献できるような仕事をしたいと思っています。
ーーファンの皆様へメッセージ
やはり六大学野球を優勝するためには、もちろんこちらのグランドで出ている選手もそうですし、応援してくださる皆様が一体となって本気で優勝を目指さないとできないと思うので、チーム法政として、もう一度全員で一丸となって優勝を目指せるように頑張っていきましょう。応援よろしくお願いします。
(インタビュー:山田竣矢)
平尾聡一郎(ひらお・そういちろう)
文学部4年・2003年12月23日生まれ
長崎県出身・海星
172cm64kg・右投左打
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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