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【サッカーJリーグ内定記者会見】清水エスパルス内定・日髙華杜「始動から誰よりもギラついて、ルーキーらしく戦う」法大サッカー部主将が王国清水へ

法政大学体育会サッカー部内定者記者会見
12月2日 法政大学多摩キャンパス

来季より清水エスパルスに加入内定した日髙華杜(経4=大津)。今季、法大の主将を務め、法大の1部復帰を支えた。けがに見舞われながらも、清水と法大の活動をこなした。法大でさらに磨き上げられたそのアジリティを清水・アイスタで見せつけたい。

インタビュー

ーー法政大学の4年間を振り返って
自分は高校の頃から「法政に行きたい」と言い続けて、縁あって入学することができました。素晴らしい環境で、良い仲間たちと4年間サッカーができたことは、何より大きな財産です。
もちろん、うまくいかないことの方が多かったですし、怪我で悩む時期もありました。でもその中で多くのことを学び、成長できました。最終的にずっと目標にしてきたプロになることができたのも、法政に来たからこそだと思っています。本当に感謝しています。

ーー1年間キャプテンを務める中で、難しかったことや意識した点について
怪我もあって思うように試合に出られない時期が続き、「今の自分はチームのために何をすべきか」をずっと考えていました。
初めてキャプテンを務める中で印象に残っているのが、自分が1年生の時の開幕戦です。試合に出る機会をもらったんですが、めちゃくちゃ緊張していて。そのとき、当時の4年生キャプテンで今プロの萩野剛大さんが声をかけてくれたんです。「キャプテンってかっこいいな、こういう存在になりたいな」と強く思いました。
その経験があったので、怪我で試合に出られない時期でも、周りをよく見てコミュニケーションを取ることを意識していましたし、練習では誰よりも手を抜かずにやり切ると決めていました。

ーー大学4年間での挫折や、特に苦しかった経験は
難しいことや苦労したことの方が圧倒的に多かったです。1年生の時はコロナの影響もあり、最初こそ試合に出られたものの、その後は出場機会が少ない時期が続きました。
2年生の時に怪我人が出て、チャンスをつかんで試合に出ることができましたが、「やり続けないと結果は回ってこない」ということを身をもって感じました。
怪我も含めて、いろんな困難がありましたが、それも含めて来年からプロでやっていく上で確実に意味のある経験だったと思っています

——関東1部昇格という大きな目標を達成できた理由
シーズンを通して、自分も含め怪我人が出たり、いろいろなイレギュラーがあったりしました。ただ、みんながこの目標にこだわってやり続けたこと、そして監督がいつも言っていたことを全員がしっかり体現した結果が、優勝ではなかったですが、昇格につながったと思います。
1年間ぶれずにやってきた成果が出たんじゃないかなと思います。

―—清水エスパルスを選んだ理由
自分がエスパルスの練習に初めて参加したのは2年生のキャンプの時でした。すごく素晴らしいチームで、環境も良くて、最初はついていくのに必死でした。でも、こういうレベルの高いチームで自分もプレーしたいと強く思いました。
スタジアムのファン・サポーターの皆さんの熱気はJ1の中でも上位だと思いますし、こんな素晴らしい環境でサッカーをしたいと思ったので、清水エスパルスに行きたいと思いました。

―—デビュー戦の柏レイソル戦に感じたことや手応え
正直、自分の思うようなプレーは一つもできなくて、悔しい思い出です。でも、その中でも会場の雰囲気やJ1の舞台を経験できたことは、これからのプロ1年目に大きく響いてくると思います。
そのチャンスをくれた監督に対しての感謝も大きいですし、できなかったことを知れたのは、自分にとってすごく大きな経験でした。

―—清水の街、そしてアイスタの印象
初めてアイスタに試合を見に行ったときは、鳥肌が立ちました。このピッチで、あの応援の中で試合に出たいと強く思いました。

―—エスパルスで印象に残った選手、手本にしている選手
同じポジションの山原怜音選手です。サッカーのことをコミュニケーションさせてもらったり、プレーを見ていても自分にないものがたくさんあって、とても勉強になる選手です。
リラックスの仕方なども含めて学ぶことが多くて、練習後にもいろいろ話してくれて、本当にいい部分を学びたいと思った選手です。

―—エスパルス内定を家族に伝えたとき
とても喜んでくれました。
自分がここまでサッカーを続けてこられたのは家族の支えのおかげですし、プロを目指せる環境でサッカーをできたことが、プロになれた大きな理由だと思います。
信じて応援してくれて、花道をつくってくれた家族に恩返しできるように、プロになって自分がサッカーしている姿を見せて楽しんでもらいたいです。

―—法政で記憶に残っている試合
自分が二年生の時の、関東リーグ前期の中央大学戦です。法政が負け続いていた中で、メンバーが大きく変わって挑んだ試合でした。その試合で自分はシーズン初スタメンで、得点することができました。
それが調子を良くするきっかけになった試合で、すごく印象に残っています。

―—チーム内で特に仲の良かった選手やエピソード
みんな仲が良いんですけど、自分は高校から一緒の薬師田だったり、浅野、大迫、と一緒にいることが多かったです。(笑)
この1年間は本当に良い思い出で、終わってしまうのは寂しいですが、みんなそれぞれの道で頑張っていくと思うので応援していますし、自分も負けないように成長して、またみんなで会いたいと思っています。

―—来季は秋葉監督が退任し、新監督の体制になるが、新しい競争に向けた抱負
新監督が来て、チームが新しくスタートすると思うので、始動から誰よりもギラついて、ルーキーらしく戦って信頼を勝ち取りたいです。
試合に絡んでいけるように、一日一日を大切に頑張っていきたいと考えています。

―—プロでの目標
さっきも言った通り、自分は技術が特別うまいわけではないので、努力すること、体を張ること、誰よりも走ることなど、そういう部分をブレずに出していきたいです。
運動量を出して攻撃にも関わり、結果に絡める選手になっていけたらと思っています。

——法政の後輩で、特に期待している選手
みんな上手で全員に期待していますが、あえて名前を挙げるなら三年生の前田康尋です。よく話しますし、すごく応援しています。
法政は来年から1部で戦いますが、優勝を狙えるメンバーが揃っていると思うので本当に期待しています。

——法政のファン、清水エスパルスのファンへのメッセージ
法政の4年間、応援してくださった方々のおかげで選手たちも頑張ることができましたし、昇格という結果を残すことができました。本当に感謝しています。これからも法政サッカー部を応援してくれたら嬉しいです。エスパルスのファンの皆さんには、スタメンで出た時に温かい声援をいただき、本当に心強かったです。これからはプロとして責任を持って、応援してくださる皆さんと一緒に喜べるよう、戦う姿を見せ続けたいと思います。

(インタビュー:鈴木智哉)

えこぴょんを中央に、同じく清水内定の大畑凜生と撮影

薬師田澪とは大津高校から共に歩んできた。互いにプロでの再会が待たれる。

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