春季関東大学男子1部リーグ戦 慶應義塾大学
2014年4月20日(日)
東海大湘南キャンパス総合体育館
前日の順大戦では、フルセットに持ち込んだ末惜しくも敗れた法大。粘りのバレーを見せ、成長の証を示した。続く第4戦の相手は、慶大。絶対的エース柳田にどう対応するかが鍵となるが・・・
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
25 |
1セット |
23 |
1 慶應大学 |
15 |
2セット |
25 |
25 |
3セット |
10 |
25 |
4セット |
23 |
― |
5セット |
― |
法政大学スターティングメンバー
選手名 |
学部/学年 |
ポジション |
#22 榎本 京祐 |
法1 |
レフト |
#1 村上 竜也 |
営4 |
センター |
#7 木村 築 |
デ工4 |
ライト |
#10 千住 治 |
営3 |
レフト |
#11 田中 尚 |
法3 |
センター |
#12 長谷川 優太 |
法3 |
セッター |
#27 小林 慎平 |
営1 |
リベロ |
戦評
肝心の第1セットは、序盤から相手との競り合いが続く。18-16と法大リードの場面からはお互い1点ずつを取り合う緊迫した展開となる。法大は最後までリズムを崩すことなく、25点目はエースの木村築(デ工4)が決め、第1セットを先取する。
この試合のカギは「エースをいかに止めるか」と主将の村上竜也(営4)が言うように、相手のエース柳田将洋を封じたい法大。しかし第2セット、柳田にレフトからクロスにキレのあるスパイクを決められると、強烈なジャンプサーブ、さらにはパイプ攻撃とたて続けに得点を奪われ、序盤から突き放される。最後まで柳田を止めることは出来ず、15-25と大差でこのセットを取られる。
悪い流れをたち切りたい法大。村上が先制点をクイックで奪うと、続けてブロックでも点を取り、流れを引き寄せる。ここから木村が息を吹き返す。前衛と後衛の両方からスパイクを打ち得点を量産。中盤には3連続で相手のスパイクを止め、完全に相手を圧倒。一方的な試合運びで第3セットをものにする。
勝利まで残り1セット。法大は前のセット同様、木村を中心に試合を組み立てる。対する慶大もエースの柳田を中心として攻撃を仕掛けてくる。木村は3枚ブロックに対しブロックアウトを狙うなど、要所での勝負強さを発揮する。さらにはリベロの小林慎平(営1)や3セット目から出場している久保田雅人(営4)を軸に守備を固め、相手に隙を与えず、1セット目と同じくシーソーゲームが続く。木村が決めれば柳田が決める。両チーム緊張感を崩さず、とうとう24-23と法大がマッチポイントを握る。最後の1点。長谷川優太(法3)が選んだのは田中尚(法3)。抜群のタイミングでトスを合わせ、田中が放ったスパイクは相手に当たりコートの外へ。セットカウント3-1で勝利を飾った。
今回のゲームは2セット目を除けば、攻守が噛み合い、良い形で勝利を手にすることが出来た。特にレシーブ面で久保田、小林などが粘ることにより、流れを呼び込んだに違いない。しかし、2セット目のように強力なサーブやスパイクに対し、どのような対策を立てるのかが今後の修正点となるだろう。ここまで2勝2敗、順位は5位。さらに順位を上げるには、次の日体大に対して白星を挙げたいところだ。総合力が高いだけに「序盤から一気に離さなければ」(小林)と言うように、スタートが重要となる。次こそは連勝し、良い流れで一気に駆け上がってほしい。(南高節)
コメント
濱口 純一 監督
ー今日の試合を振り返って
1セット目は長谷川が上手くコンビを組み立ててくれてよかったんですけど、2セット目は相手の柳田くんにやられて…。まあうちが上手くサーブレシーブを返してこっちが優位に試合を展開することができて、結果的に勝つことができたのでよかったです。
ーこれで2勝目ですね
そうですね。土日で連敗すると選手にかなりプレッシャーがかかると思うので、1勝1敗で終わったことはよかったと思います。
ー今日の勝因は
んーそうですね…なんでしょう。向こうのミスに助けられたということですかね。
ー相手エースの柳田選手に対してはどのような対策をとられましたか
ブロックのコースを抜いてくる選手なのでそこに小林と久保田をうまくレシーブで入らせて、それにひっかけて木村が決めるというパターンを何回かこちらができたので、それで試合を有利に進めることができたと思います。
ー来週の日体大、明治大の印象をお願いします
両チーム共粘り強さのあるチームなので、こちらが粘り負けしないようにということと、ミスを先にこっちが出してしまうと展開が悪くなってしまうので、そこに気をつけてやっていきたいと思います。
ー次戦への意気込み
かなり混戦なリーグになると思うので1試合1試合大事に戦って、上位にくい込みたいなという感じですね。また応援よろしくお願いします。
久保田 雅人(営4=都城工高)
ー今日の試合を振り返って
2セット目取られて3セット目から出たんですけど、自分はチームを盛り上げる役目とレシーブをする役目なので、そこができたかなと思います。
ー相手の印象
やっぱり、キャプテンの#1柳田さんが一番スパイクが強くてそこを止めたりレシーブができたらこっちに流れがくると思っていたので…。まあ、ブロックとレシーブができたから勝ったんじゃないかなと思います。
ー昨日と比較してチームとして変えたところはあるか
昨日の順大はブロックが高く、そのぶん今日の慶大はブロックが低かったのでスパイクをあててコースを狙って上から打って、相手のレシーブを弾くように心がけました。
ー昨年リベロをやって今年に入ってからはレフトを務めているがどちらが向いていると思うか
自分的にはリベロがやりたいですけど、ケガ人も多いですしその中で自分がレフトを任されるので、出た時は人一倍頑張って声出して盛り上げたいと思っております。
ー次の日体大戦に向けて
日体大とは練習試合もいっぱいしているので、絶対に勝ちたいと思います。
長谷川 優太(法3=宇部商高)
ー今日の試合を振り返って
とりあえず勝ててよかったです。
ー慶大の印象
エースの柳田さんがとりあえずすごいので試合を通して徹底的にマークしていました。
ー昨日の順大戦でやらなかったパイプ攻撃を今日やった理由は
相手のセンターが法大のセンターにマンツーマンでついていたのでそのセンターをおとりにして真ん中を空けてパイプ攻撃を仕掛けました。
ー来週の試合の抱負
日体大は粘るチームなので気持ちの面で負けないように、明治は高さがない分すごく動いてくるチームなのでブロックでついていけるように頑張っていきたいです。
小林 慎平(営1=習志野高)
―今日の試合を振り返って
相手に一人大エースがいたんですけど、2セット目にその人のサーブにやられてしまい、危なかったんですけど、今日はしっかり勝ち切れたので良かったです。
―相手の柳田選手に対しての対策は
ジャンプサーブを一本で切ることに集中してプレーしていました。3セット目からは久保田さんが出てきたので、サーブカットが固まったかなと思います。
―2セット目から3セット目に入る前に話し合われたことは
自分はコーチに、ちょっとレシーブ固めましょう、と言いました。
―大学に入って4戦目ですが緊張は
緊張はもうとれました。
―ご自身の調子は
昨日ちょっと落ち気味だったんですけど、今日はしっかりプレー出来たんで、また次の試合に向けてしっかり調整していきたいです。
―昨日の試合から修正したところは
やっぱ気持ちの面ですかね。体育館とかも変わったんで、サーブカットがやりずらかったんですけど、昨日負けて、気持ちを切り替えて出来たので、そこがプレーに影響したのかなと思います。
―チームの雰囲気は
初戦の早稲田に勝って、良い流れだったんですけど、相手もそう簡単には勝たせてくれないなと。東海と順天堂に負けていたところで、勝てたのは良い雰囲気に持っていけたのかなと思います。
―リベロとしてどういう思いでコートにたっていますか
先輩の足を引っ張らないように出来るプレーをしっかりして、後は思い切ってプレーするだけかなと思います。
―次戦の日体大に対しての対策は
鍛え上げられているので、序盤から一気に離さなければ、競ったら勝てないと思うので、しっかりスタートから自分たちのプレーが出来るようにカットなり気持ちなり調整していきたいと思います。
―最後に意気込みを
たぶん強いサーブとか強いスパイクが多く来ると思うので、そういうのを多く上げてチームに貢献したいなと思ってます。