【バスケ】第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対青学大 連敗スタートも多くの収穫
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対青学大戦
2014年9月7日(日)
国立代々木第二体育館
昨日王者相手に大敗を喫した法大。しかし、下を向いてばかりはいられない。
次なる相手は青山学院大。東海大に比べ高さには劣るものの、激しいディフェンスには定評のあるチームだ。少数精鋭で戦う青学大に対し、リーグ戦からツープラトンシステムを採用している法大は運動量でどこまで対抗できるのか、善戦を期待したい。
トータル試合結果
56 法政大学 |
8 | 1Q | 28 | 90 青山学院 |
---|---|---|---|---|
13 | 2Q | 19 | ||
22 | 3Q | 24 | ||
13 | 4Q | 19 |
法政大学スターティングメンバー:青学大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#67 佐藤 翔耶 | 181/78 | G | 6 | 3 | 5 |
#7 藤井 裕太 | 175/65 | SG | 22 | 0 | 1 |
#24 加藤 寿一 | 190/75 | F | 4 | 2 | 1 |
#5 松澤 大晃 | 197/82 | C | 7 | 5 | 0 |
#34 萩原 陵太 | 190/75 | C | 2 | 0 | 0 |
法政大学交代選手:青学大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#11 中野 広大 | 182/71 | F | 1 | 1 | 0 |
#12 柳川 知之 | 192/82 | PF | 0 | 1 | 0 |
#14 植村 哲也 | 175/75 | G | 2 | 2 | 0 |
#16 沼田 凌 | 190/85 | C | 6 | 4 | 0 |
#25 上山 敦士 | 185/80 | PF | 0 | 1 | 0 |
#31 安達 幹 | 187/87 | PF | 4 | 2 | 0 |
#35 山岸 玲太 | 178/68 | G | 2 | 1 | 0 |
戦評
関東バスケットボールリーグ戦二日目。法政は春のトーナメントで四位になった青山学院と対戦。大学屈指のプレイヤー野本建吾など粒ぞろいの選手たちとどう戦うか注目された。
第1Q。法政は昨日と同じメンバーでスタート。佐藤翔耶(法2)が思いきりよいドライブからのレイアップを決めるも、その後は簡単なシュートを2本外してしまう。対する青学は野本や安藤周人の3Pなどで点差を広げていく。ここで怪我明けで昨日は本来のプレーが出来ていなかった沼田凌(法3)が出場。その沼田が速攻からシュートを入れるも、その後は青学の強固なディフェンスに攻めあぐね、得点を決めることができない。そして、野本の豪快なダンクなどで完全に青学ペースになってしまう。法大は昨日の東海戦でも使った、五人全員交代でトランジションを上げるバスケットに変更する。だが、昨日のようには機能せず、青学ペースのまま8対28で終了。
第2Q。引き続き青学に得点を許すものの1Qに比べて法政の粘り強いディフェンスにより、簡単に得点させない。すると、シューターの藤井裕太(社会2)が本領を発揮する。
8分にジャンパーを沈めると、3P、2Pと立て続けにシュートを決め、このQだけで9得点を上げる。また、安達幹(経済4)がゴール下でシュートを決め、昨日はあまりみられなかったインサイド陣の奮闘が垣間見えた。2Qは27対47で終了。
第3Q。青学は田中光を中心に引き離しにかかる。対する法政は萩原陵太(経営2)のリバウンドショットや佐藤のドライブで応戦。すると6分過ぎからだんだんと法政のペースになっていく。その口火を切ったのはやはり藤井。相手のマークを上手く外してシュートを決める。その後は沼田が中で上手く合わせてシュートを決め、中と外でパスのめぐりが良くなっていく。1分半過ぎには安達がシュートを入れ、このQ22点とオフェンスがかみ合い、43対71で終了。
第4Q。スタートを萩原から沼田に変更して、ベストメンバーで臨んだ。徐々にオフェンスリバウンドが取れ始めてきた法政だが、今日はエースの加藤寿一(文3)の外のシュートが入らない。松澤大晃(法4)や藤井の頑張りがあったが、青学のフィジカルなプレーに当たり負けし、点差を広げられ、56対90で試合終了。
東海戦よりもいいプレーが多々みられたが、やはりリバウンドの弱さが目立つ試合であった。沼田が鍵にはなってくるが、彼だけに頼るようでは空中戦で勝つことはできない。高さで他のチーム劣る分、インサイド陣だけでなく全員でリバウンドを取りにいくような気持ちでなければならないだろう。次戦の拓殖大もインサイドが強いだけに、そこが勝負の鍵となるだろう。(高橋和杜)
試合後の監督・選手のコメント
今井一夫監督
ー今日の試合を振り返って
残念でしたと言うしかないですね。力の差があるから仕方ないです。まあ昨日に比べたら、前を向いてプレーができのではないかなと。やっぱりまだ昨日と今日のチームはうちとの差があって、そこを選手たちが経験する、というのが今回の試合でしたね。特にフィジカル面で。この2試合で肌で感じたことを、次の試合からどうやって生かしていくのか、対応していくのかということだと思います。いい勉強になりました。
ー反省点は
出だしでイージーなノーマークを3本くらい落として、最初の流れをうまく作れなかったことです。良いスタートができていれば、1Qで20点差にならずに、そこからのチームの展開も変わってきたと思います。
ー昨日今日の試合で得たものは
フィジカルの強さでしょうね。そういうところで負けて、力で対応できないとわかったら、次は力で対応する前に工夫をすることができますよね。フェイクなど、一回違う動きをいれてから動くことが大事だと選手もわかったはずです。チームでの練習だと、試合に出ている選手は常や勝ててしまうから。そういうところをわかって、底上げしていかないと、上で戦えないです。
ー春に比べて選手の成長を感じた点は
よく走るようになりました。それによってOFも攻められるときはどんどん攻めていけます。切れていくことによって、DFとずらして動けて、OFもうまくいきますね。
ー今季から藤井選手をスタメン起用されていますが
出だしコケたら全部コケてしまいますからね。藤井は出だしでもちゃんと点数を取れる選手なので。今日は2Qなんて、ほとんど藤井が点数を取っていました。それでもまだ、試合の始めは遠慮してる面があります。後半は「打て」と指示したから、かなり打つようになったのですが。
ー来週の試合に向けて
あと2試合くらい練習試合をやって、日曜日からリーグ戦が始まるという気持ちです。まだ色々試してみます。でも基本的なスタンスは変わらないと思いますね。今は田宮が出られなくて構想が少し崩れているのですが。本当はスタート途中で交代するメンバーには田宮がいて、彼と山岸と植村の3人が揃うととても速い試合運びができるんです。ガード2人だけでも速いですが、田宮が入るともっとすごいですよ。
沼田凌
ー今日を振り返っていかがですか
自分は前半5分、後半5分と言われていたので、出たときはいつも言われている走るとかプレッシャーをかけるとかやっていこうと思いました。
ー怪我の状態はどうでしょうか
医者には完全にやっていいと言われていて、あとは早く体を戻したりするのを頑張りたいです。
ー怪我あけから二試合目でしたが、昨日より動きがよくみえました
ずっとやっていなかった中で、一日一日ずつ動けるようになってきていると思います。
昨日は久しぶりの試合だった事もあり、昨日やって今日という事で徐々に動けてきたと思います。
ー今日は昨日の東海戦に比べてインサイド陣が頑張っていたようにみえました
東海のインサイドが強すぎたというか、東海のインサイドより青学のインサイドが弱かっただけだと思います。
ー今は外で試合をみることが多いと思いますが、外からみたチーム状況はいかがですか
いつもやれることはしようとしていますが、できてなくて、自分が入ったときにそういうのを表現できたらいいなと思います。
ー次の試合への抱負をお願いします
次の試合も出る時間が限られていると思いますが、その中で自分のできることをしたいと思います。
藤井裕太
ー今日の試合を振り返って
相手の青学大が格上のチームだったので、恐れるものもなく、思い切ったプレーをすることができました。
ーこの試合、22得点の活躍でしたが
シュートの調子が良かったというよりも、積極的に打てたことが大きかったと思います。試合の最初は少し弱気になってしまっていたんですけど、後半は切り替えて思い切り良くシュートを打つことができました。
ー今日戦ってみて、青学大の印象は
やはり、能力の部分でやられてしまうところもあるのですが、自分たちのやりたいプレーができなかった訳ではありませんでした。それと、青学大は一つ一つのプレーを確実にやってくるチームなので、次回リーグ戦で当たるときは絶対に当たり負けしないという気持ちでプレーしたいです。
ー試合後半、意図的に速い展開に持っていこうとする意思を感じましたが
もともと、そういうスタイルを目標にしているチームなので。前半できなかっただけに、後半は特に意識して速い展開にしていました。
ーこれまで、シックスマン的な役割を期待されてきましたが、ここまでのリーグ戦2試合、スターターですね
ベンチからでも、スターターでもやらなければいけないことは変わらないので、とりあえず積極的なプレーをしたいと思います。
ーリーグ戦での目標は
走り回って、ディフェンスを頑張って、思い切りシュート打つ。そして試合を楽しむということが法政のスタイルなので、そこは崩さずにいきたいです。勝てる相手には絶対勝って、東海大、青学大、筑波大などの優勝争いをするチームに1回でも勝ちたいです
フォトギャラリー
- 昨日と同じスターターで勝利に挑む。
- 高い決定力を見せつけた藤井
- 昨日よりもプレータイムを延ばし復調をアピールした沼田
- 頭部を負傷するも最後までプレーを続けた安達幹
- 初挑戦のリーグ戦でも臆することなくプレーを見せる植村