秋季関東男子1部リーグ戦 対 中央大学
2014年9月14日(日)
早稲田大学戸山キャンパス記念会堂
第4戦の相手は中大。春季リーグ戦1位、そして今も尚3連勝中の手強い相手だ。第1セットを落としたものの、第2セットは序盤から流れを作り、法大のものに。このままの勢いで「番狂わせ」を狙いたかったが・・・
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
22 |
1セット |
25 |
3 中央大学 |
25 |
2セット |
20 |
14 |
3セット |
25 |
23 |
4セット |
25 |
― |
5セット |
― |
法政大学スターティングメンバー
選手名 |
学部/学年 |
ポジション |
#2 池田 隼平 |
営4 |
レフト |
#1 村上 竜也 |
営4 |
センター |
#7 木村 築 |
デ工4 |
ライト |
#5 久保田 雅人 |
営4 |
レフト |
#11 田中 尚 |
法3 |
センター |
#12 長谷川 優太 |
法3 |
セッター |
#27 小林 慎平 |
営1 |
リベロ |
戦評
法大サーブで始まった第1セット。まずサイドアウトを取られた次の場面で、いきなりサービスポイントを奪われる。その後もサーブカットがダイレクトで叩かれるなど相手サーブに押される形で点を失い、3-7で早くも法大はタイムアウト。しかしタイムアウト直後もエース木村築(デ工4)が3枚ブロックにつかまるなど、法大劣勢の流れを断つことができない。苦しい状況を切ったのは、セッター長谷川優太(法3)と高校からの阿吽の呼吸を見せる、田中尚(法3)だった。3-9の場面、少しネットに寄り過ぎてしまったレシーブを、長谷川が片手トスで田中の速攻につなげて得点。この攻撃で少し持ち直したか、点差はあるものの少しずつ差を詰めていく。中盤も着実に得点を重ねていき、終盤20-22で木村がブロックアウトを取ると、続いてサービスポイント。ついに土壇場で同点に追いついた。しかし中大もここですかさずタイムアウト。集中を切らさずにいきたいところだったが、そこからまさかの3連続失点で22-25とセットを落としてしまった。
第2セットの先取点は、村上竜也(営4)のAクイックで法大が奪う。これで流れを作ったか、序盤はカットもきれいに上がりブロックも機能し、8-6と法大リード。さらにここで長谷川のサービスポイントが決まり、中大が先にタイムアウトを取る。しかしその後も法大は流れを渡さない。エース木村はトスが上がればスパイクを決め、またセンター田中が1枚ブロックで士気をあげる。17-11まで差を広げたところで中大は二度目のタイムアウト。すると中大に池田隼平(営4)のスパイクを2本連続ブロックで抑えられ、法大は勢いを失ってしまう。その後も次々にアタックを決められ、19-18と1点差まで迫られた。しかしここでエース木村が意地を見せる。難しい体勢からのスパイク、村上と2枚でのブロックなどを決めていき23-20に。ラスト2点も久保田雅人(営4)、木村がそれぞれクロススパイクを決め、セットカウント1-1とした。
第3セット、序盤は若干法大優勢であるものの競り合いの展開が続く。試合が動いたのは12-11の場面。大竹壱青に速攻を落とされると、続けてブロックアウトそしてブロックを決められ、法大はタイムアウト。しかしその後も江頭広樹のサーブポイントを含む3連続得点を許し、再びタイムアウトを取る。法大はここで2回のタイムアウトを使い切ってしまうが、それでも中大の猛攻を止められない。結局この後にも再びサーブポイントを許し、8連続失点で12-17と大きく突き放される。何とか木村のブロックアウトで1本を切り、相手のミスにより14-19となるが、またここから連続失点。武智洸史のサーブで崩され、結局この後1点も奪えないまま、14-25で第3セットを落とす。
続く第4セット、本日あまり調子の上がってこなかった池田に代わり、レフトに千住治(営3)が出場。互いにタイムアウトを早い段階で挟みつつも、拮抗した展開が続く。中盤に木村のスパイクでわずかなリードを奪い、そのリードを保ちつつ試合を進める。だが、関田誠大の無回転サーブにカットを乱されたところからブレイクされ、ついにリードを渡してしまう。サイドアウトの取り合いをするも、18-19でピンチサーバーにエンドライン近くにサーブを決められ法大が2度目のタイムアウト。直後はしっかり村上のAクイックで切り、再び競り合いに。21-22の場面で千住がブロックを決め、同点。その後お互いサイドアウトを繰り返し、23-24で関田のサーブ。なんとか1本で切りたいところだったが、この大事な場面でカットが近くなってしまい、最後は押し負けてしまった。
昨日に引き続き、サーブで乱されたシーンが目立った今日の試合。またそのためか、センター線からの攻撃がかなり少なかった様子が見られた。まずはサーブレシーブを立て直し、相手のサーブを1本で切ることを徹底できれば勝機はあるはず。明日は3連戦最終日、早大戦だ。この2日間の流れを断ち切り、ここで奮起できるかどうか、真価が問われる一戦となるだろう。(須藤未来)
コメント
濱口 純一 監督
―今日の試合を振り返って
昨日は出だしがあんまり良くなかったので、「今日は出だしからしっかりいこう」という話はしたんですけど…。うちが先行しながらゲーム展開を出来るのが一番いい状態なんですけど、逆に相手に先行されてしまったので、そこがよくなかったかなと思います。あとは、相手のジャンプサーブの時に失点が多かったかなと思いますね。
―中大の印象は
選手層が厚いので、誰が出てもそれなりのバレーはしてくると思っていました。その中で、うちがしっかりレセプション返してコンビニ繋げる回数よりも、失点する回数の方が多かったなと。ただ明日に向けてはもう練習できないですが、技量はちゃんとある選手たちだと思うので、個人が気持ちをしっかり持ってくれればと思います。
―途中で交代させた池田選手の状態は
ジャンプサーブのカットが返せてなかったので、本人とも話し合って一回ベンチに下がるということになりました。
―代わって出た千住選手はいかがでしたか
千住は春季リーグもレギュラーで出ていましたし、レシーブやスパイクはしっかりやってくれるので、それなりにやってくれたと思います。
―これから巻き返すために大事なことは
「最初から試合を決める」というよりも、「まずは一点」ということの積み重ねで、試合を運べればいいかなとは思いますけれども…(苦笑)。まあ試合は相手がいるものですので、自分たちが練習でしてきた成果を出してもらえればと思います。
―明日への意気込み
もう負けられないので、なんとしても一勝したいです。
長谷川 優太(法3)
―今日の試合を振り返って
自分たちのミスで負けてしまった試合でした。中大はやはり強かったです。
―中大の印象
ライトから打ってくるスパイクがクロスが多いという情報があったので、その部分を固めてなんとか拾って、自分たちのエースに打たせようと考えていました。実際に拾える時もあったのですが、リズムに乗れない時があってその機会を上手く利用できなかったです。
―秋季リーグから池田さんが復帰されましたが
コンビとしてはバックアタックができるようになったということと、二段トスの際に木村さんだけに集めることはなくなったので、その分負担が減りました。攻撃の幅が広がりましたね。
―ご自身の調子は
調子自体は悪くないです。あとは試合で勝てれば言うことないです。
―今週は3連戦ですが、疲労はありますか
試合後はやはり疲労は残りますが、その日のうちに回復するようにして、コンディションが整った上で試合に臨むようにしています。
―早大戦の抱負
今週は2連敗してしまったので、技術云々ではなく、気持ちでまずは負けないように頑張りたいです。