【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 早大戦展望
東京六大学野球秋季リーグ戦 対早大戦
2014年9月13日(土)~
神宮球場
開幕カードは春季と同じ早大。今春は2連敗を喫し、投打ともに隙のない強敵だ。夏を越え、生まれ変わった法大がどのような戦いを繰り広げるか。「早稲田と言えば有原」と神長監督が語るように、難攻不落の好投手をどう攻略するかに注目だ。
展望
開幕カードは奇しくも春と同じ顔合わせになった。連敗し勝ち点を落とした昨季のリベンジを果たすことができるのかに注目だ。
先発は法大の絶対的エース・石田健大(営4)の先発が濃厚。「投げた試合は全部勝つつもり」と大学ラストシーズンへの思いは強い。プロ注目の本格派右腕・有原航平との投げ合いが予想されており、一点が勝敗を分けることになりそうだ。また二回戦の先発は、この春一気に台頭し初勝利を挙げた玉熊将一(法2)と、オープン戦で結果を残し好調を維持する鈴木貴也(人4)が争う。中継ぎ陣では新戦力の川名健太郎(営3)を中心に、ルーキーの新井諒(人1)、藤森祐太朗(法1)が担う。勝敗を分ける試合終盤での“奮投”に期待が懸かる。
打撃陣の中心は大学日本代表に選出された畔上翔(キャ3)。代表で得た経験をリーグ戦で発揮することができるか。また中軸は佐藤竜一郎(法3)、若林晃弘(営3)が有力。3年生トリオの勝負強い打撃が、チームの浮沈を左右する鍵となる。さらに、大崎拓也(法1)、清水雄二(法1)も見逃せない。二人とも瞬足であり、持ち味の足を活かすことができれば、法大打線は活気づくに違いない。神長英一監督も期待を寄せており、神宮で躍動する可能性は十分にある。
対する早大打線は、現役では最多の81安打をマークしている中村奨吾、瞬足の重信慎之介の一・二番コンビは、出塁を許せば厄介な存在。さらに昨季首位打者を獲得した主砲・武藤風行に、その脇を固める中澤彰太、茂木栄五郎の中軸は要警戒だ。試合経験豊富な小野田俊介、八番ながら打率.379を残した土屋遼太と、隙のない打線となっている。
投手陣は兎にも角にも有原が軸。抜群の安定感を見せ、チームの勝ち頭となっている。今春には完封負けを喫しており、打ち崩すためには打線の奮起が絶対条件だ。二回戦の先発には、全カードで先発を任された竹内諒、実績のある吉永健太郎が名乗りを上げる。中継ぎ陣は高梨雄平、内田聖人、大竹耕太郎など多様な投手が控え、盤石の布陣となっている。
優勝を成し遂げるためには、開幕ダッシュが最重要だ。オープン戦での勝率は七割を超え、最高のチーム状態でシーズンに臨めるのが強みだろう。開幕カードで勝ち点を奪い、勢いに乗っていくことができるのか――。法大野球部の挑戦が、始まる。(井手一樹)
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- 早大のエース・有原