【ハンド】2014関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 対東海大 序盤からリードを奪われ、悔しい結果で秋季リーグを終える
関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ 対東海大
2014年9月28日(日)
国士舘多摩
秋季リーグ戦もとうとう最終戦を迎えた。昨日の時点で入れ替え戦は決定してしまったが、良い流れで入れ替え戦に臨むために良いかたちでリーグ戦を終えたいところ。しかし、試合開始直後からリードを奪われる展開となる…
試合結果
29 法政大学 |
14 | 前半 | 22 | 38 東海大学 |
---|---|---|---|---|
15 | 後半 | 16 |
戦評
前半から試合の流れをつかめない法大。先制点こそ奪うもののそれ以降は、東海大の得点機を着実に生かしたリズムの良い攻撃やミスを誘う落ち着いたDFによって主導権を握られてしまう。渡邉大貴(社3)や北川誠人(経3)などが9mラインの内外からうまくタイミングを外し得点を重ねチームを盛り上げるが、連係ミスからミドルシュートでの失点やセットプレーでの不用意なパスミスが響き点差が開いてしまう。前半は東海大ペースのまま終了。14-22と大きくリードを許し後半へ。
後半戦、法大は前半から調子の良い北川や後半から途中出場した得点力のある坂野翔也(社4)にボールを集め挽回を図る。しかし厳しいマークにあいなかなか思うような形が作れず、前半同様セットプレーでのミスが簡単に逆速攻され点差を広げられる展開に。GKの柿崎雅俊(デ工2)のファインセーブから嶋大介(スポ4)が終盤、安定してシュートを決める場面が何度かあるものの、ミスからの連続失点により点差を縮めることができない。一試合通して法大に流れを呼び寄せることはできなかった。試合結果は38-29。東海大が法大のミスにつけこみ大差で勝利した。
OF、DFともにミスが多く走り負けてしまい、「DFから速攻」というような法大らしいハンドボールをすることができなかった。入れ替え戦まであと約1カ月。リーグ戦で見えた課題や欠点をこの期間で修正し、気持ちを立て直して試合に臨んでもらいたい。(松尾武蔵)
コメント
佐藤浩監督
ー今日の試合を振り返って
出だしから自分たちのミスが続いて逆速攻されて失点を重ねてしまいました。一年通して改善できなかった部分が最初から全部出て完全に向こうのペースになりました。
ー昨日今日の北川選手の活躍について
彼は身長が無いんですけれども上からのシュート力があり、試合の中でスターティングメンバーではないけれどもスターティングメンバーの気持ちが少し落ちてきたときに彼が入って盛り返す役割をしてくれます。実際ロングシュートも決まっていますし、ボールをもらってから一歩で打つことができるのが彼の特徴です。そうすると身長が無くても上から打てて、実際に実践してくれました。また彼はDFが得意ですのでそのままDFに入ってくれれば選手交代が無い分有利になります。そういう点でも心強いです。
ー北川選手は前を向いて攻めている印象なのですが、強い気持ちがある選手なのでしょうか
そうですね。今日も彼が相手の間を割って中に入ったことで(相手DFが)崩れたので、打開できる力があると思います。彼だけではなくて、彼を見習って他の選手ももっともっとしていってもらいたいです。
ー秋季リーグを振り返って
自分たちの得点を見てみると、得点が少ないということと大量失点が多いということが大きな特徴です。入れ替え戦に出るとなるとそこの部分の改善は必要だと思います。点を取れない中でも勝てるような試合をしていかなければいけないということで、秋に出た課題をしっかり入れ替え戦までに仕上げていきたいと思います。
ーリーグを通して難しかった点はありますか
試合の中でのモチベーションですとか、強い気持ちを維持して試合を続けるということがなかなか難しかったなと思います。
ー入れ替え戦まであと約1カ月ありますがどのように調整していきたいと思いますか
正直言って得点を取るということは野球で言えばホームランを打ち続けるようなもので、なかなか得点力を上げるのは難しいです。逆に失点を確実に防ぐのであればまだまだ力をつけられると思いますので、その失点を防ぐDF力というものを中心にチーム作り直したいです。また、ミスからの逆速攻での失点が多かったので、基本プレーを徹底したいと思います。
ー入れ替え戦に向けて
絶対負けられない戦いですので、そこに向けて全員一丸となってこの1カ月間取り組んでいきたいと思います。
河本憲汰主将
―今日の試合を振り返って
東海とは春リーグで試合をしてみて相性も悪くないと感じていたので、今日はチャンスがあるというように気持ちをつくっていたのですが、思うように試合運びができませんでした。シュート以前に、シュートまで持っていけないミスから相手に速攻を仕掛けられるというのが多かったので、それがやはり一番痛かったのかなと思います。
―今日はシュート数でも相手を下回っていました
昨日は横パスが多くなってしまって、それが敗因の一つでした。今日は相手のDFが高かったので、ポストをつかって攻めようとしていたのですが、思うように(ポストに)パスが通らなくて攻め切れませんでした。昨日と違って逃げているわけではなかったですね。一人のプレーで状況を打開できるといったチームではないですし、止まった状態でパスをもらっても仕方ないので、もっと流れの中でどんどんパスをつなげていけたらいいです。
―DF面では相手のポストに手を焼いていましたが
東海のレフトバック(左45°)の選手が良いミドルシュートを打ってくるので、それに釣り出されてしまいました。(東海のレフトバックの)選手にあたるならあたるでしっかりパスを出させないようにするのか、ポストにパスを出させて2枚目がしっかり挟み込むのか、そういった部分を曖昧にしないでやらなきゃいけなかったですね。
―今日でリーグ戦を終えましたが、結果(8敗1分)についてはどうお考えですか
不覚、ですね…。想像していなかった成績でした。中大と順大に関しては決して勝てない相手ではなかったのですが、勝ち切れないというところでなにか大きな原因があるのかと思います。
―大学最後のリーグ戦ということで、後悔等ありますか
順大に負けた時が一番悔しかったですね。普段はあまり悔しいとかそこまで思わないタイプなのですが、その時は本当に悔しかったです。「やられた」という感じでした。
―入れ替え戦に回りますが
やはりしっかり1部に残留をして、下の代にバトンタッチしたい、しなければいけないという4年生の使命があるので、そこはきちんとやりたいですね。そこをちゃんとやれないと必ず後悔してしまうと思うので…。1カ月あるのでまずは入れ替え戦に向けて頑張りたいです。
―どのような練習をされるおつもりですか
リーグ戦全試合を通して、ミスからの速攻が多くあったので、それをまず減らしたいです。もっとアグレッシブなDFをして相手のミスを誘うということができたら理想ですね。基本的な練習の中で徐々にミスを減らしていくしかないですね。
―入れ替え戦に向けて
やはり最後は4年全員で色々な話をして練習メニューなども組んで、1カ月で今までよりも良いチームを作っていきたいなと思います。
嶋大介
ー今日の試合を振り返って
昨日の悪い流れを引きずった部分があって、出だしでチームが盛り上がれなかったところがありました。
ーミスも続きましたが
そうですね。足が止まってしまっていたので、DFから流れをつかめば良かったのですが、そのDFでも自分たちのリズムがつかめなかったです。そのままでOFもやってしまったので、ミスから逆速攻をされ、1番嫌なパターンをくらってしまったなという感じでした。
ータイムアウトもありましたが
タイムアウトを取って、自分たちがやるべきことを話し合ったのは良かったんですけど、1分間でうまく切り替えられる人とできない人がいたのかなと。そこで4年生とかがもっと引っ張っていけたら、本当は良かったなと思いました。タイムアウトでは、足が止まってるっていうことと、ボールもらってから動いていることを指摘し合い、もらう前の動きを徹底して、DFで足を動かしてリズムを作ろうという話をしました。
ーリーグ全体を振り返って
チームとしては、4年生自体がチームを引っ張ることができていなかったかなと思います。もっと自分たちのやるべきことっていうのを、誰かがちゃんと掬って、引っ張っていけば良かったのかなと。個人としては、リーダーシップが取れていなかったですね。入れ替え戦まであと1カ月の時間があるので、そこでまたどう変わるかを考えて次につなげたいなと思います。
ー良かったことはありましたか
中盤の試合で、DFがうまく噛み合ったときがあって、そういう部分は良かったのかなと思っています。ただそれを、今日の試合のようにずっと続けられず自分たちの力を生かすことができなかったので、常に自分たちの良いところを出せるような練習をしていきたいです。
ー今後の課題は
DFができないとチーム全体も締まらないと思うので、そこをまず徹底してやっていきます。個人的には、シュートを決めることです。ハンドボールのプレーとしては当たり前のことですけど、自分のポジションはそういう役割なので、決めるところで決めるっていうのを徹底したいな思います。あとは試合中に声を出すとか、4年生なので、下に任せるのではなくて、自分からもっと周りを巻き込むようなことをしていきたいと思います。
ー入れ替え戦に向けて
来年の春につながることなので、責任を持って最後までやり続けなきゃいけないです。この1カ月間は死ぬ気でやって、絶対に来年の春は1部からスタートできるように、頑張っていきたいと思います。
渡邉大貴
ー今日の試合を振り返って
始まる前から順位が決まってしまったんですけど、入れ替え戦があるからそれにつなげるようにしようと言っていました。でもなかなか上手くいかず良い雰囲気で終われなかったことが残念です。
ー試合の前のチームの雰囲気は
盛り上げていこうという感じでした。心の底からと言われれば、やはり順位が決まってしまっていたのでモチベーションが下がっていたのかなと思います。
ー秋季リーグを振り返って
自分的には、春が8位だったので上位は厳しいですけど中盤あたりにいけるとチームだと思っていました。でも結果を見ると最下位なので…悔しいです。この1ヶ月間何をしていたんだろうと思います。とりあえず結果が出なかったことが悔しいです。色々自分たちがやっても結果が出ないと周りが評価できないので。
ー秋季リーグ戦で個人的に1番良かったと思う試合はありますか
自分的には筑波大戦の後半です。なんでかというと、自分たちのしたいハンドボールができていたと思うからです。エンジンかかるのが遅くて差は開いてしまったんですけれど、守れて、攻めれていたと思います。
ー秋季リーグを終えて個人の課題は見つかりましたか
自分のモチベーションが下がっていると周りも下がってしまうので、自分が引っ張っていかなければならないなと思いました。悪影響しか与えないので、そこは改善するように中盤あたりで言われて気づきました。でもあまり改善できてなかったのかなと思います。また、翔也さん(坂野選手)とかがいると頼ってしまって自分で前に行けなくなってしまったのも課題です。
ーこの秋季リーグで一番苦戦したことは
練習してきたのに結果が出ないことが一番悔しいです。結果が出なければどうしようもないので…。内容どうこうよりも。結果が出せなかったのが難しかったです。
ー入れ替え戦までのあと約1カ月どのようなことに取り組んでいきたいですか
入れ替え戦で2部に落ちたら本当に学ぶことがないので、そういう絶対負けられないという気持ちを試合に出ている人だけでなくチーム全体で持って圧倒的大差で勝つという気持ちをもつことです。あとは自分たちのハンドボールをするということです。そうすれば入れ替え戦でも勝てると思うので、それでインカレにつなげていければなと思います。
ー入れ替え戦に向けて
絶対に負けられないので、全力でいきたいと思います。
北川誠人
ー今日の試合振り返って
前の試合の反省で消極的なプレーを無くそうということで、最初はOFは消極的でしたが徐々に積極的に行けたと思います。ただ後半は逆にどんどんDFが消極的になってしまって点差が開いてしまいました。
ーミドルシュートがよく決まっていましたが工夫された点はありますか
僕は引っ張りのシュートが得意なので入るまでそれを続けて、途中からはキーパーの位置を見てコースを変えていきました。それがうまくキーパーにはまったかなと思います。
ー後半はマークが厳しくなっていましたが
そこからの展開もできたと思うんですがそれができませんでした。自分の課題だと思います。
ーDF面での課題はありますか
(判断を)ハッキリとしなければいけない場面での失点が多かったです。そこをあと1カ月どれだけ修正できるかという良い課題ができたと思います。
ー入れ替え戦への意気込み
2部の相手は勝ちぐせがついていて僕たちは負けぐせがついている状態です。その状況を打破してまた春から1部でプレーできるよう頑張ります。
石川雄貴
ー今日の試合を振り返って
流れの悪い時間が続いたのですが、それをうまく断ち切れず、なかなか自分たちのOFに持っていけなかったですね。
ー原因は
序盤で一気に攻められて、完全に相手のムードにのまれてしまいました。話し合いも全然できなくて、みんなシュンと気持ちが落ちてしまいました。それが終始60分間引きずってしまったかなと思います。
ータイムアウトもありましたが
切り替えようとは言ってましたが、切り替えられなくて、という感じでした。
ーミスも続きましたが
ミスから逆速攻をくらってしまいました。自分たちはセットDFをして速攻にいきたかったんですけど、セットに持って行けなかったですね。OFの時間が長かったのが良くなかったです。
ーリーグ全体を振り返って
国士舘戦などは良い試合ができました。このチームは流れに乗れば、一気に勢いを増して良い感じになるのですが、それまでが大変で。あとは一度逆転されたら、そこからまた逆転、という展開が絶対ないんですよ。逆転されたらもう終わりなので。インカレや入れ替え戦までにそこを修正していかないと、勝ちっていうのは厳しいなと思います。
ー個人的には
個人的には、今日みたいな雰囲気のときは自分が盛り上げて良い雰囲気を作っていけたらなと思います。自分はDFを買われて出してもらってるので、そこで自分のDFだけじゃなくて他の人もフォローしたりだとか、余裕を持てるような選手になりたいです。
ー良かったところ
春夏やってきた、「DFから速攻」っていうのができた試合だと良い勝負になったかなと思います。でも他の部分も強化してそこに持っていけるようにしないと、自分たちの持ち味が出せずに試合が終わることもあります。
ー今後の課題は
流れが悪いときに、どうやって自分たちのペースに持っていくかということです。悪かった試合は流れが悪いとずっと引きずってしまい、それを打ち切るプレーも声かけする選手も今はいないので。中にいる選手でも良いですが、ベンチからもできることだし、とにかく全員がそういう意識を持たないと厳しいと思いますね。
ー入れ替え戦に向けて
相手は絶対挑戦者として立ち向かってくるので、自分らは受け身にならず、むしろ挑戦者と思うくらいの勢いで、貪欲に勝っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 春秋とチームを引っ張ってきた主将河本
- 試合前に気合を入れる選手たち
- 安定の得点力を見せる坂野
- GK柿崎からのロングパスを受け速攻する嶋
- 鋭いシュートを放つ渡邉
- DFに定評のある石川
- 法大の主力メンバーである遠藤
- 2年生ながらスタメンとして活躍する長谷川