【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対東大2回戦 阿部は先発初勝利!打線も2試合連続二ケタ得点で初の勝ち点掴む!
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対東京大学2回戦
2014年9月28日(日)
法政大学多摩グラウンド
前日、待望の秋季リーグ初勝利をサヨナラ勝ちで決めた法大。その勢いのままこの日も初回から強力打線が機能する。阿部は開幕戦以来の先発を託され、2勝目を狙った。
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 2 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 11 | 10 | 4 |
東 大 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 5 | 11 | 1 |
(法大)○阿部(2勝1敗)、末次-山路
(明大)●二宮、吉田、細谷-宮田
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (7) | 中村 聖弥(経2) | 4 | 1 | 1 | 2 | .179 |
2 | (9) | 内川 慶一(経2) | 2 | 0 | 1 | 1 | .346 |
3 | (4) | 落合 大泰(法4) | 3 | 1 | 1 | 1 | .167 |
4 | (6) | 橘 廉(社3) | 5 | 1 | 1 | 0 | .171 |
5 | (5) | 萩原 幹斗(社1) | 4 | 2 | 2 | 1 | .219 |
6 | (8) | 福井 寛(社2) | 4 | 2 | 1 | 1 | .375 |
7 | (2) | 山路 脩平(経4) | 3 | 1 | 1 | 2 | .222 |
8 | (3) | 永田 直(経2) | 4 | 1 | 0 | 1 | .290 |
9 | (1) | 阿部 春太郎(経3) | 3 | 1 | 1 | 0 | .200 |
PH | 佐藤 裕太(経3) | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | |
1 | 末次 慶一郎(社2) | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
阿部 | 6 | 7 | 4 | 3 | 2 |
末次 | 3 | 4 | 3 | 2 | 1 |
三塁打:萩原(1回)
二塁打:落合(4回)、橘(4回)
盗塁:山路②③④(2回、4回×2)萩原②(4回)、福井②(4回)、内川②(6回)、永田①(7回)
犠打:内川(1回)
犠飛:内川(4回)
残塁:7
戦評
前の試合で劇的なサヨナラ勝ちを収めた法大。その勢いそのままに初回から攻勢に出る。先頭打者の中村が四球で出塁すると、続く2番内川が一発で送りバントを決めてリズムよく走者を得点圏に進める。3番落合が死球でチャンスを拡大させると2死一、二塁から5番萩原の適時三塁打で2点を先制。幸先のよいスタートを切る。法大の先発は昨日中継ぎで登板し、9回1イニングを投げた阿部。開幕戦以来の先発となったが、1,2回と無失点。上々の立ち上がりを見せる。このままの調子でいくかと思われたが3回。三塁手萩原の後逸でこの回の先頭打者の出塁を許すと、2番酒井の中前安打で1点を取られると、続く打者2人にも連打を浴び、満塁となり5番荒川。ここで阿部が制球に苦しみ、押し出しの四球を与えてしまい同点とされる。
再びリードを奪いたい法大は失点の直後の4回表、猛攻をしかける。7番山路の左前適時打で1点を勝ち越すと、9番阿部の二遊間を抜けるタイムリーヒットや1番中村の左前へポトリと落とす適時打などで得点を重ねる。その後も落合や橘、福井のタイムリーヒットで打者一巡の猛攻。この回だけで7安打、8得点を挙げる。この打線の援護を受けた阿部は、6回に1点を失うも、その後は要所を締めるピッチングで東大に逆転の隙を与えない。
4回に8点を取ってから、淡白な攻撃で追加点を挙げられていなかった法大は7回表、山路が相手のミスを見逃さない走塁を見せ1点を追加する。この裏、法大は阿部から、昨日先発するも東大打線に捕まり4イニングで降板した末次にリリーフ。最近調子があがらない末次はこの登板で良い投球イメージを作って次の試合に挑みたいところだったが、ピリッとしない。8回裏に1点を奪われると、9回も野手のミス絡みであるものの8番小田の左中間を抜ける適時二塁打でさらに1点を失う。それでも最後は意地を見せた末次。1死二塁から2者連続三振で試合終了。4回の大量得点を守り切り勝利した。
この勝利で今リーグ戦初の勝ち点を挙げた。しかし打線は好調さを取り戻すも、この試合だけで4失策に加え、ここ3試合の失策数は3、4、2と守備の乱れが目立っており、大きな課題となっている。次節の早大戦は一つのミスが命取りになる試合が予想されるためまず守備面の修復が急がれる。
課題はあるもまず勝ち点を奪えたことはチームにとっても精神的にも大きいはずだ。一つ勝ち点をとったこのままの勢いで残りの2カードでも勝ち点を奪えるか。次戦の早大戦が重要となる。(今井惇基)
選手のコメント
松田知行(主将)
―今日の試合を振り返って
今は東大戦でも気が抜けない状態のチームなので、2戦で終われたというのがよかったし、今日の先発の阿部は次のリーグ戦(来春)を見据えるということで自分たちが考えて使っていますが、今日の登板はプラスのことが多かったと思いますね。
―初の勝ち点となりましたがやはり気持ち的にもいかがでしょうか
東大相手なので・・・。やっぱりあとの2カード(早稲田、立教戦)が大事になってくるかと思いますね。でもホッとはしています。
―今日も昨日に続き打線の力で勝てたという試合でした
それ(打線で勝つこと)は意識していたので、昨日の最終回みたいな雰囲気でやっていこう、ということで序盤のほうに多く点が取れたのでそれはよかったです。でもどうしても守備の乱れとか、課題はまだたくさんありますね。
―ここ最近の試合は内野守備の乱れがよく見られます
ミスはするものなのでしょうがないって言ったらそれまでですけど、それにしても多いとは自分も感じていて、自分は内野手とかやったことないのでよく分からないですけど、もちろん流れもありますし、練習不足というのもあると思うのでそこらへんはノックを受けるしかないですね。
―阿部投手の投球で今日よかったことはなんでしょうか
今日みたいの試合を作れたっていうのが一番で、阿部の課題としてはコントロール、変化球があって、本当に試合が作れないというか簡単に点を取られて、四球を出すとか自滅しちゃうタイプなので、そういった意味で6回まで投げて勝ち投手になれたっていうのはあいつにとっての自信になると思いますし、チームとしても内容があると思います。
―阿部投手は良い反面末次投手はなかなか調子が上がりませんね
そういうときもあるって自分は見ていますけど。早くよくなってくれるといいです。来週再来週と厳しい試合になると思うので、その頃までには戻してくれると思います。
―次節は春、唯一勝ち点を落としている早稲田戦となりますが早稲田戦へ向けチームで意識していることはありますか
やっぱり一番堅いチームという印象が自分もあるので、相手に足を使われないことと打たれるのはしょうがないので自分たちで崩れないように、自分たちのエラーで苦しめないようにということを意識してやっていきたいです。普通にミスなく戦えれば勝てると思います。
―早稲田戦へ向けて意気込みお願いします
春も負けて悔しい思いをしているので、なんとか勝ち点取って(優勝に)望みをつなぎたいと思います。
阿部春太郎(6回3失点で今季2勝目)
―今日の試合を振り返っていかがですか
今日の試合は勝てたことが一番です。
―今日は久しぶりの先発でしたが
とりあえず試合をつくることだけを考えて、またブルペンでも腕が振れていたんで、ストライク中心にピッチングできたらいいなと思っていました。自分的には70点ぐらいのピッチングができたので、また反省点はあるんですけど、収穫もあって良かったです。
―昨日は5番手で登板していて今日は連投となりましたが
昨日の時点で先発と言われていたので、昨日は総力戦でああいう形で出たので、連投はしょうがないというか、連投は苦手なんですけど、こういう風に試合がつくれたので良かったです。
―70点と言いましたが、今日は2失点と前回の先発登板と比べて、しっかりとゲームをつくりました
そうですね。つくれました。
―今日は打線が援護してくれましたね
序盤に点を取ってくれたので、やっぱりピッチングも縮こまんないというか、楽に投げられたので、野手の人にも感謝したいです。
―阿部選手自身も打点をあげました
バッティングは大好きなので。絶対に打ってやろうと思って、入りました。打てて良かったです。
―次戦は強豪の早稲田ですが、抱負をお願いします
チーム一丸で勝てるように頑張ります。自分も投げる機会があったら、勝利に貢献できるようなピッチングをしたいです。
萩原幹斗(先制の2点適時三塁打を放つなど打撃の調子は上向き)
―今日の試合を振り返って
しんどかったです。点差も開いて、エラーも多かったんですけどもっと締まった試合ができたらなと思います。4回に点差が開いたことで逆に集中が切れてそこから失策も増えていきました。
―初回に先制点となる2点タイムリースリーベースを放ちましたが
今日は試合前から長打を打つということをテーマにやっていたので、初回から良い形でそのテーマを達成できてよかったです。
―4回に一挙8得点を挙げましたね
東大が相手だと点差がないと怖いので大量得点を取れてよかったです。その時はチームの雰囲気もイケイケでテンションが上がってました。
―チーム全体で守備のミスが目立ちましたが
やはり集中力ですね。練習をして防げるミスを無くしていきたいです。
―今リーグ戦最初の勝ち点を挙げましたが
久しぶりの勝ち点ですが、この後も早稲田、立教と強いチームと当たるので、そこでも勝ち点を奪いたいです。
―ここ最近、萩原選手個人としての調子が上がってきているように感じるのですが
リーグ戦前半は調子が悪かったんですけど、空き週でバッティングの見直しをしたことがよかったんだと思います。思い切って振って、長打を狙いにいくバッティングを意識して練習してきました。今は吹っ切れて、余計なことは何も考えずに打っています。
―来週の早大戦に向けて一言
全打席ヒットを打ちます。
末次慶一郎(3回2失点とピリッとせず)
―今日の試合を振り返っていかがですか
ダメです。0点ですね。
―やはり調子は良くないですか
そうですね。調子のせいにしたいです(笑)
―今日のマウンドはフォームを変えましたね
試行錯誤というか、そのために今日も投げさせてもらいました。昨日も投げましたが、思い通りのピッチングができなくて。練習と言っちゃダメなんですけど、場数を増やしていっぱい投げて、試合の中で(調子を)取り戻したいので。
―変えた理由は
いろんなことを試すというか、そうすることで自分が1番良い球を投げれることがベストだと思っています。今日はあのフォームで良い球がいくと思ったので。こういう風にできるのも、今日みたいに余裕のある試合じゃないと出来ないのでやってみました。
―普段のトレーニングなどで、監督や松田主将にはどんなことを言われていますか
本間さんやキャプテンからも、自分の今までやってきたのでいけってさっきも言われました。
―本調子でない原因は何でしょうか
みんなから、軸足に体重が乗ってないって言われて。さっきもそれのトレーニングをしてました。(原因は)それなのかなって思います。
―全日以降チームの気持ちがゆるんだと聞きましたが、末次選手自身はそのように感じますか
今はもうリーグ戦も始まったので、そんなことはないと思うんですけど。自分の中でイメージは良くないって思います。ピッチングだったり、全てにおいてのイメージが。
―秋リーグも後半に差し掛かりました
今日勝ち点は取れて良かったと思うんですけど、次の早稲田と立教は今の状態だったら相手にもしてくれないような試合になると思うので、頑張るしかないですよね。
フォトギャラリー
- 今季2勝目をあげた阿部
- 阿部は打っても4回に中前適時打
- 萩原は先制の2点適時二塁打を放つ
- 勝ち越し適時打に加え、3盗塁と攻撃陣を引っ張った山路
- 中村は低めの球をうまく拾って左前へ安打
- 落合も負けじと2試合連続の適時二塁打
- 橘は‶4番”として今季初安打
- 前日先発の末次は7回からリリーフ登板した