【バスケ】第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対慶大 何としても欲しい勝利。ライバル撃破なるか。
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 対慶大戦
2014年10月18日(土)
専大生田キャンパス
先週も敗れて遂に5連敗となった法大。先週の連敗は選手達にも大きくのしかかったようで、口々に「明日からの練習から変えていかなければ」と語った。その言葉通り、進化した姿を試合で表現してくれることを期待し、勝利という結果に結びつけて欲しい。
この試合の相手は同じ昇格チームの慶應大。前回対戦では、主将伊藤良太を中心に大元孝文や西戸良といった確率の高い3Pシュートに屈した。そのアウトサイドを封じつつ、2巡目以降スターターに定着したルーキー、トカチョフ・サワ擁するインサイドにも警戒が必要だ。
なんとしても勝利が欲しいが結果はいかに・・・
トータル試合結果
74 法政大学 |
20 | 1Q | 16 | 89 慶應大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 2Q | 19 | ||
15 | 3Q | 21 | ||
23 | 4Q | 33 |
法政大学スターティングメンバー:慶大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#67 佐藤 翔耶 | 181/78 | G | 17 | 1 | 1 |
#35 山岸 玲太 | 178/68 | G | 3 | 1 | 2 |
#24 加藤 寿一 | 190/75 | F | 19 | 8 | 4 |
#5 松澤 大晃 | 197/82 | C | 2 | 6 | 0 |
#16 沼田 凌 | 190/85 | C | 22 | 13 | 0 |
法政大学交代選手:慶大戦
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#8 新沢 亮太 | 182/73 | GF | 0 | 0 | 0 |
#14 植村 哲也 | 175/75 | G | 5 | 1 | 3 |
#19 田宮 開(C) | 182/72 | GF | 0 | 0 | 0 |
#25 上山 敦士 | 185/80 | PF | 6 | 2 | 0 |
#31 安達 幹 | 187/87 | PF | 0 | 0 | 0 |
戦評
第1Q。慶大ボールでチップオフ。トカチョフ・サワのジャンパー、沼田凌(法3)のゴール下など決めきりたいシーンが連続するも両チーム得点をあげることができない。先制点は沼田のゴール下。更に佐藤翔耶(文2)のフローターシュートで加点。さらに、スクリーンプレーからドライブインでシュートを沈めるなど積極的な姿勢を見せる。この日はハイポストで基点が作れ、オフェンス面で好調なスタートを切る。対する慶大は大元孝文の3Pシュートなどで反撃。残り3:10秒で12対14と一進一退の攻防が続く。終盤、早い展開から山岸玲太(営3)が3Pシュートをバスケットカウントで沈め逆転。ディフェンスでもフロントコートでダブルチームを仕掛けマイボールに。更に加藤寿一(文3)も3Pシュートを決めて一気に法大ペース。さらに、新沢亮太(経2)がリーグ戦デビュー。初出場ながら落ち着いたプレーを見せた彼の強心臓にこれからも期待だ。結局このQは、20対16でリードして終了。
第2Q。西戸良に3Pシュートを沈められスタート。法大はターンオーバーをを犯してしまいピンチを背負うも、山岸の素晴らしいディフェンスによって事なきを得る。重たい空気を救ったのはエース加藤。この試合はチームプレーに徹していた加藤だったが、得意の1on1を仕掛けバスケットカウントを奪う。続けざまにジャンパーも沈め、なんとかリードを守る。しかし、ここでオフェンス時トップで激しく当たられターンオーバーを奪われてしまう。流れを失いかねないプレーにベンチはすかさずタイムアウト。TO明け、慶大はオールコートディフェンスを仕掛け、逆転を狙う。それに苦しんみターンオーバーを連発した法大だが、慶大のシュートが落ちていることによって助けられ、なんとか食らいつく。堅いディフェンスに苦しみオフェンスの形だ作れないものの、慶大のチームファ―ルが5つ。沼田や植村哲也(文1)のFTで加点。終盤、苦しい時間帯を耐えた法大はオールコートプレスを仕掛ける。これが功を奏しインターセプトを連続で奪う。これを速攻から得点に繋げ、慶大を引き離す。しかし、ここでミスをしてしまうのが今の法大。ターンオーバーから大元に3Pシュートを沈められ36対35に。このまま終了の笛が鳴り響き前半終了。
第3Q。トカチョフのゴール下で逆転されスタート。権田隆人や木村能生の得点で慶大は一気に突き放しにかかる。3分経過時点で37対45と大きなビハインドを背負う。じわじわと離されたくないところで、加藤が3Pを沈めなんとか踏みとどまる。これに触発されたか植村が躍動。ゴール下の沼田へ鋭いパスで好機を演出すると、激しいマークを掻い潜りドライブインを見せ得点。44対45と1点差にまで詰め寄る。この後、両者ゴールを沈めることが出来ない展開が続く。ここで、法大のディフェンスを支えていた山岸が負傷。激しく痛がる様子を見せ、以降の出場は厳しいか。終盤、松澤大晃(法4)のPFが3つとなり2試合ぶりにベンチ入りを果たした上山敦士(営1)が出場。起用に応え、リバウンドをもぎ取り、課題のオフェンスでも佐藤のアシストから得点を挙げるなど成長を見せる。しかし、このQ序盤に逆転を許した点差を縮めることができず、51対56で最終Qへ。
第4Q。このQ佐藤が積極的な1on1を見せ、連続得点を見せる。しかし、慶大のアウトサイドが再び火を噴く。伊藤良太の3P、大元の3P、トカチョフのジャンパーなどが次々と決まり法大は打つ手なし。残り4:40秒、62対74となったところで法大がタイムアウト。加藤のジャンパーや植村のFTで法大も得点を重ねるも、点差が全く縮まらない。残り2:50秒、法大が後半3回目のタイムアウトを要求。加藤や上山の得点で慶大を追従する。佐藤もこのQだけで9得点をあげる活躍を見せるも及ばず。74対89で敗れることになった。
この日敗れて6連敗となった法大。敗戦という結果は残念だが、前半は互角の戦いを演じるなど内容は先週よりも改善されたと言える。後はいかに自分達のミスを減らし、残留の為にも一勝をあげられるか。法大の姿を来季も一部で見るためにも、絶対に負けられない戦いが始まった。(山分和紀)
試合後の監督・選手のコメント
植村哲也
ー今日の試合を振り返って
ずっと接戦だったのですが、ガードのターンオーバーが目立って、チームにとってマイナスなことをしてしまったので、ガードがもっとしっかりやらなきゃな、という感じでした。
ーいつもよりターンオーバーが目立ってしまいました
監督からも、納得のできるターンオーバーだったら良いけど、攻め切る前のパスやドリブルで取られるとか、くだらないミスが多いと指摘されました。
ーボール運びの繋ぎについては
基本的に運ぶときは、バックコートにガード以外の選手はなるべく残らずガードの1対1で運ぶっていうスタイルなんです。プレスじゃない限り繋ぎに来させるってことはあまり無いんですけど、今日は当たりが強かったので臨機応変にガードが指示出していれば、ああいうミスは防げたんじゃないかなと思います。
ーDFはいかがでしたか
DFは今日は手応えがあって、リバウンド数も最終的にうちが勝っていました。
ーやはり課題はOFですか
そうですね、この前からずっと得点力を監督に指摘されてて、決定力が今のチームには欠けています。藤井さんがいないっていうのはあるんですけど、いない以上は今のメンバーで頑張るしかないので。切り替えて、次の試合はガードが積極的にゴールに向かうことが必要かなと思います。
ー後半は植村選手自身が積極的に攻めていましたね
個人的にこの前からシュートタッチが悪いというか、シュートの感覚が悪いというのはわかっていたので、前半はDFや、走ることなど誰でもできることをしっかりやろうと思って出ていました。でも終盤になるにつれてどんどん点差が開いてきちゃったので、リズム変えなきゃいけないと思い強気で自分でいきました。
ー先週の反省から、練習で変わったことはありますか
今までは漠然と練習をやっていた感じなのですが、1部の相手はDFの当たりが強いから練習でも同じようにしていこうっていうのがチーム全体で見られてて、ゲーム形式の練習をやるときに、相手になってくれるチームはよりDFの当たりを強くするなどの工夫はしてます。試合に向けて良い練習はできてたのですが、試合になるとできず、「練習でやったことを試合でやる」という意識がまだ少し甘いのかなと思います。練習で良いプレーできてるのに、試合では慌ててしまってる面があるので、もっと落ち着かせてやることが必要かなと。
ーこれから変えていかなければならない所はありますか
ミーティングの中で監督に言われて1番響いたのが、「私生活でも練習でも、ちょっとしたことで妥協を許している」と言われたことなんです。試合時間にギリギリで来たり、遅刻したりするにも関わらず、チームでそれを対処していなかったり。そういう妥協が、相手に速攻されたときの戻りを諦めたりすること、更には試合の結果に繋がってるんだと言われてしまいました。それはやっぱり変えていかなきゃいけないことで、ひとりひとり意識すれば変わることなので、直さなきゃいけないです。
ー明日の試合に向けて
1回勝ってる相手なので、相手もうちを潰しに来ると思いますが、残りあと3試合しかないので、良いゲームをしたいです。自分たちがやらなきゃいけないことを試合の中で出していけば結果はついてくると思うので、頑張ります。
上山敦士
ー今日の試合を振り返ってお願いします
途中から出ましたが、最近メンバーに入れていなかったので、リバウンドとかディフェンスとか自分のできることを考えて試合に入りました。
ー今日は5連敗中の中での試合でしたが
今日は本当に大事な試合で、後4戦ある中で今日勝てば勢いに乗れるので今日は勝ちたいと選手で話していました。
ー上山選手はリバウンドなどで奮闘していましたが
自分ができることはそれぐらいだと思っているし、監督からもそういうところを期待されていると思うので、自分のできることを精一杯やりました。
ー前半は1点リードで折り返しましたが、後半特に4Qは相手の3Pで点差を広げられました
自分たちのターンオーバーから、3Pやノーマークのシュートを許してしまいました。
苦しい展開で苦しいシュートを打たせたわけではないので、そこら辺は厳しかったです。
ー今までの試合では山岸選手だけが前からプレッシャーを与えていた場面がありましたが、今日は何人かの選手で連動してプレスをかけていました
点差を縮めないといけないという気持ちがあって、ベンチからも指示があり、それに応えてやっていました。
ー相手の慶應には同じインサイドで同学年のトカチョフ選手がいましたが、どんな印象でしたか
リバウンドとかを精一杯やってくる選手なので、そこは自分も見習うというか真似したいですし、チームの中でも存在感がありすごいと思います。
ー今日の試合後のミーティングではどのようなことを話していましたか
ガードのターンオーバーのミスが多いから、本当は勝てているはずなのに勝てないと監督に言われました。その辺は妥協しないでみんなで声をかけて言っていくべきだと思います。
ー特に白鷗戦では自分たちの試合内容の悪さから負けた印象がありましたが、今日の試合の内容はそこまで悪くはないように感じましたが
1人1人に甘さというか、妥協する部分があったと思います。
これを全員がしっかりと考えて精一杯やればもっといい結果になると思います。
ー明日は1巡目では勝利している筑波との試合ですが、一言お願いします
途中から試合に出られるかもしれないので、その時はチームに貢献できるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 法大のインサイドを一手に担った沼田
- 3Pシュート2本を含む19得点の加藤
- ディフェンスで奮闘を見せた山岸。怪我の状態が心配される
- シュートに安定感が増し、得点力に磨きがかかった佐藤
- プレスを掻い潜るドライブを見せた小山