【テニス】平成27年度全日本学生テニス選手権大会 杉本が単複でベスト8進出!
平成27年度全日本学生テニス選手権大会
2015年8月19日(水)
岐阜メモリアルセンター
8強決めの今日、杉本椋亮(社3)は谷本真人(慶大)と、村上彰啓(経3)は栗林聡真(早大)と対戦。またダブルスは、大友優馬(スポ4)・杉本組が出場し、杉本が単複ともに勝利をおさめた。
試合結果
男子シングルス4回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 杉本椋亮(社4) | 6-3,6-4 | 谷本真人(慶大) |
● | 村上彰啓(経3) | 0-6,1-6 | 栗林聡真(早大) |
男子ダブルス3回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 大友優馬(スポ4)・杉本椋亮 | 7-6(5),6-4 | 坂井勇仁・小堀良太(早大) |
戦評
ベスト8進出を懸けた今日の試合。シングルスでは杉本と村上が試合に臨んだ。
杉本は慶大主将の谷本との試合。立ち上がりの悪かった相手を逃さず、第2ゲー厶をすぐさまブレイク。ミスを最小限に抑え、相手にチャンスを与えない。緩急をつけたラリーや相手の裏をかく鋭いショットで相手を寄せ付けず、そのままキープでファーストセットを奪取する。セカンドセットも、第1ゲームでブレイクし先行する展開に。その後もここぞという場面でドロップショットを決めるなど、リードを保つ。しかし、第6ゲーム自らのミスが重なりブレイクを許し、3-3試合はふりだしへ戻る。再び2ゲームをキープし合い、谷本サービスの第9ゲーム。レフト方向に放ったクロスショット、さらに長いラリーを制して、もう一度ブレイクに成功。続くゲームのラストをサービスエースで決め、ラヴゲームで制した。これで、明日の準々決勝へと駒を進めることとなった。
一方、隣のコートで村上は、次から次へと攻め方を柔軟に変化させ、さまざまな球を繰り出してくる栗林に大苦戦。ワンゲーム、ワンラリーはとても長く競るものの、ゲーム奪取に至らない。ファーストセット、打開策が見つからずワンゲームも奪うことができずに落としてしまう。セカンドセットも対処が見つからず、ワンゲームが遠い。ゲームポイントを握り、あと一歩という場面はあってもなかなかチャンスを得られない。第4ゲームで、ようやくこの試合初のゲームを取るが、その後もなすすべなし。まさに完敗で、ベスト8進出はならなかった。
ダブルスは、大友・杉本ペアが、昨日小林理久(スポ4)・長田和典(スポ3)ペアを破った坂井勇仁・小堀良太(早大)ペアと対戦。ルーキー坂井の思い切りのよい打球に押され、スタートは受け身になってしまう。「ずっと我慢していた」と杉本が試合後に語ったように、先にブレイクされ、そこから追う展開が続く。第7ゲームはアドバンテージを2回とり、ブレイクのチャンスだったが、絶妙なボレーを決められブレイクならず。第9ゲーム、出だしから先行し再びブレイクのチャンスが巡ってくる。デュースにもつれ込むが、杉本が好ラリーを展開し、ついにブレイクバック。その後さらに続く第11ゲームで、ブレイクポイントを握るも、杉本のリターンが決まらない。このゲームはそのままキープされ、その後杉本のサービスゲームもキープ。ファーストセットはタイブレークへともつれ込む。タイブレークは大友・杉本組が若干優勢であるものの、競った展開に。それでも大友が絶妙なバックボレーを決めれば、杉本もクロスショットを決め、互いに好プレーを見せる。7-5で辛くもタイブレークを制し、続くセカンドセットへ。セカンドセットも第1ゲームからブレイクを奪われ、追いかける展開。ファーストセット同様、我慢の試合になる。互いに譲らずキープを続け、第8ゲームついにブレイクのチャンスが。先行されるもデュースへ持ち込み、2人の間を抜く素早いボレーでついにブレイク、4-4に追いついた。続く大友のサービスゲームはラヴゲームでキープし、第10ゲーム。互いに好ラリーとなり、流れはイーブン。先にゲームポイントをつかまれるもデュースとし、一気に得点を奪取。セカンドセットは6-4で奪い、大友・杉本組は準々決勝進出となった。
明日は杉本が単複ともに試合に臨むこととなり、相手もシングルスが栗林、ダブルスは栗林・梶修登(早大)ペアだ。インカレのベスト4への壁は厚いが、ここで勝利なるか。(須藤未来)
選手コメント
村上彰啓
―今日の試合を振り返って
いやあ、完敗です。対抗戦の時に比べて、バックを打たせる量が増えたので、もっとチャンスが増えるかなと思ったんですけど、全然チャンスなかったです。
―村上選手自身は今日コントロールが不安定なように見えました
相手の球が深かったのもあると思いますし、回り込まれたり甘い球を打ってしまったらやられるというのを意識してしまったので、それで変に力んだりもしました。あとはやっぱり、普通の球のコースがいいので、上手い相手に少しプレッシャーを感じながらやっていました。
―栗林選手はすごく対応が早かったですね
そうですね、感じてはいたんですけど、こっちは攻めるパターンというか攻める球もないので八方塞がりでした。
―ネット際のプレーについては
そんなに嫌いではないんですけど、前に行く時のアプローチの球が早くないので、どうしても僕の球威のない球でいくとボレー打つ前にパスを迎えたりするので。今後、球威をあげるというか、緩急使ったりとかしながら叩ける球が増えたら、ネットプレーももっと増やせると思うので、課題ですね。
―リーグ戦にむけて
がんばります。
今年から急成長を遂げている村上だが、穴のない栗林に完敗
大友優馬・杉本椋亮ペア
―今日の試合を振り返って
杉本:先にブレイクされて、ファーストもセカンドも追う展開が続いていたので、ずっと我慢してチャンスが来るまで待とうかな、という試合でした。
大友:正直スーパータイブレークいくかなと思ってたね。
杉本:うん、ファーストも落としてもおかしくない展開だったから。でも良く2人で我慢できたかなと思います。我慢したことによって、この結果がついてきたかなと。
大友:なんとなく、まとめることはできたかなと思います。
―ファーストセット、ブレイクポイントを握っていた場面で杉本選手はなかなかリターンが入らなくなっていましたが
杉本:もともとリターンがへたくそで・・・(笑)いつもは結構入るんですけど、どこかプレッシャーを感じていた部分もあったかもしれないですね。
―ファーストセットのタイブレークで杉本選手の背後にボールがぶつかるハプニングがありましたが
大友:あれはスピンで打ってたら危なかったね。
杉本:スライスだったので、大丈夫でした。
―相手ペアの印象は
大友:フューチャーズでベスト4に入ったペアで、春関の時に小林・長田がやって勝っていたんですけど、ぼくらはやったことなかったので。坂井君がやっぱり1年生で勢いがあって思い切りよく打ってくるので、最初はちょっと押されてしまって受ける感じになっていたんですけど、途中からたぶんボールが新しいものでなくなって、スピードが落ちてきたみたいで、それでサーブもスピードが落ちてきて返せるようになったので。それは1年生の脆さをうまくつけて良かったかなと思います。
―杉本選手はシングルスの試合を振り返っていかがでしたか
杉本:2年前のこの大会で負けている相手だったので、まずはそのリベンジをしようということを一番に考えていて。相手の弱点等は、部員からだったりいろいろ教えてもらっていたので、それを参考にしながら試合の中でその弱みに付け込んでいけたかなと思います。でもやっぱり、リベンジしたいという気持ちが強い分、勝ちにつながったかなと思います。
―明日に向けて
2人:頑張ります。
両セット追う展開だったが、ストレートで勝利をてにした大友(奥)・杉本組
フォトギャラリー
- 単複でベスト8入りを決めた杉本
- リベンジマッチを制し、雄叫びをあげた
- ワンゲームが遠かった村上
- 課題の見つかる試合となった
- 余裕のある動きでペースを乱さなかった大友
- ダブルスでも軽快な動きを見せていた杉本
- ゲーム間の2人
- 息の合ったプレーで明日も勝利を期待したい