【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対専大 初陣飾れず、黒星スタート
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対専大
2015年9月5日(土)
国立代々木第二体育館
ついに始まった秋の”本番”。関東トーナメント3位という結果を残した彼らにはリーグ戦においても大きな期待が懸かる。
今日はその初戦であり、勝利して良いスタートを切りたいところだ。相手はエース田代直希を擁する専大。強固なDFで相手を苦しめたが、あと一歩及ばず。黒星発進となった。
試合結果
トータル試合結果
64 法政大学 |
23 |
1Q |
15 |
68 専修大学 |
14 |
2Q |
18 |
13 |
3Q |
20 |
14 |
4Q |
15 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 |
学年 |
学部 |
身長/体重 |
ポジション |
出身校 |
#14 植村 哲也 |
2 |
文 |
175/74 |
PG |
明成 |
CAP#35 山岸 玲太 |
4 |
経営 |
179/72 |
SG |
福島商 |
#24 加藤 寿一 |
4 |
文 |
192/79 |
GF |
法政二 |
#12 柳川 知之 |
2 |
法 |
192/82 |
PF |
明成 |
#16 沼田 凌 |
4 |
法 |
190/87 |
C |
湘南工科大附 |
戦評
第1Q。試合は専大#24田代の連続アウトサイドシュートで幕を開けるが、法大は春先から取り組んでいた強固なディフェンスでインサイドへの侵入を許さず、相手のシュートが落ち始めた時間帯をきっかけに速攻を連発し、すかさず逆転した。その後も法大は加藤のフェイダウェイなどで着実に得点し、リードを8点に広げた。スコアは23-15。リバウンド意識の高さも随所に見られた。
第2Q。法大はスクリーンプレイやカッティングを駆使してフリーでシュートを放つという良いオフェンスリズムを見せていたが、専大もスピーディなオフェンスで次々に得点していき、その差は次第に縮まっていく。一時は逆転も許した法大はそこから沼田、柳川がオフェンスリバウンドから得点し、最終的に37-33の4点リードで前半を終えた。
第3Q。前半と同じく専大#24田代の3Pから始まった後半。序盤は一進一退の攻防が続き、法大は加藤、沼田を中心に得点していく。特にオフェンスリバウンドの多さは顕著で、沼田の3つを筆頭にクォーターで5つのオフェンスリバウンドを奪ったが、それを得点につなげられたのは1度のみで、インサイド陣へのマークが厳しくなってきていることが見てとれた。これが大きく響き、50-55と、3Q終了時には5点のビハインドとなっていた。
第4Q。5点を追いかける展開となったものの、少しづつ点差を縮め、中野の3Pでついに同点に。相手の3Pでまたもリードを許すも、ここで中野が再び3Pを沈め、再逆転に成功。しかし、ガッツあふれるルーズボールとリバウンドで気を吐いていた沼田へのマークがさらに激しさを増し、法大が掴んだ勢いも徐々に薄れていく。再び専大がリードを奪い、64-66で残り時間は1分に。ここで藤井がシュートミス。残り13秒で専大#11秋山がレイアップを沈め、これが決勝点となった。最終スコアは64-68。
僅差で初戦を落としてしまった法大。リーグ戦優勝を目標に掲げているウィザーズにとって、ここは確実に勝っておきたかったはずだ。今季のリーグ戦は混戦模様であり、1戦1戦気が抜けない試合が続く。この悔しさを次の青学大戦にぶつけてほしい。(戎井健一郎)
試合後の監督・選手のコメント
今井一夫監督
―今日の試合を振り返っていかがですか
ゲームの流れはある程度予想していた通りになりました。点数的にはいかに抑えていくかというチームのつくり方なのであれくらいですね。ただ結果は予想に反してしまいました。最後の最後のところが消極的かな。あとはやっぱり、加藤沼田に周りが任せすぎていると感じました。柳川なんかも、もっと自信を持ってやって欲しいですね。
―この夏にやってきたことは
基本的にはDFだよね。今日は最初は良かったけど後半疲れてきていましたね。
―DFは何割程完成しているのでしょうか
どうなんですかね。現場はもう全部任せているので、そこのところには一切関わっていないです。ゾーンも何種類かやっていますが。まあ不安を持ちながらリーグ戦に入ったのは確かです。やっぱり望まれているものが高いから、それに対して全員が感じ取れていないという感じがしないでもないですね。
―今井監督から見て、このリーグでキーパーソンとなりうる選手は
スタートでは植村じゃない。控えでは新沢じゃないですかね。新沢頑張ってますね。まだ自信はないけど。どの選手にもいえることだけど、試合に出たときに、もちろん結果は気にしなきゃいけないんだけど、それを忘れるくらい集中して今までやってきたことをできるかできないかが1番の問題ですね。
―このリーグ戦の目標は
4つ以内です。
山岸玲太主将
―今日の試合を振り返って
前半はけっこういいゲームができたと思うんですけど、後半相手にオフェンスリバウンドをとられたときから流れが悪くなって。そこが敗因かなと思います。
―相手チームの印象は
試合前から、リバウンドのところはみんな飛び込んでくるし強いっていう印象をみんな持ってたんで、そこを抑えようという話だったんですけど、後半はうまく飛び込まれちゃって。
―今日の試合は沼田選手がリバウンドにルーズボールに躍動していましたね
沼田はそういうところで柱なんですけど、そこで沼田だけに頼らないで、前の人ももっとリバウンドに飛び込めるように次からしていきたいと思います。
―過去のインタビューで塚本HCが「ファウルの使い方」について触れていましたが、それについて何か指導は受けていますか
はい、言われてます。クォーターの終わりで相手がオフェンスだったときに、一回切って自分たちがセットしてから守れとか、そういう部分を言われてます。
―夏に取り組んだオフェンスについて教えて下さい
セットプレーが主に多かったです。あとはオフェンスのもらうポジションというか、どこからオフェンスをはじめるかとか、オフェンスのバランスとかはけっこうやりました。
―そのオフェンスの完成度は
オフェンスはまだまだ完成してなくて、60%とかそのぐらいだと思うので、この2か月間のリーグでどれだけ成長できるかだと思います。
―今日の試合ではゾーンディフェンスも見られましたが
練習でマッチアップゾーンをやることが多くて、それをマンツーマンと併用しながら使ってる感じです。
―自身最後のリーグ戦となりますが
最後いいかたちで終われればいいかなと思ってます。
―明日の試合に向けて一言
(青学大は)フィジカルが強いんですけど、そういうプレッシャーや当たりにも負けないで、攻める気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。
沼田凌
―初戦を振り返って
今日は相手のリバウンドに気を付けようと言われていたんですけど、勝負どころでオフェンスリバウンドを取らせてしまったから負けたと思います。最初は取れてても大事なところでリバウンドが取れないというのはよくないですね。
―今日の試合ではゾーンDFなどもありましたが、春から積み重ねてきたDFの仕上がりはいかがですか
ゾーンの話は夏合宿辺りからありました。ただ、マンツーがしっかりした上でのゾーンDFなので。まだマンツーもあまり出来ていないので、まだまだDFはこのリーグ中に修正していかなければいけないと思います。
―OF面でまだ足りないと感じた点は
みんながリングを見ないとかですね。すぐ横にパス回しちゃったり、ちゃんとしたポジションでボールをもらえなかったり。結局攻める人が決まってしまっていたのが今後の改善点だと思います。
―夏合宿で取り組んだことは
練習というよりかは意識改革という感じですね。バスケに取り組む前の気持ちの作り方というか、そういう練習に入る前のみんなの意識を変える方が大きかったです。
―最後のリーグ戦になりますが
厳しいとは思うんですけど、最後は笑って終わりたいので、このリーグ戦では勝つために頑張るだけです。
―明日の青学戦に向けて
監督とかコーチに言われたことをコートの中で表現するということを徹底してやっていきたいと思います。