【バスケ】第32回京王電鉄杯 1日目
第32回京王電鉄杯 対青学大・対中大
2016年4月9日(土)
エスフォルタアリーナ八王子
京王線沿線の10大学が集まるプレシーズンマッチ、京王電鉄杯が開催された。3日間にわたる大会期間のうち、最初の2日間はAグループ、Bグループに分かれてそれぞれ対戦し、3日目に各グループの同順位の大学が対戦する。
大会初日の相手は青学大と中大。ルーキーを中心に攻めるも1部上位校の青学大の前になすすべなく敗北を喫する。しかし今季同じ2部リーグで戦う中大には苦しみながらも勝利をおさめ、法大は1勝1敗でスタートを切った。
試合結果
トータル試合結果:青学大戦
56 法政大学 |
2 | 1Q | 18 | 82 青山学院大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 2Q | 19 | ||
13 | 3Q | 25 | ||
22 | 4Q | 20 |
法政大学スターティングメンバー:青学大戦
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#6 中村太地 | 1 | 法 | 190 | G | 福岡大附属大濠 |
CAP#7 藤井裕太 | 4 | 社 | 175 | SG | 厚木東 |
#11 中野広大 | 4 | 法 | 182 | F | 土浦日大 |
#12 柳川知之 | 3 | 法 | 192 | PF | 明成 |
#29 堀川裕作 | 1 | 文 | 192 | C |
福岡大附属大濠 |
トータル試合結果:中大戦
87 法政大学 |
20 | 1Q | 24 | 80 中央大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 2Q | 22 | ||
21 | 3Q | 12 | ||
27 | 4Q | 22 |
法政大学スターティングメンバー:中大戦
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#57 玉城啓太 | 2 | 法 | 175 | SG | 京北 |
#1 米山滉人 | 1 | 営 | 194 | F | 湘南工科大附 |
#12 柳川知之 | 3 | 法 | 192 | PF | 明成 |
#29 堀川裕作 | 1 | 文 | 192 | C | 福岡大附属大濠 |
#33 茨城博晃 | 1 | 法 | 195 | C | 京北 |
戦評:青学大戦
スターティングメンバーにルーキー2人が名を連ねたこの試合、大器の片鱗を見せたのは今日が本格デビューとなる中村。ポイントガードとしては異例の190センチというサイズを活かしたパワフルなドライブで開始早々得点をあげると、絶妙なパスでシュートを演出し、ディフェンスでも粘り強いマークと素早いカバーで貢献。しかしながら法大の得点は中村の2点のみ。シュートチャンスこそ演出するものの、ことごとくリングに嫌われた。第1Qを終了し、2-18という大量ビハインドを背負うこととなった。
第2Q。法大が息を吹き返す原動力となったのは連続3Pを沈めた中村。その後は2年となった玉城が負けじとネットを揺らし、青学大を攻めたてる。ディフェンスもしつこいマークで点を抑えていたが、2人がかりのスクリーンなどに対応できず、縮めた点差がまたも広がってゆく。最終的に21-37で後半を迎えることとなった。
第3Qも攻撃の中心は中村。カッティングで相手を出し抜いてのシュートや、自らドライブしてからのタフショットなどでこのクォーターだけで2桁得点。しかし青学大のシュート力は高く、次々とジャンプシュートを沈めていく。このクォーターで25失点を喫し、34-62と点差が開く結果となった。
第4Q。藤井が連続得点でついに本領発揮。ルーキー米山も積極的にリバウンドに飛び込みながら、力強いプレイで得点をあげる。ただ法大が苦手とするラン&ガンには対応できず、アウトナンバーを簡単につくられてしまう。最終スコアは56-82で26点差。第1Qの不調が大きく響いたというのもあるが、1部のチームと対等に渡り合えるということを証明したかっただけに、悔しい敗戦となった。(戎井健一郎)
戦評:中大戦
第1Q。柳川が華麗なステップインからのシュートで最初にネットを揺らす。柳川に続き、玉城や期待の新人米山による連続ポイントで上々の出だしを演出するも、相手のオールコートディフェンスによりガード陣はボール運びに苦戦する。中盤から相手のスリーポイントも当たりだし、リードを許す。20-24で第1Qは終了。
第2Q。中野広大(法4)や玉城による5本のスリーポイントが法大に波を引き寄せるが、ファンブルやインサイド・アウトサイド間のパスミスなどのターンオーバーが目立つ時間帯が続く。ディフェンスでは相手のスクリーンプレイへの対応が遅れてしまう場面も多々見られた。39-46と7点差で勝負は後半へと委ねられた。
第3Q。第2Qに引き続き試合に響くターンオーバーが多発。残り4分19秒、塚本ヘッドコーチはすかさずタイムアウトを取り、流れを断ち切ろうとする。新戦力である茨城のバスケットカウントや塚本ヘッドコーチの叱責によるベンチメンバーの試合への意識の変化がついに逆転をもたらす。60-58と1ゴール差で運命の最終ピリオドへ。
第4Q。開始早々、法政の堅い守りを前に中大は24秒オーバータイム。良いディフェンスを見せる中、接戦における致命傷のファウルがかさむ。法大のチームファウルが5つに達してから中大はさらに積極的に攻め、フリースローを中心に点を重ねていく。点差が10点以上開くことはなく、最後まで勝負が分からない展開に。残り30秒以降玉城の得点力が光り、ブザービーターで有終の美を飾る。最終スコアは87-80。
苦戦しながらも手にした久々の白星。たかが1勝、されど1勝。新戦力を擁した今、法大バスケ部の目線はただ、上へ。(高野茜)
選手コメント
藤井裕太
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
今日はディフェンスは今までやってきたことをいつも通りできたと思います。できたところもあると思うんですけど最後に集中力が途切れてしまったので、それは改善点ですね。オフェンスはトランジションを早くすることを意識しました。意識はできたけど、まだオフェンスの回数が足りてないと思うのでこれから詰めていけたらな、と思います。
ー1年生が本格的に試合に出場していますね
太地(中村太地選手)はもうガツガツやってるんで、他の1年生ももっと積極的になってもいいかなと思います。挑戦して自分のプレイをできるようになったらいいと思います。
ー塚本ヘッドコーチにも指摘されたベンチとコート内の意識の差について
途中から出てくる人間がベンチに座っているだけではなくてしっかりアップして試合に出てすぐ動けるように準備しておくことが今までできていたのに、今日はできていなかったんだと思います。
ー関東トーナメントに向けたチームとしての取り組みは
ディフェンスはいつも通り練習してきたことをやるってことですね。オフェンスもトランジション早くして。結果だけでなく内容にもこだわっていきたいと思います。
ー藤井選手個人としての課題は
今年は最高学年である4年生として当たり前である「頑張り」だけではなく下級生のことも考えながらやっていきたいです。
中村太地
ー大学バスケデビュー戦を振り返って
試合に勝てないと、結果を求められる世界なので、自分がどれだけ活躍してもチームの勝ちが最優先だと思います。
ー堂々たるプレイでしたが、緊張しましたか
なかったですね。やるしかない、当たって砕けろって感じで。
ーポイントガードというポジションにこだわりはありますか
ありますね。この身長だと世界で見るとフォワードでは使えないから、190でガードやらないと、世界じゃ通用しないなと。
ースタッフからアドバイスされていることは
声出せとか、年齢関係なく指示しろとかですね。
ー個人的に意識しているライバルはいますか
藤井さんとか、哲さん(植村)です。
ー来週の試合に向けて
勝ちにこだわってやらないと。リーグ戦につながるような試合をしたいです。
米山滉人
ー今日の試合を振り返って
まだ動きが分からなかったりして先輩たちの足を引っ張ってしまっているので、早くみんなと馴染んでプレーしたいと思いました。プレーが難しいです。
ー六大学リーグのときは「1年生には自由にやらせている」とコーチの方からお聞きしましたが、今大会では1年生に対しても指示などはありましたか
特にないですね。自分で考えて動くという感じです。
ースタメン出場の中大戦では接戦のなかでのプレーとなりましたが
自分はそういうことは全く考えないです。ただ、初戦の疲れを引きずってしまっていたところがあってしっかりプレーできていなかったと思います。
ーご自身のアピールポイントは
走れることです。あとはリバウンドとか。とにかく頑張ることしかできないので頑張ってます。
ー法大の印象は
みんな練習に対する態度とかが真面目だなと思います。
ー高校バスケとの違いは
高校時代は何も考えずに走っていたんですけど、大学になって頭使わなきゃいけないというところが変わったなと思うし、そこが難しいですね。
ー目指す選手像は
今まで自分はセンターでやってきたんですけど、塚本さんにも「フォワードで使うぞ」と言われているので、走って飛んでシュート打ててリバウンドも取れるような何でもできる選手になりたいです。
ー残る3戦に向けて
まずは自分ができることをしっかりやって、その中でチームに貢献できたらいいと思います。
フォトギャラリー
- 鮮烈デビューを飾った中村
- 得点面でチームを支えた玉城
- 大型ルーキーの加入でガード陣全体がレベルアップするだろう(植村)
- リバウンドから好機を演出した(米山)
- 主将としてチームをしっかり分析している藤井
- センター不足だった法大の救世主となれるか(茨城)
- 2試合スタメン出場の堀川
- ラストイヤーの中野