【水泳】NEXT STAGE 主将・副将インタビュー
第92回日本学生選手権水泳競技大会
2016年9月2(金)~4日(日)
東京辰巳国際水泳場
インカレの熱戦から数日。4年生の活躍が目立ち、中でも主将の力が大きかった今大会。チームを率いてきた渡邊一輝主将をはじめとした4人の選手に、水泳に捧げてきた4年間を振り返ってもらった。
主将・副将インタビュー
渡邊一輝(男子主将)
―お疲れ様でした。今のレースの感想をお聞かせください
いや、もう、チームのために泳ぎました。
―決勝でのレースプランを
やっぱ持ち味の後半に今回は100も調子が良かったので、前半でスピードも出ると思っていたので、前半軽く速く入って、後半粘りの泳ぎで巻き返していけたらいいなと思いました。
―ジャパンオープンから好調でしたがさらに調子を上げてこれた要因は
もう主将としてのインカレは思いが強すぎて、やってやらなければいけないなという思いと、感謝の思いの2つが強すぎました。あとは気合いですね、気合いで泳ぎました。
―直前のB決勝では副主将の長井選手が悔しい思いをしていましたがそういった思いも抱えてのレースでしたか
やっぱりそれもあります。今日のレースも管谷(諭)(経4)とか、常深(皓貴)(経2)とかなかなかうまくいかないレースがあって苦しい流れだったんですけれど、僕がひとつでも順位を上げて点を取らなければいけないなと思っていました。
―最後のインカレはいかがでしたか
まだわからないですけど(取材は最終種目前)シード取れたら最高の試合になると思います。
―昨年のインカレで「チームを結果と背中で引っ張っていきたい」とおっしゃっていました。それも含め、1年間振り返っていかがでしたか
1年間いろんなことがあって、苦しいこともたくさんあったんですけれど、ここまでこれたのは監督とコーチの支えが大きくて、それに引っ張られて僕も後輩を引っ張ってこられたかなと思います。
―シード落ちから始まった1年間でしたがどうやってチームを立て直そうと思っていましたか
熱い思いを持って1年間やり続けようと思っていたのは常に言い続けていました。目標はシード奪還であるのは明確だったので、毎日毎日しつこいくらい、他の部員は面倒くさいとかうるさいとか思われていたかもしれないですけど、それでも僕は言い続けてきてチームを作ってきました。
―キャプテンの理想像は
皆の中心にいて、それでいてリーダーシップもあって背中で引っ張れるような男ですかね。
―副主将の長井選手はどういった存在でしたか
やはり一人で悩むことが結構あったんですけど、そんな時にも副主将の長井をはじめ、チームの4年生の部員に相談することができて、それで1年間チームの困難を乗り越えてこれたかなと思います。
―改めて法大水泳部の良さを教えてください
とにかく楽しいチームです。最高です。
―これからも競技を続けていきますか
僕自身はまだ現役続行で、もう少しやっていきます。
―やはり目指すところは東京五輪ですか
そうですね、東京を視野に入れてやっていきたいですね。
―次期主将の緒方魁選手(経3)に期待することは
まぁ緒方も周りから好かれるようなタイプなので、その好かれることを生かして、チームをまとめていけたら結果としてのいいチームになるかと思っています。
―同期へ
本当に支えになりました。感謝しかないです。
―後輩に向けて
今年は色々な取り組みをしてきたので、新しく始めたこともあったんですけど、それをまた反省して、良かったことは続けて、悪かったことは無くして、どんどん改善して今年の良さを引き継いでいければまた良いチームになると思います。
―ここまでお世話になった監督方へ
本当に感謝が尽きないです。水泳の指導だけではなくて、人間的にも一から叩き直されて、人間としても大きくてなれたので本当に有意義な3年半になりました。ありがとうございました。
熱き心でチームをまとめ上げた渡邊
長井琢磨(男子副将)
―レースを終えての感想
情けないですね。副主将として何としてもB決の1番は取らなければいけなかったです。A決狙っていたのにB決の下の順位っていうのは人生1番最後のレースっていうのもそうなんですけど、法政のために最大限の結果の恩返しっていうのができなかったのですごく悔いが残ります。
―今大会ではチームを盛り上げている姿が印象的でしたが、最後のインカレはどうでしたか
僕が1年生の時の4年生の先輩方がすごく強くて自分がその先輩たちに一歩でも近づきたくて、法政をいいチームにしたくて盛り上げたんですけど、結果としての恩返しが不十分だったかなと思います。
―1年間副主将を務めてみていかがでしたか
本当に主将に任せっきりでしたね。
―どういうチーム作りを目指しましたか
高校までは個人スポーツだと思っていたのですが、法大に入ってからチームの大切さを実感したので、皆で上を目指せるチームを目指しました。
―同期へ
本当に色々な面で支えてもらいました。ありがとう。
―後輩へ
シード奪還できたらこのまま頑張って行って欲しいです。
―指導者者へ
八塚監督をはじめとして本当にお世話になりました。ありがとうございました。
チーム思いな副将として渡邊を支えた長井
青木智美(女子副将)
―今のレースを振り返って
みんなで表彰台に上りたいって話してたんですけど、あとちょっとで負けてしまって、私がもうちょっとリードしていれば勝てたと思うので、そう思うと悔しい気持ちでいっぱいです。
―4年生最後のインカレということもあって懸ける思いは強かったんですかね
4年として最後のインカレで私がチームを引っ張っていくぞという気持ちで臨んだんですけど、最終的にシードも落としてしまって悔しい気持ちで終わってしまいました。
―この1年間副主将も務められましたが、振り返ってみて1年間いかがでしたか
学校で練習していない分こういった試合でしか先輩らしいことをできなかったんですけど、そういった部分ではこの1年は結果を残してきたので、チームにとっても力となるようなものは与えられたのではないかと思います。
―他の2人の副主将はどういった存在でしたか
私は上に立つような存在の人間ではないので、2人にすごくまとめてもらったことが多いので、そういった意味ではあの2人にはすごく感謝しています。
―同期へ
私は本当にクラブ練がメインで、部にはこういった試合でしか関わらなく、まとまっていたかは分からないですけど、チーム一丸となって戦えたのはあの2人のおかげでもあるのであの2人が同期で良かったと思います。
―後輩へ
シードを落としてしまったので、これからまたシード奪還にむけて頑張って行って欲しいなと思います。
―監督やお世話になった方々へ
私は学校にも練習にも顔を出さないで自由にやらせてもらって、そのおかげで大学に入って成績も伸びたので、こうやって今大会は優勝もできましたし、最後ちょっと悔しい思いをしてしまいましたが結果で恩返しができたのではないかなと思います。
結果で常にチームを盛り上げ続けた青木
小林江舞(女子副将)
―レースを振り返って
目標タイムに全然届かなくて、4年生としては本当に不甲斐ないレースをしてしまったなというのが正直な気持ちです。
―スタートの反応はとても良かった(リアクションタイムは0.49)ですが、泳いでいて手応えはなかったですか
すごい最初の前半には自身があったので、前半頑張って後半どこまで粘れるかが勝負だったんですけど、前半も後半も思ったように動かなくてすごく悔しいです。
―昨年のインカレは楽しいで泳げたとおっしゃっていましたが今年も楽しめましたか
今年はとにかく女子全体が「ポジティブに頑張ろう」というのをモットーとしていたので、自分の調子にかかわらずチームを盛り上げようとしている雰囲気はとても楽しいです。
―4年間過ごしてみてインカレはどういった大会でしたか
やはりいつも通りの力が出せない難しさだったり、チームメイトの大切さを痛感する大会なので、私にとってはとても特別な試合です。
―今季副将を務めてみていかがでしたか
やはりチームをまとめる難しさ、皆の調子を把握することなど1番上だからこそやらなければならないことがいっぱいあって、今年1年副将という重大な役割を任せていただいて、去年や今までの先輩方の偉大さを知りました。
―クラブ練習との兼ね合いについて
今回女子マネージャーの俵頭由美がすごく密に連絡をくれたりして、連絡を取りながらLINE上ではあるんですけどミーティングをしたりみんなで集まるときにも行ってきました。クラブ練が多い中でもすごくいい雰囲気でレースに臨めたのではないかなと思います。
―今年は主将ではなく副将の3人体制でしたが他の2人の副将はどういった存在ですか
青木智美はリオ五輪に出るなどしてタイムでチームを引っ張ってくれましたし、田中瑞穂(経4)は今回残念ながら体調不良でレースには出ることは出来なかったですけど、「だからこそできることをやろう」と言ってくれて、チームのメンバーのサポートだったり私たち4年生の同期にはひとりひとりに挨拶や「頑張ったね」などと言ってくれたりしたので2人にはとても支えられています。
―次期主将に期待したいことは
今のところおそらく、西尾奈那子(経3)が務めると思います。1個下もクラブ練の選手が多いチームで、奈那子が唯一の学校練なので、ぜひ奈那子には密に連絡を取ってもらったり、うまく同期と協力してさらにいいチームを作ってもらいたいなと思います。
―同期に一言
今回はベストタイムを更新する同期がとても多くて、レースを泳ぐ前から勇気付けられ、すごくいい雰囲気が出来ていました。インカレに向けてどんどん調子を上げていったり、4年目にしてレギュラーを掴み取った同期もいたりと、本当に力強い同期、そして仲のいい同期に囲まれて3年半法政水泳部で泳いできてとても楽しく、幸せな時間でした。
―後輩に向けて一言
ずっと目標にしている総合3位なんですが、今年は悔しいですけどちょっと届きそうにないのでぜひ、青木が抜けて、私が抜けて、田中が抜けた後でもそのまま頑張って強くなっていって、私たちがいなくなっても総合3番を取っていただきたいです。
―監督をはじめお世話になった方々へ
私の高校生の時の結果だと法政水泳部には少しレベルが足りない状況だったんですけど、それでも入学を快く受けてくださって、八塚監督をはじめとして、クラブ練でありながらもその状態や状況を気にしてくれる、または応援してくれる、指摘をしてくれるところにはいろんな人から意見を聞くきっかけになりましたし、すごく支えになりました。クラブ練にいながらもチームの一員として頑張らせていただけたのではないかと思います。
クラブ練習ながらもチームメイトと連携しまとめてきた小林
※今年女子は青木、小林、田中の副将3人体制で主将はなし。田中は体調不良のため今大会は欠場。
フォトギャラリー
- 2つのメダルを獲得し結果でもチームをけん引した渡邊
- 最後の大会での自己ベスト更新はチームを勢いづけた
- チーム思いな副将として渡邊を支えてきた長井
- 常に結果と笑顔で盛り上げ続けた青木
- クラブ練習ながらチームメイトと連携しまとめてきた小林
- 今大会は体調不良で欠場となるも陰で選手を支えた田中
- 次期男子主将の緒方
- 次期女子主将の西尾