【ラグビー】関東大学ラグビーリーグ戦 対流経大 最後まで意地を見せるも、外国人選手を中心とした力強いアタックに苦戦し2敗目を喫する
関東大学ラグビーリーグ戦 対流経大
2016年10月2日(日)
足利市総合運動公園陸上競技場
前節の中大戦では粘り強いディフェンスからリーグ戦初勝利を収めた法大は、昨季リーグ戦を2位で終えた流経大との試合に臨んだ。前半の早い時間に先制を許し主導権をにぎられ、その後も相手の力強いアタックに苦戦を強いられる。反撃を試みた後半は、前半に比べてマイボールをキープしアタックの時間が長くなるも点差がなかな縮まらない。それでも最後まで諦めなかった法大はロスタイムに意地を見せ、最後はPR金子がトライを決めたが連勝とはならなかった。
試合結果
トータル試合結果
26 |
07 |
前半 | 26 | 57 流通経済大学 |
---|---|---|---|---|
19 | 後半 |
31 |
ポイント詳細
1/3 | T | 4/5 |
---|---|---|
1/2 | G | 3/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
※(カッコ内)は前半/後半表します
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社3 | 報徳学園 |
2 | HO | 川越藏 | 現2 | 高鍋 |
3 | PR | 土山勇樹 | 社2 | 東福岡 |
4 | LO | 斉田倫輝 | 経3 | 仙台工業 |
5 | LO | 牧野内翔馬 | 社4 | 東福岡 |
6 | FL | 大塚翼 | 4 | 日川 |
7 | FL | 松村拓海 | スポ4 | 國學院久我山 |
8 | NO.8 | 増田和征 | 経3 | 京都成章 |
9 | SH | 根塚聖冴 | 経2 | 京都成章 |
10 | SO | 林修兵 | 社4 | 伏見工業 |
11 | WTB | 北島遥生 | 現3 | 常翔学園 |
12 | CTB | 矢澤巧久留 | 社4 | 御所実業 |
13 | CTB | 杉本悠太郎 | 経3 | 國學院久我山 |
14 | WTB | 尾崎達洋 | 社3 | 桐蔭学園 |
15 | FB | 井上拓 | 社1 | 御所実業 |
16 | Re | 李承記 | 経2 | 大阪朝鮮 |
17 | Re | 大澤翔舞 | 営3 | 長崎北 |
18 | Re | 金子崇 | 社3 | 東福岡 |
19 | Re | ウォーカーアレックス拓也 | 社1 | 東福岡 |
20 | Re | 佐々木嵩穂 | スポ3 | 桐蔭学園 |
21 | Re | 坂本泰敏 | 経4 | 常翔学園 |
22 | Re | 小幡悌己 | 経4 | 石見智翠館 |
23 | Re | 蛯名悠 | 現4 | 浦和 |
戦評
中大に見事勝利し、1勝1敗となった法大の今日の相手は昨季リーグ戦2位の流経大戦だ。昨季敗れた強豪相手に勝利を収めて、リーグ戦優勝に近づきたいところだ。
法大のキックオフで始まったこの試合。法大は体の大きさで勝る流経大の強力なアタックを受け、防戦一方となる。耐えたい法大だったが、前半5分、自陣でのマイボールスクラムからボールを奪われ攻められると最後は相手のCTBムゼケニエジ・タナカ・ブランドンにゴール右にボールを置かれ0-5となる。さらに、同15分に自陣ゴールライン10m付近のスクラムからフェイズを重ねられ、最後は相手FWに飛び込まれトライを許す。ゴールも成功しスコアは0-12。そして、同22分は、先制トライを決めたブランドンに法大のBK陣が寄ったところで余った選手にボールを展開されトライ。ゴール成功で0-19となる。さらに同34分にはバックスのサインプレーからオフロードでボールをつながれトライ。リードを広げられてしまう。意地を見せたい法大は前半40分、ラストワンプレーというプレッシャーのなか敵陣22mライン付近のスクラムから展開。SH根塚(経2)からパスを受けたPR黒田圭汰(社3)がゲインすると最後はHO川越蔵(現2)がゴール右に飛び込みトライ。ゴールも決め7-26で前半を折り返す。
PR黒田が懸命にゲインする
迎えた後半。流経大のキックオフで始まるとそのボールを取られてしまい、そのままノーホイッスルトライを決められる。法大は前半最後に1本返し流れを取り戻しかけただけに痛いトライとなってしまった。さらに、同7分にはフェーズを重ねられトライ、そして10分にはパスをインターセプトされ、独走トライを決められる。7-43となる。ここで、法大は円陣を組み気合を入れ直した。この円陣が功を奏したか。法大は同15分相手のブレイクダウン付近のDFの立ち遅れを見たSH根塚がそのままボールを持ち突破。中大戦でも見せた根塚の得意とするプレーである華麗なランニングで相手FBもかわしゴール左にトライ。ゴールも成功で14-43となる。さらに、法大は敵陣のマイボールラインアウトからフェーズを重ねると最後は途中からCTBで出場した小幡がクロスに走り込み相手DFをかわしトライ。21-43となる。この勢いで追いつきたかったが、同35分には相手のFWにブレイクダウン付近を突破され、同38分には流通経済大が蹴ったハイパントを取られフェーズを重ねられトライを決められ21-57となる。同40分には流通経済大はショットを狙い試合を終わらせようとした。しかし、ショットは失敗しボールは法大へ。自陣ゴールラインからカウンターを仕掛け、一気に敵陣へ入る。満身創痍の体をぶつけ続けボールを保持し徐々に相手ゴールラインに近づく法大。集中力も切れてきたのか、相手のペナルティにも助けられ最後はFWのピック&ゴーで途中出場の金子崇(社3)が飛び込みトライ。ゴールも決め28-57。ここでノーサイドを迎えた。
途中出場のCTB小幡がトライを決めた
大柄の外国人選手を含め体の大きさで勝った相手を倒しきれず、オフロード等でつながれてしまったことは今後課題かもしれない。しかし、スクラムやラインアウトは非常に安定していたように見えた。ラストワンプレーで敗戦が決まっても流経大相手に約10分間攻め続け最後にトライを取りきったことは今後のリーグ戦につながるに違いない。次戦は昨季のリーグ戦王者・東海大。法大ラグビーを見せつけ王者に一泡吹かせる戦いを期待したい。(藤原陸人)
選手コメント
坂本泰敏 主将(SH,途中出場から流れを変えた)
松村拓海(FL,激しいタックルでチームに貢献)
矢澤巧久留(CTB,先発出場し、接点で強さを発揮)
フォトギャラリー
- ロスタイムにトライを決めて意地を見せた
- 先発出場を果たした4年生のFL大塚
- 前節のけがから復帰したFL松村
- FL佐々木は途中出場で存在感を発揮した
- 鋭い突破を見せたWTB北島
- 今季リーグ戦初出場のSH坂本
- 持ち味のランでトライを決めたSH根塚
- 相手のアタックには苦戦した