【硬式野球】東京六大学野球秋季新人戦 1回戦 対立大 舩曳3ラン!! ルーキー達の活躍で初戦突破!
東京六大学野球秋季新人戦 1回戦 対立大
2016年11月1日(火)
神宮球場
リーグ戦が終わり、秋季新人戦が開幕した。法大の初戦の相手は立大。初回中山の犠飛と舩曵の3ランで先制に成功すると、3回には相馬優の適時打で突き放す。6回に相手の反撃に合うも7回に犠飛と適時打でだめ押しを決めた。投手は、内沢、新井悠、河野が立大打線を3点に抑えて、準決勝進出を決めた。明日春季王者の明大へ挑む。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立 大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 1 |
法 大 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 8 | 11 | 0 |
(立大)●手塚、田中誠、宮崎、中村碧-藤野、田崎
(法大)○内沢、新井悠、河野-中村浩
[本塁打] (法)舩曳1号3ラン(1回=手塚)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手 | 打 | 安 | 点 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (3) | 向山 | 4 | 2 | 0 | 左前安 | 中飛 | 三内安 | ニ飛 | 四球 | |||
2 | (9) | 大西千 | 4 | 1 | 0 | 左前安 | 三飛 | 二ゴロ | 四球 | 二ゴロ | |||
3 | (4) | 川口 | 5 | 2 | 0 | 三直 | 右前安 | 遊飛 | 中前安 | 一ゴロ | |||
4 | (7) | 中山 | 2 | 0 | 2 | 中犠飛① | 三失 | 三ゴロ | 中犠飛① | ||||
5 | (5) | 原田 | 3 | 2 | 0 | 中前安 | 一犠打 | 中前安 | 空三振 | ||||
6 | (8) | 舩曳 | 3 | 2 | 3 | 右越え本③ | 空三振 | 左前安 | 四球 | ||||
7 | (6) | 相馬優 | 4 | 2 | 3 | 二ゴロ | 右中間三② | 遊併 | 右前安① | ||||
8 | (2) | 中村浩 | 3 | 0 | 0 | 死球 | 中飛 | 左飛 | 右飛 | ||||
9 | (1) | 内沢 | 1 | 0 | 0 | 投犠打 | 見三振 | ||||||
H | 安本 | 1 | 0 | 0 | 左飛 | ||||||||
1 | 新井悠 | 0 | 0 | 0 | |||||||||
H | 吉岡 | 1 | 0 | 0 | 遊直 | ||||||||
1 | 河野 | 0 | 0 | 0 | |||||||||
計 | 31 | 11 | 8 |
投手成績
回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | |
内沢 | 6 | 83 | 24 | 5 | 5 | 1 | 3 |
新井悠 | 2 | 28 | 6 | 0 | 2 | 0 | 0 |
河野 | 1 | 23 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
計 | 9 | 134 | 34 | 6 | 7 | 1 | 3 |
ベンチ入りメンバー
11 | 森脇(経2=掛川西) | 2 | 川口(人2=横浜) | 33 | 西山(法1=市立和歌山) |
14 | 新井悠(営1=折尾愛真) | 3 | 原田(法2=春日部共栄) | 35 | 安本(営1=静岡) |
15 | 髙氏(文1=立命館慶祥) | 5 | 福田光(人1=大阪桐蔭) | 1 | 大西千(営2=阪南大) |
18 | 内沢(キャ1=八戸工大一) | 6 | 向山(営2=法政二) | 8 | 舩曳(キャ1=天理) |
19 | 河野(文2=法政二) | 7 | 吉岡(営2=智辯学園) | 37 | 中山(人2=履正社) |
21 | 上條(キャ2=市立川越) | 23 | 岡本(営2=池田) | 38 | 宮下(社2=法政二) |
20 | 鎌倉(法2=日本文理) | 24 | 斎藤卓(社2=大宮西) | 39 | 毛利(法1=愛工大名電) |
27 | 中村浩(営2=多良木) | 25 | 佐藤(営2=法政) | ||
32 | 小川(人2=明誠学院) | 26 | 相馬優(営1=健大高崎) |
戦評
秋季リーグを5位で終えた法大。来季からの再起を図るために新人戦で優勝したい。その足がかりとなる1回戦の相手は立大。 先発はリーグ戦初勝利を挙げたばかりの内沢航太(キャ1)。立ち上がりは三者凡退と完璧な立ち上がりを見せる。
打線も初回から火を噴く。1、2番の連打でチャンスをつくると、4番中山翔太(人2)の中犠飛で簡単に先制。なおも続く好機で6番船曳海(キャ1)の打球は一直線にライトスタンドへ。ルーキーの3ランで追加点挙げた。 2回も難なく抑えた内沢。しかし3回、安打と犠打でピンチを背負うと9番手塚周に中前適時打を浴びてしまう。その後もピンチとなるが三振と投ゴロでなんとか最少失点で凌いだ。直後の攻撃。2死ニ、三塁の場面で相馬優人(営1)を打席に迎える。初球を叩くと打球は右中間へ。2点適時三塁打で追加点を奪った。4、5回を抑えた内沢であったが、6回に3者連続二塁打で2失点を喫してしまう。だが後続はなんとか抑え、この回でマウンドを後にすることとなった。
7回からは新井悠太朗(営1)がマウンドへ。2者連続三振などで三者凡退に打ち取り、流れを法大に引き寄せる投球を見せた。するとその裏、再び中山の犠飛と相馬優の適時打で2点を追加した。新井悠が8回もしっかり抑えて、最終回のマウンド上には河野太一朗(文2)。走者を許したものの、落ち着いた投球を見せ、ゲームセット。明日行われる準決勝へと駒を進めた。
悔しさの秋を乗り越えて、歓喜の春を迎えるために。リーグ戦経験者が多い中での新人戦。優勝は至上命題である。法大の核となっていく若い力よ。その力を神宮で存分に発揮してほしい。(石川大悟)
クローズアップ
舩曵海 (ついに出た大学1号 大型ルーキーからチームの中心へ)
大きく弧を描いた打球はスタンドへ。舩曳海(キャ1)の大学入学後初となる本塁打は、チームに勝利を呼び込む一打となった。
昨春の東大2回戦では初先発ながら猛打賞を記録。目標だった開幕スタメンこそかなわなかったものの、抜群の存在感で大型ルーキーの片鱗をうかがわせた。しかし、今季は3打数無安打と少ない出番をものにすることができず。我慢の続くシーズンだった。だからこそ、今日の本塁打の喜びはひとしお。「めちゃくちゃうれしかったです」とほほを緩ませた。
1年生も多く活躍した今日の試合。「僕が凡退しても後ろに相馬がいる」。頼れる同期の存在も彼の背中を押していた。法大のこれからを担うルーキーたちの成長も「強い法政」復活への必須条件となるだろう。打撃以外に並外れた俊足も高く評価されている舩曳がスタメンに定着すれば、チーム力の底上げは間違いない。これから始まる冬の練習ではバッティングの強化に力を入れると話した舩曳。その目はすでに次の春を見据えていた。スーパールーキーからチームを引っ張る存在へ。その一振りで法大野球部に新たな風を吹き込んでほしい。(下河辺果歩)
選手コメント
新井悠太朗 投手
ー試合を振り返って
序盤先制点取って、いい流れだったんですけど、中盤に田中誠也が出てきてから向こうのペースになってしまってその流れを止めようと思って投げました。結果0で抑えられてよかったです。
ー2回完全投球でした
回跨ぎは始めから決まってました。結果は0でしたけど、7回の入りが悪く、下位打線に対してフルカウントが続いたので、もっと楽にいいリズムで攻撃の方に行きたいなと思いました。
ー新人戦に向けてどういった調整をしてきましたか
先週紅白戦をやって、そこから調子がどんどん上がってきましたね。
ー今日の試合は多くの1年生が活躍しました
1年生には負けたくないので、これからも頑張っていきたいと思います。
ー明日の明大の印象は
最初から最後まで抜け目のない打線が続くと思うので、いつでも投げれるように準備したいと思います。
ー明日に向けての意気込みを
厳しい戦いにはなるとは思いますけど、投げる場面あったらしっかり抑えて勝利に貢献したいと思います。
内沢航太 投手
ー今日の投球を振りかえって
全体的には落ち着いた感じで入れて、ゲームは作れたんですけど、6回に連打を浴びてしまったのでそこは考えないといけないのかなと思います。
ーリーグ戦初勝利後の登板でしたが
リーグ戦の時も今日もあまり緊張せずに落ち着いて入れたので、そこは良かったかなと思います。
ー中村選手のリードについて
一緒に話し合いながら、バッターを探って攻めていこうとしました。
ー今日の投球で良かったところは
テンポよく投げられたところです。先頭打者を抑えて、三人で抑えるケースが多かったので、それが全部の回で、できるように心掛けたいです。
ー新人戦の雰囲気は
リーグ戦とは違って、あまり毎回試合に出られていない下級生中心なので、楽しく元気良くできています。
ー打撃陣について
初回に4点というビッグイニングを作ってくれて、自分も抑えようという気持ちが一層高まったので、本当に心強い打線だなと。
ー明日への意気込み
優勝を意識しているので、明日も一戦一戦という気持ちで戦って優勝したいです!
相馬優人 内野手
-今日の試合を振り返って
自分たちはメンバーがほとんどリーグ戦に出場していたので、このメンバーで行くのであれば優勝しなければいけないと思っています。今日勝ったことは良いことだと思うのですが、細かいミスなどもありこのままでは優勝できないので、今日の反省を踏まえて明日から戦いたいと思います。
-今日は2安打3打点の活躍でした
いい形で自分に打席が回ってきたので、絶対に返さなければいけないなと思って打席に入っていました。
-2打席目は初球打ちで三塁打でした
自分は待ってカウントが不利になってしまうことが多いので、チームの雰囲気がよかったこともあり、初球から打つと決めていました。
-3打席目はチャンスで併殺打でしたが、次の打席で適時打を打ちました
3打席目打てなかった分、絶対に打ってやるって思っていました。
-3打席目は7球、4打席目は6球と、粘っているのが印象的でした
自分は長打を打つタイプではなく塁に出るタイプなので、球数を多く投げさせるということは意識して打席に立っているので、そこの意識が結果として出てると思います。
-明日に向けて
明大には春の新人戦も負けていてリーグ戦でも優勝されているので、絶対に勝ちたいと思います。
舩曵海 外野手
ー今日の試合を振り返って
1回に4点取ったことが勝利につながった一番の要因じゃないかなと思うので、先制点を取れたのが大きかったと思います。
ー1回には見事な3ランも放ちました
自分の中では「どうかな」という感覚だったんですけど結果的にホームラン入ったので、オープン戦とかでも打ったことなかったのですごく嬉しかったですね。
ーベンチに戻る際も笑顔を見せていました
めっちゃくちゃ嬉しかったです(笑)。
-今日は1年生も多く出場しました
僕の後が相馬だったので、「僕が凡退しても後ろに相馬がいる」という感じでバッターボックスに入れたので、それがいい結果につながったんじゃないかなと思います。
ーリーグ戦が終わってから新人戦までに練習してきたこと
秋季リーグ終わってから新人練習の時間が結構長かったので、そこで川口さん筆頭にいい風にチームがまとまっていると思うので、このまま一戦一戦戦って優勝できるようにやっていきたいなと思います。
ー明日に向けての意気込み
一戦を大事にというのが重要だと思うので、最終的な目標は優勝ですけど一戦を大事に戦っていきたいなと思います。
フォトギャラリー
- 大学に入って初めての本塁打を放った舩曵
- 5回にも安打を放ち、マルチ安打となった
- 6回3失点と試合を作った先発の内沢
- 4番中山は無安打も2本の犠飛で勝利に貢献
- 救援した新井悠は2回完全と完璧な投球
- 相馬優は2安打3打点とリーグ戦同様の活躍
- 向山は2安打1盗塁と1番打者の働き
- 最後は河野が試合を締めた