【サッカー】 第65回全国大学サッカー選手権大会 1回戦対高知大 攻撃陣爆発!圧巻の6発でまずは初戦突破!
第65回全日本大学サッカー選手権大会 1回戦対高知大
2016年12月7日(水)
江戸川区陸上競技場
第65回全国大学サッカー選手権大会(インカレ)初戦となったこの試合。四国王者・高知大相手に序盤こそ固さを見せたが、柳沢拓希(経4)のPKを皮切りに攻撃陣が躍動。長期離脱していた永戸勝也(スポ4)も復帰し、終わってみれば6-0の大勝で、大体大の待つ2回戦へ駒を進めた。
試合結果
トータル試合結果
6 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 高知大学 |
---|---|---|---|---|
4 | 後半 | 0 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
17分 | 法政大学 | 柳沢拓希 | |
35分 | 法政大学 | 武藤友樹 | ディサロ燦シルヴァーノ |
51分 | 法政大学 | 鈴木歩 | 青柳燎汰 |
74分 | 法政大学 | 黒崎隼人 | |
78分 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ | 長倉颯 |
90+2分 | 法政大学 | 高田一輝 |
メンバー
法政大学 監督: 長山一也 |
||
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1 | GK | 林翔太 |
2 | DF | 山田将之 |
4 | DF | 柳沢拓希 |
6 | DF | 伊藤航希 |
17 | MF | 武藤友樹 |
22 | MF | 黒崎隼人 |
16 | MF | 長倉颯 |
24 | MF | 渡辺淳暉 |
9 | FW |
鈴木歩 →紺野(62分) |
13 | FW |
青柳燎汰 →永戸(72分) |
26 | FW |
ディサロ燦シルヴァーノ →高田(78分) |
サブメンバー | ||
12 | GK | 吉田舜 |
5 | DF | 加藤威吹樹 |
10 | DF | 永戸勝也 |
7 | MF | 渡辺悠貴 |
15 | MF | 奥村宣彦 |
19 | MF | 清谷陸 |
23 | MF | 黒柳駿 |
25 | MF | 紺野和也 |
11 | FW | 高田一輝 |
※(カッコ内)は、選手の交代した時間を表示しています。
マッチレビュー
9年ぶりとなるインカレ初戦の相手は高知大。四国大学サッカーリーグ1部で7勝1分で優勝した、いわば四国の雄だ。法大は主将の黒柳駿(社4)がベンチスタートとなったが、リーグ戦同様の顔ぶれがスタメンに名を連ねた。試合前には校歌が流れ、気合十分の法大イレブン。全国制覇に向けた負けられない戦いが開幕した。
一発勝負の怖さからか、序盤は選手に固さが目立つ。決して良いとはいえないピッチコンディションに影響され、リズムが生まれないまま時間が経過していく。3分に初シュートを許すと、その後も左サイドの元田龍矢のドリブルに手を焼き、厳しい展開が続く。しかし10分を経過すると法大がボールを保持する時間が増え、徐々に得点の匂いが。すると16分、ロングボールに反応し、相手DFとうまく体を入れ替えたディサロ燦シルヴァーノ(経2)がGKと1対1に。ここで高知大DFがたまらず後方からファウルを犯すと、決定機阻止とみなされ、主審はレッドカードを提示。このPKを柳沢が落ち着いて左隅に決め、幸先よく先制する。その後もセンターフォワードの勝田一秀を起点に、両サイドが積極的に仕掛ける高知大の攻撃にヒヤリとさせる場面もあったが、「突破されてもその後でしっかり守れた」と長山一也監督が語るように、決定的なシュートは打たせない。34分には3人目の動きで右サイドに抜けだした武藤友樹(社3)にパスが通るとこれを確実に決めて2-0とリードを広げる。41分にディサロがハーフウェイラインから1人で独走し、試合を決めるチャンスを迎えたが、相手GKの好守に阻まれゴールならず。数的優位に加えて2点のリードを保ち、前半を終えた。
51分に青柳燎汰(現2)のクロスを鈴木歩(現4)がヘディングで合わせて3-0とし、点差を3点とした法大。その後は前に出るしかなくなった高知大に押し込まれるも、4年生3人で構成されるDFライン中心に粘り強い守備を見せ、つけ入る隙を与えない。61分には勝田に抜けだされてこの日一番のピンチを迎えたが、DFとGKの連携でコースを限定し、シュートは枠外へ。後半の中盤は相手に主導権を握られたが、法大ベンチは選手交代で流れを引き寄せる。72分、膝の怪我で後期リーグを棒に振り、久々の公式戦出場となる永戸勝也(スポ4)をピッチへ。その期待に応えるように永戸は左サイドで躍動。投入直後の74分に彼からのクロスを黒崎隼人(経2)が押し込んで4-0とすると、直後に長倉颯(経2)のパスを受けたディサロが振り向きざまに決めて5-0。アディショナルタイムには長倉のシュートのこぼれ球に高田一輝(スポ4)が反応し、ダメ押しの6点目。試合序盤は少し苦しんだものの、関東代表の貫録を見せつけた圧勝で初戦突破となった。
数的優位に加えて先制点をもたらした16分のディサロのプレーは、チームにとって非常に大きかった。難しい試合で数的優位を得られたというのは、精神的にも相当楽になったはずだ。守備面でも、8本のコーナーキックを与えながら集中力を切らさずに対応。得点を重ねながらも要所でしっかりと体を張り、後期リーグではなかなか達成できなかった「完封」で勝てたというのも収穫だろう。この勝利でベスト16に駒を進めた法大は3日後の10日に大体大と対戦する。全国制覇まであと4つ。高知大撃破の勢いそのままに優勝へと突っ走れるか。(下田朝陽)
選手・監督コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
いいゲームができたなというのが率直な感想です。
ー相手は前半早々に退場者を出しましたが、ゲームプラン自体は遂行できましたか
序盤から一気に行こうと思っていて、その中でディサロがああやって積極的なプレーをしてくれたことは大きかったです。その後も惜しいシーンありましたし、あのような姿勢はチームに求めていました。
ー2点目の場面が顕著でしたが前線3人の裏へ出る、ボールを引き出すといった動きは非常に機能していました
リーグ戦後期の終盤辺りから狙いを持ちながら出来ていて、それが今日もできましたし個人でもチームでも崩せていました。動き出しの質だったり連携というのは良くなっていると感じます。
ー後半は引いて守る時間もあった中で、カウンターの意識の共有はできていたように思いましたが
そうですね。速攻と遅攻の使い分けというのは言っていたので、そこでしっかり決め切ることができました。あとは後半の15分で1点とって終わらせようと話していたのでプラン通りだと思います。
ー相手の前線の選手に対して、個々で負けてしまう場面もあったと思いましたが
もちろん全部勝ってくれるのは理想なんですけど、突破された後に体投げ出したりというのはできていたのでそれは継続するようにハーフタイムに話しました。もうちょっと先手とれればよかったと思いますし、数的優位になってからではなく最初からやれればという感じですね。
長倉颯
ー試合を振り返ってください
今日はトーナメントということでみんなかたくなっていつも通り動けないかなとは思っていました。その中でセットプレーなどで1点取れればみんな乗ってこれるかなと思っていたんですが、レレ(ディサロ)が自分のパスから裏に抜け出して、PKもらって1点取れたのは、その後の試合の流れにつながったのではないかと思います。
ーインカレに向けてどのような気持ちで臨みましたか
自分は2年で来年から3年になってチームの中心としてやっていかなければいけないので、今から自分がチームの中心だと思ってインカレで一皮むけて法政の中心選手になれるようにやっていきたいです。
ー久しぶりのスタメン出場だったと思いますが
最近インカレに向けて、練習試合、紅白戦とかに出ていたので体はよく動いてて、シーズン中で一番いいんじゃないかと思うくらい、今自分は体が動いていると思うので、インカレでアシストや点を取ることでそれを証明していきたいです。
ー芝が荒れていたが影響は
グラウンドはデコボコしていて、足を取られたり滑ったりしたのですが、その中でもできる選手が一流だと思います。そこで6点取れて0で抑えられたのは、チームとしても個人としても大きな自信になると思います。
ー次の大体大戦に向けて
関西のチームで相手のチーム状況はあまり分からないのですが、自分たちのサッカーを貫いてやっていけば絶対勝てると思うので、いい準備してチーム一丸となってやっていきたいと思います。
高田一輝
ー今日の試合を振り返って
出場時間は少なかったですけど、自分も絶対に点を取ろうという思いでのぞみました。その結果それが勝利につながって良かったです。
ー途中出場でしたがどのようなことを意識していましたか
僕はいつも途中出場が多いんですけど、昨年の夏の(総理)大臣杯でもトーナメントで点を取れていたので、そのイメージを意識していました。
ーご自身の得点シーンを振り返って
周りから見たらラッキーゴールだと思われるかもしれないですけど、そういうところを狙い続けることが、自分の中で大事だと思っています。その良さを出せたところは良かったと思います。
ーインカレへの思いは
9年ぶりの出場ということで、自分自身もまだまだこのチームで決勝まで戦いたいと思っていますし、引退もしたくないです。1試合でも多くみんなでプレーをして周りの人を幸せに出来るように頑張っていきたいと思います。
ー次の試合に向けて
次もスタメンではないかもしれないですが、試合に出たら絶対に点を取って勝利につなげたいと思います。
フォトギャラリー
- インカレでは試合前に校歌が流れる
- 長倉は高精度のキックでチャンスを演出
- DFと競り合いながらゴールに迫るディサロ
- GKの動きを冷静に見極め、PKを成功させた柳沢
- 武藤は右サイドを抜け出し、チーム2点目を記録
- ゴールこそなかったが、前線で存在感を示した青柳
- 左サイドのスペシャリスト・永戸がチームに帰ってきた
- 高田がゴールを決め、控えの選手に祝福される