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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対早大3回戦 接戦を落とし、全日本出場は絶望的な状況に…

準硬式野球
 

【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対早大3回戦 接戦を落とし、全日本出場は絶望的な状況に…

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対早大3回戦
2017年5月16日(火)
早大東伏見グラウンド

全日本出場に向けて手痛い敗戦を喫した。初回に先制を許したが、つなぐ野球で同点、そして勝ち越した法大。しかし終盤に逆転を許し、最終回に1点を返したものの反撃及ばず。全日本出場は風前の灯火となった。

※掲載が遅れましたこと、お詫び申し上げます。

DSC 2388 R
この敗戦で全日本出場は消えようとしている

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 2 0 0 0 0 0 0 2 2 6 7 1
法 大 0 2 0 0 0 1 0 1 1 5 1 1

(早大)黒須、○杉山―吉田龍
(法大)●室木―栗田

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球
1 (5) 萩原幹斗(社4) 報徳学園 5 1 1 0
2 (8) 甲本裕次郎(社4) 鳴門 4 2 1 1
3 (7) 鳴川宗志(社3) 鳴門 5 1 0 0
4 (2) 栗田和憲(社4) 掛川西 3 0 0 0
5 (9) 石橋優一郎(法3) 徳島北 3 0 0 0
6 (6) 大石智貴(社2) 静岡 3 2 0 1
7 (3) 佐々木勇哉(社2) 花巻東 4 3 1 0
8 (4) 三品勇人(社3) 報徳学園 0 0 0 0
9 (1) 室木大(経4) 星稜 3 0 1 0
  PH 堀皓貴(社2)
鳴門 1 1 0 0

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点
室木 9 7 4 8 6

リーグ戦途中経過(5/16現在)

  明大 立大 早大 法大 慶大 東大 試合 勝点 勝率
明大 ―― ○○ ●● 20,21 ○○ ○○ 8 6 2 0 3 .750
立大 ●● ―― ○○ ○○ ○○ 20,21 8 6 2 0 3 .750
早大  ○○ ●● ―― ○●○ 27,28 ○○ 9 6 3 0 3 .667
法大 20,21  ●● ●○● ―― ●○○ ○○ 10 5 5 0 2 .500
慶大 ●● ●● 27,28 ○●● ―― ○○ 9 3 6 0 1 .333
東大 ●● 20,21 ●● ●● ●● ―― 8 0 8 0 0 .000

【注】洋数字は対戦日

戦評

 運命の第3戦。第1戦の雪辱を誓う室木がマウンドに。しかし、いきなり早大4番・鈴木に2ランを浴びるという嫌な立ち上がり。法大はその裏、甲本、鳴川のヒットでチャンスをつくるも、後続が倒れ、対照的な初回となった。
 続く2回、法大は無死から大石、佐々木が出塁し、三品の犠打で1死二、三塁。この場面で室木が内野ゴロ、萩原がピッチャー強襲の内野安打でランナーを返し、2-2。試合を振り出しに戻す。
 3回表。その制球力を生かして、際どいコースを突くピッチングが持ち味の室木だが、今日は厳しめのストライクゾーンに苦しみ、安打と連続四球で2死満塁に。しかしここは続く打者を落ち着いて内野ゴロに抑え、ピンチを切り抜ける。
 
 6回裏、法大は安打と2つの四球で1死満塁という絶好のチャンス。ここで打席に立つのは久々のスタメン出場となる三品。スクイズを匂わせながら投手を誘惑し、7球粘った末に8球目はファーストへのゴロ。本塁は封殺となるが、一塁への返球はセーフ。なんとこの間に大石が二塁からの激走で本塁に突入。判定はセーフで貴重な勝ち越し点をゲットした。
 援護をもらった室木だが7回、2つの四球で2死一、二塁のピンチを背負う。しかし、ここで迎えた早大・森田を落ちる球で空振り三振。感情を爆発させた室木は大きく吠えた。
 
DSC 2074 R
背番号4の見事な走塁で一時は逆転したが…(大石)
 
 しかし、悪魔は8回に待っていた。またも2つの四球で2死一、二塁とされると、早大・中村にライトへの大きな当たりを浴びる。走者が一人生還し、二人目は本塁での刺殺に思われたが、判定はセーフ。3-4。土壇場で逆転を許してしまった。
 その裏、法大は早大2番手・杉山のパワーピッチングを前に2者連続三振。このまま9回に向かうかと思われたが、今季絶好調の大石智が起死回生のスリーベースを放つ。そして続く佐々木も会心の当たりの右越え適時三塁打。2者連続三振からの2者連続長打でまたも試合は振り出しに。
 
 そして9回表、室木は早大・吉田康に右中間を抜ける三塁打を打たれ、四球もあり1死一、三塁のピンチ。ここで球数が130を超えていた室木が暴投。勝ち越しを許してしまう。4番・鈴木にも適時打を浴び、この回2失点。4-6で9回裏に向かう。
 しかし、今日の法大はしぶとい。先頭の代打・堀が特大のスリーベースを放つと、1死から甲本が左前適時打。同点、さらには逆転が見えてきていたが、続く鳴川の打球はピッチャーの正面。併殺に倒れ、ゲームセット。シーソーゲームをものにできず、これで法大優勝の可能性は消滅。曇天の空にちらつきはじめた小雨が、うなだれる法大ナインの哀愁を皮肉にも引き立たせていた。
 
 これで優勝への道が絶たれたうえに、全日本出場もかなり厳しい状態となってしまった。この試合に勝っていれば。スポーツの世界にタラレバは禁物だが、1試合の重みを痛感させられる試合となった。残るは明大戦のみ。今はとにかく勝って、全日本への望みをつなぐ、それをいまは考えるしかない。(戎井健一郎)

選手コメント

甲本裕次郎(最終回の適時打で気を吐く)

―今日の試合を振り返って
みんなよく頑張ったし、粘り強さも見えたので、早稲田が1枚上手だったということですかね。

―1試合目、そして今日と接戦を落として辛いものがあるとは思いますが
全国大会を目指してやってきたので、まだ望みがあるということを信じて明治戦も臨みたいと思います。

―9回に1点差に迫る適時打を放ちました
調子は良かったので1本出てそこはよかったかなとは思いますけど、負けたのであまり意味はないですね。

―このカードを全体的に総括すると
室木もついに攻略されてるかという印象があって、その分尾崎はよかったんですけど、大(室木)を責めることはできないし、自分たちらがもっと援護できたらなというのはありますね。

―立大戦から2カード連続で勝ち点を落としましたが
昨年、一昨年は「打の法政」とか言われてきたけど(今年は)なかなか難しいところがあって、もっと大量点取れたら楽なんだけどそれができないのが今のチームなので、失点防げるところはいっぱいあったし、逆にチャンスでもっと打てるところもあったから、たらればにはなるけど悔しいですね。

―4年生として残された試合も少ないですが
最後までやるつもりでっていうのはあるので、練習をサポートしてくれるメンバーはいっぱいいるし、メンバー外でも見に来てくれている選手もいるので、その選手たちと楽しく野球ができたらなという気持ちです。

―残るは明大戦のみですが
ここで落ち込んでいてもダメなので、絶対勝てるようにしっかり練習して頑張りたいと思います。

―最後に最終戦の明大戦に向けて一言
頑張ります。

 

栗田和憲(懸命なリードでナインを鼓舞)

―今日の試合を振り返って
いい試合でした。
 
―3戦とも捕手として大変な試合だったと思いますが
最後粘れなかったのは残念かなと思います。力負けです。
 
―8回のクロスプレーはきわどいシーンでした
あそこに打たれた時点でダメでしたし、点を取られちゃいけない場面でした。
 
―早大戦を総括すると
キャッチャーとしても4番としても仕事ができなかったです。
 
―室木投手は最後まで投げ抜きました
大(室木)が投げて打たれるのはしょうがないかなと思います。悔しいですけど、頑張ってくれていたので。
 
― 1戦目と今日の試合を接戦で落としてしまいましたが、その要因は
早稲田は強かったですけど、最終的には粘れなかったというのが、打たれてはいけない場面で打たれてしまったのが、一番の敗因かなと思います。
 
―室木投手の球を受けていましたが、調子は良さそうでしたか
すごく気合に満ちていて、よかったんですけど。自分が引っ張り切れずこういった結果になってしまいました。
 
―残りは明大戦のみですが
気持ちを切らさず、全力で精いっぱい戦おうと思います。
 
―最後に明大戦に向けて一言
頑張ります。
 

フォトギャラリー

  • DSC 2388 R併殺打で勝利を逃し、うなだれる鳴川
  • DSC 1886 R100球以上の熱投も勝利につながらず(室木)
  • DSC 1932 R扇の要として躍動した栗田
  • DSC 2030 R走攻守でチームに貢献した大石
  • DSC 2223 R持ち前のバットコントロールで安打を量産した佐々木
  • DSC 2150 R甲本は攻守に活躍した
  • DSC 2322 R最終回の口火を切った堀
  • DSC 1981 R大石は遊撃手としての役割も十分に果たしている
 

 

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