【ボクシング】第70回関東大学2部リーグ戦 対専大 判定に持ち込ませない猛攻でまたも圧勝!
第70回関東大学2部リーグ戦
第2戦 対専大
2017年5月27日(土)
後楽園ホール
開幕戦となった立大戦で快勝した法大。今回は7選手中3人が3ラウンドを戦わずしてRSC勝ち、ABD勝ちで勝負を決めるなど、2試合連続で圧倒的ボクシングを披露。開幕2連勝となった。
試合結果
トータル試合結果
6 法政大学 |
1 専修大学 |
試合結果
階級 | 勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
LF | ● | 渡辺大希(法3) | 1-4(28-29,28-29,27-30,29-28,28-29) | 加藤滉太郎 |
F | ○ | 大橋洸(文2) | RSC(1R 1:51)※¹ | 船越健太郎 |
B | ○ | 鈴木魁人(キャ2) | ABD(1R 1:17) ※² | 藤芳隆司 |
L | ○ | 貫井侃偉斗(法1) | 5-0(30-27,30-27,29-28,30-27,30-27) | 工藤慎也 |
LW | ○ | 渡邊剛弘(法2) | 5-0(30-27,30-26,30-27,30-27,30-27) | 高田爽平 |
W | ○ | 水口悠太郎(法4) | 5-0(30-27,30-27,30-27,30-27,30-27) | 山田拓史 |
M | ○ | 森脇唯人(法3) | RSC(2R 1:56 10-9,10-9,10-9,10-9,10-9) ※¹ | 森下泰尊 |
※¹・・・相手選手の負傷などにより、レフリーが競技者の安全のため試合の続行を止めた場合、RSC(レフリー・ストップ・コンテスト)勝ちとなる。
※²・・・規定のラウンド終了前に、相手セコンドからタオルが投げ入れられた場合、ABD(アバンダン)勝ちとなる。
戦評
LF級に登場した渡辺は右に回りながら左ジャブをヒットさせていく。しかし、そのジャブを徐々に見極められ右ストレートを被弾し、有効打を奪われる。2Rを左ジャブからの右ストレートで盛り返して迎えた3R。ここまで足を動かしながらパンチを放ってきた渡辺だったが、足が止まり打ち合いで連打を浴びポイント負けとなった。F級の大橋は試合開始早々前に出てくる相手に左フックを一閃。ふらついた相手に多彩なパンチで追い撃ちをかけ、2度のダウンを奪う完勝。
B級の鈴木は1R途中に相手選手が負傷しTKO勝ちとなった。L級の貫井は相手の打ち終わりにパンチを合わせるボクシングを展開。試合途中には笑顔を見せるなど終始試合を支配。前節に続いての勝利となった。
LW級は渡邊が2戦連続の出場。1Rはリーチ差を生かし相手選手の届かない位置から左ジャブを放つ。相手が距離を詰めてきた2Rは強烈な左ボディーで動きを止めて、右ストレートを顔面へヒットさせる。最後の一打が出せず判定での勝利となったが、僅差での勝利となった立大戦からの成長を感じさせる試合となった。
四年生唯一の出場となったW級。サウスポー対決となった一戦は1R序盤に水口の左カウンターがクリーンヒットしダウンを奪う幸先の良い立ち上がり。1R以降は相手に距離を詰められる試合となったが左を顔面に集めてポイントを奪取し勝利。
エース森脇は体格で下回る相手に間合いを詰められ自身のボクシングをできない1Rだったが、2Rに入ると腕を畳んでの左がクリーンヒット。一撃で相手をリングに沈めた。
今日の試合では多くの選手がダウンを奪い、相手を圧倒する試合が目立った。一部昇格へ向けてリーグ戦全勝はもちろん内容が重視されるだけに今日の専大戦は選手にとって自身になった。法大ボクシング部は一部昇格へまた一歩歩みを進めた。(山崎志馬)
監督・選手コメント
頴川徳夫 監督
―今日の試合を振り返って
立大戦を7-0で勝っているので、この試合もと思っていました。結果としては6-1となってしまいましたが、(敗れた)渡辺くんもしっかりとしたボクシングをしてくれましたし、もう一息かなと思っています。
―渡辺選手が出場したLF級は、齋藤優雅選手(=H28年度卒)が卒業し、混沌としたポジション争いとなっている印象を受けます
うちのLF級の選手は誰を使っても遜色のない戦いをしてくれると思うので、相手の特徴などにあわせて選手を選んでいきたいと思います。
―2部のチームの印象は
我々は1部復帰を目指していて、2部で苦戦する訳にはいかないので、もっと圧倒的な試合をしてほしいなと思います。レフリーにまずいと思わせて試合をストップさせるような、そういったボクシングができるように徹底していきます。学生たちはきつい練習を乗り越えてきてくれているので、あとは試合で出しきれるように、活躍できるようにさせていきたいと思います。
―今回はRSC勝ちやABD勝ちなども多くありましたが、監督としては思い描いた試合像に近いものだったのでしょうか
ただ、私が見ていると、ダウンをとらなければいけないシーンを見逃しているところがあったので、今後はないように。チャンスはそうそう転がってくるものではないので、いいパンチが当たればそれをきっかけに徹底した攻撃ができるように、もっと貪欲にできるようにしたいです。
―貫井選手はルーキーらしからぬ活躍を見せています
彼はうまいボクサーなんですが、もう少し勝ち方に欲が出て、攻撃が際立ってくれば、ダウンが量産できるかなと思います。
―その点、大橋選手などは攻め気が見られます
彼はチャンスがあれば徹底的に攻めていくので、レフリーが試合を止める場面が比較的ありますね。
―渡邊選手は重いパンチで相手を圧倒していた印象ですが
彼はいいストレートを持っているのですが、攻撃直後の攻めを工夫すればもっといい選手になると思います。実際、今日の渡邉の試合でレフリーが試合を止める場面がありませんでしたよね。それはパンチを打った後のさばきが少し違うんだと思いますね。レフリーはパンチの直後は打たれた方だけでなく、打った方も見ているんですね。そこでとどめのパンチを打とうとすれば、レフリーも試合を止めざるをえなくなる。そのあたりが彼のテーマですね。
—改めて今季の目標をお願いします。
多くのOBの方々、ファンの方々のためにも、1部に復帰して、選手のチャンスを広げて、東京五輪の選考に絡んでいけるような立場に引き戻していきたいと思います。ボクシングはリングの上だけでなく、そこに至るまでのプロセスがありますので、価値ある強さを身につけた上で、納得のいく勝利をあげていきたいと思います。
渡邊剛弘(法2)
―今日の試合を振り返って
今日は二戦目で、一戦目よりも程良いくらいにリラックスできたのですが、まだベストの状態ではないのでもっと自分のボクシングができるようになりたいです。
―左ボディのダウンについて
ボディが効いたなと思い、審判に止められるかなと思いましたが、3Rフルで戦うことになったので悔しい部分が残りました。
―3Rまでスタミナ切れがあまり見えませんでしたが
もっと強い相手と戦った場合は爆発力のあるボクシングが必要になってくるのでそこを課題にしようと思ってます。
―最後に一言お願いします
出場できる試合は全部勝つつもりで行きたいです。一部昇格のために頑張ります。
大橋洸(文2)
—今日の試合を振り返って
TKOで勝てたということが良かったですね。
—左フックが効果的でした
そうですね。左フックには自信があるので決められて良かったです。左ボディももう少し打ちたかったですね。
—今日の試合に向けてはどのような練習をしてきたのでしょうか
まずは体重のことを気にしていて、その次に左の練習という感じでした。
—やはり減量は厳しいのでしょうか
そうですね。試合が2週間に1度ある時は3kgで済むのですが、初戦は5kgぐらい落としました。
—上級生として気持ちの変化はありますか
レギュラーを奪われたくないという気持ちはありますね。チームの雰囲気も良くなっているのでこのままいきたいですね。
—次の試合に向けて
次も倒して勝ちます。
フォトギャラリー
- 強烈な左のパンチを持つ渡邊
- 渡辺は惜しくも敗れてしまった
- 大橋は攻め気が持ち味
- 鈴木もABD勝ちと圧倒
- 貫井は有望なルーキーだ
- 水口はクールでアツいボクシングを見せた
- 森脇には威圧感が漂う