【卓球】平成29年度秋季関東学生リーグ戦 男子1部 対早大 1勝するも早大に敗れ、開幕黒星スタート
平成29年度秋季関東学生リーグ戦 対早大
2017年9月7日(木)
港区スポーツセンター
昨季7位となり、入れ替え戦での勝利によりなんとか1部リーグ残留を決めた法大。今季は昨年の春季リーグ以来となるAクラス入りを目指す。初戦は昨季2位と強豪の早大戦。昨季は0-4と大敗した相手だ。今季も高取侑史(法2)が勝利したものの、相手の実力を見せつけられ敗戦。今季もリーグ戦は厳しい幕開けとなった。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 |
シングルス |
3 |
4 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
0 |
ダブルス |
1 |
試合結果
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | 南波裕輝(営3) | 1-3(7-11、7-11、11-4、8-11) | 上村 慶哉 |
2 |
○ | 高取侑史(法2) | 3-1(11-8、6-11、11-2、11-6) | 硴塚将人 |
3 | ● | 藤森文人(法4) | 1-3(10-12、7-11、11-6、4-11) | 竹岡純樹 |
4 | ● | 青山昇太(営2)・高取 | 1-3(9-11、5-11、11-8、9-11) | 上村・緒方遼太郎 |
5 | ● | 大槻周瑛(法3) | 0-3(1-11、6-11、3-11) | 緒方 |
6 | – | 青山 | – | 葉波啓 |
7 | – | 矢野雅大(法3) | – | 平野晃生 |
戦評
卓球にも秋が到来した。5日間にわたって行われる秋季リーグ戦が開幕。 昨季、準優勝の早大と対戦した。左利きの選手が多く在籍している早大に苦戦を強いられ、取れるセットをモノにできず、1-4で敗れた。 4年生にとっては大学生活最後となる団体戦に1番手として登場したのは主将の南波裕輝(営4)だ。相手は全日本ランカーでもある上村慶哉。彼を倒さず、早大に勝つことはできないだろう。1セット目はサーブなどの小さなミスが響き先制される。上村に対して「サーブからの3球目で(相手は)すごく強くなるというのがわかっていた。そこを警戒していた。」と話す。すると、2セット目ではサーブレシーブの2球目を回転で勝る相手に対してその回転を止めにいくストップで対応するなどの粘りをみせるも、7-11でこのセットも落としてしまう。3セット目では、相手のミスが目立ち11-4で奪取するものの、4セット目に実力で上回る上村に力尽きた。セットカウント1-3で敗戦した。
2単目には高取侑史(法2)が出場した。相手は、対法大には相性の良い硴塚将人だ。 これからの両校を引っ張っていくであろう同級生対決だった。鋭い相手のドライブに、速い打点から繰り出されるカウンターを一番の武器にしている高取であるが、この試合では全体的にバック側にきた球に対して、回り込んでフォアドライブで攻撃するなどの積極的な攻撃をみせた。「自分からどんどん仕掛けるイメージで挑めたのが勝利につながった」とこの試合を振り返る。
3単目も高校時代のチームメイトであり、同級生対決となった。藤森文人(法4)は1セット目では高取の勝利の勢いそのままに、いけるかと思われたが、デュースにもつれるも10-12でこのセットを落とすと2セット目では勢いが減速し、7-11でこのセットも落としてしまう。心をいれかえて臨んだ3セット目では、相手のミスが目立ち、序盤に5点リード。そのまま逃げ切る形で1セットを取った。勝機が見えるも今度は竹岡に4連続ポイントを許し、消沈。白星でダブルスにつなげることはできなかった。
ダブルスでは、フォアハンドを打てるスペースが空くために有利とされている右利きと左利きである上村・緒方遼太郎ペアに対して、相手のバック側にストレートコースに打つも、攻めが単調になってしまった。1・2セットを相手に取られリードさせる。3セット目では大幅にリードしプレーが積極的になり、11-8でこのセットを取った。しかし、4セット目の9-9で迎えた相手サーブからの2球目、青山昇太(営2)は思い通りに力のこもったサーブレシーブが出来ず、その球がネットを2回とも超えることはできなかった。
4単目では大槻周瑛(法3)は1年のスーパールーキー緒方の両ハンドからまんべんなく繰り出される攻撃の巧さに翻弄され、実力の差を見せつけられた。
春季から勝利を着実に積み上げている高取にほかの選手が続けるかが、今季法大勝利のカギとなるだろう。また、全日本大学総合卓球選手権・個人の部(インカレ)で本戦に通ることが出来なかったエース青山の自信が回復できるかにもチーム勝利の勝利がかかっているだろう。 明日には専大・明大と関東1部リーグでは長年トップを争い続けている強豪校2校と対戦する。しかし昨季の対戦結果を見ると、2校に大金星目前まで迫っていただけに、期待がもてそうだ。(京岡沙寿乃)
選手インタビュー
南波裕輝 主将
―今日の試合を振り返ってどうでしたか
自分の試合の相手は格上で全日本ランカーだったので、向かっていくだけでした。相手の攻撃に恐れていました。上村選手が緊張していたのかはわからないですけど、ミスもあったので、それをモノにできなかったのが悔しいです。
―どんなことを意識してプレーしましたか
サーブからの3球目で、相手が3球目になるときはすごく強くなるというのはわかっていました。そこを警戒していたのでとにかく自分から攻めていって仕掛けていこうと思って臨みました。
―主将として、今日の試合を見てチームの状態はどうでしたか
自分が1番手で出て、流れを作っていかないとと思いました。格上のチームだったので勢いというのはすごく大事だし、勝てるチャンスも低くなると思うので、すごく1番手は大事だな、と思いました。3・4年生が寄ってたかって何本か取ろう、という感じになっていたので、その中でも誰かが勝ってくれたら勢いに乗れると思っています。
―4年生最後の団体戦が開幕しましたが気持ちはどうですか
思ったほど緊張はしてないです。楽しめるかなと思っていたんですけど、やっぱり団体戦は思い入れがあるので気合いはかなり入ってます。
―明日は専大・明大の強豪と対戦することになりますが
2校ともすごく強いし、特に専大にはインカレでも負けてしまったのでそのときの自分は悔しかったのでまずは自分がしっかり相手を崩しにいって相手のチームをひやっとさせたいです。1番はチームが勝つことですけどひとりひとりが勝たないとチームの勝ちには繋がらないので自分のできることをしたいと思います。
高取侑史
―試合を振り返って
相手は全日本でもランクに入ってくる選手なので、自分からどんどん仕掛けるイメージで臨めたのが勝利につながったと思います。
―相手の印象は
昔から知っていて、とにかくサーブレシーブと3球目の上手い選手です。自分が勝つにはどれだけサーブで崩せるのか、ラリーで攻めないといけないかを自分で意識できたのが良かったと思います。
―ダブルスは
春も負けていて、内容自体は前回も今回も悪くなかったと思いますが、サーブレシーブの差で負けたという印象が強いです。
―春リーグからここまでの間にしてきたことは
自分がポイントを取れるように調子を上げる練習を中心にダブルスでも点が取れるように、ダブルスの練習をしてきました。
―6月の関東学生選手権ではベスト16に入る活躍も見せていましたが
最近は好調を維持できているので、そのいい状態で関東学生に臨めたのが良かったかなと思います。
―好調の要因は
以前も話しましたが、春リーグで酒井明日翔(明大)さんに負けてから何かが変わり、自分の考え方やプレーも変わってきたことが要因です。
―今季の目標を
春はシングルスは勝てたのですが、ダブルスで点数を取ることができなかったので、シングルはもちろんダブルスでも強い相手に勝てるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 今日唯一の勝利
- 主将の南波は強豪に敗れた
- ラストシーズンの藤森も一歩及ばず
- 関東王者の相手ペアに屈した
- 大槻も今季の活躍が期待される
- ベンチもチームを盛り上げた