【テニス】女子テニス部 関東大学テニスリーグ入れ替え戦 対東学大 圧倒的勝利で2部昇格!!!
入れ替え戦 対東学大
2017年10月8日(日)
東洋学園女子大学内テニスコート
4年連続3部1位を獲得し、入れ替え戦に臨んできた法大女子テニス部。「2部に上がるなら今年」という言葉通り、『4度目の正直』なるか。
試合結果
トータル試合結果
5 法政大学 |
1 |
ダブルス |
1 |
2 東洋学園大学 |
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4 |
シングルス |
1 |
ダブルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
D1 | ● | 江見優生乃(社4)・下地奈奈(社2) | 3-6,3-6 | 小松莉奈・林桃香 |
D2 | 〇 | 長野あさか(社4)・林彩子(社3) | 6-0,2-6,6-4 | 根本咲菜・二宮歌保 |
シングルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
S1 | ● | 下地奈奈(社2) | 4-6,5-7 | 小松莉奈 |
S2 | 〇 | 江見優生乃(社4) | 7-6(5),6-4 | 根本咲菜 |
S3 | 〇 | 竹内あやか(社1) | 6-1,6-0 | ムンナスィンガ莉奈 |
S4 | 〇 | 小松茉莉奈(社1) | 6-4,6-3 | 山田恵璃 |
S5 | 〇 | 林彩子(社3) | 6(6)-7,6-2,6-5 | 林桃花 |
戦評
ダブルス
ここ数日、寒空が続いていたが入れ替え戦当日は暖かく青空が広がるテニス日和となった。入れ替え戦の口火を切ったのは江見優生乃(社4)・下地奈奈(社2)と小松莉奈・林桃香の試合だ。江見・下地ペアは関東学生テニス選手権(夏関)ベスト8の成績を残した相手に苦戦。3-6でファーストセットを落とす。セカンドセットもデュースといった大事な場面で粘り切れず3-6。入れ替え戦黒星スタートを切ることとなった。
江見・下地ペアが敗れたため、敗れたらシングルス全勝が絶対条件となるというプレッシャーの渦中にいた長野あさか(社4)・林彩子(社3)。息の合ったプレーで得点を重ね上々の出だしを披露。ファーストセット6-2。調子の良かったファーストセットから一転、3ゲームを連取される。相手チームの歓声、応援に圧倒され2-6。ファイナルセットに望みを懸けることとなった。勝敗が決まるファイナルセットで主将・長野が多くのサービスエースを決める。長野はサーブだけではなく、ラリーも粘り強く追った。長野のここぞという時に決められる精神力の強さが発揮された。林も長野とともに調子をあげボレーで貢献。サーブ、ラリー、ボレーなど多様な攻撃ができる長野・林ペアは強かった。6-4でファイナルセットを終え、勝利を挙げた。(高野茜)
シングルス
2部昇格をかけた大一番。先に行われたダブルスは1勝1敗と勝負はシングルスに託された。
はじめに勝利を手繰り寄せたのは竹内あやか(社1)だった。ファーストセットでは2ゲーム目でブレイクに成功するも3ゲーム目でブレイクバックを許し、試合は振り出しに。しかし4ゲーム目からは試合の時主導権を握り始め、ファーストセットを奪取。続くセカンドセットは相手に1ゲームも与えないストレート勝ちとなった。期待の新人がチームを確実に勢いづけた。
竹内の隣のコートでは同じくルーキーの小松茉莉奈(経済1)が奮闘を見せた。ファーストセットでは4ゲーム目にブレイクし、一気に流れを引き寄せる。このままファーストセットを難なく奪うと思いきや、8ゲーム目から相手の猛攻を受ける。緩急をうまく使いこなす相手に翻弄されるも6-4と逃げ切る。続くセカンドセットも度重なるピンチに見舞われるも後半には力強いストロークを見せ、6-3で勝利をおさめた。
2部昇格を決定づけた林彩子(社3)の試合は大混戦だった。林は惜しくもファーストセットをタイブレイクの末、落としてしまう。しかし相手の強烈なクロスへの打球になんとか持ちこたえ、セカンドセットを奪取すると勢いそのままにファイナルセットを6-5で制した。
仲間達の勝利が江見優生乃(社4)の後押しとなった。ファーストセットは相手の伸びのあるサーブに苦戦しタイブレイクにもつれこむ。しかし、ここで上級生エースとしての意地を見せる。サーブ&ボレーで相手の意表をつき、このセットを奪取するとセカンドセットは前半のリードを生かし6-4で勝利。思わず涙がこぼれた。
仲間達が見守るなか、下地奈奈(社2)は夏関の覇者・小松莉奈相手に4-6,5-7と奮闘を見せた。敗れはしたものの今後へ向けて確かな手応えを掴んだ。 大混戦となったシングルスであったが、そこには常に仲間達の大きな声援があった。まさに全員で掴んだ勝利だった。(梅原早紀)
監督・スタッフインタビュー
植村直己監督
ー2部昇格達成のお気持ちは
これまでの先輩たちの分の気持ちも4年生たちが晴らしてくれたことをうれしく思います。
ー今季リーグ戦全体を振り返って
去年も2部最下位のチームに2-5で負けていてこのままではいけないと思い、練習時間とか合宿とかミーティングとかを変えました。風通しを良くするようなことを行なったと彼女たちから聞いています。それは過去の反省を生かせていたのかなと思います。今までだったら負けてるなって試合でも主将である長野キャプテンを中心に声を出して粘りました。1年間のやってきたことが出せたリーグ戦でした。
ーこれからの女子テニス部について
これまでは「3部」っていうと高校生は来たがらなかったんですよね。でも「2部」っていうと1部近いんで来やすくなると思います。あとは、2部の厳しさですね。今日も東学大はテーピングしている選手やけがをしている選手が多かったです。それだけ2部は厳しい戦いになるのでもっともっと鍛えなきゃなと思います。
松村和彦助監督
ー2部昇格達成のお気持ちは
4年連続入れ替え戦を経験して毎年2部の壁を越えるにはどうしたらいいのかということを考えてやって来ました。今年のメンバーは合宿、朝練などの工夫をたくさん実現していました。こういうところが厳しい戦いに勝ち抜けた要因だと思います。4年生の頑張りに拍手を送りたいと思います。
ー4年生への思いをお聞かせください
4年生全員に伝えたいことはあるんですがキャプテンの長野がよくチームをまとめたと思います。プレーでは学生テニス界のトップに立つというわけではないですが、自分のプレーだけではなくてチームのことを考えて行動できることが素晴らしいですよね。今日の長野のダブルスの試合も最高のものだったと思います。チームのことを考えすぎてしまうと自分のプレーが雑になってしまったり、集中できなくなったりすると思うんですけどそこも乗り越えて長野自身においてもチームにおいても100点満点の主将だったなと思います。他のメンバーもよく頑張りました。
ー女子テニス部の理想像は
法政のテニス部はフルタイムでコーチがついているわけではないという厳しい面があります。また、コートを使える時間も制限されています。日本一を目指したいけど現実的には厳しいですね。法政のいいところは自分たちで考えて自分たちで行動する。今ある環境の中で何ができるかを考えて行動できるチームに成長してもらいたいです。
玉那覇太女子ヘッドコーチ
ー今季リーグ戦を振り返って
出場選手がけがなく戦えたことが良かったと思います。その中でみんな自分の力を出し切って戦ったことが勝利に繋がったんじゃないかなと思います。
ー2部昇格を達成しましたがお気持ちは
私に限らずOB・OGにとってもうれしいことであります。毎年行けるんじゃないかって思うんですけど目に見えない壁がありました。それを今回は4年生が改善してくれて結果がでたと思います。
ーこれからの女子テニス部の目標は
2部は強豪なので来年はなんとか入れ替え戦にかからないようにっていうことですね。