【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対明大1回戦 3試合ぶりの勝利で優勝に王手!3季ぶりの胴上げまであと1勝!そして甲本が六大学通算100安打達成!
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対明大1回戦
2017年10月14日(土)
法大多摩グラウンド
先週の早大戦を惜しくも1勝2敗で落とした法大だが、今節で勝ち点を取れば優勝が決まる。その中で前節の嫌な流れを払拭すべく打撃陣は石橋優一郎(法3)の3点本塁打で幸先よく先制する。その後も小刻みに加点を続け、8得点を奪った。投げては先発の竹内悠(社3)が本塁打を浴びるも8回2失点の力投で勝利投手に。まずは宿敵・明大に先勝した。また甲本裕次郎(社4)が六大学通算100安打を達成する節目の試合にもなった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 8 | 13 | 0 |
明 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
(法大)○竹内(5勝1敗)、室木―藤江
(明大)●服部、石崎―奥居
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原幹斗(社4) | 報徳学園 | 5 | 1 | 0 | 0 | .195 |
2 | (8) | 甲本裕次郎(社4) | 鳴門 | 5 | 2 | 1 | 0 | .412 |
3 | (4) | 藤口帝(社4) | 遊学館 | 4 | 3 | 1 | 0 | .333 |
4 | (3) | 佐々木勇哉(社2) | 花巻東 | 5 | 2 | 0 | 0 | .389 |
5 | (9) | 石橋優一郎(法3) | 徳島北 | 3 | 1 | 3 | 0 | .370 |
6 | (6) | 三品勇人(社3) | 報徳学園 | 4 | 2 | 2 | 0 | .355 |
7 | (2) | 藤江廣祐(社3) | 法政 | 3 | 1 | 1 | 0 | .303 |
8 | (7) | 窪田剛士(経4) | 桐蔭学園 | 4 | 1 | 0 | 0 | .387 |
9 | (1) | 竹内悠(社3) | 藤代 | 2 | 0 | 0 | 0 | .100 |
PH | 鳴川宗志(社3) | 鳴門 | 1 | 0 | 0 | 0 | .200 | |
1 | 室木大(経4) | 星稜 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
本塁打:石橋(4回) 三塁打:三品(8回) 二塁打:藤口(5回)
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
竹内 | 8 | 6 | 3 | 4 | 2 | 1.15 |
室木 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2.25 |
リーグ戦途中経過(10/10現在)
法大 | 明大 | 早大 | 慶大 | 立大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | ―― | ○,15 | ○●● | ○○ | ○○ | ○○ | 10 | 8 | 2 | 0 | 3 | .800 |
明大 | ●,15 | ―― | ○○ | ●○● | ○●○ | ○○ | 11 | 7 | 4 | 0 | 3 | .636 |
早大 | ●○○ | ●● | ―― | ○○ | 21,22 | ○○ | 9 | 6 | 3 | 0 | 3 | .667 |
慶大 | ●● | ○●○ | ●● | ―― | ○●○ | ○,15 | 11 | 5 | 6 | 0 | 2 | .455 |
立大 | ●● | ●○● | 21,22 | ●○● | ―― | ○○ | 10 | 4 | 6 | 0 | 1 | .400 |
東大 | ●● | ●● | ●● | ●,15 | ●● | ―― | 9 | 0 | 9 | 0 | 0 | .000 |
【注】洋数字は対戦日
戦評
早大とのカードを落とし、優勝へ足踏み状態となった法大。リーグ優勝のためにはなんとしても今カードで勝ち点を取らなければならない。天候不良により試合開始が1時間遅れた今日の試合。グラウンドコンディションもあまり良くない中、早大戦では悔しい結果となった竹内がマウンドに上がった。
初回、竹内は四球と安打でピンチを招くも後続を切って無失点。上々の立ち上がりを見せ、波に乗ると3回まで明大打線を0点に抑える好投を見せた。
竹内を援護したい打線は4回。一死から3番・藤口、4番・佐々木の連続安打でチャンスを作ると、5番・石橋が右中間への先制3点本塁打を放ち先制。竹内に援護点をプレゼントした。法大は続く5回にも、2番・甲本、3番・藤口の適時打で2点を追加。この時点で5-0と試合の流れを完全に引き寄せる。
しかしその裏、二死から明大・多々野に右中間への本塁打を許し、2点を返される。嫌な流れになりかけたが、今日の竹内は安定していた。コースを丁寧に突いて、相手に反撃を許さず。結局許したのは本塁打の2点のみにまとめ、8回2失点。先発の役割を果たした。
優勝に向けてチームのムードも最高潮だ
8回にも6番・三品の適時打などでダメ押しとなる2点を追加する。試合は完全に法大ペースとなった。9回には2番・甲本が左前安打を放つ。これが甲本のリーグ戦通算100本目の安打となった。昨季達成した萩原に続いて、現チームで2人目の100安打達成者となる。
9回のマウンドに上がったのは室木。四球で走者を背負うものの、無失点。8-2とカードの初戦を完勝で飾った。
早大戦で2連敗と、嫌な流れの中で迎えた今カード。その流れを断ち切ることができたのは大きい。優勝まであと1勝、4年生を笑顔で送り出すためにも明日勝って優勝を決めたいところだ。3季ぶりの頂きはもう目の前だ。(増田卓巳)
選手コメント
甲本裕次郎(現チーム2人目となる六大学通算100安打を達成!)
―今日の試合を振り返って
自分も100安打かかっていたんですけど、とりあえず勝ちたかったので勝ってよかったですね。
―そういった中で六大学通算100安打を達成しました
マジでうれしいです。正直調子は今もそこまでよくないので泥臭く行こうかなと思って、基本に返ってそんなに大きな(打球)のは狙えないししっかり逆方向を狙っていこうかなという意識で打ちました。
―今季は好不調の波が少ないように感じますが
しっかり調整できているというのもあるし波を作らないようにも意識していますし、それがいいバッターだと思うので、それが続けられているのはいいことかなと思います。
―萩原選手の調子がいま一つのところでしっかり仕事を果たしていますね
ハギ(萩原)が調子悪いのはどうにもならないので、僕が代わりの1番ではないですけどしっかり起点を作ってというのは意識しています。
―以前は9番でしたが、2番に座って変わったことは
いろいろ考えますよね。ハギは特に初球をポーンと打つときがあるのでそうなったら絶対僕なんか初球から行けないしとか考えて(笑)。ランナーにでたらめちゃくちゃ動くので、難しいですね。9番の方が大分楽でした。
―4年間打撃面で成長したことは
元々は自分でも思っているんですけど守備の人で、高校の時から守備で試合に出てきた人間だったので、100安打打てると思ってなかったし、チームカラーで法政が守り勝つ野球というよりは打ち勝つ野球という中で、練習もやっぱりバッティングの方が重きを置いてやってるし、そういった面で自分の打撃も伸びていってくれたのかなと思いますね。
―これで100安打ですが、印象的な安打は
初安打ですね。鮮明に覚えているんですけど、1年の春はベンチにも入ると思っていなくて、(開幕の)前の日にベンチに入ることを知って、「ベンチ入るんだ、よかったな」となったんですけど、そうしたら試合当日にスタメンだと言われて、むちゃくちゃ緊張して2打席目だったかにセンター前に打ったのは覚えてますね。
―順調な滑り出しでしたが、1年秋にけがで離脱してしまいました
1年の秋はめちゃくちゃ悔しい思いをして、僕の代わりに出た選手が首位打者を取ったんですけど、そういう悔しさをバネにするというかあそこで本当に悔しい思いをしたので、あれは僕にとってもとてもいい経験というかいい糧になったかなと思います。
―明日は明大の篠原、中里といい投手が登板してくると思いますが
2人とも真っすぐも速いですし変化球もいいので、100安打打って気も楽になったので、明日は本当にチームのために頑張りたいです。
―明日勝てば優勝が決まります
2年、3年で優勝した時は正直実感がなくてそれが当たり前というところがあって、先輩におんぶにだっこで優勝させてもらったというのがあったので、自分たちの代で優勝することが難しいということも経験しましたし、最後に何とか優勝したいと思います。
―最後に明日の試合に向けて一言
絶対勝ちます。
甲本は守備だけでなく打撃でも花開いた
室木大(1回無失点で復調の兆し)
―今日の試合を振り返って
勝ててよかったの一言です。
―苦しい投球が続きましたが、今日は無失点で終えました
本当にほっとしているというか苦しいピッチングが続いていたので、2アウトからフォアボールを出してしまったというのは不安定な部分なんですけどやっと安心できるようなピッチングができたかなと思います。
―今までの登板との違いは
早稲田戦あたりから真っすぐを多めに投げていて、それまでは変化球多めだったんですけど、ピッチングの基本は真っすぐだということで投げていました。変化球でカウントを取るということがいままで多かったんですけど、ストレートで押してファール打たせたりだとか厳しいところを突いたりとかで最後にウイニングショットでツーシームを投げる形に変えてきました。
―今季からは先発から抑えに配置転換ですが
正直先発をしたい気持ちもありますけど、チームのために今後のエースを育てるということで我慢しないといけない部分かなという感じですね。
―後ろに回るということでどういった心持ちで臨んでいますか
リリーフで行くのは1年生以来で2年生からずっと先発をしてきているので、慣れない部分が本当に多かったというか自分もリリーフに回って学ぶことが多かったので、苦しいことも多かったですけどチームの役に立てるんだったら良かったなと思っています。
―明日も厳しい戦いで登板もあると思いますが
序盤から自分がブルペンに入って尾崎を楽に投げさせてあげられるように、相手ベンチにプレッシャーをかけさせるために試合に出ていなくてもチームの役に立てることや相手にプレッシャーをかけさせることはできると思うので、そういったところを意識して頑張っていきたいです。
―明日勝てば優勝が決まりますが
リリーフだと最後にマウンドに立っていると思うので、最後は気持ちよく終わりたいです。
―最後に明日の試合に向けて一言
絶対勝ちます。
竹内悠(ハーラートップの5勝目をマーク)
―今日の試合を振り返って
優勝に向けて負けられないので、勝てたことが大きいかなと思います。
―天候が悪くグラウンドコンディションも良くなかったと思いますが
試合は始まってしまったので、とりあえずアウトを1つずつ重ねていくことだけを意識して先制点をあげないように気をつけて投げました。
―前回の明大戦について
序盤で気持ちの切り替えができずバタバタいってしまったので、前回は前回としっかり今日は切り替えて放ることができたのかなと思います。
―(明大戦では)相手のスクイズの際に失策する場面も見られたが
普段練習はしているのですが、あの場面は慌てていてもう一度練習を一から見直したいと思います。
―そうした中で迎えた今日の試合、見事な投球を披露でした
前回のことは引きずらないようにと自分のなかで考えてやったのでいいピッチングができたと思います。
―本塁打を打たれたことについては
失投ですね。あれはあれで点差はありましたし、仕方ないと思って切り替えて投げられたのでよかったと思います。
―今日の試合は打線の援護もありましたが
本当に今日は野手の皆さんに助けてもらったので、すごく楽な気持ちで投げることができました
―明大戦の初戦を取ることができましたが
早稲田戦も同じように取ってから2連敗したので、ここで気を抜かずにしっかりと次取れるように頑張りたいと思います。
―明日、場合によってはリリーフ待機ということもありますか
しっかり投げれるように準備はしておきたいと思います。
―今後に向けて
4年生がいい形で終えられるように優勝したいです。
石橋優一郎(風邪にも負けない大きな一発)
―今日の試合を振り返って
序盤かなり均衡していて中盤からやっとみんな一本ずつヒットが出始める、という感じでした。途中2点返された場面はあったんですけど、試合の流れ自体はすごく良かったんじゃないかなと思います。
―今季2号目の3ランを放ちましたが
ランナーが1,2塁って状況だったのでベンチからは転がせ、って指示が出てました。なので転がす意識があったんですけど、たまたま高めに浮いた球がきたので上手い具合に運べたかな、という感じですね。
―ウイルス性胃腸炎にかかってしまったと伺いました
そうですね。お腹の調子は最悪です。昨日からお粥だけしか食べてないですね(笑)。でも今季最後のカードということもあって、なんとか試合出たくて今日は本当に気力でプレーしていた感じです。
―明日の試合に向けて
明日勝てば優勝なので、今日みたいな試合運びで頑張りたいです。
三品勇人(ダメ押しとなる適時三塁打を放つ)
―今日の試合を振り返って
中盤に5点取ってそのあと2点取られてしまったんですけど、そこから追加点を与えずに試合をうまく作れたってところはすごく良かったと思っていますね。
―8回表には左中間への適時三塁打もありましたが
そうですね。もともといい流れで、1死2、3塁で犠打でもヒットでも点が入る場面でした。なのでどうしても追加点が欲しいと思っていたので、いいところに打球飛んで行ってくれたかなという感じでした。
―今季の自身の出来栄えとしては
今季初カードが東大戦で、自分1人だけヒット打つことができませんでした。でも1戦1戦こなしていくうちに調子も上がってきたので、東大戦以外は自分の中でも手応えは良かったです。
―優勝がかかる明日へ向けてひとこと
勝ったら優勝なので、しっかり4年生と関東王座までやれるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 4年秋で念願の六大学通算100安打を達成した(甲本)
- 石橋の本塁打でチームが勢いづいた
- 藤口は3安打と結果を残した
- 窪田は“恐怖の8番”として機能している
- 三品は左中間に適時三塁打を放った
- 竹内の投球が勝利を手繰り寄せた
- ついに室木が本領を発揮した
- 安心感がある竹内・藤江のバッテリー