【フィギュア】東日本選手権 ルーキー小林建斗が快挙!激戦の東日本を抜け、全日本出場決定!!
第43回東日本選手権大会
2017年10月28日(土)、29日(日)
小瀬スポーツ公園アイスアリーナ
2週連続で台風が迫る中、山梨県甲府市で行われた東日本選手権。法大からは4名の選手が出場し、ルーキー小林建斗が全日本選手権への切符をつかみ取った。
試合結果
シニア男子
選手名(学部・学年) | 順位 | SP | FS | 総合得点 |
---|---|---|---|---|
小林建斗(文1) | 5位 | 57.08⑥ | 119.97④ | 177.05 |
宮田大地(文3) | 11位 | 54.30⑨ | 102.94⑪ | 157.24 |
小林諒真(営1) | 14位 | 44.25⑯ | 101.92⑫ | 146.17 |
渡邉直弥(通3) | 16位 | 46.07⑭ | 81.68⑯ | 127.75 |
SP戦評
先週行われる予定だった東日本学生選手権が台風の接近で中止になり、小林建にとっては2週間ぶりの滑走となったこの大会。中止にも「試合が無くなったことを前向きに捉えた。3週連続の試合は精神的にも身体的にもきつくなると思った」と話し、その間集中して練習できたということを明かした。
初の東日本選手権は緊張せずにのびのびと滑ることができたと振り返る。SPは『Anvil chorus』での演技。アップテンポな曲調の中、冒頭の3トゥーループ+3トゥーループを見事成功させ、会場を序盤から沸かせる。続く得意の3フリップは転倒し減点されるものの、動揺することはなかった。フライングアップスピンを決めると、丁寧なステップなどで独自の世界を作り出していく。終盤は疲労感を見せることなく2アクセルもしっかり着地し、貫禄ある滑りを披露した。得点は57.08で全体の6位。翌日のFSでは世界でも活躍する選手らと同じ最終グループでの滑走のエントリーとなったが、「最初から最終グループに残りたいという思いがあったので、想定内だった」という自信を持ち、翌日の滑りに臨んだ。(岡崎祐平)
第一グループで小林建に続き登場したのが小林諒。腰の痛みと向き合いながらの演技となった東京ブロックから、どこまで調子を上げているかが注目された。
小林諒のSPは『sing sing sing』。今季使ってきた『River flows in you』から、昨季のプログラムに戻して今大会へ挑んだ。冒頭のジャンプが2ルッツ+2トゥーループとなり、二つ目のトゥーループが無効に。「コンビネーションジャンプを入れられなかったのが痛かった」と振り返った。しかしそこから2アクセル加点のつくジャンプを見せる。アップテンポな曲調のステップでも苦とすることなく、会場を沸かせた。3サルコウを降り、最後のスピンでもレベル4を獲得してきちんと演技をまとめた小林諒。本人は「苦手」というジャズの明るいリズムだが、要所に小林諒らしい繊細さが見えるプログラムだ。得点は44.25で16位と落ち込んだものの、翌日のフリーへと駒を進めた。(阿部暁野)
そして、2年ぶりに今大会へと戻ってきた宮田。1年次はジュニアでの出場だったため、シニアでの東日本選手権は初出場となった。
SPのプログラムは『冬』。冒頭の特徴的な振付から始まり、所どころに見える「音ハメ」が印象的なプログラムだ。
最初の3ルッツで手をつくも、続く2アクセルはクリーンな着氷。スピンでもレベル4を獲得するなど、宮田らしいスケーティングスキルの高さを見せつける。しかし後半、3フリップで大きく転倒。このフリップでは同時にエッジエラーを取られるなど、得点は伸ばすことができず。演技後の表情は固かった。
ショートを終え、全日本ボーダーライン上の9位に付けた宮田。勝負のフリーで巻き返しを誓った。(阿部)
そして最終滑走。心機一転で新プログラム・新衣装でSP臨む渡邉。曲は自身も「ずっと使いたかった」という『Uptown Funk』。
冒頭の3フリップは成功したものの、続く3サルコウで転倒。しかし中盤からのステップでは笑顔を見せるなど、会場を一気に渡邉の世界に巻き込んでいく。結果は46.07点。14位で折り返した。渡邉は「当たり前の事が出来ていない」と悔しさを滲ませたが、アップテンポな曲に合わせ、観客を引き付けるパフォーマンスを見せた。
今まではしっとりとしたプログラムが多く、今回の『Uptown Funk』は渡邉の新境地とも言えるだろう。しかし違和感を全く感じさせない表現力はさすがの一言。見ている人が楽しく、渡邉自身も「滑っていて楽しい」というこのプログラムを、今後さらに多くの人から愛されるプログラムにしていってほしい。(湯浅駿)
FS戦評
前日の14位から巻き返しを狙う渡邉は、「オペラ座の怪人」でFSに挑んだ。
冒頭の3フリップと最後の2アクセルで転倒したものの、残る8つのジャンプはまとめたかのように見えた。しかし得点は、本人も「すごく落ち込んだ」という厳しい採点結果に。ジャンプ、ステップ、スピンともにほぼ加点を得ることができず、総合得点は127.75点で、ショートから順位を2つ落とし16位に終わった。「根本から見直さないといけない」と次を見据え、さらなるレベルアップを誓う。上位進出へ、渡邉の挑戦は続く。(湯浅)
そして前日のショートでは得点に伸び悩んだ小林諒。FSのプログラムは『ロミオとジュリエット』。
ショートで跳べなかった3ルッツ+2トゥーループのコンビネーションジャンプを成功させると、続く3ループ、3サルコウ+2トゥーループと次々とジャンプを決めていった。中盤の『kissinngu you』のステップではピアノの旋律に合わせ、繊細なステップを披露。小林諒らしい滑りで会場を沸かせた。後半のジャンプは3ルッツで回転不足を取られるも、最後の2アクセルをきっちりと成功させ、最後まで丁寧に滑り切った小林諒。得点は101.92で総合14位。ジャンプにミスこそあったものの、「まとめられた」という納得の表情を見せた。
同期の小林建の演技を見て、もう一度インカレへの期待を口にした小林諒。同期のライバルで相棒と一緒に歩んできた大学1年目を、彼らしい満面の笑顔で終えて欲しい。(阿部)
そして第三グループでの登場となった宮田。2年ぶりの全日本に向け、勝負のフリーが幕を開けた。
フリーのプログラムは持ち越しの『パールハーバー』。冒頭の3トゥーループは着氷で乱れると、続く3ルッツ+2トゥーループではエッジエラーの判定。中盤のステップ、スピンでは加点のつく美しいスケーティングを披露した。しかし後半、ジャンプでまたも苦しむ。「嵌らなかった」という3フリップでショートに続き転倒すると、次のジャンプの構成を変えて3トゥーループにするもステッピングアウトでコンビネーションをつけることができず。最後のスピンでは腰を押さえ、苦しそうに表情を歪めた宮田。東京ブロック優勝者の思わぬ演技に会場に動揺が走った。
得点は総合157.24点で11位。順位をショートから二つ下げた宮田は、全日本選手権の切符をつかむことができなかった。
腰のけがで昨季のブロック、インカレを欠場。リハビリを繰り返し、東日本選手権の大舞台へと戻ってきた。全日本の舞台で宮田の演技を見ることはできないが、インカレでは宮田らしい演技が見れることを期待したい。(阿部)
前日の演技を振り返り「一瞬の気の緩み」により全日本の道を閉ざさないために「1個ミスをしてもそこで止められるように滑り切ろう」と意気込んだ小林建。
『EL CHOCRO』にのせて大人の世界を演出した。冒頭の3ルッツを危なげなく成功させ、続く2アクセル、3フリップ+2トゥーループの連続ジャンプも決めしっかりと流れを作る。中盤のステップは曲の世界感を上手く表現しセクシーな振り付けで会場のファンを魅了。終盤にかけて3トゥーループ、3サルコウなど安定したジャンプで確実に一つ一つの技をクリアしていき、滑り切った小林建の表情は達成感に満ちていた。119.97点でFSの自己最高得点を更新し、本人は成長を実感した半面、「まだまだ100%の演技ではないので、もっと上を目指してモチベーションを高くして頑張りたい」と話した。
総合順位は5位。12月に武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される全日本選手権に出場が決定した。「自分を見失っては負けだと思うので、自分は自分で、周りを気にしないで最後まで楽しんで滑りたい」と目標を掲げ、約2ヶ月に迫った大舞台での活躍を誓った。(岡崎)
村上大介(陽進堂)、佐藤洸彬(岩大)らが参戦し、非常にハイレベルな展開となった今大会。3アクセル、クワドジャンプなど、高難易度のジャンプを成功させる選手が増え、ジャッジスコアも跳ね上がった。そんな中、ルーキーの小林建が「らしさ」を見せ、全日本選手権への出場を決めたことは快挙と言えるだろう。村上の後の演技となったSP、実力者揃いの最終グループとなったFSどちらも臆することなく実力を発揮した姿は、シニアとして経験を積んだ半年間が大きな自信となっているように感じた。12月、国内最高の舞台で、勢いのある演技が見れるだろう。
そして、年明けに行われるインカレには男子3人、女子1人が出場。男子は団体優勝を狙う。
選手コメント
宮田大地
ー今のお気持ちをお願いします
終わっちゃったなぁみたいな感じですかね。
ーSPを振り返って
6分間(練習)は結構良かったんですよね、体は動いていて。滑走順が後でちょっと時間が空いて、本番のリンクで滑ったら全然氷が掴めなくて、ふわふわしておました。やばいなって思ってました。コールされる前ですね。ちょっとやばいなって。
ー演技をしてみて
あっという間にふわふわして終わってましたね。
ー緊張は
緊張は…してないかな。したかな、ちょっとしました。周りがちょっとピリピリしてたんですよね。だからしましたね。
ー「ふわふわ」というのは緊張からでしょうか
自分の実力不足、自分の技術不足ですかね。もうちょっと滑り込んでおけば絶対大丈夫だったかなと思います。そのふわふわ感は。
ーショートが終わって9位と全日本ボーダーでしたが
フリーが勝負だなっていうのは分かっていたので、気負わないようにしようと思っていました。気負ってるんですかねこれは(笑)。
ー一晩明けて感覚は
朝は全然大丈夫でした。普通に元気に滑ってました。全然問題なくて、良かったなぁって思いますよね。
ーフリーの演技を振り返って
最初からなんか足がカクカクで、氷に力が伝わらない。かっさかさみたいな。6分間練習が終わって、ちょっと時間置いて滑ると違ったなと思います。それはまあ滑り込み不足っていうのがあると思いますね。練習不足です。自分の実力不足です。
ー腰の具合は
ちょっと痛いですけどね、みんな何かしらけがを抱えていますし。
ーフリーでは腰を抑える場面もありました
試合のときはなんか痛かったかな。試合終わってからが痛かったですね。でもいつもよりは張ってたかなというくらいで、全然跳べないって程ではなかったですし。関係ないかなと思いますね。
ーフリップジャンプはエッジエラーをとられました
フリップ嵌まらなかったですね全然。普通に好きなジャンプですけど、でも今回の試合は全然嵌まらなかったですね。
ー年明けのインカレが迫ります
出ますよ。総合優勝したいです。
ーインカレに向けて
頑張ります。練習かな、練習を頑張ります。
2年ぶりの全日本出場とはならなかった宮田
渡邉直弥
ー昨日のショートの演技を振り返って
楽しいは楽しかったです。楽しいのと、でもやっぱりスポーツなのでうまく行かない部分もあったんですけど、久し振りに試合に出たいと思ってショートを滑れたのでよかったかなと思います。
ー新プログラム、新衣装で臨む初試合となりました。「Uptown Funk」はどういった思いで選曲されましたか
本当はずっとこの曲を使いたくて。でも自己満足で終わってしまうと思ったので、この曲を使うことで周りから変だと言われてもそのような意見を払拭できる実力になってから使いたいなと思っていたんですけど、あまりにも今シーズン楽しくなくて。楽しくしたいと思っていたところで先生にも曲を変えると言われたので、1発目にこの曲を出して採用していただきました。
ースケートリンクの感触はいかがでしたか
悪くはなかったです。とても滑りやすいリンクでした。
ーかなりアップテンポな曲を採用されましたが、曲に合わせて工夫した点などありますか
実力ではこの曲をやるのに値していないと思っているので、曲負けしないように気持ちやスケートだけでもしっかりやろうと意識しました。
ー観客を引きつけるパフォーマンスや仕草も多く取り入れられており、歓声が上がっていたように感じました。
皆さんが優しいんだと思います(笑)。
ー昨日の改善点は
サルコウのミスはあまりしていなかったので、初めてこっちに来て転んでしまって勿体無かったなと思うし、スピンも全体的に勿体無いミスが多かったので、大きいミスというより当たり前のことを当たり前にできていないので、そういったところを改善していきたいです。
ーフリーの演技では最初と最後のジャンプで転倒してしまいましたが、その他はまとまっていた印象を受けました
まとめたんですけど点数がうまく出ないので。得点が出てからすごく落ち込みました。
ーショートとかなり違った曲調ですが、「オペラ座の怪人」を滑る際にイメージしたことはありますか
男役を演じるとかではなく、ストーリーを演じたいと思っていて。それで衣装も結構工夫しています。
ー仮面の振り付けが取り入れられていましたが、気に入っている振り付けはありますか
ステップ前の仮面の振り付けがすごくポイントになっていると思います。
ー演技前、コーチとはどのようなお話をされましたか
いつもできているんだから、いつも通りやれば大丈夫と声をかけてもらいました。
ー今大会を通じて、スピン、ステップの精度という点ではどうですか
最近すごく良くなくて。靴も前のものに戻したりして、2週間ですごく良くなってきて、スピンのスピードも回っていて前より速くなっていると感じていたんですけど、点数には結びつかなかったので残念だなと思ったんですけど、今後頑張っていきたいです。
ー点数に結びつく演技のためにどのような練習を行なっていきたいですか
一つ一つ根本から見直さないといけないと思うので、その繰り返しだと思います。
ー東日本選手権ということでかなり大規模な大会でしたが、雰囲気はいかがでしたか
緊張は無かったですね。自分がやるべきことをやるだけかなと思っているので。こうやって大きいところでやらせて頂くのは有り難いなと思って演技できたと思います。
ー次戦に向けて意気込みをお願いします
まだ自分の中で次というのが思い浮かばなくて。次もやっぱり一番は楽しく滑れたらいいなと思います。
渡邉のSPにはその日一番の歓声が送られた
小林建斗
ーSP前のコンディションなどいかがでしたか
演技の前は東京ブロックに比べて緊張感はあったんですけど、いい感じの緊張感で、自信を持って滑ることができたんですけど、2本目のフリップの転倒で最初のジャンプが綺麗に着地できたことで少し気が緩んでしまって、得意技なのにそこで失敗してしまったことをすごく勿体ないなと思いました。悔しかったんですけど、その他の要素がいつもよりよくできて加点も貰えたので最終グループに残らせてもらえて、運も付いていたのかなと思います。
ー先週の東日本インカレでは台風の接近で中止となりましたが、それからどのようにモチベーションを保ちましたか
個人的には試合が無くなったことを前向きに捉えていて、その前の週にも埼玉県の国体予選の試合があったので、もし東日本インカレがあったら3週連続の試合になって精神的にも身体的にもきつくなると思ったので、ここでリラックスして臨めたことが今回の試合までの数日間のモチベーションを高めてくれて、しっかり集中して練習することができました。
ー今回は山梨での試合になりましたがリンクや会場はいかがでしたか
公式練習や6分間練習でなるべく自分の気持ちに余裕を持つように観客席を見回したりしたんですけど、東京ブロックとは違って全日本に出たいという人たちの思いとかもあって全体的にピリピリしていて、これが東日本なんだなと思いました。
ーFSの演技前はコーチとどんなお話をされましたか
6分間がとても良かったので、目の前にある要素を1個ずつ丁寧に先のことばかりを考えないで落ち着いて滑りたいねということを話しました。
ー初の東日本ということで滑りに緊張は出たりしましたか
みんなに「緊張してたんじゃない?」ってことを言われたりしたんですけど、個人的にはのびのびと滑ることができたし、今日のFSも東京ブロックとはまた違う良い緊張感を自分で持ったまま滑ることができて、演技が終わった後も疲労感もあまりなくて、2日間とも100点とは言えないけど良いスケートができたんじゃないかなと思っています。
ーSPでステップやスピンはいかがでしたか
スピンが3つのうち1つを取りこぼしてしまったのが非常に勿体なかったし、ステップもレベル3なんですけどまだ今シーズンに入ってからは2のままだったので、全日本までにしっかり練習して採点のレベルを取りたいなと思っています。
ーSPの反省を受けてFSに生かしたいと思ったことはありましたか
一瞬の気の緩みが全日本に行けるか行けないかというのに繋がってしまうので、気を抜かずに集中して1個ミスをしてもそこで止められるように滑りきろうと思っていました。
ーFSは最終グループでの滑走でしたが、思ったことなどありますか
色々な人に最終グループだねって言われたんですけど、自分はそれを気にしていなくて、最終グループに残りたいという思いで最初から臨んでいたので、想定内というか流されるということもなくて、大丈夫でした。
ーコンディションは前日と変わらず良い感じでしたか
そうですね。落ちることも無く技術も全然問題無く、大丈夫そうでした。
ーFSのジャンプの精度はいかがでしたか
2本目のフリップは危ないなと思ったんですけど、要素を東京ブロックから落として確実にミスをしないよう組んだんですけど、最初のルッツから最後のジャンプのほうまで中々ずっしりとした良いジャンプがたくさん跳べたので、加点もそれなりに貰えました。
ー中盤リズミカルなダンスなどを織りまぜたキレのある演技でしたがそれについてはいかがでしたか
シニア1年目なので、1年生だけど大人っぽい演技を皆さんに見せていきたいと思ったので、ステップの踊る部分は貫禄を見せるくらいの色っぽさでやろうという思いがあります。
ーFSは119.97点という高得点でした
高校3年生の時の国体でFSがノーミスで点数が114点だったんですけど、その時よりも要素を落としてベストスコアを5点更新できたので、滑りやダンスの質がその時よりも成長しているんだなと思ったんですけど、まだまだこれは自分の100%の演技ではないので、もっと上を狙ってモチベーションを高くして頑張りたいと思います。
ー今季これまでの滑りを振り返っていかがですか
夏の試合から全体的にSPは安定感があってできてきたんですけど、FSが崩れることが多かったので、今回も演技に入るまでは失敗したらどうしようという考えもあったんですけど、ここまで来たら迷ったら負けと思ったので吹っ切れて緊張も良い緊張のまま滑ることができました。
ー次は全日本選手権、世界で戦う選手と滑ることになりますがそれについてはいかがですか
今までの試合とは比べものにならないくらい緊張すると思うんですけど、自分を見失っては負けだと思うので、自分は自分で周りを気にしないで最後まで楽しんで滑りたいです。
ー全日本ではここを見て欲しいという部分を教えてください
SPとFSでは全く世界観が違うので、SPの踊りのところもアップテンポで楽しく踊っていきたいし、FSも大人っぽく色気がある感じで踊っていきたいけど、SPとFSを合わせて共通してジャンプを、全日本のジャッジの方や観客席の方にいっぱい見てもらって、少しでも有名になりたいなと思っています。
6分間練習から好調を感じさせるジャンプを連発していた小林建
小林諒真
―SPの演技を振り返って
公式練習でノーミスをして調子いいなって思ってたんですけど、それが多分気持ちが浮かれていましたね。コンビネーションが抜けたのがあったので、でもそれ以外はきっちりできたのでそこは良かったかなと思います。
―シニアでの東日本選手権は初出場となりました
大学生の先輩が多くて、東インカレとかとあんまり変わらない感じでできました。
―SPはプログラムを昨季の『sing sing sing』に戻されました
『River flows in you』はあんまり成績とかジャンプとかが入らなくて、それなら去年の方が点数取れてたので戻そうと思って。
―『sing sing sing』のプログラムとしての印象は
踊る曲だと思ってるので、苦手なんですけど、頑張っていかないとなって思ってます。
―腰の痛みはいかがですか
東インカレの前にもう一回転んでやっちゃって。付け根の骨なんですけど。試合あったら痛み止め飲んで強行で出ようと思ってたんですけど、無かったのでその分休めて。今はほとんど痛みはないんですけど、ブロックの前からけが続きで練習不足が出たのかなと思います。
―練習不足というのはご自身で感じられていた
そうですね。体力が本当にもたなくて。疲れがずっとでちゃったので。
―緊張は
すっごい緊張しました。
―フリーの演技を振り返って
やっぱり後半のルッツが入らなかったのが悔しいですね。あとはまあまとめられたかなと思います。
―ショートからきっちり切り替えてきたなという印象がありました
ショート終わってから、ゆっこちゃん(藤澤亮子・文4)とか他大の先輩とかからいろんな励ましの声を頂いて、やっぱりインカレもこの試合で懸かっていたので行きたいなと思いました。あとはゆっこちゃんから「ネガティブ発言したらもう一緒にいない!」って。「応援しない!」って言われたので(笑)。そこから禁止にしました。
―普段からネガティブなんでしょうか
生粋のネガティブです(笑)。悪いことあったらすぐ落ち込んで。誰にも言われなかったらずーっと落ち込みます。
―小林建選手の演技をご覧になって
すごいなあって(笑)。緊張していたと思うんですけど、まとめて、全日本に行ってくれたので。全日本頑張って、インカレでもっと頑張ってもらって、インカレでは団体優勝目指したいです。
―SPは今後どちらを使って
迷ってます…。
―インカレに向けて抱負を
団体優勝がしたいです。
―個人での目標は
もうけがをしないで(笑)、インカレに臨めるように頑張ります。
けがに苦しむ小林諒もインカレでの巻き返しを誓う
フォトギャラリー
- 初の全日本出場を決めた小林建
- 小林建SP
- 宮田SP
- 腰に手を当て苦しそうな表情を見せたFS
- 小林諒SP
- 演技後は少し苦しそうに手をついた
- 新プログラムを笑顔で滑った渡邉
- 渡邉FS