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【アメフト】秋季リーグ戦最終節対日大 王者日大にアップセット!リーグ3位で東京ボウル出場へ

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【アメフト】秋季リーグ戦最終節 対日大 王者日大にアップセット!リーグ3位で東京ボウル出場へ

2017秋季リーグ戦
2017年9月2日(土)
横浜スタジアム

前節、早大に敗れ、甲子園への道が閉ざされた法大。最終節で相見えたのは優勝を決めた宿敵・日大。序盤から王者を相手にリードを奪うと、順調に得点を重ね、リードを広げる。第3Qで逆転を許すも、試合残り2分を切って高津佐がTDを決め再逆転。王者相手に勝利を飾り、3年連続でリーグ戦を3位で終えた。また、関西リーグの3位と対戦する東京ボウルへの出場が決まり、春季オープン戦で完敗を喫した京大との再戦が決定。有終の美として春の借りを返せるか。

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最後のリーグ戦を終えた4年生の集合写真

試合結果

トータル試合結果

26 7 1Q 0 23
12 2Q 7
0 3Q 13
法政大学 7 4Q 3 日本大学
 
Q 時間 ポジション 選手 得点方法 TFP
1 5:57 RB 桑原進之助(営4) TD
2 10:15 WR 高津佐隼矢(キャ3) TD
2 11:15 セーフティ
2 12:00 K 三宅俊介(キャ3) FG
4 10:55 WR 高津佐 TD

戦評 

前節で甲子園ボウルへの道は閉ざされたものの、今シーズン無敗の日大を全勝で甲子園ボウルに行かせないためにも、勝利したいところだ。

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試合前の選手たち

法大側のレシーブで始まった第1Q。序盤からチームの中心的存在であるWR別府紘行(文4)が負傷するなど不安な立ち上がりとなった。しかし、日大に攻撃権が移った直後、DB西山孟(理工3)がインターセプトし、流れを手繰り寄せる。その後も順調に1stdown を更新し、2nddown3で残り10yard地点、RB桑原がエンドゾーンにボウルを運び、TD。先制点を日大から奪うこと成功した。
このまま流れに乗りたい第2Q。しかし、第2Q開始直後、日大にまかさのTDを決められ、同点に追いつかれる。その後は日大のパスが通り始め、1stdown を獲得して行く。流れが日大に向くかと思われたが、相手がFGに失敗したことを機に、再び法大に波がやってくる。勢いそのままに敵陣に攻め込み、安定して1stdown を更新していき、最後はQB野辺歩夢(キャ3)からのロングパスをWR高津佐が見事エンドゾーンでキャッチし、TD。法大観客席を沸かせた。
日大の攻撃になっても、法大の勢いはとどまることを知らず、セーフティーによりまたもや、法大側に点が入る。オフェンス陣だけでなく、ディフェンス陣も活躍を見せた。攻撃権が法大に移り、再びチャンスが回ってき、敵陣33yard地点から法大はキックを選択。それをK三宅が見事決め、14ー7で法大リードで前半を終えた。

日大レシーブで試合が始まった第3Q。しかし、前半と打って変わり日大オフェンスに火がついた。2つのTDを決められ、逆転を許す展開となる。その後、法大のオフェンス陣も必死に攻撃を仕掛けていくものの、上手く機能せずこのQを無得点のまま運命の第4Qへと望む。 
第4Qに入っても攻撃の手を緩めない日大。FGで追加点を挙げ、19-23と着実に点差を離されていく。その後相手のキックオフリターンを掴んだ桑原の好リターンにより、敵陣43ydsから攻撃をスタート。勝利に向けて、進軍したい法大だが、相手の激しいディフェンスに阻まれ、チャンスを掴みきれないまま時間が経過していく。この後も、日大オフェンスに進軍を許し、この状況を打破したい法大であったが、ここでこの試合最大のチャンスが訪れた。日大のファンブルロストにより攻守交代。

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攻守交代に沸くディフェンス陣

敵陣2ydsのTD目前の位置で攻撃権が回ってきた。しかし、3rddownまで硬いディフェンスを破れず、あっという間に4thdownとなった法大だが、ここでギャンブルを選択。野辺からのパスを高津佐がキャッチしてTD。ギャンブルに成功し、再びリードを得た。残り時間1分を切り、後がなくなった日大は大きく前進するため、果敢にロングパスに挑むものの、このパスを藤田廉三郎(国3)が勝利を確信させるインターセプト。このまま試合終了となり日大に2年連続の勝利を飾った。

最終節を終え、リーグ戦3位となり、今年も甲子園ボウルへは進めず悔しい思いをした法大。しかし、東京ボウルへの出場を決め、春に敗北を喫した京大と再び対峙する。法大オレンジ全員の最高のパフォーマンスで東京ボウルに臨んでほしい。(高橋歓菜、杉本ひかり)

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ホームカミングデーで詰めかけた観客へ深々と頭を下げた選手たち

選手コメント

小山克成主将

―試合を振り返って
そうですね。やっぱり日大が相手なので伝統がありますし、甲子園に行けない中で、勝ちたいなという一心で頑張ってきました。そういう意味でチームの底力が出たかなと思います。今は凄くいい気分です。

―リーグ戦の総括をお願いします
徐々に成長できたなとは思っています。最初の中大戦でつまずいてしまったときに、めげずにみんながしっかり成長しようという思いを持って取り組んでくれたからこそそのあと勝つことができたかなと思います。そのあと早稲田には負けてしまったんですけど、そういう意味でうちのエースQBがいなくなった後でも頑張って、強豪に2試合勝てたというのは正直とても大きいと思います。

―モチベーションを保つのが難しい2週間だったかと思われます。チームの雰囲気は主将から見ていかがでしたか
チームの雰囲気はそんなに悪くなかったんですけど、どうしても4年生の半分くらいはモチベーションの低い選手がいたかなと思います。それでもいざ練習しているとやっぱりフットボールが好きだし、相手が日大ということもあるので頑張ろうと思ってくれて、それで頑張れたので今日は勝てたと思っています。

―日大に勝てた要因は
僕としてはキックですね。キックオフのリターンが最後のTDにつながったので、キックが大きかったなと思います。

―3年ぶりの東京ボウル出場となります
(当時)全く関西のチームと試合をしたことがなくて、いざやってみたら凄く全員大きくて、体重もあって速くて。全然関東にはいないようなチームだと感じたのを覚えています。当時は立命館だったんですけど、今年の京大も同じようにフィジカルが大きくて1対1が強い印象があるので、そういう意味ではもう一度僕たちの原点であるフィジカルに立ち返って、しっかりとまずは身体というところで当たり負けないようにしていきたいと思っています。

―春のオープン戦以来となる京大の印象は
凄くフィジカルというところと、「より1yds奥で止めよう」、「1プレーごとに前へ行こう、止めよう」という気持ちが凄く強かったので、そこで僕たちも気持ち負けしないように、僕たちも1ydsにこだわってやっていけるように、あと2週間頑張っていきたいと思います。

―引退が伸びましたが率直なお気持ちは
今日引退かなとも思ったんですけど2週間伸びたのでこれをポジティブに考えて、アメフト選手として最後のギリギリまで成長していいプレーができるようにあと2週間頑張っていきたいですね。

―次に向けて
僕たちのチームは試合を重ねるごとに成長していくので、最後1年間の集大成として京大戦でフィジカルファンダメンタルに基づいてプレーして、最高に格好いいプレーで勝ちたいと思います。

三輪谷至朗

―今日の試合を振り返って
オフェンスリーダーなんですけど、オフェンスがそんな上手くいかなくて、ディフェンスに助けられました。あと終盤に(高津佐)隼矢に助けられたというのが一番ですかね。勝ってよかったです。

―早大戦から改善したことはありますか
早稲田戦で負けて優勝が無くなって、チームとしてはそこでちょっと落ちてしまったというのがあったんですけど、結局、僕らはフットボーラーとして成長することを一番に掲げているので、この次の試合もどうなるかわからないけど最後までやってやろうという気持ちで臨みました。

―日大の全勝を阻止しました
日大もフルメンバーで来ていなかったのもあるんですけど、単純にフットボールのゲームで勝てたということは嬉しいですね。

―秋季リーグを振り返って
いろんな学びがあったシーズンだとは思っています。まだ終わっていないですけど、負けたり上手くいくときがあったりQBやいろんな人ががけがしたり、挫折を乗り越えてここまで来れました。最後勝てて次があるというのが一番嬉しいというか、学びがあると思います。最終的にはよかったんじゃないかと。

―三輪谷選手個人としてのよかった点はありますか
シーズン通しては、第2節の中大戦で佐藤くんというすごいDLに圧倒されて2週間くらい落ち込んだんですけど、そこからやっぱりいろいろ自分を見つめ直すというか自分のどこが弱いとかそういうのを改善できたのでそこはよかったかなと思っています。

―今後後輩たちに期待することはありますか
フットボールの能力はすごく高いと思うんですけど、規律の面とかフットボーラーとしてのありかたというのがまだちょっと弱いかなと。選手としては優秀だけどチームとして、チームを引っ張っていく人材がいるかと言われるとまだわからない、微妙な部分があるのでそこを突き詰めて頑張っていってほしいです。

徳山翔輝

ー今日の試合を振り返って
ディフェンスは止めたいところで止められて、相手のタッチダウンを最小限に抑えられたので本当にいい試合だったと思います。

ー早稲田戦から今日の試合まで何を意識して練習に取り組んできましたか
優勝がなくなったなかでもメンタルを保つことを考えて練習していました。

―試合前のミーティングではどのようなお話がありましたか
優勝したチームにこそ勝ってやろうということを話し合いました。

―今日のチームの雰囲気は
序盤でオフェンスがタッチダウンを取ってくれたので勢いに乗れたのが良かったなと思います。

―日大オフェンスの印象は
タイミングパスがすごく決まるチームで練習量の多さが感じられる試合でした。

―3Qは苦しい展開が続きました
3年LBの寺林(翼・文3)がよく盛り上げてくれたなと思います。LBの支柱としてメンタル、プレー共に引き上げてくれました。

―今季を振り返って
ディフェンスは最初はパスなどで厳しい部分もあったと思うのですが、最終的にはDBがすごく上手くなったのがディフェンスとして一番良かったところだと思います。

―リーグ3位という結果について
純粋に悔しいですね。やっぱり優勝を狙って社会人に勝つという目標のもとで練習してきたので悔しいんですけど、最後にこうやって優勝チームに勝つことができたのは楽しかったです。

―後輩に期待すること
思いっきりやれということです。

―春季オープン戦で敗戦した京大との再戦となる東京ボウルに向けての意気込みを
圧倒したいと思います。春に負けた相手なのでしっかり戦って勝ちたいと思います。

三宅俊介

―リーグ戦最後の試合を終えて
4年生に勝って終わって欲しかったので、そこで自分の仕事っていうのは、しっかりできたかなと思います。

―第2Q終盤間際に見事、FGを決められましたが、その時は心境はいかがでしたか
前節、自分のミスで流れが悪くなってしまったので、あそこでロングのFGを決められたのはチームのモメンタムに持っていけたかなと思ったので、本当に良かったです。

―2年連続日大に勝利することが出来ましたが
相手が本気で来てなかったというのも、今年はあるんですけど、でもやっぱりどんな相手でも、今年甲子園ボウルに出れる日大に絶対勝つというのをチームにとっての目標にして最後しっかり戦えたんで、来年もしっかりリーグ戦で勝てるような取り組みをしていきたいです。

―来年に向けての課題は
今、新しい新体制になってから、ファンダメンタル、フィジカルっていう部分を強化していっています。その取り組みというのをしっかりやり続けることによって、チームの方針というのを信じて全力で全員で取り組んでいければ、必ず勝ちにつながると思うので、その取り組みを信じてやっていきたいです。

―今年1年、アメフト部はチーム改革というのを取り組んでこられたと思いますが、その中でご自身の成長、または変化したところはありますか
やっぱりフィジカルに対しての意識っていうのは、チーム方針で変わったように、大きくなっていてますね。それで、チームも自分もフィジカルがアップ出来たというのは、今年の改革で1番の収穫だと思います。

―3年ぶりの東京ボウル出場ということですが
春戦った京都大学ともう一度出来るということで、リベンジをかねて絶対勝ちたいなと思います。

―4年生に向けて一言お願いします
4年生には3年間お世話になっているというのもあって、最後笑って終わってほしいなっていう部分があるので、また勝利に貢献できるように、自分は全力でやるだけなので、それを4年生に伝えたいです。

別府紘行

―今日の試合を振り返って
結果では勝てましたが、内容ではパワーで圧倒されたり、スキルや技術面でも相手が強かったので、内容的には高津佐の一人勝ちという感じです。

―第4Q序盤まで逆転されていましたが
最後の高津佐のプレーや野辺のプレーについては託すしかなかったです。最後のシチュエーションは信頼しきっていたので大丈夫だと思っていました。

―日大に2年連続での勝利でしたが
自分達の代で勝てるとは思っていませんでしたが、勝てたのは今までやってきたことの積み重ねかなと思います。

―リーグ戦を振り返って
色々あったと思いました。最後の日大戦で自分のベストパフォーマンスが出せなかったのが少し悔いが残ります。

―東京ボウルに出場されますが
京大は春にも負けているのでその借りを返したいです。あと1試合できるので、試合をやるからには全てぶつけていきたいです。

―ファンのみなさんに向けて
小さい子達も写真を撮ってくれたりして、凄く感謝しています。東京ボウルもファンの皆さんに応えられるように良いパフォーマンスするために自分の調子も上げていきたいと思います。

―東京ボウルに向けて
春は相手のところに行きましたが、今回はこっちに来てくれて、その分調整しやいすいと思うので、しっかり春の借りを返せるようなつもりでやっていきます。

桑原進之助

―今日の試合を振り返って
個人的に決めてたテーマが「楽しむ」ということだったので、今まで日大戦って1秒も出たことなかったんですけど、今年は楽しめた結果が、今日の結果に繋がったなと思います。

―チームとしては
1週間前の早稲田に負けてからの雰囲気が最悪やったんですけど、そこからコーチ陣だったり、同期の子だったり、色々みんなで持ち直して、勝ってトーキョーボウルまで行くっていうメンタルでみんなやってたんで、勝ってトーキョーボウルに行くことが決まったんで良かったです。

―意識していたことは
相手のクックっていう選手がおるんですけど、中高一緒で、あいつより目立ったろと思ってて、それはたぶん叶ったんで、よかったです。

―3位という結果については
QBの馬島が怪我したし、春の結果から考えても、今年革命みたいな感じの年やったんで、色々体制が変わったりして、春は日本一厳しいかなと思ってて。でも結局日大にも勝てたんで、確実に成長できたかなと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 09252 R最後のリーグ戦を終えた4年生の集合写真
  • DSC 05382 R野辺は最後までらしさを見せた
  • DSC 07042 Rリターナーとしての役割をしっかりと果たした別府・南河
  • DSC 06122 R寺林の存在感は増すばかりだ
  • DSC 06492 Rハイタッチを交わす利根川・三宅
  • DSC 08032 R相手ディフェンスをかわしながらボールを運ぶ
  • DSC 09142 R勝利の立役者である高津佐
  • DSC 09192 R大観衆が選手の背中を押した

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