【ラグビー】第6回関東大学オールスターゲーム2018 リーグ戦選抜対対抗戦選抜 法大から中村翔、奈良が出場‼リーグ戦選抜BK陣を引っ張る‼
第6回関東大学オールスターゲーム2018
対対抗戦選抜
2018年6月24日(日)
秩父宮ラグビー場
24日、秩父宮ラグビー場で、第6回関東大学オールスターゲームが行われた。メインゲームとして、リーグ戦選抜対対抗戦選抜の試合が行われ、法大からSH中村翔(経3)とSO奈良望(社4)が出場した。中村翔はボールを素早く展開し攻撃のテンポを作った。奈良はけがによる負傷退場でわずかな出場となったが、SOとしてリーグ戦選抜BK陣の攻撃を組み立てた。対抗戦選抜だけでなく、秋に戦うリーグ戦選抜のメンバーにも法大の強みであるBK陣の攻撃を見せつけた。なお、試合は24-66で対抗戦選抜が勝利した。
試合結果
トータル試合結果
24 |
19 |
前半 | 24 |
66 |
---|---|---|---|---|
5 | 後半 |
42 |
ポイント詳細
3/1 | T | 4/6 |
---|---|---|
2/0 | G | 2/6 |
0/0 | PT | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:タナカ(流)、アマト(大)2/タラウ(大) G:大矢(大)(2) |
※前半/後半
※ポイント詳細、メンバー交代は公式試合記録による
リーグ戦選抜メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 大学 |
---|---|---|---|
1 | PR | 古畑翔 | 大東文化大 |
2 | HO | 金子恵一 | 中大 |
3 | PR | 藤井大喜 | 大東文化大 |
4 | LO | 中村匡汰 | 東海大 |
5 | LO | タラウ・ファカタヴァ | 大東文化大 |
6 | FL | 湯川純平 | 大東文化大 |
7 | FL | 粥塚諒 | 流通経大 |
8 | NO.8 | アマト・ファカタヴァ | 大東文化大 |
9 | SH | 北原夢馬 | 流通経大 |
10 | SO | 大矢雄太 | 大東文化大 |
11 | WTB | 土橋永卓 | 大東文化大 |
CTB | 眞野泰地 | 東海大 | |
13 | CTB | タナカ・ブランドン・ムゼケニエジ | 流通経大 |
14 | WTB | 望月裕貴 | 東海大 |
15 | FB | 桑江淳太郎 | 流通経大 |
16 | Re | 井上雄太 | 流通経大 |
17 | Re | 柴﨑冴亮 | 大東文化大 |
18 | Re | 中野幹 | 東海大 |
19 | Re | 山極大貴 | 専大 |
20 | Re | 河野大地 | 東海大 |
21 | Re | 中村翔 | 法大 |
22 | Re | 奈良望 | 法大 |
23 | Re | ヴィリアメ・タカヤワ | 流通経大 |
交代選手
時間(分) | 退 | 入 |
後半0 | 金子(中) | 柴崎(大) |
後半11 | 大矢(大) | 奈良 |
後半11 | 北原(流) | 中村翔 |
後半22 | 古畑(中) | 井上(流) |
後半22 | 粥塚(流) | 河野(東) |
後半22 | 藤井(大) | 中野(東) |
後半22 | タラウ(大) | 山極(専) |
後半22 | 望月(東) | ヴィリアメ(流) |
後半27 | アマト(大) | 粥塚(中) |
後半34 | 奈良 | 大矢(大) |
※(大)=大東文化大、(東)=東海大、(流)=流通経済大、(中)=中大、(専)=専大。CTB眞野(東)は背番号なしでプレー
関東大学春季大会Bグループ 星取表
早 大 | 筑波大 | 日体大 | 法 大 | 中 大 | 日 大 | 勝点 | 順位 | |
早 大 | ●21-38 (3T3G) |
●22-32 (4T1G) |
○52-24 (8T6G) |
○69-0 (11T7G) |
○50-14 (8T5G) |
19 | 2位 | |
筑波大 | ○38-21 (5T5G1PG) |
○78-14 (12T9G) |
○68-15 (10T9G) |
○59-7 (9T7G) |
○38-26 (6T4G) |
24 | 優勝 | |
日体大 | ○32-22 (4T3G2PG) |
●14-78 (2T2G) |
●27-94 (5T1G) |
●10-31 (2T0G) |
●21-73 (3T3G) |
7 | 6位 | |
法 大 | ●24-52 (3T1G1PT) |
●15-68 (3T0G) |
○94-27 (14T12G) |
○47-28 (7T6G) |
○52-12 (8T6G) |
19 | 3位 | |
中 大 | ● 0-69 | ● 7-59 (1T1G) |
○31-10 (5T3G) |
●28-47 (4T4G) |
●31-55 (5T3G) |
8 | 5位 | |
日 大 | ●14-50 (2T2G) |
●26-38 (4T3G) |
○73-21 (11T9G) |
●12-52 (2T1G) |
○55-31 (9T5G) |
13 | 4位 |
※◯=5点、●=0点、△=2点。ただし、ボーナス点として勝敗関係なく、4トライ以上獲得したチーム、または7点差以内で敗戦したチームに勝ち点1を追加する。Bグループ優勝は筑波大。法大は早大との総得失点差数により3位
戦評
心配されていた雨も上がり、最高気温27℃と厳しい暑さのなかで行われた第6回オールスターゲーム。メイン試合として、リーグ戦選抜対対抗戦選抜が行われた。試合は24-66で対抗戦選抜が快勝した。
前半、リーグ戦選抜は外国人トリオが躍動する。LOダラウとNo.8アマト(ともに大東文化大)のファカタヴァ兄弟や先制トライのCTBタナカ・ブランドン・ムゼニケエジ(流通経大)ら個の力を見せつけた。一方、対抗戦選抜は組織力で対抗し、WTB竹山晃暉(帝京大)などがトライを奪い前半を19-24と対抗戦選抜リードで終えた。
後半キックオフを務めたSO奈良
迎えた後半。リーグ戦選抜はNo.8タラウが同点トライを奪い、24-24とする。リーグ戦選抜が勝ち越しを狙おうとした後半11分に、SO奈良望(社4)とSH中村翔(経3)が登場。オールスターゲームならではの豪華なリーグ戦選抜BK陣を引っ張った。奈良はキックオフのキッカーを務めたが、残念ながら試合途中で左足首を痛め負傷交代。わずかな時間の出場となった。中村翔はリーグ戦選抜の足が止まり防戦一方となる展開だったが、SHとしてFWのディフェンスに指示を出すなど、試合を統率した。
ボールを持ち出して素早い攻撃を仕掛けるSH中村翔
試合後、奈良、中村翔ともに「楽しかった」と述べた。7月中旬には対抗戦選抜に7人選出された帝京大との練習試合が控える。オールスターゲームとはいえ、実際に帝京大の選手と対戦した奈良は「肌で感じた強さをチームに還元したい」と力強く語った。
『昨日の敵は今日の友』。普段は敵となる他大主力選手たちと一緒にプレーした豪華な80分間に多くの観客が酔いしれた。来年は法大の選手がさらに選出されることを期待したい。
(文・写真=藤原陸人)
※『The Featured Hoseirugby Player』はございません。
選手インタビュー
中村翔(経3,SH)(FWにディフェンスの指示を出すなど、精力的にプレー)
―今日の試合を振り返って
レベルの高い選手と一緒にプレーできて、楽しかったです。
―メンバーに選ばれた感想は
まさか、自分が選ばれるとは思ってなかったから、選ばれたからには頑張ろうと思いました。
―試合前の意気込みは
リーグ戦の代表だから、リーグ戦選抜が勝てるようにプレーしようとしたことです。対抗戦選抜には負けれないという気持ちでした。
―奈良望(社4)選手のプレーを見て
けがしましたけど、同時に出場できて楽しかったです。
―SHとしてBKを統括する際に意識したことは
競っている状況だったので、突き放せたらいいなと思っていました。自分たちのチームも足が止まってて、ボールをなかなか動かせなかったです。
―印象に残った選手と印象は
大東文化大のダラウ・ファカタヴァ選手とアマタ・ファカタヴァ選手(ともに大東文化大)ですね。突破力が強いなぁと思いました。
―今後に活かせるようなプレーは
一緒にやってて、すごい素早く攻撃してて、スペースにボールを運ぶ意識があった。法大もスペースにボールを運ぶ攻撃をしていきたいです。
―対抗戦選抜の印象は
ダウンボール(※1)、オーバー(※2)などの細かいプレーの質が良かったです。一人一人が前に仕掛ける圧力が強かったです。
―島津久志監督から言われたことは
「頑張れ!」ということと、「けがしないように」と言われました。
―7月中旬に行われる帝京大戦に向けて意気込みを
法大の今の質では帝京大に通用しないので、残りの練習期間でしっかり突き詰めて、勝利したいと思います。
※1 ダウンボール…タックルなどで地面に倒された際、ボールを味方側に手放すこと。
※2 オーバー…タックルで倒されたあとにダウンボールした味方のボールを相手から守ること。
奈良望(社4,SO)(わずかな出場となるも、キッカーを務めた)
―今日の試合を振り返って
即席チームなので、いつもと違う選手と違う戦術がありました。お互いコミュニケーションが少なくて、やりづらいこともありました。しかし、一人一人が強くて前に攻められるので、そこはやりやすかったです。
―メンバーに選ばれた心境は
何で選ばれたのかなという気持ちが強いです(笑)。でも、選んでいただけたことはすごい嬉しいです。
―試合前の意気込みは
「SOで出場する」と言われていたので、流れるプレーを出来たらなと思ってました。
―けがの状態は
シンプルに痛いです(笑)!
―SOでリーグ戦選抜メンバーを引っ張ってみて
すごい安心できるメンバーでした。SOから外見ても「あぁー、豪華だなぁ~」という感じですね。
―印象に残った選手や、プレーは
CTBのタナカ・ブランドン・ムセケニエジ選手(流経大)ですね。いつも、自分たちが意識していることをサラッとこなしたりしています。体の使い方だったり、バネが違うなと思いました。
―対抗戦選抜の印象は
メンバーを見ても「ザ・オールスターだなぁ」と。リーグ戦もそうですけど、対抗戦のチームと戦うと、パスのスピード感や細かいところが意識できてて、レベルが高かったです。
―島津久志監督から言われたことは
「頑張れ!」と(笑)。あとは、「楽しんで!」と言われました。
―その言葉通り楽しめましたか
そうですね。結構リラックスしてできました。プレーは上手くいかなかったですが、楽しめてはいました。
―7月中旬に行われる帝京大戦に向けて意気込みを
今日帝京大の選手も対抗戦選抜にいたので、肌で感じた強さをチームに還元しながら、擦り合わせていきたいです。高いレベルで良い試合ができるようになればと思います。
フォトギャラリー
- 試合出場したSO奈良(左)とSH中村翔(右)
- 後半キックオフを務めたSO奈良
- ボールを持ち出して素早い攻撃を仕掛けるSH中村翔
- リーグ戦選抜の豪華なBK陣を引っ張ったSO奈良
- FW陣を指示するSH中村翔
- 相手の攻撃を伺うSO奈良
- 普段は敵の選手も今日は友達
- マネージャーとしてチームを支える佐藤唯(経3)さん(中央)と奈良、中村翔両選手。佐藤さんは試合の運営を手伝った