【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対東大2回戦 5回まで1点差の手に汗握る展開も、その後は打線が機能。8回コールドで危なげなく勝利!!
東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対東大2回戦
2019年5月5日(日)
法大多摩グラウンド
第1戦はまさかの敗戦となった東大戦。第2戦の先発を任されたのは尾崎海晴(社3)。法大打線は初回から鎌田航平(社3)の適時打などで先制するもその裏に4失点。5回まで激しい打ち合いになるも、6回以降は相手の守備の乱れや打線が機能し10点差をつけ勝利した。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 2 | 1 | 3 | 2 | 0 | 3 | 2 | 4 | 17 | 16 | 2 |
東大 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0× | 7 | 12 | 7 |
※大会規定により、8回コールドゲームとなった。
(法大) 尾崎、○春−乘松
(東大) ●田中、萩野、楠ー中村
二塁打:大石智(5回、8回)、中川大(6回)、乘松(6回)
三塁打:鎌田(7回)
盗塁:鎌田(1回)、大石智(3回)、佐々木(4回)、中川大(7回)
併殺:土倉(3)-大石智(6)-鎌田(4)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 堀江悠介(経2) | 健大高崎 | 4 | 0 | 0 | 2 |
2 | (6) | 大石智貴(経4) | 静岡 | 2 | 2 | 0 | 2 |
3 | (9) | 佐々木勇哉(社4) | 花巻東 | 5 | 1 | 1 | 1 |
4 | (4) | 鎌田航平(社3) | 鳴門 | 4 | 2 | 2 | 2 |
4 | 前川陸(経4) | 法政 | - | - | - | - | |
5 | (3) | 土倉徳(社4) | 遊学館 | 4 | 1 | 1 | 1 |
6 | (7) | 堀皓貴(社4) | 鳴門 | 6 | 2 | 3 | 0 |
7 | (8) | 中川大輔(社3) | 日大三 | 4 | 4 | 3 | 2 |
8 | (2) | 乘松幹太(現4) | 新田 | 6 | 3 | 2 | 0 |
9 | (1) | 尾崎海晴(社3) | 鳴門 | 2 | 1 | 1 | 0 |
1 | 春翔一朗(経1) | 静岡 | 2 | 0 | 0 | 1 |
※通算打率は対戦カード終了時に掲載致します。
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
尾崎 | 2 2/3 | 8 | 1 | 1 | 6 | 14.21 |
春 | 5 1/3 | 4 | 7 | 3 | 0 | 4.01 |
戦評
第1戦で2014年春以来10季ぶりに東大に勝ち星を落とした法大。今季未だ勝ち点を落としていないがゆえに、第2戦は立ち上がりから試合展開が激しく動いた。
初回から1番堀江悠介(経2)が四球で出塁すると、続く2番大石智貴(経4)が犠打で送り、3番佐々木勇哉(社4)も四球を選ぶ。ここで4番鎌田航平(社3)の打席で、東大先発の田中恒輝が暴投。その間に堀江は三塁、佐々木が二塁へ進み、1死二、三塁の好機が訪れる。鎌田は田中が放った6球目を鋭く振り抜くと、その打球は右前適時打となり堀江が生還。続く5番土倉徳(社4)の中犠飛で1点を追加し、幸先良く先制に成功する。しかしその裏、東大打線も食らいつく。先発の尾崎海晴(社3)が2番山本倫太郎に中前安打で出塁を許す。その後2死まで追い込むも、4番以降に四球と3者連続で安打を許し、4失点。出鼻をくじかれる展開に。
その後2回に1点を返し、1点差とする。3回表は相手の守備の綻びにつけ込む。先頭の大石智が四球で出塁。その後盗塁を試み、成功。同じタイミングで相手投手が暴投。その間に大石智は三塁へ。続く佐々木の放った打球を二塁手中里一星が後逸。大石智が生還し、同点に追いつく。その後も佐々木がボークで二塁へ進塁し、鎌田が四球で出塁。土倉が右飛で倒れるも、6番堀皓貴(社4)の進塁打で2死二、三塁の好機を得る。7番中川大輔(社3)の打球が投手のグローブをはじき、中前適時打に。この間に佐々木、鎌田が生還。勝ち越しに成功する。
しかしその裏、1死から6番海老原樹が中前安打で出塁すると、すかさず盗塁し走者は二塁へ。そして7番中里の打球を二塁手鎌田が後逸。この間に走者が帰り、1点を返される。その後の打者を打ち取り2死とするも、続く打者に適時打を浴び失点。ここで尾崎が降板。二塁走者を背負い、春翔一朗(経1)が継投。代わり端に1番木村将貴に左中間に適時二塁打を浴び、逆転を許す。それでも、3回以降は春がテンポよく投げ込み、4回からは無失点に抑え、試合の流れを作った。
春の好投が試合の流れを変える。4回表、先頭の堀江が四球で出塁すると大石智の打席で相手投手が暴投。その間に堀江は二塁へ。大石智が犠打で送ると、続く佐々木が右前適時打を放ち、堀江が生還。再び同点に追いつく。その後、佐々木は盗塁し二塁へ進むと4番鎌田が四球を選び出塁。土倉が右飛で倒れるも、7番堀の左前適時打で鎌田が生還。堀の適時打で2回目の勝ち越しに成功する。前半を8-7と1点差で折り返す。6回は敵失などで好機を作り、6番堀、8番乘松幹太(現4)の適時打などで3得点。7回以降もだめ押しの6点を追加し、8回までに10点差をつけ大会規定により8回コールドで試合終了。第2戦はおよそ3時間の死闘を制し、勝ち星をあげた。
(記事:梅原早紀、写真:村井美咲)
今試合猛打賞の活躍を見せた中川大
選手インタビュー
中川大輔(今試合猛打賞の活躍)
ー今日の試合を振り返って
序盤自分たちが先制することができて、いい流れを作ることができたのですが逆転されてしまいました。投手が苦しかった分、野手が頑張った試合だと思います。
ー先発の尾崎選手について
今日尾崎は久しぶりの先発だったので、気楽にいけよと声をかけました。
ー今試合は全打席出塁だったが
全部ラッキーでしたね(笑)。ベンチからも「お前は今日ラッキーボーイや!」と言われていましたが、本当にその通りだとおもいます。昨日打てなかった分、今日は気合を入れて絶対に打とうと思いました。
ー3回も好守備を見せたが
そうなんですけど、失策もしてしまったので反省しかないです。もともと守備のために試合に出させて頂いてると思っているので、もっと練習します。
ー試合を重ねるにつれ下位打線も厚みを増しているが
東大戦が始まる前に乘松さんと2人でご飯を食べに行く機会がありました。そこで「自分たち2人でヒットをたくさん打ちましょう!」という話をしました。乘松さんも今日安打を打っているので、後ろの打席にも乘松さんがいると思い心強く思っています。
ー第3戦に向けて
東大に勝ち点を落とすわけにはいかないので、全員でプレーする気持ちで勝ち点を取ります。頑張ります!
春翔一朗(4回以降無失点に抑える)
ー今日の試合を振り返って
今日は途中からの投球だったのですが、試合のテンポを上げたいと思って頑張りました。
ー登板は予定されていたのですか
いえ、急に肩を作るようにと言われました。でも、ベンチに入った以上は投げられるようにはしていました。
ー大学リーグ戦で初勝利となりました
今まで勝てなかったので、素直にうれしいです。
ー3回以降の守備のテンポを作ったと思うが
自分は高校の時からテンポの良い投球というか、打たせて取るというのが持ち味でした。今回の試合ではそれを出せたのかなと思います。
ーこれまでのリーグ戦を振り返って
負けてる試合は全部自分の試合だったと思うので、チームに貢献できて良かったです。
ー第3戦に向けて
まだ勝ち点を落としてないので、次の東大戦もしっかり取って、優勝したいと思います。
フォトギャラリー
- 4回以降試合を立て直した春
- 安定した打撃を見せる堀
- 2打点をあげた乘松
- 大石智は2盗塁と走攻守の3拍子をそろえる
- 土倉は初回に犠飛を放ち、追加点をあげる
- 先制打を放った鎌田
- 中川大は猛打賞の活躍
- 堀は敵失の間に走り見事生還
- 先発尾崎は7失点とほろ苦い結果に