【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第7節 法政大1-1立正大 主導権握るもまさかの展開 上田綺世のゴールで何とか追いつき勝ち点1をもぎ取る
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第7節 法政大ー立正大
2019年5月29日(水)
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
リーグ戦8位と苦戦を強いられている法大。天皇杯から中2日で迎えた今日の試合は開始序盤から法大が主導権を握る。しかし、65分にコーナーキックから失点を喫する。その後、法大は上田綺世を投入すると75分、ディフェンスの背後に抜け出した上田がキーパーとの1対1を制し、同点に追いつく。試合はそのまま終了し、互いに勝ち点1を分け合う形となった。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 1 立正大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
57分 | 交代 | 法政大学 | 竹本→服部 | |
65分 | 得点 | 立正大学 | 今村晃 | 0-1 |
67分 | 交代 | 法政大学 | 佐藤(大)→上田 | |
74分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→紺野 | |
78分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 1-1 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
21 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルディスY | 2・0 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | 7・0 |
23 | DF | 関口正大 | 経済3・新潟明訓高 | 4・0 |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | 5・0 |
3 | DF | 高木友哉 | 経済3・法政第二高 | 7・0 |
26 | MF | 佐野晧平 | 現福3・清水エスパルスY | 1・0 |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | 6・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | 7・1 |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | 6・0 |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY | 4・0 |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | 7・3 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | 0・0 |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | 4・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | 7・1 |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージY | 6・0 |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY | 1・0 |
18 | FW | 上田綺世 | スポ3・鹿島学園高 | 7・2 |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | 1・0 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 18 | 7 | 6-0-1 | 16/2 | 14 |
2位 | 筑波大 | 17 | 7 | 5-2-0 | 12/4 | 8 |
3位 | 立正大 | 14 | 7 | 4-2-1 | 17/6 | 11 |
4位 | 駒澤大 | 13 | 7 | 4-1-2 | 10/13 | -3 |
5位 | 桐蔭横浜大 | 12 | 7 | 3-3-1 | 11/6 | 5 |
6位 | 順天堂大 | 12 | 7 | 4-0-3 | 8/6 | 2 |
7位 | 中央大 | 11 | 7 | 3-2-2 | 8/7 | 1 |
8位 | 法政大 | 10 | 7 | 3-1-3 | 6/7 | -1 |
9位 | 早稲田大 | 4 | 7 | 1-1-5 | 5/11 | -6 |
10位 | 専修大 | 4 | 7 | 1-1-5 | 6/20 | -14 |
11位 | 東洋大 | 3 | 7 | 1-0-6 | 5/10 | -5 |
12位 | 流通経済大 | 1 | 7 | 0-1-6 | 6/18 | -12 |
前期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月7日 | 中大 | ●1-2 | 山梨中銀スタジアム |
2 | 4月14日 | 早大 | ○1-0 | 中台運動公園陸上競技場 |
3 | 4月28日 | 順大 | ○1ー0 | 味の素フィールド西が丘 |
4 | 5月2日 | 桐蔭大 | ●1‐2 | 相模原ギオンスタジアム |
5 | 5月6日 | 流経大 | ○1-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
6 | 5月19日 | 明大 | ●0-2 | 味の素フィールド西が丘 |
7 | 5月29日 | 立正大 | △1-1 | 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 |
8 | 6月1日 | 筑波大 | 13:00 KO | 武蔵野市立武蔵野陸上競技場 |
9 | 8月4日 | 東洋大 | 18:00 KO | 法大城山グラウンド |
10 | 8月7日 | 専大 | 18:00 KO | 法大城山グラウンド |
11 | 8月10日 | 駒大 | 18:00 KO | NACK5スタジアム大宮 |
マッチレポート
天皇杯から中2日で迎えた今節。相手は昇格組でありながら現在3位と好調を維持する立正大。リーグ戦で勢いに乗れない法大の正念場となる一戦を迎えた。
前半立ち上がりは左サイドの高木友也を起点にシンプルに攻撃を組み立てると6分に竹本大輝が個人技で中央突破しファーストシュート。15分にも佐藤大樹がバイタルエリアでフリーになりシュートを放つ。法大はショートパスとロングパスを上手く使い分け、相手のマークを上手く剥がし、終始ボールをキープ。守備面では大西遼太郎を中心にボールを奪われてからのカバーリングを徹底し中盤を制圧。しかし、ゴール前で粘りを見せる相手に苦戦し、ゴールを奪えないまま前半を折り返す。
後半も序盤はポゼッションで優位に立つ法大が主導権を握る。選手間の距離感を上手く保ちながら相手のマークを上手く剥がしフリーでボールを受けチャンスを演出。しかし、なかなかゴールが奪えないで試合が進むと迎えた65分、一瞬の隙を突かれ先制点を献上する。人見拓哉のコーナーキックから今村晃に左足で合わされスコアは0-1に。「マークの確認はしっかりできていたが単純にマークが甘かった」と高木はこのシーンを悔やんだ。まさかのビハインドとなった法大は慌てて佐藤大樹に変えて上田綺世を投入。すると入った上田が仕事をやってのけた。75分、中盤でのルーズボールを佐野皓平が前線へ蹴り出すと前にいた上田が上手く背後に抜け出しキーパーと1対1に。この1対1を制し、試合は振り出しに。その後、途中から入った紺野和也も徐々にギアを入れ、立正ゴールに攻め立て、何度も決定機を演出するも2点目を奪えず。結局、両チームともに得点を奪えないまま勝ち点1を分け合うこととなった。
ここ数試合、立ち上がりの戦い方の改善はされたものの早い時間帯で得点を奪えず、逆に一瞬の隙を突かれ失点を喫する試合が見られる。しかし、前節まで先制点を許した試合で勝ち点を1つも取れなかった法大が今節で勝ち点を奪えたことは今後に向けた収穫となったはずだ。
次の試合は中2日で筑波大とのリーグ戦。未だ無敗で攻守ともに高いレベルを誇る相手にどんな戦いを挑むのか、ぜひ注目したいところだ。 (草野慧)
選手コメント
高木友也
―今日の試合を振り返って
試合の入りは良くてしっかり自分たちでボールを保持するという理想的なプレーはできましたが後半、セットプレー一本であっさり点を取られてしまったのは大きな課題だと思います。
―天皇杯から中2日での試合でした
試合翌日はリカバリーに当てて昨日はチームの統一事項の確認をメインで行ったので疲れは溜めることなく試合に臨むことができました。
―対戦経験があまりない立正大への対策は
ワンタッチでシンプルに背後に蹴ってきたりセットプレーでトリックプレーをしてくるのでその2点は特に警戒しようとチームとして心がけました。
―ポゼッションで意識したことは
常にボールを保持している人を起点に三角形をつくるポジションを取りました。また3バックは前節のリーグ戦、天皇杯と対戦相手が3バックだったので少しずつ慣れてきたこともあり上手く対応することができました。
―失点シーンを振り返って
マークの確認はしっかりできていましたが単純にマークの仕方が甘かったと思います。
―失点直後について
(上田)綺世がすぐに入って彼にボールを入れたらしっかり収めてくれるのでその後のセカンドボールと2次攻撃を意識しました。
―次に向けて一言
リーグ戦はなかなか勝てなくてなりよりも「勝ち」が重要となっているので勝つために何が必要かを一人一人考えていければと思います。
佐野皓平
ー今日を振り返って
リーグ戦で勝ててない中臨んだ天皇杯で、守備等の確認ができて勝利することができました。その流れを今日に試合に生かしたかったのですが、注意していたセットプレーで失点してしまいました。1点返すことはできましたが、それ以上は奪えなかったので、そこの力は今後身につけていきたいですね。
ー天皇杯に続いてのスタメン、求められたことは
守備と言うよりは攻撃の部分ですね。前線には強力な選手がいるので、自分の得意なパスや展開力を生かそうとプレーしました。
ー守備での意識したことは
チーム全体で球際や切り替えの部分は厳しくやろうという話になっているので、そこは最低限意識しました。また、(大西)遼太郎君が前に出て行くプレーが得意な選手なので、そのカバーを重視しました。
ー大西選手とボランチでコンビを組むが、攻守の決まり事や意識することは
基本的に遼太郎君は守備が得意なので、自分はビルドアップの部分で貢献しようと思っていました。
ースコアレスで試合を折り返す展開となったが、ハーフタイムの修正点は
どんどんシュートを打っていこうという所と、ゴール前でもっとアイディアを出そうという所です。あまりかたくならないでリラックスしようとも話しました。
ースタメンが続くがIリーグでの活躍がやはり大きいか
今まで2年半ほどずっとIリーグでやってきて、そこで(井上)平コーチに親身になって話を聞いていただきました。またIリーグの仲間たちが応援してくれることで、自分が応援されているという責任感が生まれました。その力が大きいですね。
ー得点シーンの振り返り
スピードもパワーもある(上田)綺世がいるので、アバウトなボールでも蹴っていこうかなと思っていました。本当にアバウトになってしまったのですが綺世が個人技で決めてくれました。綺世の強いところはそういう所だと感じているので、選手によって自分のプレーを変える所も磨いていきたいですね。
ー筑波大戦に向けて一言
三連戦の最後の試合、誰が出るのか分からない中ですが、自分の与えられたところで精一杯頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 今季初出場の服部
- コーナーキックのシーン
- 平山はフル出場
- 攻守で安定したプレーをみせた関口