【バスケ】第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対青学大 得点力に欠けるウィザーズ、これで5連敗
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 対青学大
2015年10月10日(土)
日本体育大学世田谷キャンパス
前戦で佐藤が復帰し新たな力が加わった。しかし得点の要である加藤寿一(文4)はまだ復帰できず、オフェンスに不安が残る。その分いかに失点を抑えるかがポイントになってくるこの一戦。
1巡目の青学大戦では19点差を追い付くことができたが、今試合は第1Qでリードを奪われるとそのまま最後まで差を埋めることはできなかった。これで5連敗。目標から遠のいているこの現状を、どう打開していくか。
試合結果
トータル試合結果
55 法政大学 |
14 | 1Q | 20 | 65 青山学院大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 2Q | 15 | ||
17 | 3Q | 19 | ||
8 | 4Q | 11 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#14 植村 哲也 | 2 | 文 | 175/74 | PG | 明成 | 6 |
#7 藤井 裕太 | 3 | 社会 | 175/65 | SG | 厚木東 | 4 |
CAP #35 山岸 玲太 | 4 | 経営 | 179/72 | SG | 福島商 | 11 |
#12 柳川 知之 | 2 | 法 | 192/82 | PF | 明成 | 2 |
#16 沼田 凌 | 4 | 法 | 190/87 | C | 湘南工科大附 | 24 |
法政大学交代選手
選手名 | 学年 | 学部 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
#2 田勢 陸 | 3 | 法 | 170/66 | PG | 法政二 | 0 |
#8 新沢 亮太 | 3 | 経済 | 182/73 | SG | 新潟商 | 0 |
#11 中野 広大 | 3 | 法 | 182/77 | SF | 土浦日大 | 0 |
#23 戸掘 勇吾 | 2 | 文 | 190/79 | PF | 國學院久我山 | 0 |
#57 玉城 啓太 | 1 | 法 | 175/65 | PG | 京北 | 0 |
#67 佐藤 翔耶 | 3 | 法 | 181/78 | G | 宇都宮工 | 4 |
#91 竹内 悠貴 | 1 | 法 | 195/85 | C | 西武文理 | 4 |
戦評
第1Q。ファーストシュートは山岸の3Pと幸先のいい滑り出し。青学大も#18笠井を中心に得点を重ねる。ここで法大は佐藤を投入し、藤井、山岸との3ガード体制を構築。テンポのいい攻めを見せる。しかし今回もファウルに苦しみ、相手に再三フリースローを与えてしまう。試合終了のブザーと同時に竹内のフローターが決まるも、14-20と、6点ビハインドでこのクォーターを終える。
第2Q。いきなり沼田が絶妙なカバーで相手のバックパスを誘う好守を見せる。青学大も的確なパスワークを見せるが、法大も負けじと佐藤が華麗なパスを連発し、シュートを演出する。さらにガード陣のスクリーンからのドライブが効果的にきまり、差を詰めるがやはり青学大は安定したシュート力を見せ、反撃を許さない。最後にゾーンを穴をつかれて失点を許したのもあり、30-35と逆転はならず。
第3Q。法大はガード陣を中心に速さを使った攻撃で流れをつくる。そして佐藤の3Pでついに同点。しかし青学大のシュートはやはり落ちない。すかさず3Pを決めると、連続得点で差を広げ、47-54。またも差を縮めることはできなかった。
第4Q。なかなか得点できない時間帯が続くが、1Q同様山岸の3Pで攻撃の口火をきる。そしてこの日大車輪の活躍を見せた沼田が連続得点。試合を通してターンアラウンドシュートやバンクシュートなど、技ありプレイを多数繰り出した。終盤を5~6点のビハインドで迎え、逆転を目指していた法大であったが、勝負どころで青学大がアウトサイドシュートを連続して沈め、ここで勝負あり。最終スコアは55-65。
先月の3連勝も束の間、これで5連敗となったウィザーズ。次は前回の対戦で苦戦した白鴎大との戦い。悪い流れを断ちきるためにも、絶対に負けられない。(戎井健一郎)
選手コメント
山岸玲太 主将
ー今日の試合を振り返って
最初は粘ることができたんですけど、リバウンドのところで相手に多く取られてしまったので、そこが今日は悪かったです。練習でリバウンドの部分は重点的にやっているんですけど、それを出せていないという感じがします。練習中からもっと意識を持っていかないといけないのかなと思いますね。
ー今日を含めターンオーバーがしばらく課題となっていますが
今日も自分が最後の重要な時間帯でやってしまったんですけど、3年の(佐藤)翔耶がやった後すぐに4年の自分がやってしまって、上級生としておさえなきゃいけないところでやってしまったことは塚本さんにすごく怒られましたね。しても良いというかまだ許される時間帯と悪い時間帯というのはあると思うので、考えながらプレーしていかなければいけないと思います。
ー長らく課題となっている中で克服できない原因はどこにあると思いますか
今まであまり考えないで3年間ずっとやって来てしまったので、その癖というのは簡単には抜けないのかなと思います。
ー筑波大戦でのけがの具合は
けがはもう大丈夫です。特にかばったりもないですね。
ー現在加藤選手を欠いていますが
今までセットプレーとかも寿一か沼田が打つという流れを作ってきたので、一枚居なくなるというのはオフェンスの部分で痛いし、ディフェンスでも大きい選手が一枚居なくなったということでチームとして結構な痛手ではありますね。ただそこは自分の仕事を一人ひとりがしっかり分かってプレーできれば補えるかなとは思います。
ー一方、佐藤選手がチームに戻ってきましたが
またガードの層が厚くなったのでそこは良かったと思いますね。今まではガードが3人出ていてミスマッチになったりしていたんですけど、翔耶は体が強いのでディフェンスの部分とか色々な場面でプラスに働いてくれると思います。
ーキャプテンとして後半戦に向けて
あまり入れ替え戦のこととかは考えずに相手を倒すことだけに集中して、気持ちを折らずに目の前の一試合一試合のことを考えながらやっていきたいです。たぶん負け続けると気持ち的にも落ちてくると思うんですけど、そこはみんなに何かしら声を掛けて気持ちが落ちないようにキャプテンとしてやっていこうと思います。
沼田凌
―今日の試合を振り返って
自分のやるべきことを考えながらプレーしようと思っていました。この前よりも接戦で試合は進んでいたのですけど、それでも勝てませんでした。やはりリバウンドなどで相当負けているので、そこをどうにかしないと試合にはなっていかないのかなと思います。
―沼田選手にとって、やるべきことは何だったのですか
相手のセンターに仕事をさせないというのが1番で、あとはリバウンドと声を出してプレーすることだと思います。
―チームに高さがない分、沼田選手のリバウンドというのは相当重要ですね
取りきれないということが多くて、まだまだ全然ですね。
―この試合、逆転できそうでできないという試合になりましたが
そういうところの詰めの甘さと言いますか、そこで一本リバウンドを取れば済むというところで何本も取られてしまいました。そういうところを無くしていかないと勝てないと思います。
―佐藤選手がこの試合から本格的に復帰しましたが、何かチームに違いはありましたか
前半のようなアシストがああいう形で来るというのは、僕にとってかなり大きいですね。
―連敗が続いていますが
下を向いていても仕方がないので、明日に向けてしっかりと準備していかないといけないと思います。
―リーグ戦も半分を折り返していますが、ここまでを振り返っていかがですか
リバウンドという課題を全然克服できていないというのが、チームを成長させていない部分だと思うので、少しずつでも良いのでそこへの意識を変えていきたいです。
―明日は白鴎大戦がありますが、そこに向けての意気込みをお願いします
やるべきことをしっかり考えて試合に臨んで、絶対に勝ちたいです。
藤井裕太
ー今日の試合を振り返って
1、2ピリは想定内の終わり方というか、もちろん悪いとこもあったけど、いい感じで終われたんですけど、大事なところでターンオーバーとか何も考えないプレイが出てしまったのでそこが反省点です。
ーガード陣のスクリーンからのドライブがうまくきまっていましたね
寿さん(加藤寿一選手)がいない分、ガードが攻めていかなきゃいけないってこともあるし、あとフリーでやるなって言われてたのもあります。
ー第3Qと比べて第4Qはなかなか点がとれませんでしたが、原因は
4ピリでインサイドに入れろと言われてたのに他のところにいっちゃったりしてて、それが悪かったと思います。
ー#18笠井とのマッチアップについて
自分が気抜いたときにやられることが多かったのでそこが反省点です。
ー佐藤選手の復帰について
翔耶が復活したからといってそこに頼らないで、自分は自分のできることをしっかりやりたいです。
ー明日の試合に向けて
勝ちます。
佐藤翔耶
ー完全復帰となりましたが、コーチ陣から言われたことは
2クール目からお前を戻すからちゃんとやれよってことと、1クール目でガード陣がめちゃくちゃ良かったらインカレまでは待とうと思ったけど、思ったより途中で疲れが出てボロボロになっちゃったし、寿一もいないし、となって、戻りました。
ー今日試合に出てみていかがでしたか
公式戦が久々過ぎて体力のペース配分がうまくできませんでした。全力でやるんだけど、どっかにブレがあって、体がついてこないというか。ボールが手につかなかったりして、ターンオーバー3つ4つしてしまいました。しかも良いターンオーバーではなかったので痛かったですね。流れを切っちゃうような。今日は久々過ぎて違和感のある試合でした。ただ、最後の方はボールも慣れてきたので、次はしっかりやります。
ー久々のAチーム入りで、周りの選手と馴染んでいますか
元から僕はAチームBチームをいったりきたりしている人間なので、そこは僕のキャラ的にも大丈夫です(笑)
ーコーチ陣からどういうことを求められていますか
今は、攻めろってことですよね。攻めろってことで、後々2番をやったり1番にまたあがったりできるように、1.2.3番をこなせるように、頑張りたいと思います。
ー得点力を求められているということでしょうか
そうですね。寿一さんがいないので。攻めろってことを1番に言われてて。ただガードのときの気持ちだったり、久々の試合ということが重なって、まだうまく実行できていない感じがあります。
ー遠慮している部分もありますか
かなり。本当は遠慮せずにバーンっていっちゃえばターンオーバーもないのに、そこでいかないからターンオーバーしてしまっているっていうのが結果ですね。
ーリーグ後半戦になってしまいましたが、このリーグの目標は
チームの目標はとりあえず残留してインカレからのオールジャパンですけど、個人は…何でしょう。求められたことをちゃんと良いものとして返せるかってことですかね。プレーでこうしたいああしたいっていうのは、個人的にはパスをしたい気持ちがありますけど、求められているのはパスじゃなくてシュートなので、頑張って次は点を取りにいきたいです。
フォトギャラリー
- 佐藤完全復帰!今後の戦力となるか
- 後半戦、キャプテン山岸はチームをどう立て直していくか
- この試合24得点の沼田
- ガードから攻めるプレーが増えた(藤井)
- 相手に当たり負けることも少なくなった植村
- 徐々にプレータイムを伸ばしてきている竹内
- 柳川の成長が鍵となりそうだ・・・