【自転車】第72回大学対抗選手権自転車競技大会 2日目 青野、荒井が個人種目で見事2冠!!
文部科学大臣杯第72回全日本大学対抗選手権自転車競技大会
2016年8月26日(金)
日本サイクルスポーツセンター 伊豆ベロドローム(屋内250m)
全日本大学対抗選手権(インカレ)2日目。1日目に引き続きトラック競技が行われる。ポイントレースでは荒井佑太(営2)が力強い走りで周りを圧倒し、法大に今大会初の優勝をもたらした。スクラッチでは青野将大(法4)主将が荒井の勢いを引き継ぎ見事優勝。個人種目2冠を果たした。
一方期待のルーキー鈴木陸来(文2)は1mTTで4位入賞と下級生ながらポイントに大きく貢献した。また鈴木陸・高橋綜一郎(営2)ら若手ペアはタンデムスプリント1/4決勝を突破。明日の1/2決勝進出を決めた。
試合結果
ケイリン 予選
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
---|---|---|---|
1組 | 2位 | 菊山将志(人4) | 敗者復活戦へ |
チームスプリント 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
9位 | 菊山将志(人4)・上野恭哉(営1)・鈴木陸来(文2) | 48″093 | 予選敗退 |
1kmタイムトライアル 決勝
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
4位 | 鈴木陸来(文2) | 1’03″464☆ |
17位 | 渡部将太(人2) | 1’07″340 |
☆大会新記録
4kmチームパーシュート 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
6位 | 青野将大(法4)・鈴木康平(スポ4)・荒井佑太(営3)・白垣良祐(人3) | 4’20″144 | 予選敗退 |
タンデムスプリント 1/4決勝
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 | |
3組 | 1位 | 鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2) | 13″450 | 1/2決勝進出 |
ケイリン 敗者復活戦
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
1組 | 2位 | 菊山将志(人4) | 敗退 |
ポイントレース 決勝(40km)
順位 | 名前(学部・学年) | ポイント |
1位 | 荒井佑太(営3) | 70pt |
スクラッチ 決勝(15km)
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 |
1位 | 青野将大(法4) | +1lap |
戦評
ケイリン 予選
2日目、1種目目に始まったケイリン。法大からは1組目に菊山将志(人4)がエントリー。スタート直後から積極的に動き、レースを展開。先頭の好位置につけたが、中盤に安本昇平(鹿屋大)に外から抜かれ惜しくも2位。敗者復活戦で巻き返しをはかる。
チームスプリント 予選
菊山・上野恭哉(営1)・鈴木陸来(文2)の3人がチームスプリントに出場した。前半はなかなかペースが上がらず、2走目までに1秒以上の差をつけられる厳しい展開に。3走目の鈴木陸が追い上げ、タイムを縮めるが首位を奪うまでには至らず。9位で予選敗退となった。
1kmタイムトライアル 決勝
1kmタイムトライアルには渡部将太(人2)と鈴木陸の2選手が出場した。
渡部は前半から安定したペースで走行を続けた。最終週に入る時点でここまで暫定首位だった富士大学・三浦のタイムにコンマ1秒まで迫るが、最後に失速。タイムが伸びず結果は17位だった。
一方鈴木陸は、今年の東京六大学対抗自転車競技大会で優勝したこの競技で再び素晴らしい走りを見せる。序盤から快走を披露し、一時は大会記録を更新。終盤に控えていた3選手に逆転され4位と表彰台こそならなかったものの大きなインパクトを残した。
4kmチームパーシュート 予選
予選はタイムで争い、上位4校が予選通過となる。法大は青野将大(法4)、鈴木康平(スポ4)、荒井佑太(営3)、白垣良祐(人3)のメンバーで挑んだ。前半は安定したペースでペダルを回すも、後半に進むにかけてそれぞれのリズムが乱れ始める。鈴木康がちぎれた後も、他3人のリズムが揃いきらないままフィニッシュ。タイム、順位も伸び悩み6位に終わった。昨年に引き続き連覇が期待されただけに、選手一同も肩を落とす結果となった。
連覇という目標は果たせず
タンデムスプリント 1/4決勝
昨日予選を突破した鈴木陸・高橋綜一郎(営2)は早大との1/4決勝に臨んだ。
レースは早めのペースで進んでいく。早大は左右に揺さぶり攻撃の糸口を探すが、法大の2人は慌てず相手にチャンスを渡さない。残り2周で鈴木・高橋ペアがペースアップ。スピードについていけないのか、早大の2名は前に出ることができない。法大はチャンスらしいチャンスを作らせず、先着。完勝で1/2決勝に進んだ。
ケイリン 敗者復活戦
予選で惜しくも2位となってしまった菊山。敗者復活戦で1位になれば、1/2決勝へ進むことができる。ここで挽回をはかりたいところだ。
レースがスタートすると、菊山は最後尾に付きアタックの機会をうかがう。本格的にレースが動き出した終盤全体のスピートが上がり、深沢拓(日体大)が後ろの3人を引き離そうと飛び出した。続いて菊山もスピードを上げ驚異の追い上げを見せたが、惜しくも2位。悔しさの滲む表情で、観客へとお辞儀をしてバンクを去った。
ポイントレース 決勝(40km)
ポイントレース決勝へ出場するのは、予選を1位で勝ち抜いた荒井。インカレのポイントレースは2年連続出場だ。「調整の段階ではうまくいっていたが、思うような結果を残せなかった」と昨年を振り返る。今回その雪辱を晴らすべく、レースへと挑んだ。
決勝は予選の4倍、160周40㎞。走りきる体力だけでなく、16回あるポイント周回のどこでポイントを狙うか、アタックを仕掛けるかを瞬時に決める判断力が勝利への鍵となる。
荒井は1回目のポイントこそ逃したものの、2回目からは1着となり、順調にポイントを稼いでいく。さらに2ラップしたことで、40ポイントを獲得。最終的に、ポイント周回で稼いだものと合わせて荒井が獲得したのは70ポイント。2位の選手に17点差をつけた圧倒的な優勝だ。ゴールの瞬間は法大の選手のみならず、他大の選手からも歓声が上がった。
スクラッチ 決勝(15km)
昨日の予選より周回数を増やした60周、15kmで行われたスクラッチ決勝。予選を2組2位で通過した青野の優勝が期待されるレースだ。
スタート後、選手たちは集団のまま走行し目立った動きはない。レースが動き始めたのは20周回を過ぎた頃。高橋優斗(中大)を筆頭に4人が集団から飛び出すも、数周で吸収される。しかし直後今度は山下祥平(日体大)がアタック。猛スピードで集団との差を広げ始めた。最初は山下を追う様子は見られなかったが、細長く伸びた集団の最後尾に山下が迫ると、ラップの危険を察した青野が猛追。瞬く間に山下との差を詰め、結果青野が山下より先にラップを果たした。
以後集団が安定した形でレースは展開。終盤、高橋がラップを狙い集団ギリギリまで迫ったが、青野は無事に逃げ切った。ラップが認定されているのは青野と山下の2人。且つ青野は山本より先行してゴールしたため青野の優勝が確定。ポイントレースに引き続き、法大に優勝をもたらした。
歓声の中、圧巻の優勝を見せたポイントレースとスクラッチ。法大は中長距離の個人種目で見事2冠を達成し、大量得点を獲得した。
そして1kmTT、タンデムスプリント等の短距離種目においては下級生のめざましい活躍が見られた。
トラック競技は明日で最終日となる。法大勢の出場種目はタンデムスプリントのみ。現在好調のルーキーコンビは、最終日をメダルで飾ることはできるのか。要注目だ。(野口愛優・梶山麗・橋爪優典)
選手コメント
青野将大 主将
―スクラッチについて
スクラッチはすごく嬉しいです。
―序盤にアタックした1人を捕まえましたが、逃げにはすぐに反応しようと考えていたのですか
いや、1人の逃げだったら泳がせた方が得策かなと思っていて。ただ自分たちの集団が広がってしまって、その分すぐにラップされてしまうなって感じたので、自分もラップしようと思いました。
―優勝の自信はありましたか
足の調子がすごく良くて、自分の力っていうのには自信があったんですけど。スクラッチっていう種目は運というか、何が起きるか分からない種目でもあるので、絶対的な自信というのはなかったですね。
―結果としては満足のいくものでしたか
そうですね。ただ、やっぱり団体追い抜き(4kmチームパーシュート)で優勝したかったっていうのがあるので、素直に満足しているとはいえないです。
―団体追い抜きで、ここが上手くいかなかったと感じた部分はありましたか
やっぱりチームとしての練習っていうのが、競輪場の使用があまりできなかった分、不十分だったかなっていうのがあるのと、自分自身結構調子が良かったっていうのがあるので、その分もっとチームの力になれる走りができたら良かったなと。自分が調子が良かった分、チ ームを崩してしまうような走りをしてしまったので、責任は感じています。
―タンデムスプリントは順調に勝ち進んでいますが
タンデムに関しては2人の息がすごく合っていて、個人個人の足があるっていうのもあるんですけど、優勝が期待できると思っています。
―以前期待している選手として名前を挙げられた鈴木陸選手が、1kmTTで好成績を収めましたが
自分としてはよくやってくれたなって。あいつがどう思っているかは分からないんですけど。この緊張感の中で良いタイムを出してくれたなって思ってます。
―スクラッチは今年追加され、初の優勝者となりましたが
去年団体追い抜きで優勝したんですけど、法政大学としてしか名前が残っていなかったので、初代とかスクラッチとかは別として、インカレのプログラムに名前が残るっていうのはすごく嬉しいですね。
―ご自身にとって最後のインカレでしたが
あんまり最後最後って意識はしてなかったんですけど、やっぱり心の中では思っていたのか、団体追い抜きで負けた時はすごく悔しくて。ちょっとメンタルもやられてしまったところもあるんですけど、悪い流れを荒井が断ち切ってくれました。それで続くしかないと思ったので、嬉しかったですね。後輩が勝ってくれたっていうのはとても力になりました。来年にも繋げられるかなと。
―荒井選手の走りは良い走りでしたか
すごい積極的でガンガン行くような走りをしていたので、自分も負けていられないなって気持ちになって、力になりましたね。
―これで引退となるのでしょうか
法政大学としてはこれで引退なんですけど、国体(国民体育大会)が自転車競技としては本当の引退です。国体も今年初めてスクラッチができて、自分の得意種目ができたってことで、勝つしかないなと思っています。
―1年間主将を務めていかがでしたか
自分が後輩やチームに何をできたかっていうのは分からないんですけど。むしろ後輩に助けてもらったというか、後輩が頑張るから自分も頑張れるって感じで、主将として人間的に、選手としても成長できたかなって思って。(自分を)選んでくれたことに感謝しています。
―法大での4年間を振り返って
最初入ったときはレベルの違いがすごくて、(1年生時)スクラッチで優勝したのはしたんですけど、まあスクラッチなので、展開だったり、たまたまかなっていうのもあって。それからはあまり成績を残せなかったりしていたので。それで昨年の団体追い抜きで優勝した辺りから力もついてきて、今年のスクラッチに関しては運だけじゃなく自分の力でも勝利を引き寄せられたかなって思ってるので、ここまで頑張ってきて良かったなと思っています。
―4年間の中で一番の思い出は
やっぱり昨年の団体追い抜きの優勝ですね。団体の優勝ってのはすごく嬉しくて、今年も優勝したかったんですけど…。本当に、それだけが残念で。来年また優勝してもらいたいですね。
―同期の選手の方々について
1年生の頃、雑用から始まったんですけど、そこから一緒に頑張ってきて、練習も頑張ってきた仲間なのですごく大切ですし、同期がいたから自分も頑張って来られたと思っています。
―法大に入って得たものは
難しい…!(笑) やっぱり仲間にはすごく恵まれたかなと思っていて。僕の感触としては、法政に入ってくるメンバーは結構、高校の頃から成績を残せていたって訳ではないんですけど、すごくやる気があって大学でももっともっと強くなるぞっていうようなメンバーが多いと思うので、とても良い仲間に巡りあえたなと思っています。
―最後に後輩たちへ一言お願いします
主将として、みんなの満足のできる主将であったかは分からないんですけど、ここまでついてきてくれたみんなにはすごく感謝しています。
今年3年で、しかも個人で優勝した荒井がいるので、荒井を筆頭に。まだインカレは終わってないんですけど(笑)、また来年も一丸となって頑張ってほしいです。
主将として、最後まで堂々とした戦いぶりを見せた
菊山将志
―最後のインカレでしたが、力は出し切れましたか
何とも言えない感じで、4年生としての走りを見せられなくて非常に悔しいです。
―ケイリンでは、予選の時と敗者復活戦の時では位置取りが全く異なっていましたが、どのような意図がありましたか
自分の中で分からなくなってきちゃって、どうしたらいいか分からなくて行き当たりばったりで、身長が小さいので先行有利なので、前に出られなかったのは自分の敗因かなと思います。
―最後のインカレでしたが、どういう気持ちで臨まれましたか
最後だったのでいいところを見せたかったのと学校の総合優勝に貢献したかったのが一番ですね。ただ、4年生として何か1つ引っ張っていけるものがあったらよかったんですけど、チームスプリントではスタートをミスしてダメで、ケイリンでは予選敗退で(ポイントが)0点という形で全く貢献できなかったので、正直4年生として引っ張れていないなと思います。
―そうなると、今年のインカレは悔しさが残る結果でしたか
そうですね。一番今までやってきた中で悔いが残ったので、終わり方としたらあまりよくない終わり方でした。
―今までのインカレで思い出に残るレースは
2年生で初めて出て、荒井と組んでタンデムで4位になって、そこで自分でも戦っていけるんだなと感じましたし、3年生では個人と団体、両方で出ることができて、ケイリンのファイナリストとして出ることもできて、チームスプリントも入賞することができたので、さらに(今年のインカレで)成績を上げたかったんですけど。なので、大学生活の中では、2年と3年が、内容が濃かったです。
―レースが終わってトラックを去る時に一礼されていましたね
今まで応援してくれた両親に感謝の気持ちがあって。両親は反対側だったんですけど、応援してくれる人たちがいることで自分たちの競技が成り立っているという気持ちを忘れずに、感謝という気持ちを忘れずに、ここまでできたのも親が自分の自転車を買ってくれたり、遠征費を出してくれたりしていたので、優勝して親に恩返しをしたかったんですけど、まだ国体もあるので気持ちを切らさずに、学生のレースはインカレという節目で終わってしまいますけど、東京都代表として頑張りたいと思います。
―卒業されても競技はつづけていきますか
そうですね、本格的にはできるかまだ分からないんですけど、会社が自転車関係の仕事なので携われたらなと思います。
―一緒に生活してきた同期はどういった関係でしたか
1年生の頃は必ず衝突があったんですけど、4年になるにつれてどんどん友情が深くなっていく感じで、やっぱり同期が負けたら自分も悲しむし、同期が勝ったら自分も一緒に喜べるという仲になったので、最後には5人しか残ってなかったですけど、この5人でインカレを迎えることができて正直よかったです。
―これから法大を支えていく後輩には何かありますか
自分みたいに悔いを残すとこんなインカレになってしまうので、最後は悔いの残らないようなレースをしてほしいのと4年生になってしまうと最後ですし就活もあるので、4年目にピークを持ってくるのも大切なんですけど、3年生までにできればある程度成長して、戦えるようなレベルになってほしいですね。
―最後に自分自身を総括していただいて、自転車部に対する気持ちをお話しください
全然ダメダメな4年生で、引っ張っていけない頼りないマネージャー兼選手だったんですけど、自分に対してよく不満もなく文句もなくついてきてくれたのとこんな弱い自分をちゃんと支えてくれたサポートメンバーには本当に感謝しています。
菊山は感謝の気持ちを口にした
鈴木康平
―まず、4kmインディヴィジュアルパーシュートを振り返って感想をお願いします
突っ込み型なので、最初に突っ込んでどれだけ耐えられるかというスタイルで7年間やってきたので、3㎞のタイムが良ければそのまま出るだろうという考えで、普段はやらないほどの突込みで行って、2000mまでこのままいけるんじゃないかぐらいのすごく良いタイムだったんですけど1500mからそのくらいの時に足にきて、そのままダラダラとなってしまいました。2周目が一番早くて、そこから落としていくやり方なんですけど、それが3周目でもう1つ上がってしまって、その疲れが後半に後でどっと来た感じです。
―4kmチームパーシュートはいかがでしたか
結構直前までメンバー選考で軽くもめまして、まあ流れで白垣になって練習でできたことが本番でできなかったっていうのが正直なとこですね。白垣もプレッシャーを感じていたのか、自分もちぎれた身なので何も言えないんですけど。白垣がちぎれるっていうのが本当に想定外だったので、仕事せずに終わったみたいな感じでしたね。
―マスクをしてらっしゃいましたが、今日のコンディションはいかがでしたか
昨日個抜きで喉痛めて、朝起きて口が気持ち悪いなと思ってうがいしたら、血が出てきて今もまだ(笑)。明後日就活なんですよ。
―1㎞タイムトライアルに出場しなかったのは
単純に個抜きに集中したかったっていうのと、7月後半から渡部が1㎞(タイムトライアル)の調子が良かったので、任せて専念できるなって思ったので渡部に任せる形になりました。
―今日で学生としては引退ということですが、今のお気持ちは
長く短いというか。大きく見ると短いんですけど、なかなか内容の濃い4年間だったっていうのが1番の感想です。
―法大自転車競技部で活動して、学んだことは
今までずっとほとんど個人で自転車やってきたので、仲間の大切さと人を応援して感動できるっていうのが、特にインカレでは。あとはチームワークですね、やっぱりチームワークが無いと色々上手くいかないのかなと思いました。
―同期の方々に向けて
4年間ありがとうとしか(笑)。特に菊山に対しては高校の時からナショナルチームで一緒にいたので、一番付き合いがあってケイリンが終わった後ちょっとうるってきたんですけど。見てて同期の中では一番きましたね。菊山は一番苦労してるんですよ。見えない部分で、マネージャーとかやって環境づくりっていう意味では、すごく動いてくれて。しかも、部のムードメーカーだし。本当に表彰してほしいと思ってます、自分の中では。
―後輩の方々に向けて
もう素晴らしい3年生が一人いたので、もう安心してついていけるんじゃないかと思います。2年生も2年生で一人生まれたので、2年生は切磋琢磨していって、1年生はそれを目指していけたら、越えていけたらと思います。
常に部の中心で活躍してきた
荒井佑太
―まず4kmチームパーシュートを振り返って
青野先輩・鈴木先輩と走れる最後の試合ということで気合十分で臨んで、チーム一丸となって走れたんですけど、やはり自分だったり白垣の力不足が目立った走りだったと思います。
―不本意な結果だったと思いますが、どのあたりがうまくいかなかったですか
団抜きはペースが大事なので、そういう意味ではこの伊豆ベロドロームという特別な会場でペースをしっかりと作ることができなかったのが今回の敗因だと思います。
―4年生が抜けて新たなメンバーで挑んでいく際の構想は何か浮かんでいますか
今年は中長距離の選手も1年生で入ってきているので、来年僕たちが抜けた後も法政の団抜きが続いていけるようにチーム全体の底上げをしていきたいと思います。
―一方で、ポイントレースでは優勝を果たしました
2週間前の寮取材での宣言通り優勝することができて、国体とインカレというアマチュアの大きな大会で勝てたことは本当にうれしいですし、また今回はロード班や先輩方、コーチや監督、そしてOBの方々の声援が本当に力になりました。
―ポイントレースでの勝因は何だと考えていますか
攻めの気持ちを最初から最後までやめなかったことだと思います。
―京産大の曽我部選手との逃げがこのレースのターニングポイントではなかったですか
相手は1年生だったので3年生の意地というのも見せたかったですし、ポイント的にも優勝を狙えるポイントを前半に稼げていたので、絶対に曽我部選手が攻撃を仕掛けたときは、その攻撃についていくようにレース中は心掛けていました。
―来年は最上級生としてインカレの舞台に戻ってきますが
最上級生となると責任だったりプレッシャーもあると思うんですけど、そこは青野先輩を見習ってチームを一つにまとめて、また個人の種目でも優勝できるように頑張りたいです。
―4年生はどのような先輩でしたか
チームのことを第一に考えて、日々の生活からレース中まで頼りになる先輩方でした。
―新チームを作るにあたってまだ足りないところは
トラック班についてはやはり今回のインカレを見ても分かるように短距離陣の成績があまりよくないので、陸来(鈴木)は一つ頭抜けているような感じですけど、他のメンバーがついてこれていないので、まずは短距離班の底上げと団抜きで今年インカレで結果が出せなかったので、団抜きに関しては力を入れて取り組んでいきたいと思います。
―最後にインカレ後の新体制に向けて意気込みをお願いします
来年は僕たち新4年生が一丸となって、「一丸魂」で、それを象徴するような人間になってチームを引っ張っていきたいと思います。
圧倒的実力を誇るエース 来年もその実力でチームをけん引する
フォトギャラリー
- 有終の美を飾った青野主将
- 圧巻の優勝を果たしたエース荒井
- チームパーシュートは連覇ならず(写真:左から青野・荒井・鈴木・白垣)
- 大会新記録で入賞の鈴木陸
- 上位進出とはならなかった渡部
- チームスプリントは予選敗退となった(写真:左から菊山・上野・鈴木陸)
- 菊山は悔しい敗退となった
- 絶好調のタンデムペア(写真:鈴木陸㊨、高橋)