東京六大学野球2021春季リーグ戦 対慶大
2021年4月9日(金)
神宮球場
昨春、六大学制覇を果たした法大。春連覇に向けた戦いが、明日10日からいよいよ幕を開ける。初戦の相手は慶大。福井章吾、正木智也といった六大学屈指の打者が昨年から引き続き健在。投手陣も森田晃介や増居翔太などの好投手が控えている。加藤重雄監督も「山場」と見据える開幕戦に勝利し、春連覇への弾みとしたい。
昨季リーグ戦結果
順位 | 早 | 慶 | 明 | 立 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 早大 | ―― | ○○ | ○△ | ○△ | ○△ | ○○ | 10 | 7 | 0 | 3 | 8.5 | 1.000 |
2位 | 慶大 | ●● | ―― | △○ | ○○ | ○△ | ○○ | 10 | 6 | 2 | 2 | 7 | .750 |
3位 | 明大 | ●△ | △● | ―― | ○○ | ○○ | ○○ | 10 | 6 | 2 | 2 | 7 | .750 |
4位 | 立大 | ●△ | ●● | ●● | ―― | ○○ | △○ | 10 | 3 | 5 | 2 | 4 | .375 |
5位 | 法大 | ●△ | ●△ | ●● | ●● | ―― | ○○ | 10 | 2 | 6 | 2 | 3 | .250 |
6位 | 東大 | ●● | ●● | ●● | △● | ●● | ―― | 10 | 0 | 9 | 1 | 0.5 | .000 |
今季リーグ戦日程
早 | 慶 | 明 | 立 | 法 | 東 | |
---|---|---|---|---|---|---|
早大 | ―― | 5/29 5/30 |
5/15 5/16 |
4/24 4/25 |
4/17 4/18 |
4/10 4/11 |
慶大 | 5/29 5/30 |
―― | 4/24 4/25 |
5/15 5/16 |
4/10 4/11 |
5/1 5/2 |
明大 | 5/15 5/16 |
4/24 4/25 |
―― | 5/22 5/23 |
5/8 5/9 |
4/17 4/18 |
立大 | 4/24 4/25 |
5/15 5/16 |
5/22 5/23 |
―― | 4/17 4/18 |
5/8 5/9 |
法大 | 5/1 5/2 |
4/10 4/11 |
5/8 5/9 |
4/17 4/18 |
―― | 5/22 5/23 |
東大 | 4/10 4/11 |
5/1 5/2 |
4/17 4/18 |
5/8 5/9 |
5/22 5/23 |
―― |
慶大戦展望
2021春の戦いが幕を開ける。昨年は異例の夏季開催となった春季リーグだが、今年は例年通り、春季に行われることが決定。プロ野球から約2週間遅れて、六大学野球にも球春が到来する。
春連覇に向け、絶対に落とせない開幕カードで相対するのは慶大。
2019年春季から4季連続で2位以上をキープし、毎年優勝争いを繰り広げるなど、投打ともに抜け目のない好チームだ。今季は昨季から主軸として活躍した選手が多く残り、経験値では他大学より頭一つ抜けている。
慶大打線の中心は、昨季全試合で4番に座った正木智也。本塁打と安打、打点でいずれも現役最多の数をマークするなど、プロ注目の好打者だ。
正捕手として投手陣をまとめ上げ、打撃でも広角に打ち分け昨季3割超えの高打率を残した主将の福井章吾や、昨春に1年生ながら神宮デビューを果たすと、昨季は2本塁打を放ちベストナインに輝いた廣瀬隆太など切れ目のない打線は法大にとって脅威となる。
投手陣もエース木澤尚文の抜けた穴は大きいものの、昨季5試合に先発し通算防御率2.09と安定感抜群の森田晃介を筆頭に、経験豊富な増居翔太や生井惇己といった両左腕など層が厚い。
法大勝利の鍵を握るのは29年ぶりに投手として主将に就任し、第一戦での先発が予想される三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)。昨季の慶大戦での登板はなかったものの、三浦の直球が強力慶大打線をどこまで封じ込めることができるかに要注目だ。
昨季の対戦は1分1敗。負け越したものの両投手陣の好投により、1点を争うしびれる展開となった。今季も投手陣が最少失点に抑え、打線が少ない得点機会をどれだけものにできるかが明暗を分けるだろう。
今季も10試合のポイント制で行われるリーグ戦。落とせる試合は1試合もない。連勝で最高のスタートダッシュを切ることができるか。
昨季、早大の優勝によって再び並ばれてしまった六大学野球の優勝最多記録。単独首位奪還へ優勝を狙えるチーム作りはできている。過去46回の優勝を誇る名門野球部は加藤重雄新監督の下、今季も神宮の地で躍動する。
(山田陸斗)