【バレー】シーズン到来目前! 監督、注目選手インタビュー!

バレーボール

【バレー】 シーズン到来目前! 監督、注目選手インタビュー!

3年ぶりの春季リーグ戦開催を決定した関東大学バレーボール連盟。男子2部に所属する法大が目指すは1部昇格。今回は、4月9日から開催が予定される男子2部リーグに向け、吉田康伸監督、新主将の森山陸人選手、新副将の時田晃佑選手、昨季リーグ戦で1年生ながらブロック賞を獲得した伊藤貴将選手にお話をうかがった。

2022年3月15日 富士見坂体育館

悲願の1部昇格に向け、日々練習に励む

選手プロフィール凡例

①名前(ふりがな)
②学年・学部学科
③出身地・出身高校
④生年月日
⑤身長
⑥趣味
⑦ポジション
⑧今年の抱負

監督・選手インタビュー

吉田康伸 監督

—昨年の総括をお願いいたします
昨年も新型コロナウイルスの影響で後半しか試合ができなかったです。一昨年のレギュラーが5人抜けてしまったのでほとんど初出場のメンバーのチームでしたが、練習試合も例年ほどできず経験不足のままリーグ戦に入りました。秋季リーグ戦が始まり、経験がない中でも一生懸命やってくれたと思います。ただ、下位チームに対しては取りこぼしがなく一生懸命やってくれたのですが、同等・上位チームに関してはインカレを含め、力を発揮することができなかったシーズンでした。

—勝ちきれなかった原因は
上位チームとの初戦が大東文化大学戦でした。大東大もメンバーが抜け苦戦していました。ただ、その前日の桜美林大戦に圧勝してしまい、勝てるだろうという油断があったと思う中、上位戦の初戦で負けてしまい、そこで一気にチームとしての自信がなくなり、流れをつかめなかったと思います。

—現在のチームの状態は
3年ぶりに春季リーグが開催されるのと、学校の理解もあり、1月から練習を始めることができています。また、去年経験したメンバーも多いので強化練習を積むことができたと思います。練習やゲームも法政の体育館でもできるようになりましたし、例年以上に練習試合を組むことができているので、開幕までのあと一か月でさらに強化できると思います。それに加えて、かなり力のある新入生が入ってきますので、例年と比べ選手層が格段と良くなっていると感じています。

—現在の課題は
新入生の合流が3月の頭だったのでまだ2週間ほどなのですが、1名か2名はメンバーに入ってきそうです。新入生とチーム練習をあまりできていないところはまだ詰められていません。ただ、リーグ戦をやっていくうちに解消されていくと感じます。

—新入生の様子や注目の選手は
今年は関東から4人と、自宅から通える人が多かったので一部は2月の後半から顔を出してもらい、早く練習に参加できています。春高バレーで話題になった習志野高校の高橋(慶帆、営1)君、春高バレー、インターハイで準優勝した駿台学園のエース・渡邊(秀真、法1)君は即戦力で入ってきて、春季リーグから出ると思います。

—高橋選手、渡邊選手の特徴は
高橋君はバレーを始めてからの経験は浅いのと、サイドプレーヤーになってからまだ1年なのですが、何といっても(最高到達点が)3m50㎝の高さがある所です。全日本の石川(祐希)選手、西田(有志)選手に匹敵する高さで、ネットの上に胸がくるくらいの、私自身もここ数年は見たことがない高さで攻撃力があります。渡邊君は、全国大会で準優勝したエースですし、バックアタック、ジャンプサーブに特徴があります。この2人に関しては、レシーブなどコンビ面はこれからですが、攻撃力はチームの中で1,2を争うと思っています。

—今季のチームの強みは攻撃力に
サイドプレーヤーの選手層が厚くなっていて、私としても2パターン、3パターンくらいのチームを作っています。又、去年打数が少なかったミドルのところも、セッターの強化をして、コンビプレーを増やしています。ミドルの攻撃やサイドの攻撃は形にはまったら強いのではないかと思います。

—期待している選手は
今年からキャプテンをリベロができるようになったので、それも含めて1年のときから出ている森山(陸人)君です。チーム全体をまとめるだけでなく、レシーブ面全体のことをやってくれているので期待しています。また、昨年課題となったサーブ・レシーブは新3年生の山本(帯刀、営3)君が軸となってやってくれているので、現状その2人ははずせないですね。

—森山選手を主将に選ばれた理由は
バレーボールに対する意識がすごく高いからです。できるならばVリーグでやりたいくらいの意識がある子で、練習態度や考え方からすべて先頭に立っています。主将に関してはすごく信頼しています

—今後に向けて一言お願いします
春のリーグ戦が3年ぶりの開催なので、そこが楽しみでもあり不安でもあります。毎年毎年、1部に上がることを目標にしているのですが、今年こそ1部に上がれるようにスタッフも含め、チーム一同やっていきたいなと思います。

森山陸人 (営4)主将

 

—昨年を振り返って
去年は4年生で出ている人が少なくて自分たちや下級生が主体となっていたので、経験が少ない人が多かったです。経験がない分他のチームより劣っている部分が多く負けてしまうことが多かったと思います。

—秋季リーグ戦では開幕から6連勝しましたが、その後連敗となりました。勝ちきれなかった要因は
もちろん経験不足もありますし、スタメン以外にも良い選手がいるのでメンバーを固定しきれていなかったこともあります。負けた直接の原因だと、チームのミスやコミュニケーション不足、チームとしての意識が足りなかったところだと感じます。

—リーグ戦を通して得たものは
負けたときの雰囲気や負ける傾向が毎回同じで、ミスが目立つことが多かったのでそこを改善して生かしていきたいです。

—試合の中で森山選手の声かけが印象的ですが意識していることは
自分はリベロなので、攻撃で点数を取ることができない、点数に関わるとしたらミスして落とすというマイナスな部分しかないです。その点、声なら誰でも出せるし、チームに良い影響になるように、ゲームメイクができればいいなという意識です

—試合の中で自身の役割は
1番はボールを落とさない、マイナスのポイントを作らないことです。それによってチームの雰囲気を良くしたり、後ろから見て指摘したりすることです。

—主将になられた経緯は
吉田監督からの指名です。自分も1年生から試合に出させてもらっていて経験もあるので、それをチームに伝えていきたいのでやろうと思いました。

—主将になり意識など変わったことは
勝手なイメージではあるのですが、キャプテンは誰よりも練習して、出来ている必要があると思っています。なので、練習を人一倍して、ミスもしないようにという自覚が生まれました。

—副将の時田晃佑選手はどんな方ですか
プレー面でも頼りがいのあるスパイカーなのでしっかりと頼っていきたいです。又、しっかりと声を出す存在なのでチームの中でも頼れる存在です。

—新体制になり話したことは
去年は不甲斐ない負け方をしてしまったので、そこを反省し、今年は1部に上がることをテーマにやっていこうという話をしました。

—チームの雰囲気は
悪くはないですが、まだ良いときとの波があるので、もっと伸びしろがあると思います。

—伸びしろとは
まずは、チームを固めることです。まだもったいないミスや、意識の低さから出てしまうミスをしているので、それをなくすこと、コミュニケーション不足から起こるコンビミスをなくすことです。競った場面でも安定して1点取れるようにしていきたいです。

—今のチームの強みは
新入生も、身長がある人や攻撃力がある人がいるので、攻撃やスパイクが強みだと思っています。

—自身の強みは
リベロということもあり、プレーではあまり引っ張れていないと思うのですが、声だったり、ゲームの雰囲気を作ることはできていると思います。

—今季の目標は
もちろん1部昇格もありますが、個人としては、全国で通用するプレイヤーになりたいのとプロを目指してやっていきたいです。

—期待の選手は
新入生の渡邊(秀真)くんです。高校も駿台学園と、強いところにいて、一緒にプレーしていても頼りがいがあるので期待しています。

—渡邊選手はどのような選手ですか
速い攻撃が打てて、インパクトが強いサーブを打つ選手です。今まで受けてきた中でも球の質が良いと感じます。

—チームの目標は
1部昇格です。欲を言えば、その後の全日本インカレで入賞することです。

—今後に向けて一言お願いします
2部で優勝するのは絶対条件だと思っています。1部でも通用するチームを作っていきたいです。

プロフィール

①森山陸人(もりやま・りくと)
②4年・経営学部経営戦略学科
③東京都出身・習志野高校
④2000年7月15日
⑤165cm
⑥テレビを見ること
⑦リベロ
⑧1部昇格

 

時田晃佑(法4)副将

 

—昨年を振り返って
下級生や自分達の代を中心としたチームだったのですが、コロナ禍ということもあり試合経験がなく、ゲーム感がつかめていなかったです。今年は春からリーグ戦が始まるので、攻撃重視のチームですがレシーブの詰めもしっかりしていきたいです。

—課題としてはレシーブ面が
そうですね。重点的に練習をして弱点を克服し、レシーブ強化をしていきたいです。

—新チームの雰囲気は
正直なところまだ甘いところがあり、集中できない場面があるためそこは厳しく上級生中心に注意をしていきたいです

—新入生に期待の高い選手が入ってきています
素晴らしい選手が入ってきていると思います。法政は2部リーグにいるのでやはり1部リーグに上がって、レベルの高いところでバレーをして個々の能力をあげさせたいと思います。

—副将に任命されたことについて
他の4年生と比べると、僕はバレー歴が短くて、周りより戦績は劣るのですが、人間性というところでチームに良い雰囲気や、やる時はやるような雰囲気を作れればいいなと思います。

—チームにとってどんな存在になりたいですか
僕がいるだけで練習の雰囲気が変わるような選手になりたいです。

—主将・森山選手とはどのような関係ですか
高校時代、毎週のように練習試合をしていたこともあり、お互いよく知っていて1番コミュニケーションをとっています。ご飯に行って、この体制はどうだとかを話し合うこともあります。こういうことをしているからにはほんとに勝ちたいなと思いますね。

—普段の練習で意識していることは
バレーボールはチーム競技で個人競技ではないので、自分のプレーだけで他のプレイヤーの人生の進路先まで変えてしまうことがあります。練習から一球一球の大切さをかみしめて練習していきたいです。

—今季対戦が楽しみな大学は
亜細亜大学と国士舘大学です。

—その2大学には昨季リーグで惜しくも敗れています。そういったところも関係していますか
そうですね。後半にいくにつれて上位とやっていくと思うので、前回の秋リーグで亜細亜にはフルセット、国士館には1-3で負けてしまいました。そこに勝たないと1部に上がるというか入れ替え戦にも出られないので、そこでしっかり集中して入れ替え戦でストレート勝ちしたいと思っています。

—荏田高校時代のチームメイトへの意識は

早稲田大学の重藤トビアス赳と、中京大学の渡邊慎之介ですかね。高校時代僕を含めて3人中心のチームでした。それなりにしっかり技術もあるのでライバル視している部分もあります。トビアスに関しては関東の1部。一回でもいいので挑戦する立場で早稲田と戦ってみたいと思います。

—注目している後輩は
1年生の高橋慶帆も思いますが、個人的には秋リーグでブロック賞とった伊藤貴将です。バレーボールはやはりセッターとミドルブロッカーがとても重要で、きれいなワンタッチやキルブロックで、ブロックから流れが変わると言う点も多いです。習志野高校はブロックが素晴らしいチームということもあり、高校時と同じように素晴らしいブロックを見せてほしいと思います。

—最後に一言お願いします
秋リーグでは5位という不甲斐ない結果を出してしまいましたけど、今回は全勝で1部に上がって、秋リーグで1部に残れるように頑張ります。

 

プロフィール

①時田晃佑(ときた・こうすけ)
②4年・法学部法律学科
③神奈川県出身・荏田高校
④2001年1月12日
⑤186cm
⑥FPS系のゲーム、K-POPなど音楽を聴くこと
⑦サイド
⑧1部昇格

 

伊藤貴将(文2)選手

 

—昨年を振り返って
昨年はコロナで練習ができない時期もあって、チームとしても練習不足で厳しいときがありました。

—現在のチームの状況について
チームのスタメンががらっと変わるので、そこを競い合いながらやっています。新4年生のスタメンは、僕含めて2人で、あとは後輩がスタメンになるので、後輩の力を借りながらやっていければと思っています。

—秋季リーグでは1年生ながらブロック賞を獲得しました
ブロック賞に関しては、ラッキーだったなという感じでした。うれしかったです。

—今年はどんなプレーをしていきたいですか
今年もブロックで活躍できるようにプレーをしていきたいと思っています

—現在の自身の調子は
調子は結構良いです。

—新入生の印象は
結構みんな元気で馴染むのが早くて。(高橋)慶帆とかも自分と同じ習志野高校で1個下の後輩で高さもありますし、パワーもみんなあるので結構良い代かなと思います。慶帆や九州産業の川波(颯)もすごく注目していて、スパイカー陣の戦力的には申し分ないという感じです。

—今後の目標、意気込みをお願いします
今年もブロック賞を取れるように頑張ります。

プロフィール

①伊藤貴将(いとう・たかまさ)
②2年・文学部史学科
③千葉県出身・習志野高校
④2002年4月16日
⑤189cm
⑥楽器
⑦センター
⑧ブロックで活躍する

(取材・撮影/東夏紀、伊藤朱音、鈴木しほり)

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