【バドミントン】関東大学秋季リーグ戦 女子 対日大、日体大 2連勝でリーグ戦を締めくくったが、悔しさの残る3位に終わる
関東大学バドミントン秋季リーグ戦
2022年9月24、25日
日本体育大学健志台キャンパス
秋季リーグ戦が開幕した。4日目の日大戦は3-2で勝利し、5日目は春季リーグ戦で敗戦を喫した日体大に勝利。4勝1敗で法大、筑波大、明大の3チームが並んだが、法大は取得マッチ数で2チームに及ばず3位となった。
試合結果
第1戦 総合試合結果
| 法政大学
3 |
– | 日本大学
2 |
詳細結果
| 試合 | 試合詳細（後者が対戦相手） |
|---|---|
| 第１シングルス | 〇内田美羽 2ー0 田中寿奈（21-18、21-18） |
| 第２シングルス | 〇宮﨑淳美 2ー0 森本歩那（21-14、21-7） |
| 第１ダブルス | 〇海老原香澄・宮澪里 2ー1 石井亜海・山浦波瑠（21-16、19-21、21‐18） |
| 第２ダブルス | ●宮﨑・三輪朋香 0ー2 石田有彩・森本（16-21、19-21） |
| 第３シングルス | ●森優紗 0ー2 織田遥（10-21、19-21） |
第2戦 総合試合結果
| 法政大学
3 |
– | 日本体育大学
2 |
詳細結果
| 試合 | 試合詳細（後者が対戦相手） |
|---|---|
| 第１シングルス | ●森 1-2 釜谷知佳（16‐21、21-8、15-21) |
| 第２シングルス | ●内田 1-2 木林千耀（18-21、21-12、16‐21） |
| 第１ダブルス | 〇宮﨑・三輪 2-0 千葉美采・関野里真（21-16、21‐18） |
| 第２ダブルス | 〇海老原・宮 2-0 小川星実 ・十亀加奈江 （21-13、21-10) |
| 第３シングルス | 〇宮﨑 2-0 阿部風花（21-13、21-9) |
戦評
日大戦
秋リーグも後半を迎えた第4戦。相手は春リーグの入替戦で勝利し、今季から1部リーグに加わった日大だ。
第1シングルスに登場したのは、内田美羽だ。1ゲーム目、序盤からリードを奪い点差を18-9と相手の2倍にする。しかし、そこから怒涛の追い上げを受け20-17になったものの、最後は21-18で勝ち取った。2ゲーム目はシーソーゲームになったが、長い手足をうまくコントロールし、守備力と攻撃力のバランスの良さを見せ、21-18でものにした。
第2シングルスは、宮﨑淳美が任された。序盤から相手の隅を突くショットを打つなど、1ゲームかけて徐々に点差を広げていき、21-14で1ゲーム目を取得。2ゲーム目は、1ゲーム目で見つけた相手の苦手なコースを攻める動きを見せ、21-7という圧倒的な強さでストレート勝ちを決めた。
宮澪里・海老原香澄ペアは、第1ダブルスに出場。1ゲーム目は相手にリードされていたものの、15-15で追いつくと、そこから相手に1ポイントしか渡さず、21-16でものにした。2ゲーム目もこの流れのままいきたかったが、相手の体重の乗ったスマッシュに対応しきれず。19-21で惜しくもゲームカウントで並ばれてしまう。最終ゲームでは、シーソーゲームが続いたが、法大ペアが先に3連続ポイントで流れを引き寄せ、21-18で逃げ切った。
宮﨑・三輪朋香ペアは、第2ダブルスを任された。相手が放つ足元を狙ったスマッシュに苦戦し、第1ゲームは16-21で落としてしまう。第2ゲームは、三輪の伸びのあるフォームから繰り出される球やドロップショットによって一時流れを引き寄せ17-14にするも19-19で追いつかれ、そのまま19-21で奪取されてしまい、ストレート負けという悔しい結果となった。
最後の第３シングルスは森優紗が出場。スロースターターの森だが、第1ゲームはいつもに増して点差を付けられ、10-21で取られてしまう。第2ゲームは、相手を動かしミスを誘うなど、1ゲーム目より有利に試合を進めた。しかし、18-18で同点に追いつかれるとそのまま19-21で負けてしまった。
最終結果3－2で、なんとか日大から逃げ切った法大女子。残るは最終戦、日体大戦のみとなった。
日体大戦
第1シングルスを任されたのは主将の森。第1ゲームは落としたが、第2ゲームでは長いラリーを制するなど終始試合を優位に進めた。しかし、第3ゲームでは中盤以降相手にリードを許す形となり、勝ち星を挙げることはできなかった。
内田が登場した第2シングルスも、同じく第3ゲームまでもつれる熱戦に。序盤はお互いに1点ずつ取り合っていたものの、徐々に相手に押される展開に。一時は5点の差が付いたが、内田は諦めていなかった。懸命に食らいつき、6連続得点で19-19の同点に追い付いてみせる。しかし反撃はここまで。最後は相手にかわされ、悔しい惜敗となった。
これ以上負けられない状況となったが、第1ダブルスの宮﨑・三輪ペア、第2ダブルスの海老原・宮ペアともに重圧を感じさせないプレーが見られた。いずれのペアも相手にリードを許すことなくストレートで勝利。対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。
最終第3シングルスを託されたのは宮﨑。単複合わせて今季12試合目の出場となったが、疲れを感じさせないはつらつとしたプレーで相手を翻弄。第1ゲームをものにすると、第2ゲームでも「出だし1本」という仲間からの声援に応えて先制。最後まで主導権を渡さず21-9で快勝。チームに白星をもたらした。
秋季リーグは3位で終えることとなった法大。4年ぶりのリーグ優勝はならなかったが、チームの戦いはまだ続いていく。今年最大の目標は来月に控えるインカレでの優勝。悲願達成へ向けて、さらに磨きをかける。
選手インタビュー
森優紗
―リーグ戦の結果を受けて、率直な感想をお願いします
もちろん優勝は狙っていたんですけど、みんな全力で戦った結果で一試合一試合インカレにつながる試合にはなったと思うので、3位だったんですけどここで下を向かないでインカレ優勝できるようにここからみんなで頑張っていきたいなと思います。
―主将として心がけていたことは
あんまり何かを言ったりとかはなかったんですけど、普段の練習からメンバーかどうか関係なくみんなで戦っていけるように準備をしていたので、そういう取り組む姿勢みたいなものをみんなに伝わるようにできていたかなと思います。
―今季のMVPを選ぶとしたら
やっぱり宮﨑淳美です。単複出ていたんですけど、全然「きつい」とか言わないでチームのために毎試合毎試合声出して頑張ってくれていたので、本当にMVPだと思います。
―来月に控えているインカレに向けて
チームとして戦える最後の大会になるので、全員で試合に向かっていく日々の練習をつくっていきたいなと思うのと、今回悔しい思いをしたのでしっかり修正して全員が自信を持って大会に臨めたらなと思います。個人としては、バドミントン生活でも選手として戦う最後の大会になるので、今までやってきたことを全部出し切れるように、最後悔いなく終われるように戦い切りたいなって思います。
海老原香澄・宮澪里
ー今日の日体大戦、入るにあたって意識したことは
海老原：とりあえず冷静にやることを意識していて、焦らずプレーできました
宮：「あと3つ取らなければならない」などと考えこまずに、自分たちの1試合に集中して入ることができました。
―リーグ戦は3位で終えられました
海老原：優勝できたところではあったので、とても悔しいですが、最後にインカレがあるのでそれに向かってあと2週間頑張っていきたいです。
宮：リーグ戦で1回も優勝することなく終わってしまったのが悔しいですが、まだ試合が続くので、インカレでこの悔しさが晴らせればいいなと思います。
―お二人のダブルスは今季4勝1敗でした
海老原：1敗はしなくてよかったというか、5勝できたところではあったので、本当に最後の最後でミスしてしまったところが原因だったのですごく悔しいです。
宮：同じく、4勝よりも重い1敗だったなとすごく実感しているので、この借りを返せるようにあと2週間頑張っていきたいです。
―次の大会に向けた課題は
海老原：負けた1敗もそうですが、どれだけミスしないでできるかが最後の勝ち方だと思うので、しっかり体を整えて練習をあと2週間頑張りたいです。
宮：自分たちの100％のパフォーマンスをするための準備をしっかり自分で理解してそれに合わせたルーティンだったり行動をして悔いなく終われたらいいなと思います。
―インカレに向けての意気込みをお願いします
海老原：大学での試合が最後になるので、本当に悔いが残らないようにやるというのはもちろん、優勝を目指してやるのはそうなのですが、宮と組むのも最後なので、悔いなく楽しくできたらいいと思っています。
宮：インカレの目標はとにかく団体戦で優勝したいです。その勢いのまま自分たちの力を出し切れればおのずと結果はついてくると思うので、ベストパフォーマンスをすることを意識して試合をやっていきたいと思っています。
