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【水泳】第99回日本選手権 (50m) ③(5日目、6日目) 最終日も1年生が活躍‼ そして最後は主将が魅せた‼

第99回日本選手権 (50m)
2023年4月4日(火)~9日(日)
東京アクアティクスセンター

大会5日目、6日目も新入生が結果を残す。男子1500m自由形で白戸亮太が予選で自己ベストを更新し、B決勝へと進出。
しかし上級生も負けていない。女子主将の庄司朋世が400m個人メドレーで予選、B決勝と立て続けにベストを更新。主将のさすがの泳ぎで6日間に及ぶ熱い戦いは幕を閉じた。

庄司朋世はおよそ1年半ぶりに400m個人メドレーでベストを更新

大会結果(5日目、6日目)

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200m背泳ぎ 15位 石田瑠海(スポ3) 2分16秒40 B決勝へ
25位 森田眞心(現1) 2分17秒83
50m平泳ぎ 31位 猪狩彩奈(経2) 32秒94
400m個人メドレー 11位 庄司朋世 (スポ4) 4分48秒63 自己新/B決勝へ

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
100mバタフライ 20位 山崎寛史(経3) 53秒54 自己新
19位 丹保陸(人2) 53秒53
50m自由形 47位 竹鼻涼太(スポ2) 23秒52
35位 山本麻尋(経2) 23秒22
1500m自由形 16位 白戸亮太(営1) 15分36秒72 自己新/B決勝へ
50m背泳ぎ 10位T 由良柾貴(社4) 25秒84 B決勝へ
36位 三浦颯太(社3) 26秒54 自己新

決勝結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
200m背泳ぎ B決勝 6位 石田瑠海 2分16秒12
800m自由形 B決勝 2位 岡村梨香(スポ1) 8分48秒10
7位 松野仁衣奈(スポ2) 8分55秒64
8位 中島千咲代(現4) 8分57秒72
400m個人メドレー B決勝 4位 庄司朋世 4分46秒99 自己新

決勝結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
1500m自由形 B決勝 8位 白戸亮太 15分41秒47
50m背泳ぎ B決勝 4位 由良柾貴 25秒81

Close Up

白戸亮太

予選レース後、自己ベストタイムを3秒近く更新したのにも関わらず白戸亮太は悔しそうな表情を見せた。「ジャパンオープンの長水路の標準タイムである15分34秒00を切ることを狙っていたので満足はしていない」と今回の記録を素直に喜ぶことはなかった。

1500mという長丁場、白戸の前半のレースプランは「攻める」ことである。その言葉通り、予選、B決勝ともに序盤は前を泳ぐ選手に食らいついていった。しかし、中盤以降じわりじわりとその差が広がり始める。「腕の力(プル)が圧倒的に弱い」と本人が課題を挙げたように、疲れが溜まってきた時にどうしても足の力に頼ってしまいキックを打つ回数が増えるため、息が早く上がってしまい後半に失速。最後の500mで両レースともに、タイムを伸ばしきれなかった。今回1500m自由形を優勝した竹田渉瑚(法政大学OB、現オーエンス)や2位の井本一輝(中央大学)のような、中盤から後半にかけてキックを打ちすぎない泳ぎが今後の白戸の目指すべき姿となってくる。

プルやメンタルの強化に、基礎体力の向上と夏に向けてやらなければならないことはまだまだ多い。8月に行われるインカレシーズンで「15分30秒00」を切ることを目標とし、これからも日々自分の課題と向き合っていく。(野田堅真)

写真館

今大会、50m背泳ぎでベストを更新し、100m背泳ぎではB決勝に進む活躍をみせた石田瑠海

得意の短距離でベストを更新した由良柾貴

インタビュー

白戸亮太

ー 今大会を振り返って
目指していた大舞台に立てたことがとても嬉しくて、泳ぐ前からわくわくしていました。でも思ったようなタイムが予選で出なくて、さらにB決勝ではタイムを落としてしまって、プレッシャーに負けてしまったり調整をミスしてしまったりした部分が出たと思うのでそこは悔やまれます。

ー 予選は自己ベストを3秒近く更新(記録:15分36秒72)したが、そのタイムには満足はしていないのか
ジャパンオープンの長水路の標準タイムである15分34秒00を切ることを狙っていたので満足はしていないです。

ー 1500m泳ぐ時にどのようなプランを立てて泳いでいるのか
だいたい500m、500m、500mの3つに分けていて、最初の500mは少し攻め気味に行って、中盤の500mは腕をメインに回すことを意識しています。キックメインにしてしまうと脈が上がって疲れてしまうのでそのように泳いで、最後の500mはキックとテンポで上げていけるようにというプランで泳いでいます。

ー 1500mという長丁場、他の選手との差は泳いでいて気にならないか
結構僕は気にするタイプなんですけど、気にしちゃうとタイムがダメなんですよね(笑)。息継ぎの時やターンの時に前にいても後ろにいても周りを意識してしまって、意識しすぎた時に自分のペースが崩れてタイムが伸びなくなってしまうんです。

ー そもそもなぜ1500mという長距離種目を主戦に戦っているのか
小学校の時から体力に自信があったこと、同期たちと比較すると自分の泳ぎには圧倒的にスピードが足りていなかったことから、自分の中では1500mしか勝負できる種目がないなと思っていて、消去法ではないですけど長距離を選ぶほかなかったというのが理由です。

ー 今後さらに上のレベルで戦うために必要だなと思うことは
腕の力(プル)が圧倒的に弱いなと思っていて、今回優勝された竹田渉瑚さん(法政大学OB、現オーエンス)や2位の井本一輝さん(中央大学)は2ビートといって2回腕を回すごとに2回しかキックを打たないんですけど、僕は6回キックを打ってしまいます。そうなるとどうしても息が上がるのが早くなってしまうので、2ビートでいけるようにするためのプルの強化と大舞台でのプレッシャーに打ち勝つためのメンタル、体力の強化は必要だなと感じました。

ー 今年の関東インカレ、日本インカレの目標は
長水路の1500m自由形で15分30秒00を切ることが個人としての大きな目標です。その結果、チームに1点でも多くポイントを持ち帰ることができたらと思っています。

ー 4年生でのインカレの目標は
表彰台に登ることです‼

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