昨季秋リーグで10点差をつけられた相手明治大学。今回こそは負けられないと選手の表情も引き締まっている。明治大がボールを持ってゲームスタート。先手を打ったのは明治大。一度目にオフェンスを上手くカバーしたが二度目はシュートを許してしまう。開始2分頃から既に相手のペースに。そこから法大も反撃を試みるが思うようなオフェンスが進まず。4分25秒数的優位時のオフェンスで相手にボールを渡してしまいGKがいないゴールを目掛け遠くから打ち込まれ得点を許してしまう。6分を迎えたところでさらに失点し無得点のままタイムアウトに(法大0-5明治大)。タイムアウトが明けやっとの思いで得点。その後もトライし続けるも明治大の勢いは止まることを知らず難しい状態が続く。そこで主将布田航(経・4)が渾身の一撃。その後副将渡邊桂也(経・3)から竹中柊翔(社・2)にパスを、小柏魁(社・3)もゴールに挑む。10分が過ぎ竹中が3点目の得点を稼ぐ。そこから徐々に法大も調子を取り戻そうと踏ん張る。14分にはGK山口隼和(社・4)が相手の鋭いボールを止めた。竹中そして渡辺からのパスを受け取った石田季里(経・4)が相手の隙を逃さず1点。さらに栗田哲太(社・2)もゴールの際に目掛けてゴール。その調子で得点を重ねて行きたいところだったが渡邊、岩﨑琢未(スポ・3)と法大のエースが相手に押さえ込まれてしまう。そんな中7mスローを獲得した法大。渡邊はこのチャンスを逃さない。あっという間に開始から22分、またも石田が得点。しかし最初につけられた差を縮めることができず(法大9-14明治大)。パスミスが響きまたも開いているゴールに攻め込まれ失点。続いて得点を重ねられていた中で岩﨑が力強く速いボールでシュート。前半残り30秒、タイムアウトが挟まる。ラストはGK山口がゴールを守り抜き前半は終了(法大12-18明治大)。
後半開始。後半から加わった西村佳起(経・3)が強みを発揮しドンと重いシュートで得点。開始3分、相手に7mスローを誘われ一度得点を許してしまったGK宮田怜(社・1)だったが次の一手は完璧に防いだ。さらに親泊寛粋(経・2)も得点を加える。少し調子が上がってきたところで次々攻め込みたいが相手のディフェンスが強く、さらにはパスも上手で苦しい状況を覆せない。瞬く間に後半開始から13分頃には9点差に。またも雰囲気が落ちていたがそんな中でも渡邊、西村、親泊が得点、石田、竹中と諦めずに立ち向かう。終了まで10分を切り得点は未だ8点差。だがここから最後に法大の意地が見られた。岩﨑は2得点。25分には渡邊がボールをカットし親泊のシュートに繋げる。そして渡邊自身もフェイントを上手くかけ得点。さらに残り1分を切り布田が得点。しかし20秒を切ったところで得点される。そして試合終了の合図がなり、結果は敗戦。だがラスト10分相手の強靭なディフェンスを切り抜け5点差まで縮めることが出来た。
選手インタビュー
西村佳起選手(経済・3年)
―今日の試合を振り返って
自分は後半しか出ていないのですが前半から雰囲気が悪い中自分たちで改善できないところが浮き彫りになったかなという感じです。
―後半は西村選手が入ってきて雰囲気が変わったと思いました。
前半の悪い雰囲気を後半から出たメンバーで停滞した状況を変えるべく責めをオフェンスメインで攻撃的なオフェンスを意識して取り組もうと思っていました。
―今回の明治大学への対策
自分はオフェンスメインだったのでコートを広く使って大きくという動きを意識しているのと選手が抜けた後のスペース、一対一の広いスペースを部分部分で攻めるというのを意識しました。
-前半に8点差を離されましたがタイムアウトではどのようなお話を
一応チームでベンチでも入っていない人も全員で盛り上げるということをまず基本としていてタイムアウトの時とかは次自分たちが何をするのか、的確なイメージと目的をチーム全員で一つのイメージを固めて一致させて次挑むっていう話をしました。
―西村選手は身体を大きく使ったプレーが特徴的ですがそれはいつ頃からですか
上から打つことが得意でしたが大学に入って肩を怪我した途中からプレースタイルを自分の中で変えていこうと。上から打つのは難しいので自分のフィジカルと体重があるのでそのパワーと細かいフェイントのテクニックを使って相手を動かす。自分の力で割り込むということをプレーとしてやっていこうかなという意識を変えてからこうなりました。
-今後の目標
自分がフルで出ることはあんまりないのですが、基本オフェンスメインで出ていて、やっぱりチームのポイントゲッターとして雰囲気を変えることが目的とそのチームの貢献にできるようにひとつひとつのプレーを明確にして行きたいです。
親泊寛粋選手(経済・2年)
―今日の試合を振り返って
前半の立ち上がりが悪くてそれが最後まで引きずられたかなと思います。
―後半は少し雰囲気が変わったと感じました。
後半はディフェンスから頑張ろうと切り替えていたので少し良くなったのかなと思います。
―雰囲気の改善で心がけていること
守って決めればその分盛り上がるのでだから守って即効を徹底してそういうふうにしていくと自ずと雰囲気も良くなっていくと思います。
−途中9点差から5点差に縮めましたが改善点などありましたか
途中メンバーを変えてそれでフレッシュなメンバーが活躍してくれてまた流れも変わったんだと思います。
―来週への意気込み
チームとしては折り返し地点で一勝しかできていなくて目標が3勝なので絶対に落とせないので早稲田戦は何が何でも勝つ。
個人としては自分の役割は明確化されていてディフェンスなので自分の任されたことを精一杯頑張りたいです。
石田季里選手(経済・4年)
―今日の試合を振り返って
序盤の悪い空気を1試合を通してある程度は盛り返したんですけど、そのタイミングが遅かったので流れにもっと早めに持っていきたかったです。
―明治大学と戦う上で特に意識したところや戦略は
ディフェンスに関してもオフェンスに関しても、1対1が強いということで、自分はオフェンス中心に出させてもらっているので、孤立したディフェンスに対してどうアプローチするかということを心がけました。
―この冬を通してチーム改革に取り組んできた成果は何かありましたか
試合のプレー面に関しては、基本的にうちは個人技のチームなんですけど、焦ったときにはつないでつないでという形など、1対1以外の違うアプローチを考えてみるようになりました。試合内でそのように変えていこうという動きがあったのが今までとの違いかなと思います。
―明治大学に向けての対策今後の課題はどういったところですか
やはり勝ち切るということです。今までの試合の中で、いい試合や勝てた試合というのは、序盤からお互い拮抗した試合で、自分たちの流れというものをつかめているので、やはり入りにどれだけ集中できるかというところだと思います。
―今後の意気込み
まず勝つということにこだわりたいです。もちろん内容というのも大事なんですけど、リーグ戦を戦っていく上で内容だけでは結果は出ないので、ちゃんとディフェンスを徹底して、得点に関してのバリエーションを増やすということで勝ちにつなげたいです。
前回に引き続き敗戦。重い空気の中それでも選手達は挑み続け一時は9点差あったものの5点差まで点差を縮めた。この2連敗の中見つけ出した課題を克服しこれからも挑み続ける。諦めない姿勢は非常に格好の良いものであった。
(取材・記事 松岡茉満子)