【硬式野球】秋季リーグ振り返りインタビュー⑰～倉重聡投手～

倉重 聡 投手

――今季、チームとしては3位だったが感想は
優勝したいという思いがあったので、一番は悔しい思いです。

――自身としては初のリーグ戦だったが、自身の成績に対しての感想は
最後の明治戦で自分が負け投手になってしまったので、悔しいシーズンになったと思います。（体の疲れは）今のところ特にないので、来年に向けてトレーニングを頑張っているところです。

――立大2回戦のリーグ戦初登板は3回1安打4奪三振と見事な投球だったが、初登板時の心境と感想は
初登板の時はチームが負けていたので、思い切っていくだけだなと思って、先輩たちにも後押ししてもらったので、あまり緊張することなく思い切って投げた結果だと思います。（具体的に先輩からかけられた言葉は）ブルペンで「とにかく頑張ってこい」と。

――立大4回戦では延長の厳しい場面での登板となり、ピンチを招きながらも無失点に抑える投球だったが、どのようなことを考えてマウンドに立ったのか
負けたら勝ち点を取られる状況だったので、とにかく無失点に抑えることを意識して、無失点に抑えることができたので、良かったかなと思います。

――この試合で初勝利となったが、初勝利時はどのような気持ちだったのか
試合が終わったときは、勝ち投手というよりもチームが勝てたことがシンプルに嬉しかったので、その後結果を見たときに自分が勝ち投手になっていたので、うれしいなと思いました。（先輩や同期からなにか声をかけられたか）みんなに「おめでとう」とか「ナイスピッチング」と言われたんですけど、松下（歩叶、営3＝桐蔭学園）さんに（サヨナラ勝ちの）ホームランボールを「おめでとう」と勝利ボールとして貰いました。（そのボールは今どこにあるのか）今持っていて、寮に置いてあります。

――早大2回戦では負けてはいたものの競った場面での登板となり、1回を三者凡退に抑えたが、どのような気持ちでマウンドにあがったのか
次の1点を取られたらダメだと思ったので、とにかく無失点でと思ってマウンドにいって、抑えられたので良かったと思います。

――東大2回戦では2番手としてマウンドにあがり、直後の回に味方のエラーも絡み得点を取られたものの、その後の2回は1安打3奪三振と立ち直りを見せたが、どのように修正したのか
勝っている状況でマウンドに上がって、1点取られて、次の1点が大事になると思ったので、気持ちを切らさずに、とにかくランナーを出さないことを意識して投げました。

――明大2回戦では2番手として登板し、0回2/3を投げて4失点となり、逆転を許したが振り返って
この登板が忘れられない登板になったなと思います。

――この試合は珍しく四球が目立ったが、普段と感覚の違いなどはあったのか
そこまで特別な違いはなかったですけど、少し緊張はしていたかなと思います。

――左打者への被打率.158に比べて右打者が.368と差があるが、自分の中で何か感覚の違いや苦手意識というものはあるのか
そうですね。左バッターの方が自分の中では抑えられているかなというイメージで、夏のオープン戦の時も右バッターにホームランを打たれることが多かったので、これから右バッターは特に注意して投げたいなと思います。（なぜそのような数字になっていると分析するか）右バッターのインコースに投げ切りたいところで、そこが甘くいってしまって、それを思いっきり捉えられてしまうのが自分の今の現状なので、もっと厳しいコースに投げられるようになりたいなと思います。

――印象に残った試合、登板はあるか
明治戦の最後の試合かなと思います。

――神宮のマウンドはフレッシュリーグとの違いはあったのか
フレッシュリーグとはお客さんの多さであったり、応援の大きさとかが全然違って。雰囲気が全然違ったなと思います。

――オープン戦では先発登板もあったが、投げるポジションへのこだわりはあるか
いや、特にこだわりはなくて。少しでもチームのために投げられるピッチャーになりたいなと思います。

――同学年の熊谷陸（人1＝花巻東）選手が首位打者を獲得したが、そこに関しては
シンプルにすごいなという感情があって、チームに同級生がすごく貢献しているので、自分も負けたくないなと思います。

――同級生で来季以降期待している選手は
今泉（秀悟、キャ1＝石見智翠館）君です。（その理由は）キャッチャーとしてもすごく投げやすいですし、バッティングもすごく良いので、来年以降、すごく期待したいなと思います。

――他大学では同じく広陵高校出身の小林隼翔（立大1年）選手が遊撃のレギュラーをつかむなど今季頭角を現しましたが、意識はあるか
隼翔のことは非常に意識しています。

――リーグ戦を経てつかんだものや成長したところ、また逆に反省や課題は
つかんだものは、特に経験としてこれから活きるものが。（リーグ戦で）投げれたっていう経験としてあるんですけど、これから頑張らなきゃいけないことは、大事なところで投げた時に一球の甘さが出て、一球の重みを感じたので、日ごろの練習から一球一球にこだわりを持って、投げたいなと思います。

――この冬はどのようなことを意識して練習に取り組んでいきたいか
この冬はまっすぐの強さにもう一回こだわって、まっすぐの強さをもう一段階上げられるようにして、変化球のキレも上げて、空振り三振が取れるようになりたいなと思います。

――直球の強さを上げるために具体的にはどのようなトレーニングをしていきたいか
まず一つには、筋力をつけて、そこから瞬発トレーニングなどもして、一瞬の力を強くできるようにトレーニングしていきたいと思います。

――大学に入ってから磨いた球種は
高校の時は、変化球のコントロールがすごく悪くて、簡単にフォアボールとか出していたんですけど、大学に入って変化球の制球が上がったことは一つ大きいかなと思うので、これからもそれは継続してできるように練習していきたいと思います。

――チームとしての来季への目標は
リーグ優勝と日本一だと思うので、そこはぶれずにやっていきたいと思います。

――個人としての来季への目標は
チームの優勝に貢献できるように失点ゼロで行きたいと思います。

――４年生とは最後のリーグ戦となったが、お世話になった先輩は
お世話になった先輩はたくさんいるんですけど。具体的には、同じ左（投げ）の吉鶴（翔瑛、営4＝木更津総合）さんや安達（壮汰、営4＝桐光学園）さんだと思います。（その理由は）試合中であったり、自分が1年生でベンチに入っていてやりにくそうなときに、気軽に優しく声をかけてくれたので、自分もやりやすくプレーできたので。みんな声をかけてくれたんですけど、吉鶴さんや安達さんは（特に）優しく声をかけてくれたというところです。

――ファンの方々に一言
来年こそは優勝できるように頑張るので、これからも応援お願いします。

(取材：篠崎勇希）

倉重 聡（くらしげ・さとし）
経営学部1年・2005年10月14日生まれ
山口県出身・広陵
183cm85kg・左投左打
今季成績：5試合　9 2/3回　10奪三振　与四死球3　防御率3.72　1勝1敗
『1年生ながら5試合に登板した長身左腕。名門・広陵高校出身で六大学には同僚、先輩ともにOBが多く在籍しており、本人もライバル意識を燃やす。来季さらなる飛躍が期待される左腕は、優勝への意欲にに燃える』

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