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【硬式野球】本日の対明大1回戦で法大が0ー6で敗北したため10季連続V逸が確定…リーグ戦中盤以降は盛り返すも開幕直後の3連敗が重くのしかかる結果に

2025年5月24日(土)

本日の対明大1回戦で、法大が明大に0-6で敗北した。この瞬間法大の優勝が消滅し、10季連続のV逸が確定した。10季連続でV逸を喫するのは、13年春~18年春以来、六大学リーグ始まって6度目。戦後に限定するなら4度目の事態である。

 法明戦まで望みをつなげるも敗戦…10季連続のV逸が確定した。

今季の試合の振り返りとV逸の経緯

今季の開幕カードは立大。初戦の1回戦は1点を争う好ゲームとなるも、7回1失点の好投を見せた先発・野崎慎裕(営4=県岐阜商)の後を受けた永野司(営4=倉敷商)の制球が定まらず。9回裏に四球絡みで2死満塁のピンチを作ると、サードゴロが内野安打となりサヨナラ負け。1-2で開幕戦を落とした。2回戦は2回に小森勇凛(キャ2=土浦日大)が満塁本塁打を浴びるなど捕まり、後を受けた針谷隼和(営3=桐光学園)、槙野遥斗(営1=須磨翔風)、山口凱矢(営4=桐蔭学園)も立大の勢いを止めることができず、結果12失点を喫し3-12で2連敗で勝ち点を落とす。

1回戦はサヨナラ負けで驚きの表情を浮かべる永野。

2カード目の早大戦。1回戦は先発の野崎が2回に捕まり6失点。後を受ける槙野、針谷、山口凱もそれぞれ失点を喫し11失点。打線も2安打完封を喫し、0-11で破れる大惨事となってしまった。2回戦は初回に今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)の適時打で先制すると、先発の小森が2本の本塁打を浴び、逆転されるも終盤に執念の追い上げを見せ、境亮陽(営1=大阪桐蔭)の適時打で逆転。最終回には今泉のソロ本塁打もあり7-5で大逆転勝利。3回戦は先発の野崎、後を受けた槙野が早大打線を抑え切ることができず。松下歩叶(営4=桐蔭学園)のソロ本塁打、浜岡陸(人4=花咲徳栄)の反撃の適時打も虚しく2-7で敗北。1勝2敗で勝ち点を落とした。

1回戦は早大投手陣の前に2安打完封を喫す。

もう負けられない背水の陣で挑んだ3カード目の東大戦。1回戦は4回までは点を取って取られての展開。2-2で5回の表を迎える。クリーンナップの3連打で無死満塁のチャンスを作り、この日6番に入っていた熊谷陸(人2=花巻東)が値千金のタイムリー適時三塁打。その後の回にも熊谷の適時三塁打が飛び出し、熊谷この日3安打6打点の大活躍。結果は9-3で東大に先勝した。2回戦も勢いそのまま。2回に四死球や適時打で8得点をいきなり挙げると、7回にも適時打でダメ押し。12-2の大量得点で勝利し、2連勝で東大から勝ち点を奪い法大勝ち点1。

熊谷は東大戦2試合で合計8打点の活躍

このまま勢いに乗っていきたかった慶大戦。昨日の試合は中村騎士(営4=東邦)のリーグ戦初の3ラン本塁打を含む6得点で慶大を突き放すも、投手陣が踏ん張りきれず終盤にじわじわと追い上げられ引き分け。なおこの時点で首位を走る明大は7勝1敗1分で勝ち点3と言う成績。この時点で法大は3勝4敗1分勝ち点1。慶大戦、明大戦を全勝したとしても7勝4敗1分の勝ち点3。勝率は0.63となり、明大が早大から4つ目の勝ち点を取った瞬間優勝が消滅する状況となっていた。
なんとか慶大に先勝したい2回戦。一時 片山悠真 (文3= 八王子学園 )の適時三塁打で逆転するも、永野司(営4=倉敷商)が今泉将(4年=慶應)に逆転3ラン本塁打を許し、逆転負け。この日は明大が敗戦したため、優勝こそ消滅しなかったものの、優勝を目指す法大にとっては痛い一敗となってしまった。
背水の陣で挑んだ3回戦は、序盤に松下の2ランで先制。5点を奪うも中盤に追いつかれ、同点のまま迎えた9回表。ここでも松下が起死回生の適時打を放ち7‐6で勝利。戦況を五分に戻したのだった。

最終決戦となった4回戦は、先制を許し慶大を追いかける展開になったものの、4回に1番・藤森康淳(営3=天理)の中前適時打で逆転する。さらに5回には藤森康が走者一掃の適時三塁打を放つなど、藤森康の4安打4打点の活躍もあり、慶大との死闘を制し勝ち点2を獲得。優勝への望みをつなげる。

中村騎のリーグ戦初本塁打も、終盤に追いつかれ引き分けとなった。

しかし本日の対明大1回戦で初回に5番・宮田の右前適時打を含む4連打を浴びこの回3点を挙げられるなど、法大が明大に0-6で敗戦し、勝率差による同時優勝を目指していた法大の優勝可能性は完全消滅。10季連続となるV逸が確定した。前述のとおり10季連続でV逸を喫するのは、13年春~18年春以来、六大学リーグ始まって6度目。戦後に限定するなら4度目の事態である。

ここからはいわゆる消化試合となるわけだが、もし残りゲームを全勝すれば、23年春以来の2位に入ることとなる。残りのゲームも最後まで執念を持って勝ちを奪いに行く選手達の戦いぶりに注目だ。

(記事:中山達喜)

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