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【硬式野球】15失点と投手陣が大炎上し敗北… 藤森康淳4安打&片山悠真4打点で10得点と打線爆発も燃え尽きる 勝ち点をめぐる決戦は明日/早大2回戦

東京六大学野球2025秋季リーグ戦 早大2回戦
2025年10月5日(日)
神宮球場
昨日の1回戦。5-4と接戦を制して勝利し2023春シーズンぶりの法早戦、勝ち点へ王手をかけた。2回戦の先発を託されたのは、立大3回戦で今季初先発をし、6回無失点の好投を見せた野崎慎裕(営4=県岐阜商)。対する早大の先発は、今季ここまで好投を続ける髙橋煌稀(2年=仙台育英)。法大は2022春シーズン以来の2連勝での勝ち点を獲得できるか。

1回5失点を喫した藤森粋

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早大 0 0 0 5 5 0 0 5 0 15 13 3
法大 2 0 0 0 3 5 0 0 0 10 11 2

(早大)高橋煌、宮城、安田、田和ー吉田瑞
(法大)野崎、藤森粋、赤間、助川、永野ー井上和

[本塁打]
早大:石郷岡 1号3ラン(8回 永野)
法大:井上和 3号3ラン(5回 高橋煌)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (9) 3 1 0 .244 三失 左安 死球 四球 投ゴロ
2 (4) 中村騎 4 0 0 0 .206 投犠打 二ゴロ 見三振 三失 見三振
3 (8) 藤森康 5 4 1 0 .571 右安 中安 中2 一ゴロ 遊安
4 (5) 松下 4 1 0 1 .303 遊安 捕邪飛 見三振 四球 中飛
5 (7) 片山 5 3 4 0 .257 右3 見三振 左安 左2 空三振
6 (3) 今泉秀 5 1 1 0 .300 空三振 二飛 左飛 左2 中飛
7 (2) 井上和 5 1 3 0 .364 空三振 空三振 左本③ 空三振 空三振
8 (6) 品川 3 0 0 1 .043 二ゴロ 四球 右飛 一直
1 助川 0 0 0 0
1 永野 0 0 0 0
H 浜岡 1 0 0 0 .333 一失
9 (1) 野崎 0 0 0 0 .200 四球
H 内山 1 0 0 0 .000 右飛
1 藤森粋 0 0 0 0 .000
1 赤間 0 0 0 0
H6 熊谷 2 0 0 1 .000 四球 遊ゴロ 遊ゴロ

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 4 76 21 8 3 1 5 6.89
藤森粋 0

2/3

31 8 3 1 3 5 13.50
赤間 1

1/3

16 4 0 0 0 0.00
助川 1

2/3

46 9 1 3 3 4 5.40
永野 1

1/3

32 5 1 1 0 1 6.75

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将 (キャ3=鳴門 ) 7 浜岡陸 (法4=花咲徳栄 )
13 赤間梢吾(キャ4=法政二) 23 只石貫太 (営1=広陵 ) 9 内山陽斗 (文4=天理 )
15 丸山陽太 (スポ4=成東 ) 42 井上和輝 (法1=駿台甲府 ) 1 藤森康淳 (営3=天理 )
16 永野司 (営4=倉敷商 ) 今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 ) 33 片山悠真 (文3=八王子学園 )
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商 ) 4 中村騎士 (営2=東邦 ) 34 西凌矢(法3=広陵)
20 藤森粋七丞(キャ4=青森山田 ) 品川侑生 (文4=三重 ) 44 石井翔大(人2=札幌日大)
25 助川太志 (グロ3=茗渓学園) 31 金谷竜汰 (法3=東海大菅生) 26 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )
12 山床志郎 (文2=高鍋 ) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
22 中西祐樹(法3=木更津総合 ) 8 小川大地 (営2=大阪桐蔭) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

試合は1回の表。今季2試合目の先発マウンドに上がった野崎が早大のリードオフマン・尾瀬雄大(4年=帝京)に味方のミスで出塁を許すも、女房役・井上和輝(法1=駿台甲府)の盗塁阻止もあり、結果的に三者凡退に抑える。
その裏、1番・境亮陽(営1=大阪桐蔭)が敵失で出塁すると、その境を犠打で二塁に進める、3番・藤森康淳(営3=天理)の右前適時打で幸先よく先制。その藤森康は盗塁死で2死となるも、松下歩叶(営4=桐蔭学園)は内野安打で出塁。続く5番・片山悠真(文3=八王子学園)が右越え適時三塁打を放ち、この回2点を先制する。

2回表は走者を許すも、後続を断ち切り無失点に抑える。
その裏、7番・井上和から始まる攻撃は、簡単に2死を取られるも、9番・野崎が四球を選ぶと、境も左前安打で続き、一、二塁の好機を作る。しかし、2番・中村騎士(営2=東邦)は二ゴロに倒れ、追加点とはならない。

3回表、8番からはじまる早大打線から簡単に2死をとるも、1番・尾瀬に死球を許す。2番・渋谷泰生(4年=静岡)に安打をでつながれ、2死一三塁のピンチを招くも3番・小澤周平(4年=健大高崎)を変化球で三飛に打ち取り無失点に切り抜ける。
裏の攻撃、この回先頭の3番・藤森康が中前安打で出塁するも、後続は続かず、無得点。

4回表の守備は、1死から5番・前田建伸(4年=大阪桐蔭)に中二塁打で出塁を許すと、6番・田村康介(4年=早大学院)のボテボテの内野ゴロは安打となり、1死一、三塁のピンチを招く。7番・石郷岡大成の内野ゴロの間に1点を返される。なおも、2死二塁のピンチで、続く吉田瑞樹(4年=浦和学院)に左越え二塁打を打たれ、同点に追いつかれる。その後、9番・髙橋にもつながれ、一、三塁とされると、1番・尾瀬に右前適時打を打たれ、逆転を許す。さらに、早大打線の流れを止めることはできず、2番・渋谷にも左前2点適時打を放たれ、さらに2点を追加され、この回6安打を許し、一挙5失点と試合をひっくり返される。
反撃したい法大の攻撃は、四死球と相手の暴投で2死二、三塁の好機を作るも、2番・中村騎は見逃し三振に倒れ、無得点。

5回表。法大のマウンドには2番手で藤森粋七丞(キャ4=青森山田)が登板。先頭の4番・寺尾拳聖(3年=佐久長聖)に右前安打を許すと、四球とバントの処理をミスし内野安打を許し、無死満塁のピンチを招く。7番・石郷岡に中犠飛を打たれ、1点を追加される。その後再び2死満塁とピンチを招くと、1番・尾瀬に押し出し四球を出し、さらに1点を追加されると、2番・渋谷に右翼手、境の横を抜く走者一掃の3点適時三塁打を打たれ、この回5失点。ここで投手をスイッチし、マウンドには赤間梢吾(キャ4=法政二)が上がり、抑える。
意地を見せたい法大の攻撃は、先頭・藤森康が中前安打を放ち、相手の送球の隙をつき、二塁ベースに頭から滑り込み、気迫の二塁打で出塁。続く松下は三振に倒れるも、片山は安打で続き、2死一、三塁から打席には7番・井上和。アウトコースの球を捉えると、打球は左ポール横スタンドに吸い込まれ、今季3号となる3ラン本塁打で反撃の狼煙を上げる。

5点差に追いつきグラウンド整備開けの6回表。前の回から続けてマウンドに上がる赤間が味方の候補もあり、三者凡退に抑え、法大の反撃に向け流れをつくる。
その裏の攻撃。早大は髙橋に変えて、宮城誇南(3年=浦和学院)をマウンドに送り出す。先頭は代打の熊谷陸(人2=花巻東)、1番・境が連続四球を選ぶと相手のミスもあり、無死満塁の好機。3番・藤森康の打席で宮城が暴投し、1点を返す。その藤森は倒れるも松下は四球を選び、打席には5番・片山。左中間を破った打球は走者一掃の3点適時打で1点差に迫る。早大は安田虎汰郎(2年=日大三)にスイッチ。6番・今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)は初球を捉えると左翼手の頭を越える二塁打で、二塁走者の片山が生還し試合を振り出しに戻す。

7回表、この回からマウンドには4番手には、昨日1回を投げて1失点の助川太志(グロ3=茗溪学園)が登板。味方の好捕もあり、下位打線を三者凡退に抑える。
その裏、9番・熊谷から始まる法大の攻撃は、相手の安田の前に三者凡退に抑えられる。

8回表、マウンドには前の回から続いて助川が上がる。2つの四球と3申告敬遠で2死満塁とすると、代打・岡西佑弥(4年=智辯和歌山)に中前2点適時打を打たれ、勝ち越しを許す。ここでマウンドは今季初登板の永野司(営4=倉敷商)。石郷岡に右越え3ラン本塁打を打たれ、一気に5点差とされる。
その裏、早大のマウンドには田和廉(4年=早稲田実業)が上がる。先頭の藤森康が内野安打で出塁するも4、5、6番が倒れ、無得点。

最終回の守りは、前の回から続いて永野がマウンドへ。三者凡退に抑え、裏の逆転を待つ。
その裏、1死から代打・浜岡陸(法4=花咲徳栄)が敵失で出塁するも、最後は9番・熊谷が二併殺に倒れ、ゲームセット。反撃はならなかった。

両軍合わせて24安打、25得点の乱打戦を落とし、勝ち点の行方は明日へ。法大は投手陣が13安打、7四死球で15失点とその課題を露呈してしまった形だ。しかし、打線は持ち前の長打力に加え、ワンサイドゲームの展開でも粘りを見せる成長を見せた。投打がかみ合い5季ぶりの勝ち点奪取なるか。明日の一戦に注目だ。

(記事:篠﨑勇希)

選手インタビュー

片山 悠真 選手

ーー今日の試合を振り返って
優勝のためにも勝ちたかった試合でした。

ーー1回適時三塁打の打席では何を意識したか
ずっとタイミングが遅れていたので始動を早めることを意識しました。

ーー満塁で迎えた6回の打席はどのような気持ちで挑んだか
初球から行くことしか考えていませんでした。

ーーここ数試合安打が出ていなかったが、なにか変えたところは
始動を早めたことです。

ーー本塁打が出ればサイクルヒットでしたが意識は
終わるまで気づいてなかったです!

ーー明日への意気込みは
優勝に望みをつなげるために勝ちます!

藤森 康淳 選手

ーー今日の試合を振り返って
起きたことは仕方ないので明日頑張るだけです。個人的には満塁のとこで自分が打てなかったのが痛かったです。

ーーここまで打線を引っ張っていますが、打席で意識していることは
歩叶さんに繋ぐってことしか考えてません。

ーー先制となる適時打を放った第1打席ではどのような意識で打席に入っていたか
歩叶さんに繋ぐ意識でいました。

ーー厳しい試合展開でしたが、バッター陣の奮起が印象的でした。ベンチではどのような声掛けをしていた
ポジティブな声かけが多いイメージです。
冷静に的確な声かけができています。

ーー6回、同点に追いついた時のベンチの雰囲気は
執念を感じました。

ーー明日への意気込みを
執念で勝ち点もぎとります。

 

 

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